◎トヨタ 2050年にはエンジン車ゼロ?

 トヨタ自動車が2050年には、エンジンだけで走る車をほぼゼロにするという報道が流れています。10月15日付の日経新聞や読売新聞、SankeiBizなどが伝えているものです。

 これは、14日にトヨタが発表した「トヨタ環境チャレンジ2050」での記者会見や内山田竹志会長、伊勢清貴専務役員らの講演、話をまとめているものです。

 「チャレンジ2050」は、「新車CO2ゼロチャレンジ」や「工場CO2ゼロチャレンジ」など、「クルマの持つマイナス要因を限りなくゼロに近づける」という6つのチャレンジから成っています。

 このなかで、2050年のグローバル新車平均走行時CO2排出量を90%削減するとしています(2010年比)。

 当面の具体的目標としては次のようなものをあげています。

 ▽燃料電池自動車(FCV)の販売は、2020年頃以降は、グローバルで年間3万台以上、日本では少なくとも月に1000台レベル、年間では1万数千台程度(注、ミライの現在の生産は手づくりで1日3台。17年には年間生産3000台規模にするとしています)。

25 ミライの生産
(手づくりのミライの生産現場)

 ▽燃料電池(FC)バスは、2016年度中に東京都を中心に導入を開始し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて100台以上を目途に準備を推進

 ▽ハイブリッド車(HV)の販売は、2020年までに、年間で150万台、累計で1500万台

 ▽2020年グローバル新車平均走行時CO2排出量を22%以上削減(2010年比)

 その上で、伊勢専務役員が50年にはガソリン車やディーゼル車は「生き残るのが難しい」とのべていることから、トヨタはFCVやHV、PHV(プラグインハイブリッド)、電気自動車に集中し、ガソリンやディーゼルだけで走るエンジン車はほぼゼロになるという見通しだというものです。

25 4代目 ハイブリッドシステム 20151013_01_24
(4代目プリウスのハイブリッドシステム)

 ベンツが1886年にガソリン自動車をつくってから100年以上は、エンジンで動くガソリン車が自動車の主流でした。トヨタがHVの量産車、プリウスを発売したのが1997年、FCVのミライを発売したのが14年12月です。

 自動車は、約3万点の部品で組み立てられているといいます。エンジン関連の部品・下請け会社もたくさんあります。トヨタには、上郷工場のようにエンジン専用の工場があります。

 自動車は、鉄の塊からソフトウエアの塊になったといわれるほどぼう大な制御ソフトを搭載しています。また、ガソリンに代わって動力源をため込む電池技術の進展は日進月歩です。

 2050年といえば、いまから35年後です。エンジン車ゼロは、雇用や部品・下請け会社の経営などに直結するだけに、大きな問題をはらんでいるといえるでしょう。
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職場は今 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/10/16 10:22
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