◎激動・沖縄2015⑤ 大浦湾から見たオイルフェンス

 年末の沖縄旅行で米軍基地、キャンプシュワブの正門前から、その裏側にあたる大浦湾側へ回った。辺野古の海の側(地図の左下側)からは見えないが、安倍政権がボーリング調査のための工事を行っているのは、大浦湾側(地図の右上側)である。

辺野古地図
(辺野古の新基地建設予定地図。V字型に2本の滑走路を設ける)

 思わず声を上げたくなるような、美しい海岸線と静かで穏やかな湾が広がっていた。漁港もある。別のグループが見学して帰るところだった。ここから見ると、フロート・オイルフェンスが蛇行するように広がっている。

 地元漁協の漁船が、ブイに固定されて浮いているのがところどころに見える。防衛施設庁が雇っているという。調査という名目で、カヌーなどによる抗議をけん制しているのだという。

大浦1
(大浦湾。上に見えるのが米軍基地・キャンプシュワブ)

 1隻に3人が乗っている。点々と20隻以上いる。1日中、漁船に乗って海上にいるだけだ。船の間を海上保安庁の船がゆっくりと回っている。関係する漁協には、漁をしない補償として、1日4~6万円支払われているという報道もあるという。

 地元住民を分断するのは、権力の常とう手段だ。それだけではない。菅義偉官房長官は10月26日、辺野古の周辺の3地区の代表者を首相官邸に呼び、振興費を今年度中に支出することを明らかにした。

大浦2


 沖縄県や名護市の頭越しに行うもので、いわば飴を与えるというものだ。こんな卑劣な手段まで権力は使うのだ。地元住民の精神は、ズタズタに切り裂かれる。

 陸上では、キャンプシュワブ前の正面ゲート前での座り込み。海上では、カヌー隊の抗議。辺野古に新基地をつくらせないという強い心を持った運動は、16年の新年が明けても続く。

大浦3


 年末の5日間の短い沖縄旅行だったが、まだまだ半分は他人事のように見ている自分を反省させられた。3が日が明けた1月4日、翁長雄志知事は、県職員向けの庁内放送で、こう年頭あいさつをした。

 「米軍基地は沖縄県の宿命的な課題だ。私たち責任世代が、屈することなく立ち向かっていく後ろ姿を見せることによって、子どもたちは自信と勇気と誇りを持って生きていくと信じている」

 なんという気高い志であろうか!
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沖縄 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/01/07 10:01
コメント
No title
■沖縄の埋立計画
A.塩屋湾外海埋め立て(大宜見村)
B.屋我地島沖人工島(名護市)
C.羽地内海埋め立て(名護市)
D.東洋一の人工ビーチ(読谷村)
E.那覇軍港移設(浦添市)
F.那覇空港拡張(那覇市)
G.普天間飛行場移設(名護市)
H.泡瀬埋め立て(沖縄市)
I.佐敷干潟埋立(佐敷町)
J.新石垣空港(石垣市)
K.小浜架橋(竹富町)
L.西表ユニマット・リゾート計画(竹富町)


沖縄では、これだけの埋め立て計画があるのに
何故に辺野古だけ反対?

綺麗な海や珊瑚に拘るなら、全て反対しようよ。
No title
拡張工事を県が率先して進め「辺野古と同じ基準で進める」と言っている那覇空港拡張工事は
辺野古以上に盛大に珊瑚礁を破壊しまくってるし建設地の那覇沖はジュゴン生息確認地でもある。
画像には埋め立て土砂の採掘地も表示されているがこれは沖縄県側が
「(地元に金を落とすために)県外の土砂を使うな」と言っているため。

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