◎フォルクスワーゲンの不正

 トヨタ自動車と世界1を争っているドイツのフォルクスワーゲン(VW)の不正が明らかになりました。最高経営責任者(CEO)のマーティン・ビンターコルン会長が辞任を表明しました。

 信じられないような不正です。日本で東芝の不正決算が明らかになり、同社は取り返しのつかないダメージを受けました。VWは、8700億円の特別損失の計上、米環境保護局から約2兆1600億円の制裁金が科されるともいわれ、これまでの利益が一挙に飛んでしまいます。不正は、企業をつぶしかねないものです。

 不正の方法は、ディーゼルエンジン車に排ガス規制を逃れるためのソフトウェアを搭載していたというのです。試験場で検査されるときは有害物質の量を大幅に減らし、実際に車が走行する時は有害物質が最大で基準の40倍に上る窒素酸化物などを排出していたというものです。

ビートル 2011年東京モーターショー
(VWのビートル=2011年の東京モーターショーで)

 ビンターコルン会長は、「一部の人の過ち」とのべていましたが、関与した技術者たちの内部告発はなかったのか? 組織的な関与だったのか? これからの解明が待たれます。

 米国で発覚したもので、世界で1100万台にのぼるといいます。米環境保護局は、VWの看板車種のゴルフやビートルなど5車種、約48万2千台の改修を求め、調査を始めたと発表しました。対象車は、日本で販売されていないといいます。

 VWは世界販売で、トヨタを激しく追い上げています。昨年(暦年)は、トヨタグループが1023万台、VWグループが1014万台で、9万台差でトヨタグループが首位でした。

 今年の上半期(1~6月)は、トヨタグループが前年同期を1・5%下回る502万台、VWグループが同じく0・5%下回る504万台でしたが、トヨタグループを2万台上回って逆転し、上半期で初めて首位になりました。

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品質・リコール問題 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/09/24 09:59
コメント
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これは犯罪だね。自動車業界全体に不信感が広がる、車を作る者として非常に不愉快です。

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