◎いつわりのおわび

 安倍首相が8月14日夕方、記者会見して戦後70年の談話を発表した。NHKの生中継を見ながら、「言葉遊びはやめてほしい!」と叫びたかった。美辞麗句の言葉の洪水、心に響かない空虚な言葉の数々…。

 「村山談話」や「小泉談話」と比べ、3倍ほどの約3300字という長文。誠意がこもらない文章は長くなる。そこには言い訳があるからだ。歴代の談話をぶち壊した「安倍談話」は、なかった方がよかったのだ。

 「村山談話」の4つのキーワード、「侵略」「植民地支配」「反省」「おわび」が入ってはいるが、渋々入れたとしか思えない叙述。たとえば、「侵略」-。

 「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない」

 事変、戦争と並べ、そこへ、こそっと「侵略」を入れ込む姑息さ。本音は記者の質問に対する回答にあらわれていた。

 「具体的にどのような行為が侵略に当たるか否かは、歴史家の議論に委ねるべきだ」

 安倍首相は、中国などを侵略したアジア・太平洋戦争を「侵略」と絶対に言わなかった。「談話」で、「侵略」の言葉を入れたのは、日本国民と中国、韓国、アメリカなどからの反発を抑えようとしただけで、本心は侵略と思っていないのだ。

挙母神社の碑
(646人の戦没者の名前が刻みこまれ挙母神社の「殉国戦死之碑」=豊田市内)

 本音が随所に透けて見える「談話」は、メディアがいっせいに報道したように、「主語」=「私」がないからだ。一般的な話にすり替え、本音を隠そうとする。言い訳しようとする。

 そのなかで本音が露骨に出たのが、「日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」というくだりだ。続く日清戦争やアジア・太平洋戦争など、同じにしたかったのだろう。

 この「談話」は、安倍首相がねらう集団的自衛権などを盛り込んだ「戦争法案」の参院での審議のさなかで出された。憲法9条をふみにじり日本を海外で戦争する国に変えようというのが安倍首相の本音である。

 その証拠に戦争放棄をうたった9条には何1つ触れなかった。それを嫌悪するために意味不明の「積極的平和主義」を掲げる。9条を守り、戦争法案を廃案にすることこそ、真の意味の談話になるのだ。

 日本共産党の志位和夫委員長は8月14日、「戦後70年にあたって――『安倍談話』と日本共産党の立場」を発表しました。全文は、次のアドレスで読めます。
 http://www.jcp.or.jp/web_policy/2015/08/post-702.html

                 ◇

 この記事は、8月16日にアップする予定でしたが、都合により15日にアップしました。
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戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2015/08/15 11:07
コメント
No title
私は、これからの日本を背負って立つ若い世代に
希望の光がある、良い談話だと感じました。

こういう談話をすれば、共産、社民、民主など
から批判され、マユゴン系の談話を言えば
自民や次世代の党から批判されるので、別に
談話をする義務はなかったんだから、
「黙して語らず」で、良かったと思うのだが・・・

記者から何を訊かれてもスルー
これが一番だったと思うけど、今回の談話
90点以上の点数が付けられますね。

ちなみに、マユゴンや河野談話は0点です。
No title
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150814/k10010190211000.html

これがオーストラリア、アボット首相の反応です。
やはり、共産党とは全然違いますよね。
俺はいつも思うんだ。

中韓やとかく反対するやつらに

どーすりゃいいの?

何を謝るの?何を認めるの?

全部受け入れれば、もう言わなくなるの?

原発問題も沖縄問題も実際それがないと

生活できん人達も居るやん(普通の人)

そんなんに配慮はないの?

非建設的な活動を続ける先に何が

あるのか、答えを教えて下さい。

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