◎ダンダリンも、「だめです!」

 安倍内閣は4月3日、過労死を促進する、いわゆる「残業代ゼロ法案」(安倍内閣は「高度プロフェッショナル制度」と呼称)の導入に向けて、労働基準法を一部「改正」することなどを閣議決定しました。

 1日8時間、週40時間の労働時間制度を根本的に崩すもので、残業代がなくなる一方で、労働者は過労死するまで働かせられる制度です。トヨタ労組が加盟する連合は、「残業代ゼロより、過労死ゼロ」と主張し、導入に反対しています。

 安倍政権は、5月の連休明けに国会に提出し、来年4月から実施しようとしています。対象者は、研究開発職や為替ディーラー、アナリストなどで、年収が1075万円以上としています。トヨタでは、研究開発職は約2万人におよびます。

出勤 テクニカル
(出勤するトヨタ社員ら。向こう側のビルは、技術者が働くテクニカルセンター)

 この法案が、「新たな労働時間制度」などと呼ばれていた昨年11月に、労働基準監督官の約2000人を対象にアンケートを実施し、1370人から回答を得たのが全労働省労働組合です。

 労働基準監督官は、職場に出向いて労働者の労働実態を監督・指導しており、労働者の働き方をもっともよく知っています。テレビドラマ、「ダンダリン」(2013年秋放送)で竹内結子が演じたので知られています。

 それによると、「残業代ゼロ法案」の導入に「賛成」は13.3%にとどまり、「反対」は53.6%、「どちらとも言えない」が33.1%で、反対が半数を超えました。

 同法案の導入による影響については、「長時間・過重労働がいっそう深刻化する」が73.4%、「長時間労働が抑制され効率的な働き方が広がる」は4.2%、「わからない」が22・4%でした。過労死が促進されると懸念していることが浮き彫りになりました。

全労働
(全労働省労働組合のホームページから。小数点以下はなし)

 日本共産党の志位和夫委員長は、安倍内閣の閣議決定の翌日の4月4日、激しくたたかわれているいっせい地方選挙で、静岡県静岡市、浜松市、愛知県豊橋市で街頭演説しました。

 このなかで志位委員長は、「残業代ゼロ」法案にふれ、「こんな法律ができたら、過労死が増えるのは火をみるより明らかです」と厳しく批判。経団連・経済同友会役員企業の35社中28社が「過労死ライン」=月80時間を超える残業協定を結んでいる実態を指摘しました。

 これを「異常だと思わないか」と何度問うても、かたくなに「異常だ」と口にしない首相に対し、“異常を異常と言えない、あなたが異常だ”と問い詰めた自らの国会論戦(2月20日)を紹介しました。

 その上で、「残業代の上限を法律で規制(月45時間)し『過労死ゼロ』の日本をつくっていきましょう。『国民が世界で一番暮らしやすい国』をつくりましょう」と訴えました。

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残業代ゼロ法案 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2015/04/05 11:55
コメント
ある生産技術部の職場で、組織的にサービス残業が行われていたと聞きました。
6日月曜日からの二週間、その部は全員8-17時のオール定時勤務になるそうです。
その話、随分と問題になってる!
かなり悪質な内容見たいですね。
その不正で、役員も責任問題になるとか、ならないとか。
その話本当ですか。労働 基準監督署に通報したんですか。

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