◎「賃金要求は理解しがたい」 早くも牽制球

 トヨタ労組は、賃上げ3000円など16春闘の要求を2月17日に会社に提出しました。労使協議会を前に、会社側は早くも、「賃金要求は理解しがたい」と牽制球を投げています。

 労組が12日の評議会で決めた要求は、賃上げは3000円で、定昇にあたる賃金制度維持分(7300円)をふくめ1万300円です。この賃上げで、EX級、技能4等級、技能職の賃金を36万1820円にするというものです。

 一時金要求は、昨年より0・3月増で、基準内賃金の7・1カ月(年間、約258万円)。08年のリーマンショック以来最高の要求です。

 また、シニア期間従業員の日給を150円引き上げることを求めています。

テクニカルセンター労働者
(トヨタテクニカルセンター)

 組合の申し入れに対し、評議会ニュースによると、伊地知隆彦副社長は、最近の急速な円高などにふれ、「賃金要求は理解しがたい」とか、一時金についても「高すぎる水準」などと要求に応じられない姿勢を示しました。

 さらに、愛知製鋼での爆発事故にともなう1週間の稼働停止が、利益の見通しにふくまれていないことをあげています。

 労組の鶴岡光行委員長は、トヨタ労組はリーダーユニオンとして、「非正規社員もふくめた社会全体の賃金の底上げ・底支えに資する交渉の土台を作ることと認識」しているとのべました。

 鶴岡委員長は、トヨタの賃上げ要求を昨年の6000円から3000円に半減させた理由について、「社会全体の賃金の底上げ・底支え」をあげています。これに呼応して全トヨタ労連の製造系59労組は、トヨタ労組を上回る3100~5000円の要求をかかげています(中日新聞、18日付)。

 16春闘は、トヨタを頂点とするピラミッド型の賃金を、トヨタ関連、下請けの労組がトヨタ労組を上回る要求をして、どれだけ賃金格差を縮められるかが大きな焦点になります。

 そのためには、トヨタの労使協議会でトヨタグループ全体の「賃金の底上げ・底支え」の真剣な議論が求められるといえるでしょう。
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未分類 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/02/19 09:40
コメント
ますます組合活動が理解されない。
もう若い者は給料二の次なんだし、まさに活動内容が言葉遊び。
誰のためにガンバローコールしているの?
賃金云々より単価工期見直せ、トヨタの利益還元しろ
No title
毎年同じ事のくりかえし、いいかげんにしてくれ。いっそのこと、賃上げは会社がきめることにしたら。どうせ会社の言いなりになるのだから。

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