◎トヨタ3題

 ●…豊田市内を走る超小型車、i―ROAD。自宅から最寄りの駅前に駐車してあるi―ROADに乗って豊田駅前へ。買い物などをして、またi―ROADで自宅へ帰る。こんな風景を、豊田市内で見かけるようになりました。

 今春から東京の都心でも始まったといいます。都心の駐車料金は高いから、クルマの4分の1で駐車できるi―ROADは、格安で止められるといいます。

 i―ROADを開発したのがトヨタ自動車。友山茂樹専務役員は、「できれば五輪の時に出し、『五輪もトヨタ。四輪もトヨタ』にしていきたい」(朝日新聞、4月20日付)と語ります。

 東京オリンピック(2020年)の最高位スポンサー(ゴールドパートナー)に決まったトヨタ。1社で150億円以上のスポンサー料が必要といわれていますが、大会ロゴやスローガンを広告で使用する権利や五輪とパラリンピックの日本代表選手団への協賛権などを獲得できます。これまでに13社が決まっています。

 広告効果絶大の五輪へ向けて企業は、しのぎを削っています。東京オリンピック開催までには、次期経団連会長が就任しますが、豊田章男社長が経済誌からその候補と目されています。トヨタにとって5輪は、4輪売り出しの絶好の機会のようです。

i-ROAD
(トヨタ本社前を走るi―ROAD)

 ●…「あなたを輝かせるWebマガジンGRIGHT」で、「街のみんなが野球選手に変身する!トヨタ『G’s』のCMがおもしろい」といって、話題になっています。
http://bright-magazine.com/idea/1540/

 撮影されたのは北九州市の小倉。商店街で、突然、ハイヒールや背広姿の若者が野球を始めるという奇抜なコマーシャルです。最後は、OLが打った打球を、空を飛ぶアクアG’sの窓からグラブを差しだし、見事キャッチするというもの。

 小倉といえば松本清張の故郷。芥川賞受賞作の『或る「小倉日記」伝』は、小倉を舞台にした物語です。推理小説から考古学、政界の黒幕まであらゆることを描いた清張。トヨタのコマーシャルには、さすがにびっくりでしょう。

GSのCM
(商店街で、突然の野球=G’sのコマーシャルから)

 ●…日本銀行の審議委員候補にトヨタの布野幸利相談役・元副社長(68)――4月22日の新聞などがいっせいに報じました。安倍政権が前日に、国会同意人事案を衆参両院に提示したものです。

 6月末で任期が切れる元東京電力の森本宜久副社長(70)に代わるもので、自動車メーカーからは初めて。審議委員は、日銀の最高意思決定機関である政策委員会のメンバー(総裁1人、副総裁2人、審議委員6人の計9人)。金融政策の方針などを決めています。

 黒田東彦総裁は、異次元の金融緩和などでアベノミクスを推進しています。今年1月15日には、FCV(燃料電池車)「MIRAI(ミライ)」の納車式を首相官邸で行い、豊田社長と安倍首相が握手しました。

 今回の日銀の審議委員候補に布野氏があがったのも、安倍政権とトヨタのいっそうの深まりを示すようです。
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その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/04/22 10:30
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