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◎「『赤旗』日曜版をとったほうがいいですよ」 瀬戸内寂聴さん

 週刊紙誌で最大の100万部超の「しんぶん赤旗」日曜版。3月1日で創刊60年を迎えます。作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん、俳優の仲代達矢さん、漫画家のやくみつるさんの3人が同紙(2月17日号)に祝辞を寄せています。

 瀬戸内さんは、戦後、中国から引き揚げ、徳島の実家で暮らすようになり、ソ連に抑留されていた義兄の影響で、「昔からずっと、『赤旗』も日曜版も読んでいるんですよ」と次のように語ります。

……
 「赤旗」にはウソがありません。ほかの新聞を読んでいると「これはどうかな」と思うこともあります。そんな時に「赤旗」を読むと、ちゃんと本当のこと、真実が書いてあります。だから新聞は何を読んでもいいけど、本当のことを知るために「赤旗」や「赤旗」日曜版をとったほうがいいですよ。それを私はみなさんにいいたいです。

 世の中よくないでしょう。憲法の「改正」とか、沖縄・辺野古の米軍新基地建設とか…。大事な情報の改ざんや隠ぺい、ねつ造なんかもまかり通っている。ウソだらけで、むちゃくちゃですよ。

 だから庶民は、政府のやっていることが信じられなくなっています。みんな「もう結構」と思っている。ほころびなんかずっと前から出ているのに、何となく「あの人」の政権は続いている。

 それで諦めたり、黙ったりしてはダメ。ダメなものには、「ダメだ」と声をあげないと。政治を変えるためには野党が力を合わせないといけません。私はいつでもあなたたちの味方ですからね。
……

15 日曜版 3人推薦
(「しんぶん赤旗」日曜版、2月17日号)

 「あの人」とは、さすがにうまい表現ですよね。仲代さんは、1975年に無名塾を始めてから、日曜版に「いろいろと取り上げていただきました」とのべ、演劇と「赤旗」との関係で次のように語っています。

……
 「赤旗」日曜版のほうでもどこかに柵を設けることなく、可能な限り幅広い観客を視野に入れ、柔軟に対応していただいたことにとても感謝しています。

 60周年心からお祝い申し上げますとともに、野党共闘が政治の大きな眼目となっている今こそ、日曜版が幅広い視野で扇の要となってくれることを願っています。
……

 やくさんは、「20誌・紙ほどで連載を持っていますが、読者からの反響が1番多いのが日曜版です」と次のように語ります。

……
 この間の政治の動きで1番大きな変化は、野党共闘の発展です。共産党が現実的で賢明な選択をしたことが状況を変えてきました。
 野党がまとまり、巨大与党に対抗し、政権交代をしてほしいと願っています。
……

 日曜版への熱いエールですね。日曜版は、トヨタ自動車のことも何回も取り上げてきました。月930円。自宅へ配達します。「『赤旗』や『赤旗』日曜版をとった方がいいですよ」(瀬戸内さん)に関心を持った方は、是非、日本共産党豐田市委員会(0565-34-4772)に連絡下さい。
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日本共産党 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2019/02/16 10:44

◎「“春闘”の構造を変える」 トヨタ労組

 トヨタの「評議会ニュース」が職場に配布された。「19ゆめW 要求決定!」といって19春闘の要求案が2月8日に開かれた評議会で満場一致で可決されたという。

……
 技能職、中堅技能職、技能5等級の賃金を310、580円とする。
 技能職、EX級、技能4等級の賃金を383、310円とする。
 技能職、EX級、技能3等級の賃金を417、990円とする。
 賃金引き上げ・人への投資を合わせて、全組合員一人平均で12、000円を要求する。
……

 年間一時金は、基準内賃金の6・7ヵ月。

評議会ニュース ベア分消える


 昨年まであった賃上げ分(ベア分)が消えた。なぜ、ベア分を明らかにしないのだろうか? 上郷支部の職場委員長が質問していた。

 「研修や評議会などを通じて、執行部から、要求の形を変えていくという説明は受けており、職長・評議員はその目的・趣旨について理解を深めていたが、職場委員や一般組合員の中には、昨年までとの違いに戸惑っているメンバーもいた」

 「要求の形を変える」? ベア分を示さないことだ。組合員が戸惑うのは当然だろう。副委員長が答弁している。「に中小企業で働く仲間の底上げがまだ進んでいないことが課題」「賃金の絶対水準を重視した取り組みに変えていく」という。

 トヨタ関連、トヨタ下請け(中小企業)の仲間の賃金の格差、底上げをはかることは当然だ。そのために「賃金の絶対水準」を重視し、3つの到達目標を示したことも理解できる。

 しかし、なぜベア分を示さないのかまったくわからない。副委員長も答えていない。納得できない。このことによって、「社会全体の”春闘”の構造を変えていく」と副委員長は答弁しているが、トヨタがベアを明らかにしないことが、どうして春闘の構造を変えることになるのか、まったくわからない。

 西野勝義委員長が決意表明している。トヨタをはじめ世界の自動車会社は、「100年に一度の大変革期の中」で、「グループ全体の競争力強化に向け懸命に取り組んでいる」などと語る。

 それとベア分を示さないこととは、どうつながっているのか? わからないことばかりだ。
19春闘 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2019/02/15 10:12

◎トヨタ労組 賃上げ要求を提出 ベア明示せず

 トヨタ自動車労組は2月13日、19春闘の要求を会社に提出しました。例年のように4回の労使協議会が開かれ、3月13日の第4回労使協議会で会社側が回答を示します。

 今年の賃上げ要求は、「賃金引き上げ・人への投資を合わせて、全組合員一人平均で1万2000円を要求する」というもの。定昇に当たる賃金制度維持分、自己研鑽補助、シニア期間従業員の昼食費補助などが含まれています。

 具体的なベア額を示していません。18春闘で、3000円を要求した組合に「昨年を上回る」という日本語回答をして具体的なベア(ベースアップ、賃上げ)額を示さなかった会社に沿ったものです。

 メディアは、「ベア非公表 労使で一致」(日経、14日付)、「他の(自動車の)労組は従来通りベア額を示す形で要求し、足並みが乱れた」(朝日、14日付)と報道しています。

 関連・下請け会社との格差是正のためには、ベアの上げ幅ではなく、どれだけの賃金に到達するのかが重要として、①技能職、中堅技能職、技能5等級の賃金を31万580円とする、②技能職、EX級、技能4等級の賃金を38万3310円とする、③技能職、EX級、技能3等級の賃金を41万7990円とする――という3つの到達目標を示しています。

 利益・内部留保日本1のトヨタが2000年代は、日本の賃上げの“春闘相場”を決めてきました。そのトヨタの労使がベアを非公表にしたことで、春闘を引っ張る組合がいなくなるとともに、上部団体の連合や自動車総連、金属労協(JCM)の賃上げがどれほどになったかの正確なデータを得られなくなることを意味します。

トヨタ労組 18春闘本社ブロック集会
(トヨタ労組の18春闘本社ブロック集会)

 産業別に結集してきた自動車総連は、トヨタが非公表にしたことにマツダ労組が同調。一方で、「賃金改善相当分3000円」(日産労組)、「ベア3000円」(本田技研労組)、「賃金改善分3000円」(三菱自工労組)、「賃金改善分3000円」(ダイハツ労組)、「賃金改善3000円」――などと2分され、産別共闘に問題を残しました。

 トヨタ労組の一時金の要求は、18春闘より0・1カ月分多い年6・7カ月です。
19春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2019/02/14 10:52

◎天下の愚策 消費税10%への増税 志位委員長が首相に中止求める

 日本共産党の志位和夫委員長は2月12日の衆院予算委員会で、家計消費も、実質賃金も落ち込んでいる実態を明らかにし、今年10月からの消費税10%増税の中止を安倍首相に求めました。

 5年前、2014年4月に消費税が5%から8%に増税になった時を思い出しましょう。改めて、このブログ「トヨタで生きる」(4月11日アップ)が次のように伝えたことを掲載します。

……
 (2014年)4月、消費税が5%から8%へと増税になった。駆け込み需要の生産が終わった。トヨタ自動車のラインタクトは、プリウスなどを生産している堤工場の第1ラインが68秒から83秒へ、第2ラインが65秒から105秒になった。クラウンなどを生産している元町工場が130秒から170秒になった。

堤工場 4代目プリウス
(4代目プリウス)

 堤工場のラインは、1ライン、2ラインとも国内車種が激減、輸出車種が大幅に増えた。「増税後の落ち込みを輸出でカバー。いつまで続くのか…」という声が出る。
……

 8%への増税で、日本の新車販売は、大きく落ち込みました。車は、今や国民の足として生活必需品になっています。志位委員長が指摘したように、家計消費も実質賃金も落ち込んでいる時に消費税を10%に増税すればどんなことになるかは明らかでしょう。

 さらに志位委員長は、安倍政権による消費税増税のための「景気対策」を追及しました。特にクレジットカードなどのキャッシュレス決済時に行う「ポイント還元」は、複数税率とセットになると「買う商品」「買う場所」「買い方」によって税率が5段階にもなり混乱、負担、不公平をもたらす「怨嗟(えんさ)の的」となっています。

志位 消費税 20190212
(安倍首相に消費税10%への増税の中止を迫る志位委員長=2月12日、衆院予算委員会)

 「しんぶん赤旗」(13日付)は、次のように伝えました。

……
 日本スーパーマーケット協会など流通3団体は昨年12月、ポイント還元の見直しを求める異例の意見書を政府に提出。「消費者にとっては極めて分かりづらい制度となり、日々の買い物において必要のない混乱が生じるのではないか」などと強い懸念を表明しています。

 志位氏は、5日に東京・北区の商店街を訪問した際、経営者から寄せられたポイント還元に対する批判や懸念、不安を示しました。

 「一つはキャッシュレス決済に対応できない商店が出てくるということだ」と志位氏。売り上げの少ない商店など、対応できないと経営が立ち行かなくなる恐れがあります。

 二つはクレジットカード会社に払う手数料の問題です。中小小売店の場合、手数料は5~10%にもなります。3・25%の上限や、そのうち3分の1を補助するのも増税後の9カ月間だけです。

 三つは、キャッシュレス決済にすると現金がすぐに入らず、小さな商店では資金繰りが苦しくなる問題があります。志位氏は、安倍首相が2日に東京・品川区の商店街を訪問した際、「こうした懸念、不安、批判の声が出なかったのか」と迫りました。

 安倍首相は「QR決済の導入は簡単にできる。レジ締めの手間削減で生産性向上につながる」など、あくまでもキャッシュレス化に固執しました。

 志位氏は「現場の中小企業者からは非難ごうごうだ」と強調。各紙の世論調査でも国民の6割以上がポイント還元に反対していると指摘し、「中小小売業者からも国民からも総すかんの天下の愚策は認められない」と主張しました。
……
日本共産党 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2019/02/13 21:39

◎権力による取材妨害・萎縮・弾圧

 戦前、NHKや朝日新聞などメディアは、国民を侵略戦争に駆り立てる記事を流し、絶対主義的天皇制擁護の論陣を張るなどして日本を滅ぼしました。その痛切な反省からメディアの第1の役割は権力監視といわれています。

 首相官邸の記者会見で、その立場から菅義偉官房長官に鋭い質問をしている東京新聞の望月衣塑子記者。同記者は2月8日(金)、記者への取材妨害について菅長官に迫りました。

 望月記者の質問中に、司会の上村秀紀官邸報道室長が数秒おきに、「簡潔にお願いします」「質問に移って下さい」「質問して下さい」などと発言を繰り返し、記者を萎縮させるような質問妨害をしているからです。

 望月「室長は政府の1員としてやっていると明確に言っていますが、上司の長官の判断で辞めさせることはできる…(司会「簡潔にお願いします」の声)」

 菅長官「質問妨害なんてやってません。記者会の中に、事実に基づく質問を、協力を依頼していることにつきる」

 この答弁に驚がくしました。森友・架計疑惑での改ざん、隠ぺい、廃棄、虚偽答弁、違憲・違法の戦争法(安保法制)の強行、民意を無視した沖縄・新基地建設の強行突破、今また統計不正…強権を振りかざして事実を無視し、隠ぺいしてきたのは安倍政権ではなかったのか?

 よくも記者に平然と「事実に基づく質問を」と言えたのか! これに対し、朝日新聞(2月8日付社説「『質問制限』容認できぬ)やTBSの番組「サンデーモーニング」(同10日放送)など、メディアがいっせいに取り上げています。

東京新聞コラム 山口二郎


 法政大学の山口次郎教授は、東京新聞(10日付)のコラムで、次のように菅長官を痛烈に批判しています。

……
 記者会見で質問されたら、事実や法的根拠を示し、政府の正当性を、記者やその背後にいる国民に納得してもらうのがスポークスマンの仕事である。

 官房長官の主観で事実を覆い隠す記者会見を繰り返しながら、記者は事実に基づいて質問しろとは何事か。公文書改ざん、統計不正、すべて握りつぶし、責任逃れをしてきた政府が、事実という言葉を使うとは、恥知らずの極みである。
……
安倍政権 | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/02/12 07:56

◎トヨタ本社前で大幅賃上げの訴え 第40回トヨタ総行動

 大企業の社会的責任を果たすようにと、第40回トヨタ総行動(愛知県労働組合総連合=愛労連=などでつくる実行委員会主催)の一環として2月11日(月)、トヨタ自動車本社(愛知県豊田市)前などで大幅賃上げの訴えが行われた。

 この日は「建国記念の日」で祭日だが、トヨタカレンダーは出勤日である。午前7時半からデンソーなどトヨタ関連会社の本社が集中するJR刈谷駅前で、午前10時からはトヨタ本社前で、午後からはトヨタ本社の各部門が入っているJR名古屋駅前のミッドランドスクエアの前で行われた。

トヨタ総行動2 20190211 (2)
(出勤するトヨタ自動車本社の労働者=愛知県豊田市、2月11日)

 トヨタは18春闘で、トヨタ労組が要求した3000円の賃上げ(ベア)に対し、「昨年を上回る」という日本語回答をし、具体的なベアを明らかにしなかった。

 トヨタ労組は19春闘の要求で、「賃金引き上げ・人への投資を合わせて、全組合員一人平均で1万2000円を要求する」として、定昇分なども含めた要求に変え、具体的なベア額を示さなかった。

 利益日本1、内部留保日本1の超大企業として、“春闘相場”を示してきたトヨタがベアの非公表を始めたことについて、労働界やメディアからは批判の声が上がっている。

トヨタ総行動2 20190211 (1)
(トヨタ本社前で大幅賃上げを呼びかける愛労連の人ら)

トヨタ総行動3 20190211

 この日のトヨタ本社前での訴えには、愛労連の榑松佐一議長や各労組の代表が参加して訴えた。日本共産党からも、もとむら伸子衆院議員や大村よしのり、根本みはるの両豊田市議、本多ただひろ市議予定候補が参加した。

 榑松氏らは、トヨタをはじめ大企業が空前の利益をあげ、内部留保をため込んでいることや非正規労働者を増やし深刻な格差問題を生んでいる安倍政権を批判。トヨタが先頭に立って大幅賃上げをして経済の好循環の役割を果たすように訴えた。

 また、トヨタが大企業のなかで自民党へ最大の政治献金をしていると指摘し、これをやめるよう求めた。トヨタのOBも、世界1を争うほど巨大になったトヨタだが、労働者の仕事も生活も厳しくなり、メンタルヘルスも増えていると強調した。

そして、電気自動車化や自動運転化など「100年に1度の転換期」(豊田章男社長)と繰り返されるなかで、職場では「生きるか、死ぬか」と煽られていること。広瀬工場がデンソーに移管されようとしていることなど、職場の大きな変化の中で、労働者の不安は高まっている――などと訴えた。

その上で、「みんなが安心して働き、トヨタにいて本当に良かったと言える職場へ一人ひとりの力で変えましょう」と訴えた。

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トヨタシンポ・総行動 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2019/02/11 20:10

◎もうすぐ8年 原発ゼロ・金曜行動

 東京電力福島第1原発事故(2011年3月11日)以来、全国各地で行われてきた原発ゼロをめざす金曜日行動は、来月3月11日で8年目を迎える。

 最近は、名古屋東区の関西電力東海支社前行動に、なかなか参加できないでいる。豊田市では、月に2回、第1、第3金曜日に、「原発さよなら行動」が行われている。

 2月8日、久しぶりに豊田行動に参加した。名鉄豊田市駅横のマック広場に、午後6時には11人が集まった。小集会を開いた後、市街地中心部をパレードした。

14 原発ゼロ 豊田20190208 1


 花金(ハナキン)で賑わう飲食街の中を、ハンドマイクで原発ゼロの日本にしましょうなどとアピールしながらビラを配った。パレードもすっかり街の風景に馴染んできた感がある。

 安倍政権の原発推進政策が完全に破綻した。地球儀を俯瞰する外交などといって、外遊先では「成長戦略」の目玉に位置づけてきた原発輸出を安倍首相みずからがトップセールスをしてきた。

 日本経団連会長会社の日立製作所がイギリスで進めてきた原発が、コストが取れず、凍結に追い込まれた(1月17日)。原発は安いという神話は、ビジネスとしても成り立たなくなり、トルコ、アラブ首長国連邦、ベトナム…輸出計画は総崩れになった。

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 この8年近く、毎週、毎週、全国で訴えてきた金曜日行動の主張の正しさが明らかになった。完全に日本が原発ゼロになるまで、これからも続けよう。次回は2月20日で、名鉄改札口デッキでスタンディングとリレートークをする予定だ。
原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2019/02/10 10:15

◎労働時間の短縮こそすべての基本 日本共産党綱領の未来社会論

 先日、小学校の教師を60歳で定年退職し、再雇用(教師の場合は再任用)されたAさんの話を聞く機会があった。週4日の半日勤務で、午前8時に出勤して昼の給食を食べて午後1時半に帰るという。

 仕事は、最近増えてきた外国籍児童の日本語指導で、個別指導で学級担任を持たない。これまでと違って気持ちが楽で夢のようだと語る。しかも余裕を持って子どもと接することができるので教育上も、とても良いと言う。

 現職の時は、毎日家に帰る時間は午後9時半ころだった。しかも毎日! 帰って夕食?を食べると疲れて体がぐったりとなり、風呂も入らず寝てしまう。朝起きてから風呂に入ることも珍しくなかったというから驚きだ。

 Aさんは、土日もたびたび学校へ行き仕事をこなしていた――安倍政権の「働き方改革」で、学校の異常な長時間労働――ブラック企業化――が改めて問題になってきたが、年間1900時間台のトヨタ自動車でも真っ青になるくらいすさまじい働き方だ。

 そうした現役の時に比べると、Aさんは今、毎日のように、午後の時間は映画を見に行く、友達とカラオケなどをする女子会に行く、あるいはおしゃべりを楽しむ。月に1度は退職した教師仲間とギターとフルートのアンサンブルの練習をし、1年に数回、公民館の催しなどに出演する…と生きいきと語る。

 現役の教師たちからは、うらやましがられている。ところが、日本社会が少子化で働く人口が減り、人手不足になるなかで、教師の定年が65歳になる動きがあるという。60歳で辞めたいという声が多いというのに。

14 日本共産党綱領1
(日本共産党綱領)

 この話を聞いていて、労働時間が短くなったAさんの再任の働き方こそ、人間らしい働き方ではないだろうかと考えた(賃金は現役時代の6割ほどだが)。マルクスは『資本論』の中で、労働時間が長くなればなるほど人間は動物に近くなると書いている。

 Aさんの現役時代のように、仕事をして、食べて寝るだけなら動物に近い生活だ。むしろ奴隷的ともいえるのではないか。今、問題になっている外国人実習生などは、現代の奴隷制度と言っても良いのではないだろうか。

 社会全体で生み出した富が、一部の企業や富裕層に独占され、大多数の人たちはその恩恵を受けられなくなっている。長年の自民党政治の中で、非正規雇用労働者が4割近くになり、格差社会と言われて久しい。豊かだと言われている中でも、多くの人々はむしろ不幸の方向に近づいている気がする。

 大量生産、大量消費を続けてきた結果、地球環境まで異常をきたしている。車がガソリン車から電気自動車へと動いているのも、その流れの中から出てきているのだろう。

 いずれにしても、すべてのことが今までの延長線上では進まない。大きな時代の転換期に来ているのではないだろうか。利潤第一主義の資本主義の中で、過労死、過労自殺で年間200人ほども労災認定をされるような長時間労働、生産性を物差しにした効率化で、メンタルヘルスに異常きたしている人が増えている。

 人間は仕事をするために生きているのではなく、生きるために仕事をしているはずだ。資本主義体制そのものが限界に近づいているように思う。これからの社会を、どうするのか?

12 日本共産党綱領2
(日本共産党綱領)


 マルクスは、人類のこれまでの歴史を、原始共産制、奴隷制、封建制、資本主義と分析してきた。その上で、人類は資本主義で終わるのではなく、次の社会主義・共産主義への壮大な展望を描いてきた。日本共産党は「綱領」で、その“未来社会”の展望を次のように示している。

……
 生産手段の社会化は、人間による人間の搾取を廃止し、すべての人間の生活を向上させ、社会から貧困をなくすとともに、労働時間の抜本的な短縮を可能にし、社会のすべての構成員の人間的発達を保障する土台をつくりだす。

 生産手段の社会化は、生産と経済の推進力を資本の利潤追求から社会および社会の構成員の物質的精神的な生活の発展に移し、経済の計画的な運営によって、くりかえしの不況を取り除き、環境破壊や社会的格差の拡大などへの有効な規制を可能にする。

 生産手段の社会化は、経済を利潤第一主義の狭い枠組みから解放することによって、人間社会を支える物質的生産力の新たな飛躍的な発展の条件をつくりだす。
……

 先の再任用教師のように労働時間を抜本的に短縮し、自由時間を大きく増やし、人間的な働き方で人間を全面的に豊かに発展させる社会――そこへ一歩、一歩近づけたいと思う。

日本共産党 | コメント(7) | トラックバック(0) | 2019/02/09 20:42

◎新聞労連が首相官邸に抗議 「『知る権利』に対する卑劣な攻撃」

 このブログ「トヨタで生きる」で、メディアの第1の役割は権力監視であり、東京新聞の望月衣塑子記者が官邸での記者会見で、菅義偉官房長官に鋭い質問をしていることを取り上げました(2月5日アップ)。

 ところが望月記者への誹謗・中傷を浴びせるコメントが寄せられました。これが、まったく的外れであることが、新聞労連(南彰委員長)が同日、首相官邸に抗議する声明を発表したことからも明らかです。

 新聞労連の抗議は、首相官邸が上村秀紀官邸報道室長名で内閣記者会に申し入れた(昨年12月28日)ことに対するものです。このなかで室長は、望月記者が質問したことを「事実に反する質問」としています。

 望月記者は、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設のための土砂投入で赤土が広がっているなどと質問しました。室長は、「東京新聞の当該記者による度重なる問題行為」は「深刻なものと捉えて」いるとして、「このような問題意識の共有をお願い申し上げる」と内閣記者会に同調を求めました。

 赤土混入は沖縄県も問題視しており、望月記者が事実関係をただしたのは当然です。内閣記者側は室長に「記者の質問を制限することはできない」と伝えたといいます。

40 新聞労連抗議 官邸に


 新聞労連はこうした経過を踏まえ、「官邸の意に沿わない記者を排除するような今回の申し入れは、明らかに記者の質問の権利を制限し、国民の『知る権利』を狭めるもので、決して容認することはできません。厳重に抗議します」と表明しています。

 また、「官房長官の記者会見を巡っては、質問中に司会役の報道室長が『簡潔にお願いします』などと数秒おきに質疑を妨げている問題もあります。このことについて、報道機関側が再三、改善を求めているにもかかわらず、一向に改まりません」と抗議しています。

 その上で、「さまざまな角度から質問をぶつけ、為政者の見解を問いただすことは、記者としての責務であり、こうした営みを通じて、国民の『知る権利』は保障されています」と指摘しています。

 さらに、「日本の中枢である首相官邸の、事実をねじ曲げ、記者を選別する記者会見の対応が、悪しき前例として日本各地に広まることも危惧しています。首相官邸にはただちに不公正な記者会見のあり方を改めるよう、強く求めます」としています。

 また、赤土混入問題についても、「土砂に含まれる赤土など細粒分の含有率は、政府は昨年12月6日の参議院外交防衛委員会でも『おおむね10%程度と確認している』と説明していましたが、実際には『40%以下』に変更されていたことが判明」したと指摘しています。

 そして、「沖縄県が『環境に極めて重大な悪影響を及ぼすおそれを増大させる』として立ち入り検査を求めていますが、沖縄防衛局は応じていません。『赤土が広がっている』ことは現場の状況を見れば明白です。偽った情報を用いて、記者に『事実誤認』のレッテルを貼り、取材行為を制限しようとする行為は、ジャーナリズムと国民の『知る権利』に対する卑劣な攻撃です」と抗議しています。

 新聞労連は、全国の新聞社と通信社に働く労働者の約8割が加入(約2万1000人)する産業別労働組合です。南委員長は朝日新聞の記者出身です。8日発売の月刊誌『世界』3月号では、「記者の連帯がなぜ必要か――強化される権力と対抗できるジャーナリズムへ」を書いています。
安倍政権 | コメント(7) | トラックバック(0) | 2019/02/08 10:34

◎営業利益は増、純利益は減 トヨタ第3四半期決算

 トヨタ自動車は2月6日、2019年3月期第3四半期(18年10~12月)の連結決算を発表しました。

 このなかで、3月期の見通しは、本業のもうけを示す営業利益は前期並みの2兆4000億円としましたが、純利益はこれまでの2兆3000億円から1兆8700億円(25・0%減)に引き下げました。

 新車の販売は順調としていますが、株式相場の下落で保有株の評価損が純利益を引き下げると予想しています。

 ダイハツ工業、日野自動車を含むグループの世界販売台数の見通しは、これまでより5万台多い1055万台(1・0%増)に引き上げました。

20 トヨタ 2919年3月期見通し
( トヨタの2019年3月期見通し=トヨタの決算プレゼンテーションから)

 18年4~12月の営業利益は、前期比9・5%増の1兆9379億円、純利益は29・3%減の1兆4233億円で、2年ぶりの減益となりました。

 国内(4万4000台減)や北米(4万1000台減)で販売台数は減ったものの、中国をふくむアジア(12万7000台増)で増やしました。

 内部留保の大きな部分を占める利益剰余金は、2兆581億円増やし、21兆5316億円になりました。断トツの日本1です。

 スマホと投資の2本立てのソフトバンクグループもこの日、第3四半期の決算を発表しました。18年4~12月の営業利益は1兆8590億円でトヨタを下回ったものの、純利益は1兆5383億円でトヨタを上回りました。

決算・経営計画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2019/02/07 11:48
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