◎過労死防止とサービス残業

 自民党や民主党、日本共産党など超党派で成立した「過労死等防止対策推進法」が昨年11月に施行されましたが、4月6日に「過労死等防止対策推進協議会」が開かれました。

 協議会は、労働者や使用者、過労死遺族らでつくるものです。国が対策をとるべき大綱の骨子案が示されました。このなかで、週当たり労働時間が60時間以上の労働者の割合を5%以下にするとの数値目標が示されました。

 労働基準法で、週40時間以上は働けませんが、60時間以上とは、週20時間以上の残業をしていることになります。1カ月間は、4週余りですから1カ月にすると約80時間の残業になります。これは厚労省が“過労死ライン”としているものです。

 週60時間以上働く労働者は、全国には13年で8・8%もいるというから驚きです。トヨタ自動車では、内野過労死事件とカムリのチーフエンジニアの過労死事件など、わかっているだけで5件の過労死認定があります。

本社地区 出勤
(出勤するトヨタ労働者=本社地区で)

 堤工場で働いていた内野健一さんの過労死では、名古屋地裁判決(07年11月)で、亡くなる1カ月前の残業がQCサークル活動などもふくめ106時間45分もあったとして過労死と認定されました。厚労省が控訴せず、判決は1審で確定しました。

 判決の画期的な意義は、トヨタの労働者がサービス残業などと思ってあきらめていたQCサークルや創意くふう提案、交通安全活動、EX会(班長会)などを「業務」と認めたことにあります。

 「創意くふう提案及びQCサークル活動は、本件事業主(トヨタ)の事業活動に直接役立つ性質のものであり、また、交通安全活動もその運営上の利点があるものとして、いずれも本件事業主が育成・支援するものと推認され、これにかかわる作業は、労災認定の業務起因性を判断する際には、使用者の支配下における業務と判断するのが相当である」(判決文から)

 トヨタの職場では、カードリーダーが導入(2003年)され、出退勤の時刻がコンピューターに記録されます。しかし、このブログ「トヨタで生きる」には、サービス残業がなくならないという訴えが続いています。

 4月5日には、「ある生産技術部の職場で、組織的にサービス残業が行われていたと聞きました。6日月曜日からの二週間、その部は全員8-17時のオール定時勤務になるそうです」とのコメントが寄せられました。

 過労死とサービス残業のない職場づくりに、力を合わせようではありませんか。
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未分類 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/04/07 11:40
コメント
実情、サービス残業は当たり前のように行われています。
「過労死とサービス残業のない職場づくりに、力を合わせようではありませんか。」
とありますが、私たちは何をすれば良くて、共産党は何をしてくれるのですか?

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