◎シンクパッドも泣く IBMロックアウト解雇は無効

 東京・日本橋に本社がある日本IBMが、弁護士によって日本画4点3000万円相当を差し押さえられました。世界の情報通信のIBMで、何があったのか?

 それは、日本IBMが労働者に解雇を通告し、即日会社から追い出す「ロックアウト解雇」の裁判で3月28日、東京地裁の吉田徹裁判長は、第1次、第2次訴訟の原告5人全員の解雇を無効とし、解雇時点にさかのぼって賃金を支払うよう会社に命じました。だから弁護士は、差し押さえしたのです。

日本IBM本社
(日本IBM本社)

 安倍政権は、違憲の集団的自衛権の行使などを盛り込んだ戦争法(安保法制)の強行だけではなく、裁判で解雇が不当とされた労働者に、企業が金を払って退職させる「金銭解決制度」の導入を検討しているだけに、問答無用のロックアウト解雇が無効になったことは、大きな意味があります。

トヨタ労組 金銭解雇反対
(連合愛知とトヨタ労組の15春闘ビラ。「カネさえ払えば、クビ切り自由化!」に反対を呼びかけています)


 ロックアウト解雇は、このブログ「トヨタで生きる」でも、昨年3月27日にアップしています。訴えていたのは、JMITU(日本金属製造情報通信労働組合)日本IBM支部組合員の男性4人、女性1人です。

 5人は、2012年7月~13年6月に解雇されました。吉田裁判長は、一部の業績不良を認めたものの、「業務を担当させられないほどではない。相対評価による低評価が続いたからといって解雇すべきほどとも認められない」と認定。「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であるとは認められないから、権利乱用として無効というべき」だとしました。

 女性の場合、13年5月31日午後5時、会議室で上司にその日の業務報告しているとき、突然人事部が入ってきて解雇予告通知を読みあげました。ほかの社員との会話を禁じられました。直ちに荷物をまとめ長年働いた職場を追い出されました。

 このようにして解雇された労働者は約50人にもなるといいますから、日本IBMとはいったいどんな企業なのでしょうか? 今はパソコンから撤退しましたが多くの企業でIBMのシンクパッドのパソコンを使っていました。

 シンクパッドの中古品は、今も流通していますが、こんなロックアウト解雇をするとは、パソコンも泣くというものです。
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その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/03/31 13:13
コメント
No title
共産党「(よく例に出してるスウェーデンやドイツにも解雇の金銭的解決制度があることは黙っとこ…)」
共産党「(ドイツのIBMでは正社員を大幅リストラしてプロジェクト毎の契約社員中心にしてるのも黙っとこ…)」
No title
トヨタ労組も解雇の金銭解決に反対していることに、黙ってこというわけ?

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