◎日本IBMが労組に白旗

 世界のIBMの100%子会社、日本IBMが労働組合に白旗をかかげました。判決前に、賃金の減額が間違っていたことを認めたのです。思考するビジネス――「out think」をかかげる日本IBMですが、賃金への思考が間違っていたのです。

 アウトシンクの日本IBMといえば、“ロックアウト解雇”でも悪名を轟かせました。ある日、突然、終業直前に労働者に解雇を突き付け、私物とともに会社から追い出す――こんな労働法も無視した解雇を強行してきました。

 今年7月10日、中央労働委員会は不当労働行為と認定。「今後、このような行為を繰り返さない」との誓約文を社内に掲示するよう命令しました。

日本IBM
(日本IBMのホームページから)

 今回の賃金減額は、同社が2010年に、就業規則を変更したことによるものです。13年に、5段階の相対評価で低評価とされた15%の労働者について、年間10~15%の賃金減額を行いました。

 なかには4回の減額で、500万円を超える賃金ダウンを受けた労働者もいました。JMIU(全日本金属情報機器労働組合)日本IBM支部の組合員9人は13年9月、労働契約法違反として、減額された賃金の支払いを求めて、東京地裁に提訴していました。

 日本IBMは、12月25日の判決を前にした11月27日、請求をそのまま認める「認諾」をし、総額1183万円を支払うと表明しました。判決で敗訴が必至とみて認諾したものであり、賃金減額の違法性をみずから認めました。

 日本IBM支部は、「白旗を揚げたもので、それは勝訴判決以上の意味を有する」との声明を発表。ロックアウト解雇など労使紛争を全面的に解決するとともに、正常な労使関係を求めています。
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労働組合 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/12/06 09:50
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