◎どんな遠くにいても駆けつけます

 訪米中の安倍晋三首相が4月28日夜に、ホワイトハウスで行われたオバマ大統領との公式晩餐会のことがネットで話題になっています。オバマ大統領は、英語で俳句を読み上げたといいます。

 Spring, green and friendship
United States and Japan
Nagoyaka ni

 英語のHaikuのルールは3行で表示し、それぞれの音文節を5、7、5以内にするというもの。直訳すると、緑の春、日米の友情は和やかに、というところでしょうか。オバマ大統領の喜びぶりが伝わってきます。

 これに対し安倍首相は、「どんなに険しい山でも恋人同士を隔てることはできない。これが日本と米国の関係だ」と応じたといいます。黒人歌手、ダイアナ・ロスの「Ain't no mountain high enough」(乗り越えられない山はない)から引用したものです。

 ダイアナ・ロスは、デトロイトの自動車下請け工場に勤める父親、裕福な白人家庭でメイドとして働く母親との間で育ちました。歌詞を見ると、意味深長です。「必要なら呼んで下さい。どんな遠くにいても私は駆けつけます」…。

 翌4月29日、安倍首相は米議会上下両院合同会議で、「希望の同盟へ」と出して演説しました。ここで強調したのが、まだ国会にも提出されていない「戦争立法」を「戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます」とのべたことです。

 「戦争立法」とは、集団的自衛権行使を法律化するもので、アメリカの行う戦争に自衛隊を派遣するものです。新しい「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)で、自衛隊をこれまでの日本列島周辺から、地球規模で派遣することを決めました。

50 報道ステ 安倍・オバマ どんなに遠くても
(画像は、朝日テレビ系の「報道ステーション」、4月29日放送から)

 ダイアナ・ロスが歌うように、「必要なら呼んで下さい。どんな遠くにいても私は駆けつけます」とは、集団的自衛権の行使を意味しているという解釈にとれるのです。

 日本共産党の志位和夫委員長は、「このような『海外で戦争する国』への大転換を、国会での議論もないままに、まずアメリカに誓約するというのは、日本の独立と主権を蔑(ないがし)ろにする異常な対米従属の姿勢を示すものである」と厳しく批判しました。

 歴代の自民党首相の訪米は、“ポチ”とも評されるほどの卑屈な外交でした。安倍首相の一連の発言はさらに上回るもので、“異常な対米従属”の姿を世界に示したものといっていいでしょう。これが独立した国の首相でしょうか。

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戦争と平和 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/05/01 11:21
コメント
No title
例えこれが政治的大失策だとしても
安倍総理の支持率に遠く及ばない志位委員長
の支持率、何故なのか真因追究して
レポート用紙10枚程度に、まとめるのが
GW中の宿題です。
No title
〉黒人歌手、ダイアナ・ロス
おい、わざわざ黒人歌手ってさ共産党は人種差別をするぬか!
取り消せ、謝罪しろ!共産党

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