◎豊田市の戦争遺跡を訪ねる その②

 トヨタ自動車の本社工場の西側にあるトヨタ労組の事務所、カバハウス。戦争遺跡を訪ねる一行は、カバハウスが見える駐車場の外に立った。トヨタ本社工場近くに、1945年8月14日、アメリカ軍によって3発の爆弾が落とされたからだ。

 3発の爆弾は、パンプキンという名前で、長崎に落とされた原爆と同形の核模擬爆弾だった。落とされたのは、なんと終戦の前日の8月14日だった。

15 遺跡3
(駐車場からトヨタ本社工場を望む)

 駐車場の外から説明を受けると、3発目は愛環鉄道の線路をはさんで、反対側の鋳物工場(当時)に落ちたという。この周辺は、よく知っている場所だが、今回初めて知った。

 次に訪れたのは、トヨタ本社のすぐ近く、南側にあたる明和町2丁目だ。本社工場の汚水処理場に1発目が落ちたという。周りより少し低くなった土地だ。処理場の鉄柵越しに世界のトヨタの本社ビルが見えた。

15 遺跡4
(汚水処理場前で。右手奥にトヨタ本社ビルが見える)

 2発目は、矢作川を越えた岡崎市寄りの川岸に落ちた。現場を見たが、戦争の痕跡はまったくないのどかな川辺だ。どれだけのトヨタ社員が知っているだろうか?

 名古屋から参加した女子中学生2人がテレビ局のインタビューを受けていた。後から聞くと、「模擬原子爆弾が豊田市に落とされたことを知らなかったので、学べてよかったです」と語っていたという。戦争体験、証言はこうして受け継いでいくのだろう。

15 遺跡5
(矢作川川岸で)
スポンサーサイト
戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/07/08 05:42
コメント

管理者のみに表示