◎日本の美の筆頭 金子兜太さん

 2015年の夏、俳人の金子兜太(とうた)さん(96)が揮毫(きごう)した「アべ政治を許さない」が、戦争法(安保法制)反対のプラカードなどに使われました。私が運転するプリウスにも貼り付けてあります。

 金子さんは、東京帝大経済学部を卒業。日本銀行に3日間だけ在職したのち召集され、帝国海軍主計将校として、トラック島で生死をさまよった体験を持つ俳人です。

 金子さんは、雑誌『和楽』(15年6月号)に登場し、「残したい日本の美10」をあげています。その1番目にあげたのが「日本国憲法第9条」でした。専門の俳句は2番目、小林一茶は4番目でした。

12 金子兜太1


 なぜ9条が1番なのか? 金子さんは、トラック島で敗戦を迎え、句を詠みました。これからは戦争で亡くなった人たちに報いるために生きる、と。
 「水脈(みお)の果て 炎天の墓碑を 置きて去る」

 『和楽』で、金子さんはこう語ります。
 「戦後はこの憲法9条によって平和が保たれてきたという現実感がわたしのなかにはあります。憲法9条は絶対に手放してはいけない。日本が誇れる美の筆頭なのです」

 9条について、「日本が誇れる美の筆頭」とまで言い切る人を、他には知りません。その金子さんにとって、憲法9条を壊す安倍首相の戦争法は、絶対に許されぬことでしょう。

アベ政治許さない


 その思いが、「9条の会」の呼びかけ人の1人である澤地久枝さんが訴えた「アべ政治を許さない」を揮毫させたのです。安倍首相は、戦争法を強行しましたが、廃止にする国民連合政府をつくろうという声は高まっています。

 毎月3日の午後1時には、全国津々浦々で、「アべ政治を許さない」をかかげようと澤地さんは呼びかけています。11月3日の文化の日に続いて、12月3日、1日3日…この日は、金子さんの揮毫をかかげようではありませんか。
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戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/11/18 08:20
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