FC2ブログ

◎オレが憲法だ、法律だ

 「沖縄のみなさまの心に寄り添う」――安倍首相の白々しい言葉。憲法違反の集団的自衛権を盛り込んだ安保法制(戦争法)を強行した安倍首相は、“オレが憲法だ、法律だ”といわんばかりに沖縄県民の心を踏みにじっています。

 10月30日の衆院代表質問で、日本共産党の志位和夫委員長は、安倍首相に「無法な決定に満身の怒りを込めて抗議する」とのべました。

……
 総理は、所信表明で、「沖縄の皆さんの心に寄り添う」とのべました。しかし実際にやっていることは何か。玉城デニー知事が総理に会い、「話し合いの場を設けてほしい」と要望してからわずか5日後、沖縄防衛局は、県が辺野古の埋め立て承認を撤回したことへの対抗措置として、国土交通大臣に対して、行政不服審査法に基づく効力停止の申し立てを行い、本日、国土交通大臣は不当にも、埋め立て承認撤回の執行停止を決定しました。

 私は、この無法な決定に満身の怒りを込めて抗議するものです。

 総理、こんな形で、県知事選挙で示された民意を乱暴に踏みにじっておきながら、何が「沖縄の皆さんの心に寄り添う」ですか。対話による解決すら拒否するというのは、民主主義の国では許されない態度だと考えませんか。

60 志位代表質問 20181030
(衆院代表質問で安倍首相を追及する日本共産党の志位和夫委員長=10月30日)

 だいたい行政不服審査法は、行政機関によって国民の権利が侵害された時に、その救済を図ることを目的としています。国がこの制度を用いることは、制度の乱用であることは明らかではありませんか。

 しかも、防衛省の申し立てを国交大臣が審査するというのは、「自作自演」であり、とうてい「公正な手続き」といえないことも明瞭ではありませんか。総理、あなたは沖縄には法治主義を適用しないとでもいうつもりですか。お答えいただきたい。
……

 これに対する安倍首相の答弁(要旨)は、木で鼻をくくったようなものでした。

……
 沖縄防衛局が行政不服審査法に基づき国土交通相に審査請求、執行停止を求めたのは、法治国家として必要な法的措置だ。民主主義の国で許されない、制度の乱用、公正な手続きとは言えない、沖縄には法治主義を適用しないのかとの指摘はいずれも当たらない。

 今後も抑止力を維持しながら、沖縄のみなさまの心に寄り添い、基地負担軽減に結果を出していく。
……

 これのどこが沖縄県民の心に寄り添っているのか―。「満身の怒りを込めて抗議する!」

★「朝日新聞」(10月31日付社説 「辺野古移設 工事再開を強行するな」)

……
 行政不服審査法にもとづいて防衛省が申し立てていたが、国民の権利を守るためにある法律の趣旨を逸脱していることは明らかだ。政府と県の対立を、同じ政府内の国交相が審査するのは、公平性・中立性を欠き、身内同士のなれ合いと言われても仕方あるまい。
……

★「東京新聞」(10月31日付社説 「辺野古基地問題 法治国の否定に等しい」)

……
 法治国の否定に等しい政府内の自作自演に失望する。沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設を巡り、国土交通相は県の承認撤回の効力を停止。工事再開を認めた。民意尊重の誠意こそ必要なのに。

 (略)

 法治主義を軽んじてまで基地建設に突き進み、何が得られるのか。日米同盟のために沖縄の民意を踏みにじっていいはずがない。
……
スポンサーサイト
沖縄 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/10/31 20:38

◎「自作自演」で辺野古の工事再開強行へ

 公明党の石井啓一国土交通相の結論は、「自作自演」で見え透いていました。安倍政権が強行している沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設。沖縄県が埋め立て承認を撤回していた問題で10月30日、石井国交相はその効力を停止すると発表しました。

 その理由として、「日米間の信頼関係や同盟関係に悪影響を及ぼしかねない」などとのべました。新たな米軍基地を造ることには、沖縄県民の民意は関係ないという姿勢です。

 岩屋毅防衛相が行政不服審査請求に基づいて、石井国交相に申し立てていたもので、同じ安倍政権内での結論は見え見え。行政不服審査請求は、国民が行政に対する不服を申し立てる制度で、政府が使うことはありえないことです。

辺野古の海の埋め立て
(沖縄防衛局がすすめている辺野古の海の埋め立て=2017年12月)

 埋め立てを強行するためには、どんな手法でも使う安倍政権の強権姿勢を示すものです。沖縄県の玉城デニー知事は同日、東京都内で「強い憤りを禁じ得ない」と語りました。

 その上で、執行停止を取り消すために、総務省の第三者機関の「国地方係争処理委員会への審査申し出を軸に速やかに対応していく」と語りました。

 沖縄知事選で、玉城知事が8万票の大差で、安倍政権が全面的に推した候補に圧勝(9月30日)。故・翁長雄志前知事に続く県民の民意は、辺野古に新基地を造らないです。

 わずか1か月前に明確に示した沖縄県民の強い民意もなんのその、県が8月に埋め立て承認を撤回して以来、止まっていた工事の再開に安倍政権は踏み切ろうとしています。

 これが民主主義国家であるはずの日本の政府なのでしょうか? 否!
沖縄 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/10/30 16:32

◎プリウスのリコールがきた

 トヨタ自働車から封書がきたので、開けてみるとプリウス(3代目)のリコールの「お知らせ」でした。リコールは、10月5日に国土交通省に届け出たもので、近く販売店で修理するというものでした。

 不具合の内容は次のようでした。

……
 ハイブリッドシステムにおいて、異常判定時の制御プログラムが不適切なため、急加速時等の高負荷走行中に昇圧回路の素子が損傷した場合に、フェールセーフモードに移行すべきところ、移行できないことがあります。そのため、警告灯が点灯し、ハイブリッドシステムが停止して、走行不能となるおそれがあります。
……

ぷりうすリコール 201810


 このため、修理内容としては、「異常判定時の制御プログラムを対策仕様に修正します」というものです。制御プログラムに問題があり、それを修正するというものです。

 プリウスでの制御プログラムの修正は、これで2回目になります。車は鉄の塊からソフトウエアの塊と言われて久しくなりました。車に搭載されたソフトウエアはぼう大なものといわれています。1000万行にも及ぶとの説もあります。

 それだけに、バク(プログラムの誤り)をつぶすのは容易ではないようです。たとえば新聞記事は、記者が書いた記事をデスクや校閲など何カ所もチェックしています。それでも訂正記事が出ます。

 自動車の制御プログラムで、ミスをゼロにすることは不可能に思えるほどです。しかし、新聞と違って自動車は人命にかかわります。今回のプリウスのリコールのように、もし「走行不能」になったらいったいどうなるのか?

 自動車は、電動化、自動運転化、シェア化など「100年に1度の大変革の時期」といわれています。特に自動運転化では、AI(人工知能)を使うために、プログラムはさらにぼう大でより複雑になります。

 自動運転は、レベル1(ドライバー支援)~レベル5(完全な自動運転)までの段階があります。独アウディは、世界初のレベル3(条件付きの自動運転)の新型「A8」の開発をすすめてきました。

40 アウディA8
(アウディの新型「A8」=同社のWEBカタログから)

 10月から日本で発売(1140万円から)した「A8」は、日本では公道での走行は法律上不可能なために、部分的な運転の自動化であるレベル2の車としています。

 自動運転車のプログラムのバクをなくすことは、いっそう難しくなることが予想されます。安全な車の設計、生産は、これまで以上の高度な知識・技術・能力などが要求される時代になったといえるでしょう。
品質・リコール問題 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/10/29 10:32

◎レクサスと旅のコラボ

 秋も深まり、家族で紅葉狩りのドライブに行こう――そんな思いでいたら、大阪市で発行している季刊雑誌『CLasism』(ゆめディア発行)を見つけました。

 同誌は、全面カラーのグラフ誌で、関西地方での旅や食文化、インテリア、焼き物などを掲載しています。そのなかに、レクサスと旅のコラボ企画がありました。

 「ちょっとレクサスな女たち」のタイトルです。2018年の夏号は「京の奥座敷、亀岡」で、京都府亀岡市へレクサスのRX450hで旅するという企画です。

 この10ページにわたる企画では、出雲大神宮などを訪ね、料亭で昼食、戦国時代の武将、明智光秀らが癒したという湯の花温泉に宿泊…を美しい写真たっぷりで紹介しています。

10 clasism 2018 夏
(季刊雑誌『CLasism』に掲載されたレクサスRX450h=左下)

 ちなみに2020年放送のNHK大河ドラマは、長谷川博己が主役で光秀を演じるといいます。光秀は、亀岡城から本能寺へ向かい、織田信長を殺す「本能寺の変」を起こします。

 こうした歴史があるのが亀岡です。企画には、旅の要所、要所にレクサスを取り込んだ写真があり、さらにRX450hは743万6000円とさりげなく宣伝しています。

 秋号では、和歌山県の紀州沿岸をドライブし、安珍、清姫の恋物語で知られる道成寺などを訪ねたり、老舗の宿で新鮮なハモしゃぶに舌鼓を打つ…を企画しています。

10 レクサス LC500
(レクサスLC500)

 こちらはレクサスのLC500の“Lpackage”。何と1300万円もします! しかもボディカラーは、ネープルスイエローコントラストレイヤリングというもの。

 LC500のド派手な黄色いクーペで乗り付けられたら、惹かれるというより、思わず引きたくなる?――と考えてしまいました。

 道を走っていると、レクサスは珍しくないほど多くなりました。日本社会で定着してきた感がありますが、しかし庶民にとっては、しょせんは高嶺の花。格差社会のなかで、「いつかはレクサス」とはいかないかも…。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/10/28 12:28

◎トヨタの労使拡大懇 友山副社長が語ったこと

 今年4月から毎月開かれているトヨタの「労使拡大懇」。9月度の出席役員は、友山茂樹副社長と籠橋寛典常務理事。トヨタ労組の機関紙「評議会ニュース」が伝えています。

 友山福社長は、“コネクティッドカンパニー”プレジデントで、今年8月、配車サービス最大手の米ウーバー・テクノロジーズとの協業のために、ウーバーに5億ドル(約560億円)を出資することをまとめました。

 籠橋常務理事は労使拡大懇で、トヨタとマツダが2021年から米アラバマ州で合弁会社を立ち上げるMazda Toyota Manufacturing, U.S.A(MTM)について語りました。

15 米アラバマ州 トヨタとマツダ
(米アラバマ州に建設するトヨタとマツダの合弁会社の工場建設予定地)

 友山副社長はトヨタ労組の執行委員、評議員ら幹部を前に、次のようなメッセージを発しました。

……
 豊田章男以外、誰にも背負いきれない重い使命がある。 それは、喜一郎から引き継がれてきたものであり、社長は、日々葛藤しつつ、そこから逃げ出さず、戦い続けている。

 豊田社長とこれまで取り組んできた仕事を振り返ると、全てが、「トヨタが造ったトヨタの壁をぶち破る」という挑戦だった。我々は、社長の重い使命を代わりに背負うことはできないが、同じ、高い志を持って、ともに戦うことはできるはず。
……

 トヨタの豊田章男社長は、祖父で創業者の豊田喜一郎から引き継いだ、トヨタの他の誰もが背負いきれない「重い使命」があると同時に、「トヨタの壁をぶち破る」という挑戦と戦い続けていると語ったというのです。

 友山副社長はその上で、「この100年に一度の大変革期こそ、豊田社長のもとに、若きリーダーたちが一丸となって、未来にたすきをつなぐとき」などと語ったといいます。

 豊田社長が常に語る、世界の自動車産業の電動化、自動運転化、コネクテッド化、シェア化など「100年に一度の大変革期」に、一丸となって頑張ろうというメッセージを組合に直接伝えたかったのでしょう。

 「社長と一緒に闘いましょう」は、5月からの労使拡大懇での一貫したメッセージです。労働組合は、会社に対し、賃上げや労働条件の向上を要求して闘う全員加入の組織です。労使拡大懇とは、経営方針の伝達場所なのでしょうか……。
決算・経営計画 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2018/10/27 18:01

◎ベア非公表についてトヨタ労組の見解は

 2018年春闘でトヨタ自動車労組は、賃上げ(賃金制度改善分)として3000円を会社に要求しましたが、会社が回答したのは「昨年を上回る」という日本語回答で、具体的な数字を示しませんでした。

 トヨタ労組の西野勝義委員長は、回答を受け入れるかどうかの評議会(3月30日)のあいさつで、次のようにのべました。

 「全トヨタ労連の仲間達からは、賃金制度改善分の水準が開示されなかった点については、『皆で一緒になって取り組みを進めてきたが、水準が分からない事により、一体感が損なわれたと感じた』という厳しいご意見を頂き、課題が残った事も事実である。来年以降のゆめW(注、春闘のこと)の取り組みに向けて、要求案や交渉の進め方などにつき、執行部として検討していく」

 トヨタ労組の第85回定期大会が10月13日に開かれましたが、ベアが非公表になったことについて代議員から次のような質問が出ました(組合の「評議会ニュース」から)。

 「執行部が認識している課題は以下3点と伺った。①組合の要求と会社の回答形式が異なったこと②賃金制度改善分の獲得額が非公表であったこと③労使協における労使の主張がかみ合わなかったこと。上記課題についての執行部の受け止め、“19ゆめW”に向けて、どのような議論が行われているかを教えてほしい」

トヨタ労組集会
(18春闘のトヨタ労組の本社地区ブロック集会)

 これに対し、執行部は次のように答弁しました。

 「要求と回答の形式が異なったことは異例だが、『社会全体の格差是正』や『トヨタで働く者の一体感醸成に向け取り組みを進めたい』という会社の考え方自体は、執行部が目指すものと根元は同じであると認識」

 「“19ゆめW”の要求は、『何を求めていくことが組合員のためになるのか』『会社の競争力に結びついていくのか』を踏まえ、現在、執行部にて議論を進めている」

 執行部での議論途中などとして、具体的な答弁ではありませんでした。ベア非公表は、トヨタの労使にとどまらず、日本の春闘に大きな与えました。トヨタ労組が加わる金属労協(JCM)や連合の賃上げ回答に、トヨタ労組をふくむことができなくなったからです。

 春闘の“リーダー労組”を自認するトヨタ労組の明確な総括、今後の方向が求められます。
19春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/10/26 14:16

◎9条改憲へ執念 安倍首相の所信表明

 臨時国会が10月24日、始まりました。安倍首相は所信表明で「憲法審査会において、政党が具体的改正案を示す」などとのべ、臨時国会に、自民党の改憲案を提案することを宣言。9条改憲に異常な執念を示しました。

 安倍首相は2015年に、憲法違反の集団的自衛権の行使を盛り込んだ安保法制(戦争法)を強行しました。9条に自衛隊を書きこめば、海外での無制限の武力行使を公然とできるようになります。

 歴代自民党政権が、少なくとも専守防衛としていた立ち位置から大きく踏み出し、日本が海外で戦争をできる国につくり変えようというものです。戦前の侵略戦争への強い反省の上につくられた9条をかなぐり捨てるものです。

9条改憲NO
(3000万人署名の呼びかけ)

 日本共産党の志位和夫委員長は24日、臨時国会開会にあたって開かれた国会議員団総会でこうのべました。

……
 とくに、自衛隊に向かって改憲の号令をかけるというのは論外の暴挙であります。9月の自衛隊高級幹部会同、10月の自衛隊記念日観閲式で、安倍首相は公然と9条改憲の持論を述べました。

 政治的中立性がもっとも厳格に守られるべき実力組織を前に、その最高指揮官が改憲の号令をかける。それがどんなに危険で異常かは明らかです。そして、閣僚に憲法の尊重・順守を義務づけた憲法99条に明々白々に違反していることも明らかではないでしょうか。憲法を守らない首相に、憲法を語る資格なし。
……

 安倍首相は、3年前に安保法制を強行するためにお盆を挟んで国会を2カ月も延長するという暴挙に打って出ました。祖父の岸信介・元首相は1960年、連日にわたって国会を包囲する国民のデモのなかで、日米安保条約を強行しました。

 共同通信が9月に行った世論調査では、改憲提出に対し賛成が35・7%、反対が51%です。憲法を変えて欲しいという世論ではないのに、安倍首相は提出する構えです。

 祖父のような執念を示す安倍首相の9条改憲を絶対に許さぬよう、国民の世論、運動を強めようではありませんか。9条改憲に反対する3000万人を目標にした署名運動は、その大きな1歩です。
戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2018/10/25 18:09

◎安倍首相 「明治150年」式典で戦前美化

 安倍政権は10月23日、「明治150年」を祝う記念式典を東京・永田町の憲政記念館で開いた。国会議員ら約350人が出席して祝った。

 日本共産党は、「『明治150年』の前半は侵略戦争と植民地支配に向かった負の歴史。丸ごと祝い、肯定するような行事には参加できない」(小池晃書記局長)として出席しなかった。

 50年前の「明治100年」の式典では、昭和天皇と皇后が出席したが、今回は天皇・皇后は出席しなかった。

 安倍首相はあいさつで、「明治の人々が、勇気と英断、たゆまぬ努力、奮闘によって、世界に向けて大きく胸を開き、新しい時代の扉を開けたことに想いをはせながら、私たちは、この難局に真正面から立ち向かい、乗り越えていかなければならない」などとのべた。

 明治時代からの絶対主義的天皇制政府は、日清戦争、日露戦争をへて軍国主義と植民地主義に走った上に、アジア・太平洋戦争で、国内で320万人、国外では2000万人もの犠牲を出した。

 そうしたことには一言も触れず、明治時代のすべてが偉大であったかのように描き、「明治の人々に倣い、どんな困難にもひるむことなく、未来を切り拓いてまいります」と語った。

50 150年写真 安倍
(明治150年記念式典」であいさつする安倍首相=首相官邸ホームページから)

 “戦前回帰”への強い思いをにじませたあいさつだった。安倍首相は、24日から始まった臨時国会へ自民党改憲案を提出し、憲法審査会を動かそうとしている。9条改憲発議の道筋を付けようとしている。

 「明治150年」は、その絶好のチャンスとしている。内閣官房が「明治150年アーカイブス」を行うのをはじめ、各省あげて「明治150年」のキャンペーンをくり広げている。

 9条改憲の雰囲気づくりに警戒しなければならない。安倍首相は、自身の選挙区である山口県が生んだ吉田松陰に強い思い入れを持っている。作家の半藤利一さんは、松陰を危険な思想家だという。

 「明治政府が松陰を評価したのは、自分たちの行動を正当化するためだった。ただ、私はかなり危険な思想家だと思う。松陰の記した『幽囚録』には、急いで軍備を整え、カムチャツカや琉球、朝鮮、満州、台湾、ルソン諸島を支配下におさめるべきだ、とある。これはものすごい膨張主義・侵略主義ですよ」(朝日新聞、2015年6月9日付)

 アジア・太平洋戦争の思想的バックボーンになった“大東亜共栄圏”を先取りするような思想が松陰にあったという。安倍首相の“戦前回帰”と9条改憲は一体のものだ。「明治150年」のキャンペーンは、警戒すべきだ。

安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/10/24 21:19

◎経団連 自民党の政策を「高く評価」し政治献金

 今年5月に日本経団連の会長に就任した日立製作所の中西宏明会長は、自民党の政策をことごとく「高く評価」し、会員企業に自民党への政治献金を呼びかけています。

 企業献金の実態は、「大企業には4兆円減税バラマキ、庶民には消費税10%」(日本共産党の志位和委員長の10月21日のツイッター)であり、「悪質極まる政治買収をやめよ!」(同)と訴えています。

 経団連は10月16日、「主要政党の政策評価2018」を発表しました。自民党の政策に対しては、労働者を過労死に追い込む「残業代ゼロ制度」である「高度プロフェッショナル制度の創設等を実現」したなどとして安倍内閣の「働き方改革」一括法案を成立させたことを高く評価しています。

 安倍政権は、裁量労働制のデータねつ造で一括法案から外さざるを得なくなりましたが、経団連は「裁量労働制の対象拡大について法案の早期再提出」をなどとハッパをかけています。

 経団連が強く求めてきた法人税の減税については、「法人の実質的な税負担割合を20%程度とした」と自民党を天まで持ち上げています。その一方で、低所得者ほど負担が多くなる消費税については、「2019年10月に消費税率を10%に引き上げることを前提」にしているなどと評価しています。

 さらに、「研究開発税制の延長・拡充」を求めています。研究開発減税では、トヨタ自働車が毎年、ダントツのトップです。2016年度ではトヨタ1社で841億円(推定)もの巨額にのぼっています。

日立本社
(日立製作所本社が入るビル=左のビル。東京駅前)

 どの世論調査でも原発ゼロは国民の多数を占めていますが、経団連は「安全性の確保された原子力発電所の再稼働を進めている」と安倍政権の再稼働推進を応援しています。日立は原発メーカーであり、英国に輸出しようとしている日立を安倍政権が全面的に支援しているからです。

 経団連は、「政治との連携強化に関する見解」(10月16日発表)で、「企業の政治寄附は、企業の社会貢献の一環として重要性を有する」などと“社会貢献”論なるものを持ち出して企業献金を正当化しています。

 志位委員長の言うように、大企業の政治献金は「政治買収」以外の何物でもありません。経団連の自民党への政治献金は5年連続で、安倍政権のもとで13億円から23億円(16年)へと倍増しています。企業献金トップは毎年、トヨタ自働車で、6440万円(2016年)にのぼっています。
日本経団連 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/10/23 19:21

◎安倍政権に3連勝 那覇市長選挙で「オール沖縄」勝利

 どこまで沖縄を踏みつけるのか! 那覇市民に安倍政権への強い反発、怒りが渦巻いていた――。沖縄県の県都・那覇市長選挙が10月21日、投開票され、玉城デニー知事ら「オール沖縄」が推す城間幹子氏(67)=無所属現職=が、安倍政権の支援を受けた前県議の翁長政俊氏(69)を破り、再選されました。

 城間氏の得票は7万9677票で、翁長氏に3万7000票余りの大差を付けました。これで「オール沖縄」は、1カ月足らずで知事選、初当選の豊見城市長選に続いて3連勝しました。

那覇市長に城間氏
(前列中央が那覇市長に再選された城間幹子氏。右隣が玉城デニー知事=10月21日、「しんぶん赤旗」から)

 城間氏は事務所で、玉城知事や支持者たちと「カチャーシー」を踊りました。ネットで流れる動画を見て、喜びがあふれました。城間氏も、知事選と同様に安倍政権が強行する名護市辺野古への新基地建設の反対を訴えてきました。

 市長選挙のさなかの17日、防衛省は沖縄県民を逆なでする暴挙に打って出ました。沖縄県の辺野古の海の埋め立て承認撤回に対し、行政不服審査法に基づいて、埋め立ての法律を所管する石井啓一国土交通相に撤回の効力を一時的に停止する執行停止の申し立てを行うとともに、撤回の取り消しを求める審査請求を行ったのです。

 行政不服審査法は、民間の紛争を想定したものです。同じ安倍政権の中でこれを使うのは、「自作自演」であり、法治国家では到底許されるものではありません。どんな手法でも使って強行する安倍政権に那覇市民が怒りを示した市長選挙になりました。

那覇2 20151225 (2)
(那覇市での昼休みデモ=2015年12月25日)

那覇2 20151225 (1)
(那覇市での昼休みデモ=2015年12月25日)

 3年前の2015年年末の沖縄旅行を思い出します。12月25日(金)のクリスマス。午後零時。沖縄県庁と那覇市役所の間の通りで待っていると、宣伝カーが来ました。「昼休みデモ 1660回」。窓に貼り付けてありました。

 核兵器廃絶! 辺野古への新基地建設反対! ヘリパッド建設許すな! 普天間基地は無条件撤去せよ! オスプレイ配備反対!

 デモは、1984年2月17日に、トマホーク配備反対をかかげて始まりました。毎週金曜日の昼休みデモは、雨が降っても台風が吹き荒れても、欠かさず続けてきたといいます。この日で何と1660回目。次回の1月1日は元旦ですが、この日も行うといいます。

 県庁、那覇市役所を見ながらいっしょにデモ行進しました。沖縄県民の不屈の闘いを共有したデモでした。県民の思いと愛知県、豊田市でも連帯し、共有しようとしてきたこの3年間です。

 沖縄県庁、那覇市役所の2カ所とも2回連続で、首長は「オール沖縄」になりました。安倍首相は、知事選、豊見城市長選、那覇市長選の3つの選挙で示された沖縄の「民意」に基づいて、新基地建設をただちに中止すべきです。

 それでも強行するなら、今度は愛知県、豊田市をはじめ全国津々浦々で安倍政権に「民意」を示そうではありませんか。

沖縄 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2018/10/22 16:54
 | HOME | Next »