◎解けないジグゾーパズルか?

 11月13日にパリで起きた同時テロ(129人が死亡)は、世界を震撼させました。フランスでは、1月7日のシャルリー・エブド紙編集部銃撃事件に続くテロでした。

 フランスのオランド大統領は事件直後の16日、ベルサイユ宮殿に上下両院の全議員を集め、「戦争だ」とのべ、過激組織IS(「イスラム国」)への空爆の強化と国家非常事態宣言の3カ月延長の演説をしました。

 議員たちが国歌「ラ・マルセイエーズ」(フランス革命の時の革命歌)を歌う異様な映像がテレビで流れました。アメリカやフランスなど有志連合がIS支配下を空爆していますが、それでテロリストたちを壊滅することができるのでしょうか?

20 ベルサイユ宮殿 オランド
(ベルサイユ宮殿でオランド大統領の演説を聞く議員たち=ネットから)

 空爆による誤爆などで、市民が犠牲になり、そうした市民たちが難民となってヨーロッパへ避難しています。憎しみの連鎖がさらにテロリストを育て、テロが頻発するという悪循環をくり返しています。

 そもそもISが生まれたのも、2001年のアメリカのアフガニスタン報復戦争が発端であり、世界でテロが急増しました。03年のイラク戦争は、ISが台頭する原因になりました。

 イラク戦争では、子どもや女性など民間人14万人以上が犠牲になりました。パリのテロの1000倍以上ともいわれています。イラク戦争は、ブッシュ・元米大統領が、フセイン政権が大量破壊兵器を持っているというのが理由でした。しかし、大量破壊兵器がなかったことを認めざるをえませんでした。

 21世紀に入って、世界各地でひん発するテロ事件。なかでも中東地域は、長く続いた植民地支配と民族、宗教対立、石油をめぐる利権などが複雑にからみあい、解けないジグゾーパズルのようになっています。

80 空爆で
(空爆で犠牲になる子どもたち=ネットから)

 日本共産党の志位和夫委員長は22日に開かれた東京大学駒場キャンパスでの駒場祭で講演。このなかで、パリのテロ事件にふれ、「空爆など軍事作戦の強化では問題は解決しません。逆に憎しみの連鎖をつくりだし、テロと戦争の悪循環をつくりだすことになります」とのべました。

 さらに世界からどのようにしてテロを根絶するのかという問題についてふれ、国際社会が一致結束してとるべき対策として次の4点を提唱しました。

① 国連安保理決議にもとづき、テロ組織への資金提供の遮断、テロリストの国際的移動の阻止、テロリストの武器入手の防止など、テロ組織を直接抑える。
② 貧困や政治的・宗教的差別など、テロの土壌となっている問題をなくしていく努力を行う。

③ シリアとイラクでの内戦、混乱を解決し、平和と安定をはかるための政治的・外交的努力をはかる。
④ 難民として苦しんでいる人々の人権を守り抜くための国際的な支援を抜本的に強める。

 その上で志位委員長は、パリ同時テロで妻を殺害されたジャーナリスト、アントワーヌ・レリス氏が、実行犯に対して、「私は君たちに“憎しみの贈り物”をあげない」というメッセージが大きな感動を広げていることにふれました。

 志位委員長は、安倍政権が強行した戦争法の危険について、米国からIS空爆への協力要請があったときに、同法で断れなくなると指摘。「日本が『憎しみの贈り物』をすることになり、日本国民をテロの危険にさらすことにもなります」とのべ、戦争法の廃止を訴えました。
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未分類 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2015/11/26 10:43
コメント
No title
>① 国連安保理決議にもとづき、テロ組織への資金提供の遮断、テロリストの国際的移動の阻止、テロリストの武器入手の防止など、テロ組織を直接抑える。

テロ組織根拠地の破壊や捕縛の為の地上部隊派遣が必要になりますね!

資金提供の遮断=ISISの石油輸送車への空爆
国際的移動の阻止=国境封鎖への地上部隊派遣
武器入手の防止=PSI(大量破壊兵器拡散防止構想)の更なる拡大
テロ組織を直接抑える=ISIS支配地域拠点への地上部隊派遣

いやぁ~志位さんもなかなかに過激ですね
フランスの国民戦線もビックリなレベルですよ
No title
フランス国歌

行こう 祖国の子らよ
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられた
血まみれの旗が 掲げられた
聞こえるか 戦場の
残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは我らの元に来て
我らの子と妻の 喉を掻き切る!

武器を取れ 市民らよ
隊列を組め
進もう 進もう!
汚れた血が
我らの畑の畝を満たすまで!

~2番略~

何と! 外国の軍勢が
我らの故郷に来て法を定めるだと!
何と! 金目当ての傭兵の集団が
我らの気高き戦士を打ち倒すだと!
我らの気高き戦士を打ち倒すだと!
おお神よ! 両手は鎖で縛られ
頚木をはめられた我らが頭を垂れる
下劣なる暴君どもが
我らの運命の支配者になるなどありえない!

~4番略~

フランス人よ 寛大な戦士として
攻撃を与えるか控えるか判断せよ!
あの哀れなる犠牲者を撃つ事なかれ
心ならずも我らに武器をとった者たち
心ならずも我らに武器をとった者たち
しかしあの血に飢えた暴君どもには
ブイエ将軍の共謀者らには
あの虎狼どもには 慈悲は無用だ
その母の胸を引き裂け!

~以下略~
なんかねぇ、思うのは···
互いを理解しようとする気持ちが足りないことが原因かと。
共産党の主張もそうだけど、今回の記事に対しての上二つのコメントもそうだと思う。
結局、自分の主張を無理やり押し通しても何も分かり会えないし、それは戦につながると思う。
相手に如何に理解してもらえる言葉で、伝わるように話すことが重要で、自分の主張ばかりをおもてに出しても、それは無意味だと思う。
仮に正義を突き通しても、相手には相手のの正義があるのだから。
まずはそこを分かろうとする努力が互いに必要だと感じます。

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