◎本村衆院議員が初質問 リニア新幹線問題

 豊田市在住で、昨年12月の総選挙で選出された日本共産党の本村伸子議員が2月2日の衆院予算委員会で初質問しました。テーマは、JR東海(本社・名古屋市)が、2027年の開業をめざして強引に着工しようとしているリニア中央新幹線計画問題です。

 リニア中央新幹線は、東京・品川~名古屋間を約40分で結ぶ計画です。286キロメートルのうち86%が、南アルプスの山岳地帯を貫通するなどトンネルの連続です。大都市部の55キロメートルが大深度地下(深さ40メートル以上の地中)のトンネルとなります。

 トンネル掘削による膨大な残土の発生、大井川(静岡県)における毎秒2トンの水量減少など問題だらけのまま、昨年10月に国交省が事業認可しました。9兆円を超す建設費をJR東海が自己負担するといいます。

本村議員 リニア質問
(リニア中央新幹線問題を追及する本村伸子衆院議員=3月2日、衆院予算委員会)

 本村氏は、JR東海が住民への説明会で、大深度地下の使用について、「認可を受け使用する場合には、地上の権利が及ぼされないとされています」と説明し、同社のホームページに掲載していることを追及しました。

 これに対し国交省側は、大深度地下のトンネル掘削に関わって大深度地下の使用が認められた場合にも、住民の所有権は、消滅しないと答弁。本村氏が、「間違った説明をしている。説明を撤回させ、説明会をやり直させるべきだ」と迫りました。

 藤田耕三・国交省鉄道局長は「正確で分かりやすい説明をするよう指導する」とのべました。本村氏が、土砂搬出について各自治体へ異なる説明をしていると追及しました。太田昭宏国交相は「地元の理解と協力を得ることが重要だ」などと答えざるをえませんでした。

 本村氏は、こうした数々の問題点をあげ、「工事着工は認められない」と政府に迫りました。

 朝日新聞も、「人口減少時代に入り、地方の衰退が深刻な今の日本にリニア中央新幹線を整備するのがふさわしいかどうか、主に国土政策の観点から国に慎重な判断を求めてきた」とのべ、「拙速に進めるな」の社説(14年10月18日付)を掲げました。

 これだけの大工事の建設費用をJR東海が自己負担するというのは、いかに同社がドル箱の東海道新幹線で利益をあげているかを示すものです。東京―名古屋間はのぞみで片道1万1090円もします。ハイウエイバスなら半額の5250円です。

 高い新幹線料金をとって、リニア中央新幹線の建設費に回してもいいのか? 利用者、住民にとっても疑問だらけの工事着工は認められないのは当然でしょう。
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日本共産党 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2015/03/03 11:20
コメント
No title
夢がないって言うか、技術者の夢や希望
これまでリニア開発に苦労をされた先人の
方々の苦労や努力を、全て無にしようと
しているんですね。

やはり本村氏には、投票できませんね。
No title
 リニア開発をはじめ自動車技術など、「技術者の夢や希望」を無にしているわけではありません。その技術をどう使うかです。原発の開発で、e=mc2が使われたアインシュタインが、核兵器廃絶を訴えたことはよく知られています。どんな技術でも、人類の発展に負になるのなら使うべきではないでしょう。
 リニア中央新幹線には、本村議員が国会で指摘したように残土問題や水量減少問題など多くの問題があります。それらを解決せず、見切り発車して工事に着工すれば、取り返しができないことになるからです。 管理人
No title
リニアの開発過程では、無能な技師長(京谷某)が優秀な技術者達を排除してきたということもあって、システム全体としてのデッサンがなっていない。2013年11月に産業技術総合研究所の主任評価役の役職にあった人がリニアは筋の良い技術ではないと評価しています。

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