◎自衛隊統幕内部文書 激震走る

 日本共産党の小池晃副委員長・参院議員が8月11日の参院安保法制特別委員会で暴露した自衛隊統合幕僚監部の内部文書は、「戦争法案」(安保法制)の成立を前提に、詳細な部隊運用計画を記載していました。

 同委員会での審議は止まり、メディアもいっせいに取り上げました。8月19日、1週間ぶりに審議が再開されました。中谷元・防衛相は、11日の審議で内部文書の存在を認めませんでしたが、やっと認めました。

 内部文書は、防衛省や自衛隊の幹部ら350人が参加して開かれた会議のものです。しかも、「私の指示をふまえて法案の閣議決定後の5月下旬に作成したもの」(中谷防衛相)と認めました。

 この日小池議員は、米軍と自衛隊を「軍」と呼ぶ「軍軍間調整所」など内部文書での大問題を取り上げて質問。ところが中谷防衛相は、「詭弁、いいのがれ、苦しまぎれの言い訳」(小池議員)に終始。審議は6回にわたって止まりました。「しんぶん赤旗」の記事を紹介します。

小池追及 内部文書
(内部文書を追及する小池晃参院議員)

……
 参院安保法制特別委員会は19日、戦争法案の成立を前提に詳細な部隊運用計画を記載していた自衛隊統合幕僚監部の内部文書が国会提出された後、最初の審議を行いました。中谷元・防衛相は冒頭、「文書は私が指示した範囲内」であり、「内容に問題はない」と強弁しました。

 11日に内部文書を暴露した日本共産党の小池晃議員は、「問題がない」どころか、国会や国民にも知らされていない重大な内容が含まれていると指摘。4月27日に合意された新たな日米軍事協力の指針(ガイドライン)で常設するとした「同盟調整メカニズム」内に、「軍軍間の調整所が設置される」と明記されていることをただしました。

 中谷氏は、「(軍軍間の調整所は)すでに存在している」と述べ、すでに設置されていることを初めて明らかにしました。さらに「軍軍間」とは「自衛隊と米軍だ」と答え、自衛隊を「軍」と記していることを認めました。

 小池氏は、「自衛隊を『軍』とする文書を、大臣が内容を問題ないというのは大問題だ」と強調。「軍軍間の調整所」はガイドラインにも法案にも書かれておらず、国会答弁でも言及していないことを指摘し、「軍を自認するにいたった自衛隊のもと、国会にも明らかにしないまま、どんどん進んでいるのは極めて重大な事態だ」と批判しました。

 小池氏はさらに、これまで政府が存在を認めてこなかった日米共同作戦計画について、同文書が「対外的には明示されていませんでした」と述べていることをあげ、「実際にはすでに存在していたことだ」と追及。中谷氏は「(共同計画は)日米の検討で精緻(せいち)化された結果、保持されるにいたった」と述べ、共同計画の存在も初めて認めました。

中谷防衛相 テレビ朝日
(いいのがれに終始した中谷防衛相=テレビ朝日の8月19日放送から)

 さらに小池氏は、内部文書が、他国の領土問題への介入につながりかねない、南シナ海での「情報収集、警戒監視及び偵察」(ISR)について「検討」と書き込んでいることを明らかにしました。

 小池氏は、内部文書に示されている一連の検討事項について、「こんなことは、一度もまともに説明してこなかった。これでは国会審議は通過儀礼にされてしまう。与野党を問わず、党派を超えて怒らなければならない」と呼びかけました。その上で、「中谷大臣、安倍晋三首相の責任は重大だ」と述べた上で、河野克俊統合幕僚長の証人喚問を求めました。
……

 小池議員の質問の動画は、次のアドレスで見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=WM-Fkq2dOKQ&feature=youtu.be

 8月21日の午後2時55分からは、小池議員が安倍首相に質問します(NHKが中継)。
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戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/08/21 11:07
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