FC2ブログ

◎まず、自分の身を切ってください

 総選挙で、維新の党の江田憲司、橋下徹の両共同代表は、「身を切る改革」といって、国会議員や公務員の削減など耳ざわりのいい主張をしています。ブログ「トヨタで生きる」にも、「公務員の給与削減など、ムダを減らす」といって維新の党に共感するコメントが寄せられています。果たしてそうでしょうか?

 民主党も、総選挙の政権公約で「身を切る改革」をかかげています。同党は、衆院議員の180削減などを主張してきました。では、180削減でどれだけの税金の削減になるのか? 

 議員1人当たりの歳費などは年間約6800万円で、180人を削減しても約120億円にとどまる――これは読売新聞(13年5月31日付)が試算したものです。身を切るというのなら、もっとも効果があるのが政党助成金です。

 国民1人当たり250円、毎年320億円の税金が投入されています。これをなくせば議員を減らす以上の効果があります。同制度は1995年に始まって20年になりますが、消滅した党をふくめ35党に、6236億円が支給されました(今年10月まで)。

政党助成金 20年
(「しんぶん赤旗」、11月27日付から)

 自民党が2834億円、民主党が1840億円、維新の党が前身のみんなの党などをふくめ118億円…という巨額なものになります。

 江田共同代表の政治資金は、政党助成金とパーティー券収入が6割以上を占めています。そのなかから、「東京・南青山のフレンチレストラン、同・銀座の会席料理、同・永田町の中華料理店、横浜市緑区のグルメレストランなどで計59回、総額194万3608円の飲み食いをしています」(「しんぶん赤旗」12月1日付)といいます。これで“身を切っている”のでしょうか。

 公務員の削減といいますが、たとえば、厚生労働省で働く労働基準監督官――昨年秋のテレビドラマ、竹内結子主演の「ダンダリン 労働基準監督官」が評判になりました。サービス残業やブラック企業の違法行為などを摘発する姿は、たのもしいものでした。

 愛知県には約32万事業所がありますが、労働基準監督官はわずか70人といいます。1人が担当するのは約4500事業所にもなり、1日に4事業所を巡回しても4年もかかります。現場の実態を把握し、違法を正すには、絶対数が不足しています。

 「身を切る改革」というのなら、日本共産党のように政党助成金を受け取らず、制度そのものを廃止したらどうでしょう。まず、自分の身を切るべきでしょう。
スポンサーサイト
14年衆院選挙 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2014/12/04 13:52
コメント
No title
「公務員の給与削減」を「公務員の削減」にすり替えてしまう手際は見事の一言です。
No title
仕事がない弁護士や、法科大学院を出ても司法試験に不合格者を労働基準監督官として採用し、遵法精神に書ける経営者を糾問するようにすれば良い。分野は違うが、アメリカでは、商標登録出願の審査を、特許庁が採用した弁護士が担当している。アメリカの良いところは見習おう!
愛知県の労働基準監督署がトヨタ系と繋がってるのをカイゼンしてほしい。
No title
労働基準監督官の数が足りないから、トヨタ自動車で労災隠しがあっても共産党は問題視しないんですね。

管理者のみに表示