◎米国が日本を守る? 「それは甘い」と長谷部教授

 集団的自衛権の行使などを盛り込んだ「戦争法」(安保関連法)は、3人の憲法学者がそろって違憲だと国会でのべた(6月4日、衆院憲法審査会)ことで、潮目が変わり、安倍政権は追い込まれています。

 3人のうちの長谷部泰男・早稲田大学教授が高知新聞のインタビューに応じています。長谷部教授は、東大法学部の教授も務めた憲法の権威です。同紙のインタビューはネットで公開されています。なぜ違憲なのか? きわめて明瞭です。そのさわりを紹介すると――。

 「集団的自衛権は早い話、他国の防衛のために武力行使をすること。9条があるのに、これを認めることはあり得ない。いや、これは私だけが言ってるんじゃなくて、歴代の政府がずっとそう言ってきたのです。集団的自衛権を行使するなら憲法を改正しないと駄目だ、と繰り返し確認されてきた話です。解釈を変えるのは、まっとうな手段とは言えません」

 「与党の皆さんは『安保法制が通れば日本はより安全になる』とおっしゃるけど、そんな保証は全くない。仮に安全保障環境が以前より危険だと言うなら、日本の限られた防衛力を地球全体に拡大するのは愚の骨頂。サッカーで自陣のゴールが危ないのに選手を敵サイドに分散させるチームがありますか?」

長谷部教授ら 6月4日 NHK
(集団的自衛権行使は憲法違反と語る長谷部恭男教授=左=6月4日、NHKから)

 「米国に軍事協力をすれば、日本の安全保障にも参加してくれると希望的観測を抱く人もいるようだけど、それは甘い。米国は自分の国のためにしか軍隊を動かしません。どこの国もそうです。さらに米国は本格的な軍事行動に連邦議会の承認が必要で、大統領制下では議会が政府の言うことを聞くとは限らない。日本の国会承認とは全く違うものです」

「圧倒的多数、99%の学者は違憲の立場ですよ。少なくとも集団的自衛権はそう。残る1%はどんな人かと? 私の口からは申し上げられない。あまり付き合いもないし、学会でも会わない…。かなり偏った立場です」

 次のアドレスは、高知新聞のインタビューです。
http://www.kochinews.co.jp/?nwSrl=339110&nwIW=1&nwVt=knd

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戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/06/13 15:56
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