◎成果主義賃金 漫画入りのパンフレット配布

 毎月評価、毎月賃金が変わるという、他の大企業では例のないような“成果主義”賃金が来年1月からトヨタ自動車で導入されます。それを解説した漫画入りのパンフレットが職場に配布されました。

 この成果主義賃金は、まず工場の労働者(技能職)に取り入れるもので、続いて事務・技術職にも導入するために労使の検討委員会が立ち上がっています。

 パンフレットは、「持続的成長に向けた強い職場づくりを目指して―技能職人事制度の見直し」(18ページ)というタイトルです。

 この成果主義賃金は、「規律性」など4項目で評価し、「技能発揮給」を新設することに最大の特徴があります。+4点の「期待を大幅に上回り、職場の模範となる」から、-1点の「期待を大幅に下回る」までの6段階で評価します。+1点が「期待どおり」の標準点としています。

 標準額は7万円で、1点あたり5000円。最高の+4点評価では8万5000円、最低の-1点では6万円となるために、最大で2万5000円の差がつきます。

15 成果主義賃金 漫画2


 当初の会社提案は、1点あたり1万円だったために、最大で5万円もの差がつきます。職場から反対・懸念の声が噴出したために、半額の2万5000円へ修正。いかに不安の声が大きいかを示しました。

 また、「顕著な頑張り」には、5人に1人に加点として1点を設けるとしています。

 パンフレットでは、基本を漫画や図などで解説しています。このなかで、次のように説明しています。

 「各月で考課点に変動があった方に、評価の変更理由などの確認、『働きぶり』についての評価が上司からフィードバックされます」
 「その時々の働きぶりを評価(翌月の技能発揮給に反映) ※働きぶりが大きく変化した場合に考課点が変動。変化がなければ前回の考課点を維持」

 制度として、1人ひとりの賃金を毎月評価し、毎月変動するものとしていることが最大の特徴です。運用面では、変わらないこともあるというものです。

 職場では、このパンフレットを使って説明会がありました。ある社員は、「労働組合の職場会などで議論する場が一切なかった。漫画で周知徹底しようというのか」と語ります。

 毎月評価する側の上司からは、「マイナスをつけて部下に説明するなんてできない。部下に、順番に5人に1人の加点の1点をつけていくか…」などの困惑した声があがっています。
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職場は今 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/10/14 18:23
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