◎沖縄県民への政治的いじめ、いやがらせ

 安倍政権は、民意とはどういうものか、民主主義とはどういうものかがまったくわかっていないのでしょう。沖縄県名護市辺野古への新基地建設をめぐって強権を発動しています。沖縄県民への政治的いじめ、いやがらせの限りを尽くすものです。

 沖縄県の翁長雄志知事は3月23日、名護市辺野古沖への米軍の新基地建設をめぐり、海底ボーリング調査を、1週間以内に停止するよう、沖縄防衛局に指示しました。応じない時は、海の埋め立てに必要な岩礁破砕許可を取り消すことを明らかにしました。

 ところが1週間後の30日、林芳正農林水産相は、一時的に効力を停止するとの決定を発表しました。岩礁破砕許可の根拠は、水産資源保護法にもとづく県漁業調整規則のため、防衛局は同法を所管する農水相へ請求したというのです。

 同相の決定は、行政不服審査法にもとづき、知事の決定を不服とした防衛局の執行申し立て(24日)を認めるというものでした。

 行政処分で、国民が不利益を受ける場合の救済措置として定めた審査法の趣旨をゆがめるものです。国(防衛局)が国(農林水産省)に救済を求めるというのは想定されておらず、学者からも疑問が出ています。

翁長知事 農水相決定
(農水相の決定を批判する翁長知事=3月30日、民放テレビから)

 翁長知事も、「審査が公平・公正に行われたか理解できず、残念だ」と批判しました。ところが菅官房長官は、「粛々と対応していきたい」などとのべました。「粛々」の言葉で、沖縄県民をブルとーザ―のように踏みにじっていく官房長官。安倍政権は、沖縄県民をどこまでいじめ、いやがらせをするのでしょうか。

 安倍首相は、4月下旬訪米し、オバマ大統領と会談します。新基地建設の着手を、その手土産にしたいのでしょう。沖縄県民を売り渡す何物でもないでしょう。

辺野古の海
(辺野古の美しい海)

 俳優の故・菅原文太さんは、翁長知事の誕生を願って、昨年11月1日、沖縄での大集会で、こう訴えました。亡くなる直前の名演説です。

 「沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も、空気も風も、すべて国家のものではありません。そこに住んでいる人たちのものです。辺野古もしかり! 勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ」

 日本共産党の山下芳生書記局長は、「この法律(行政不服審査法)を使うのは、法の逆法・悪用であり、法治国家として到底許されない」と厳しく批判。「(宜野湾市の)普天間基地の『痛みは他の場所へ移すのではなく、取り除くべきだ』というのが県知事選、総選挙で下された宜野湾市民、沖縄県民の声だ」と強調しました。
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沖縄 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/03/31 11:00
コメント
No title
もしも国会議事堂と総理官邸を辺野古に
持ってくれば辺野古でもOKとかの譲歩案
でも、言ってくれないかなぁ。

私が県知事の立場なら、言うけどなぁ。
No title
日本の民話だけど、今の沖縄と中国の関係を
象徴していて、なかなか面白いよ。

http://hukumusume.com/douwa/pc/minwa/03/06a.htm

もちろん、息子に読み聞かせしてますよ。

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