◎民主主義とハンドマイク

 毎週金曜日のSEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)の国会議事堂前の行動。6月から続いている。上京した折の9月4日、議事堂前へ行った。

 午後6時半。議事堂がライトアップされている。同じ金曜日に行動をしている首都圏反原発連合のコールが始まる。「再稼働反対!」。道路の反対側では、学生たちが次々と集まってくる。色とりどりのハンドマイクが並ぶ。パラカードやプラスターも。

シールズ2 0904 (1)


 学生たちや支援の人々で身動きがとれなくなる。ビール箱で小さな1人用の舞台が作られる。ハンドマイクが手渡しで参加者へ。午後7時半、シールズのコールが始まった。「強行採決反対!」「廃案! 廃案!」「安倍晋三から日本を守れ!」――。

 腹の底から出るようなコール。中心メンバーの1人、奥田愛基(あき)さん=明治学院大学=が議事堂に向かって、首相官邸に向かって叫ぶ。シールズが最も好むコールの1つだ。
 「民主主義って何だ!」

 全員が応える。
 「ここだ!」

シールズ1 0904


 憲法学者のほとんどが集団的自衛権の行使などを折り込んだ「戦争法案」(安保法制)は、違憲だと断定する。それでも安倍首相は、衆院に続いて参院でも強行採決をねらっている。

 シールズのコールは、「民主主義って何だ?」という根本的な提起をする。そして、「ここだ!」と唱和する。憲法を守ってこそ、民主主義があるからだ。20歳前後の若者たち。憲法のなかで民主主義を体得してきた、いわば民主主義の申し子たちだ。

シールズ2 0904 (2)


 8月30日に議事堂を囲んだ12万人の国民や労働者、それに子連れのママたち。そのなかにシールズもいた。その集まりを橋下徹大阪市長はツイッターで揶揄(やゆ)した。

 「日本の有権者数は1億人。国会前のデモはそのうちの何パーセントなんだ?こんな人数のデモで国家の意思が決定されるなら、サザンのコンサートで意思決定する方がよほど民主主義だ」

 民主主義のイロハもわかっていない。いや、デモの力に恐怖感を感じたのが本音だろう。この夜、脳学者の茂木健一郎氏がビール箱の壇上に立った。「法案は憲法違反です!」とのべた上で、踊り、歌った。

シールズ4 0904


 「安保法案、くさった法律~ 安保法案、だめな法案~ なんでもかんでも強行裁決さ~」

 故・忌野清志郎さんのロックバンド「ザ・タイマーズ」の「FM東京の歌」の替え歌だったという。シールズのメンバーの1人がスピーチする。

 「マスコミから、『安保法案が通ったらどうするんですか?』と聞かれました。絶対に通させません!」

             ◇

 この記事は、9月7日にアップの予定でしたが、都合により前日にアップしました。


スポンサーサイト
戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/09/06 17:18
コメント

管理者のみに表示