◎労災認定 過労死で277人 心の病で497人

 「脳・心臓疾患」による「過労死」で労災認定された労働者は2014年度で277人、うつ病やいじめなどの精神疾患、いわゆる「心の病」で労災認定された労働者は、同じく497人にのぼりました。

 厚労省が6月25日に発表したものです。「心の病」は、前年度より61人増え、過去最多になりました。職場のうつ病などが深刻な実態が浮き彫りになりました。

 過労死は前年度より29人減りましたが、この5年間、285人(10年度)、310人(11年度)、338人(12年度)、306人(13年度)と300人前後で高止まりしています。

 長時間労働との関係では、過労死では、厚労省が“過労死ライン”としている月80時間以上の残業をした労働者が9割近くを占めています。なかには160時間以上も働いていた労働者が20人いました。

 「心の病」でも、80時間以上の残業をしていた労働者は40・4%にのぼり、長時間労働が大きな要因になっていることを示しています。

昼休みランニング テクニカルセンター 201404
(健康のために昼休みにランニングする労働者は多い=トヨタのテクニカルセンター前で、2014年4月)


 「心の病」の発症原因は、「悲惨な事故や災害の体験・目撃をした」(72人)がもっとも多く、「嫌がらせ、いじめ、暴行を受けた」(69人)、「月80時間以上の時間外労働を行った」(55人)と続き、「セクハラを受けた」(27人)、「上司とのトラブルがあった」(21人)などとなっています。

 トヨタ自動車の長欠者(3カ月以上)は、14年で359人にいます。長時間労働を規制することや「心の病」の要因の職場でのトラブルをなくすことが必要です。トヨタの「36協定」では、「月80時間」までの残業が可能となっています。

 今年2月20日の衆院予算委員会で、日本共産党の志位和夫委員長は、厚労省の通達では、残業が「月45時間」を超えると、健康障害のリスクが徐々に高まると強調。法律で残業は「月45時間」までとするよう求めました。

 過労死や「心の病」をなくす上で、残業時間の上限規制はまったなしです。
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その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/06/30 09:32
コメント
No title
上司の言動で部下がウツその他の精神病になった場合、その上司は、過失致傷罪に問えるのでしょうか?

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