◎トヨタ株主総会に出席した

 トヨタ自動車の株主総会が6月16日、豊田市のトヨタ本社で開かれた。わずかな株を持つ株主だが、今年も出席した。今年の株主総会は、トヨタが「AA型種類株式」という新型株を発行するということで、新聞が相次いで報道するなど注目された。

 この株式は、原則5年間は売却ができないが、事実上の元本保証で最高2・5%の利回りの配当がされるなど、個人投資家をねらったものである。外国人投資家が3割を超えるなかで、「安定した株主」を増やすことが目的といわれている。

 本社近くは車の大渋滞で、第2会場、第3会場が設けられ、昨年より12%増の4655人も出席した。定年後の男性などの姿が目立った。

トヨタ株主総会 201506


 午前10時、議長の豊田章男社長が開会を告げた。事業報告の後、質問・意見を募る。豊田社長の健康を心配する質問や燃料電池車・ミライについて、納車まで3年かかるというが、生きている間に乗れるのか、などの質問が出る。役員の選任など6号議案までは短時間で議決された。

 第7号議案の「AA型種類株式」については、日本の金融資産は1400~1700兆円ほどもあるが、ほとんど預金になっていること、トヨタの個人株主は10・5%であり、新しい株式を提供して資本市場を活性化したい――などとトヨタ幹部がねらいを説明した。豊田社長が「ともにやりましょう!」と声を張り上げた。

 多くの質問が出たが、全体には会社に「AA型種類株式」の説明をさせるようなものが多かった。議決には3分の2以上の賛成が必要だが、75%の賛成で可決された。

株主総会 記念品 201506
(株主総会の記念品)

 しかし、個人株主が10・5%しかいないのには驚いた。この日の株主総会で、これまでの最高の1株200円の配当が可決されたが、総額では6313億円にもなる。自己株取得を3000億円するというから、利益の半分近くの約1兆円が株主還元となる。

 その株主も、カタカナ名の外国の投資会社や信託銀行などの大株主が多い。トヨタの利益の大半を持っていってしまうのだ。社員などが汗水働いてつくったトヨタ車の利益を、そんな大株主ばかりに還元していいのか?

 労働者の賃上げや下請け単価の引き上げにもっと多く使えば、GDPの6割を占める個人消費に役立つ。そうすれば国内経済を良くし、活性化できて、クルマも売れる。豊田社長は、「国内生産300万台死守で雇用を維持する」というが、利益の使い方にはもっと考えるべきだ。

 こうした意見をのべたかったが、指名されなかった。過去最高の3時間2分という総会は終わった。出席者には、毎年記念品が配られる。今年は、500円のクオカード2枚と薄い液晶テレビのようなものが入っていた。押すとトヨタの企業姿勢をアピールする映像と声が流れた。
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決算・経営計画 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/06/18 18:34
コメント
社員や下請けに還元して欲しいですね。
社員1人1人を幸福にする事こそ会社の使命かと思います。
日本だけ見るなら....

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