◎「空爆の地に花束あるの」

沖縄に心をはせていた俳優の菅原文太さんが、11月28日に81歳で亡くなって1年になる。このブログ「トヨタで生きる」は、今年の元旦に菅原さんについて書いた。翁長雄志知事を誕生させるための素晴らしい演説についてだ。
http://toyotaroudousya.blog135.fc2.com/blog-entry-1644.html

 その菅原さんの妻、文子さんは、夫の遺志を引き継いで「辺野古基金」(新基地建設中止運動のための資金)の共同代表を務めている。中日新聞は、11月29日付で文子さんの寄稿文、「空爆の地に花束あるの」を1面トップで大きく掲載している。

 パリでのテロに関して、文子さんは書いている。フランスのテロの現場には、「花束が集まり、ローソクの灯が連なる」と。それは、日本にまで届いている。しかし、フランスやアメリカ、ロシアなどの報復で空爆された「イスラームの人たちの声を届けるメディアの声はあまりに小さい」、と。

 「私たちには、世界の半分しか見えていない。半分は明るく、半分は暗い半月を見るようだ」と文子さんは書く。戦前の日本が、「妻や母や子が、夫や息子や父の死を悲しみ許されなかったように、半月の片側では今も許されていないのか」という。

 憎しみと報復の連鎖だけでは、何も解決しないことを文子さんは書く。では、日本はどうしたらいいのか? 「アジアの辺境の島から届けるのは爆音ではなく、平和への願いと祈りであり、それを力強いものにするために戦っている者たちが少しでもいるという希望だけだ」と文子さんは語る。

中日 菅原文子


 辺野古にアメリカの新基地を建設することではなく、それに反対して戦っている者がいるという希望だと書く。文太さんの意思をしっかり引き継ぐ意思を、文子さんは明らかにしている。

 安倍政権は、辺野古の海の埋め立てを取り消した翁長知事に対し、「代執行」を裁判所に認めさせようとしている。福岡高裁那覇支部では今日11月2日、安倍政権が訴えた裁判の第1回口頭弁論が開かれる。

 辺野古の新基地から爆音を響かせ、世界の子どもや市民ら非戦闘員を殺すようなことがあってはならない、という文子さんの願いは、故・菅原文太さんの願いでもあった。次は、翁長応援演説で語った文太さんの言葉である。名セリフのように、今も響いてくる。

 「沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も、空気も風も、すべて国家のものではありません。そこに住んでいる人たちのものです。辺野古もしかり! 勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ」
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戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/12/02 07:58
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