◎ドイツは脱原発加速 日本は再稼働加速

 これがレベル7というチェルノブイリと並んで原発の「深刻な事故」を起した日本なのか? 日経新聞の記者がベルリンから送った「独 脱原発を加速」の記事(3月6日付)を読み、怒りにも似た思いに駆られました。

 記事によると、メルケル首相は福島第一原発事故を受けて、前年に決めていた2040年の原発全廃の政策を、18年間前倒しして22年にすることを決めました。

 この方針で、昨年15年時点では再生可能エネルギーが30%にまでに増え、14年の「再生可能エネルギー法」の改正で、25年までに再生エネ比率を40~45%に、35年には55~60%にまで高めるとしています。

 世論調査では、国民の7~8割が脱原発と再生エネへの転換を支持しているといいます。再生エネ普及のための「賦課金」(日本円で年2万7000円)がかかっているのに。企業からも不満が漏れてこないと伝えています。

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(3月11日の関電前行動から)

 一方、原発事故を起した日本はどうでしようか? 安倍政権は、2030年の電源構成として、再生可能エネルギーを22~24%、原子力を20~22%にするとしています。

 原発ゼロの政策はまったくなく、原子力をベースロード電源と位置付けています。この5年間で、電力需要が高まる夏と冬の2回、「原発ゼロ」になりましたが、電気が足りなくなる事態は生まれませんでした。

 それなのに安倍政権は、鹿児島県の川内1、2号機、福井県の高浜3、4号機の再稼働を認めました。予想される東海地震域の真上にあり、民主党政権が稼働の中止を迫った浜岡原発(静岡県)も原子力規制委員会の審査を受けています。

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(3月11日の関電前行動から)

 高浜3、4号機について大津地裁は3月9日、福島原発事故の原因究明調査が進んでいないことなどをあげた上で、関電や原子力規制委員会の新規制基準策定に向かう姿勢に非常に不安を覚えるなどとして、稼働停止の仮処分決定をしました。安倍政権の再稼働推進姿勢を厳しく批判したのです。

 ドイツのメルケル政権は、脱原発を加速させているのに対し、日本の安倍政権は再稼働を加速させているのです。どちらの国が原発の深刻な事故を起したのか? 錯覚しそうになります。

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原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/03/17 00:12
コメント
No title
共産党「(ドイツでは電力会社が再稼働禁止は財産権侵害の憲法違反として訴訟を起こし、国が敗訴してるけど黙っとこ)」
http://ieei.or.jp/2014/07/takeuchi140703/

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