◎自動車労働者の賃金格差

 トヨタ自動車が完全子会社化を明らかにした、軽自動車メーカーのダイハツ(本社・大阪府池田市)。そのダイハツ労働者から、ダイハツ労組の16春闘方針案を見せてもらいました。

 トヨタ労組では、「評議委員」といいますがダイハツ労組では「中央委員」。トヨタでは「労使協議会」といいますが、ダイハツでは「団体交渉」といいます。ダイハツでは、労組の伝統的な名称が残っています。

 ダイハツの年間残業時間の03年度からの13年間の推移表があります。もっとも多かったのが04年度の454時間。もっとも少なかったのが10年度の251時間。残業で生産調整していることが一目でわかります。

 一方、トヨタの02年からの年間残業時間の推移をみると、もっとも多かったのが04年の280時間で、もっとも少なかったのは09年の119時間です。ダイハツとトヨタでは大きな差があります。

その2 自動車10社平均賃金


 目を引いたのは、ダイハツやトヨタなど自動車10社の平均賃金表(2015年7月1日現在)です。ダイハツの年間賃金は約520万円ですが、トヨタは約674万円、ホンダは約680万円。労務構成、特に年齢がばらついているために一概に比較しにくいですが、こんなにも差があります。

 昨年の春闘で自動車総連は、6000円の賃上げ要求で統一しました。獲得額は、ダイハツが1600円、トヨタが4000円、ホンダが3400円で格差が生じました。

 自動車総連は、今年は3000円の賃上げ要求で統一しています。昨年の要求より半分にした理由の1つに、企業、関連、下請け間での賃金格差をなくするために、「底上げ・格差是正」をすすめるとしています。

 自動車産業という同じ産業で働いているのなら、当然、格差を是正し、低い賃金を底上げすべきです。16春闘での労使協議会、団体交渉でどのような結果がでるのか? その議論、交渉の行方を注目しましょう。

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未分類 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/02/25 09:09
コメント
No title
一人あたりの会社の売上高(2012年度でちょっと古いかな?)から見ると違った風景が。
http://business-analysis.hateblo.jp/entry/2013/10/14/053521

今回一人あたりの売上高を年間賃金で割った
売上高あたりの賃金指数は以下の通りに

ダイハツ 100
トヨタ 91.51
日産 91.67
ホンダ 111.51
マツダ 79.57
三菱 74.50
スズキ 91.58
富士重工 68.77
いすゞ 85.94
日野 76.10
平均 84.30

売上高という労働の成果と賃金を比較するとダイハツは
貰いすぎという結果に。
国内単体での統計が一番正確かもしれませんが、
同一労働同一賃金を言い出すとやぶ蛇になりそうですね。

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