◎トヨタもタックスヘイブンを利用?

 所得税、住民税、消費税…私たちトヨタ自動車の社員は、給料から税金が天引きされたり、物を買った時の消費税など、どれ1つ税金はごまかせません。ところが企業や富裕層には、税金逃れの巧妙な方法があるのです。

 ”タックスヘイブン”(租税回避地)という言葉を知っていますか? 所得税や法人税がなかったり、極端に低い、企業や富裕層の秘密保持、規制なし――などの国・地域をさしています。その実態は闇の中です。約9万3000社が登記するカリブ海のイギリス領ケイマン諸島は、その代表例です。

 今年3月、岩波新書から志賀櫻氏著『タックスヘイブン―逃げていく税金』が出版され話題になりました。著者は、財務省の主計局主計官などを務めた官僚です。いわば税金のエキスパートが告発したからです。

 「正直に税金を収めている市民の知らないところで、タックスヘイブンを舞台に所得分配の公平を著しく損なう悪事が行われているのである。その悪事による弊害はめぐりめぐって、市民の生活はおろか、一国の財政基盤をも揺るがし、さらには世界経済を危機に陥れている」

 著者は、こうのべてタックスヘイブンの闇に迫っています。「しんぶん赤旗」(8月25日付)は、このタックスヘイブンを利用している日本の主要50社のリストを掲載し、大企業の税金逃れを追及しています。

 リストの1位は、三井住友フィナンシャルグループです。ケイマン諸島など世界6カ所のタックスヘイブンに27社の子会社があります。

トヨタ タックスヘイブン
(「しんぶん赤旗」8月25日付)

 リストの6番目、製造業でトップがトヨタ自動車です。タックスヘイブンにある子会社は3社です。オランダ、ベルギー、シンガポールにあります。

 ベルギーにあるのは、Toyota Motor Europe NV/SA(TME)で、トヨタの欧州事業の統括会社です。ケイマン諸島のような島だけではなく、ヨーロッパにもタックスヘイブンはあるのです。

 アメリカのアップルやグーグル、アマゾンなどの税金逃れが問題になったのは記憶に新しいところです。多国籍企業や富裕層の税金逃れは、私たちへの増税にはねかえってきます。これを許さないためには、国際的な規制が必要です。


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海外トヨタ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/08/26 11:16
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