◎「トヨタには…1円もない」? 第1回労使協

 トヨタ自動車の16春闘の第1回労使協議会が2月24日(水)開かれました。組合が要求した、昨年の6000円の半分の3000円の賃上げ要求に対し、会社側は「高すぎる理解しがたい」と全面否定しました。

 組合の評議会ニュースによると豊田章男社長は、2月24日のこの日は、(1950年のストライキによる)労働争議をへて、「対立からは何も生まれない」と労使相互信頼を基盤とする「労使宣言」を締結した日であると指摘。「話し合いの精神」の「たすき」を次世代につないでいかねばならない、と強調しました。

 労組の要求について上田達郎常務役員は、新型プリウスの立ち上げで製造部門の生産性はマイナスになっており、賃金制度維持分(定昇相当分の7300円)を上回る引き上げを行う要素は見当たらない、と指摘。3000円の賃上げ要求は、「高すぎる理解しがたい」と否定しました。

トヨタの本社
(トヨタ本社)

 さらに大竹哲也常務役員は、「トヨタにはお金がたくさんある」と世間からも一部誤解を受けていると指摘。「自然災害や金融危機などの将来の有事の際にも、事業を安定的に行うためには、半年分の固定費や借り換え資金を保持していく必要がある。『少しくらいなら使ってもかまわない』というお金はトヨタには1円も無い」と驚くような発言をしました。

 トヨタは、08年のアメリカ初のリーマンショックで4610億円という巨額の営業赤字を出しました。北米での過剰投資、過剰生産を主要因としたものでした。この時は、内部留保の大きな部分を占める利益剰余金を8769億円減らしました。それでも、日本1の11兆5316億円の利益剰余金が残りました。

 それから7年。トヨタの利益剰余金は、16兆3697億円(16年12月の第3四半期決算時点)にまでふくれあがっています。「トヨタにはお金がたくさんある」のです。内部留保はたっぷりです。

 その内部留保に手を付けるまでもなく、今期の営業利益見通しの2兆8000億円で簡単に3000円の賃上げなどは可能です。「1円もない」というのは、こけおどし以外のなにものでもないでしょう。
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16春闘 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2016/02/27 10:36
コメント
No title
長期安定的向上が会社の殺し文句だったが
時代が変わったのかな。当時は内部保留と言う言葉さえなかった。中小企業から見たらトヨタの賃上げは高嶺の花と見ます。
No title
利益剰余金が16兆あっても有利子負債が18兆円
共産党は100万円借金があっても財布に90万円あれば
「90万円もあるからパーっと使っちゃお!」とか言うのと同じ
ここで赤旗の記事を見てみよう
しんぶん赤旗
全日本民主医療機関連合会(藤末衛会長)の山田智副会長らは8日、2015年度介護報酬改定について財務、厚生労働両省に緊急要請しました。

各地の代表が、「都の有効求人倍率は4倍を超え、採用もままならない」(東京)など、深刻な人手不足の実情を訴えました。「寝たきりや難病の方などの在宅を支えてきた小さな事業所が、『やっていけない』とすでに閉鎖している」(千葉)、「社会福祉法人の『内部留保』がいわれるが、将来の建て替えに備えてやむなくためているもの。経営は本当に大変だ」(岐阜)などの声も。

 山田副会長が、民医連加盟の社会福祉法人の「介護収益と利益」の実態を具体的に示し、「報酬を減らされると立ち行かなくなる現状だ」と話しました。

 要請に同席した日本共産党の小池晃参院議員は、「社会福祉法人に『内部留保』があるなどと言うが、一般企業のそれとは全く違う。大企業には法人税を減税する一方で、介護報酬を下げるのはおかしい」と指摘し、「プラス改定をすべきだ」とのべました。


※社会福祉法人は大企業と違って基本的に非課税です

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