◎加計学園問題 首相補佐官が急がせる 「赤旗」と「朝日」が報道

 5月30日付けの「しんぶん赤旗」と朝日新聞が、安倍首相の友人が理事長を務める加計学園問題で、首相補佐官がかかわっていたとの報道を同じ日付でしています。

 加計学園が獣医学部をつくろうとしていることを急がせようと、和泉洋人首相補佐官が前川喜平・前文科事務次官に求めていたというのです。

 「しんぶん赤旗」は、文科省関係者の証言として、前川氏は昨年秋ごろ、内閣官房で地方創生を担当する和泉洋人首相補佐官から官邸に呼ばれ、国家戦略特区で獣医学部を新設するため文科省が早く手続きを進めるよう要求したといいます。

赤旗 補佐官


 これに対して、前川氏は「最終的には大臣が判断されること」として、明言を避けたといいます。和泉氏は「しんぶん赤旗」の取材に「ご指摘の前川前事務次官との面会については、記録が残っておらず、確認できません」と文書で回答したといいます。

 朝日新聞は、前川氏に取材したところ、和泉氏から首相官邸の補佐官室に複数回呼ばれ、昨年9月上旬の面会では、「『総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う』と言われたことをはっきり覚えている」と語ったといいます。

朝日 補佐官


 両紙に共通しているのは、和泉氏が安倍首相に代わって、獣医学部新設を早く認めるよう求めたというのです。

 ここでいう昨年秋ごろとは、国家戦略特区での獣医学部新設について、内閣府と文科省の協議が続いており、農水省から新設に必要とされる獣医師が足りないとする見通しが示されないとして、文科省が慎重姿勢をとっていた時期にあたります。

 また、内閣府も文科省の担当課に、獣医学部の18年4月開学は「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向」などと迫っていました。これらの言葉が記された文科省の内部文書を、前川氏は「本物」と認めています。

 安倍首相は、29日の参院本会議で「圧力が働いたことは一切ない」などと否定しています。真実は1つのはずです。前川氏は国会への証人喚問に応じるとしています。自民党、公明党が証人喚問に応じないのは、やましいことがあるからでしょう。

               ◇

 この記事は、5月31日にアップする予定でしたが都合により前日にアップしました。
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安倍政権 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/05/30 16:00

◎加計学園問題 「政府の説明に納得できない」が81%

 このブログ「トヨタで生きる」で昨日(5月29日)、「密偵の『かむろ』と特高警察」をアップしたところ、「共産党は民進党やそのバックの圧力に言いなりになってしまいますよ!」「何とかして総理総裁から引きずりおろして…政権交代を狙おうってしている」などと加計学園問題の本質を見ずに、国政を私物化する安倍政権を擁護するコメントが寄せられ、驚きました。

 「かむろ」は、日本経済新聞のコラム「春秋」から引用したものですが、その日経が加計学園問題の意識調査をしていて、81・4%の人が「政府の説明に納得できない」と答え、「納得できる」は18・6%にすぎません。

 トヨタ自動車の社員の多くが読んでいる日経には、「電子版(Web刊)」があり、その有料・無料読者を対象に週1回の意識調査を実施しています。途中経過ですが5月30日午前中での結果です(締め切りは30日午後1時)。

 前川喜平・前文部科学事務次官の「説明に納得できますか」は74%、「納得できない」は26%です。安倍内閣を「支持しますか」は26・7%にすぎず、「支持しない」は73・3%の多数にのぼっています。

加計学園 日経世論調査


 日経「電子版」読者の意識と、「トヨタで生きる」へのコメント者の意識とは大きくかけ離れています。「電子版」読者は、加計学園問題の本質――安倍首相の友だちに特別の利益を与え、本来は公正であるべき行政をゆがめ、国政を私物化していることをよく見抜いています。

                ◇

 文科省の内部資料をもとに加計学園問題を追及してきた日本共産党の小池晃書記局長は29日の記者会見で、同日の参院本会議で安倍首相が、加計学園の獣医学部新設計画は民主党政権時に前向きな検討が始まったなどと、質問とはまったく関係のない答弁を繰り返したことについて、「まともに答える姿勢が全くない。問題の本質をそらす答弁だ」と批判しました。

 その上で、「私たちは獣医学部をつくること自体がけしからんなどと主張していない。なぜ加計学園に新設を認めたのか、その政策決定過程を明らかにすることが最大の問題だ」と指摘し、首相のすりかえを批判しました。

 さらに、自民党や公明党が前川氏の国会証人喚問を拒否していることについて、「前川氏に証言されたら困ることがあるからではないか。前川氏の言っていることに疑いがあるというなら、証人喚問という真実しか語ることのできない場所で問いただすべきだ」と指摘しました。
安倍政権 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/05/30 12:25

◎密偵の「かむろ」と特高警察

 G7サミットで安倍晋三首相の不在を預かる菅義偉官房長官がいきりたっていました。加計学園問題で、前川喜平・前文部科学事務次官が文科省の内部文書に書かれていた「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」とした文書を本物だと認めたからです。

 その前川氏に菅長官は、「出会い系バー」に出入りしていたとか、天下り問題で「地位に恋々としがみついていた」などと異常な個人攻撃をしています。日本経済新聞は1面のコラム「春秋」(5月26日付)で、痛烈に批判しています。

 「まさか、平清盛が都に放ったという『かむろ』のごとき密偵が、東京の盛り場をうろついているわけでもあるまい」

 前川氏が証言する3日前の読売新聞(22日付)は、「前川前次官 出会い系バー通い」と異様な記事を掲載しました。「春秋」は、一部の新聞と指摘していますが読売新聞のことです。

 前川氏が証言することを察知した官邸が、読売新聞にリークして書かせたといわれています。「春秋」が指摘する「かむろ」と同じような役割の「特高」(特別高等警察)が、戦前の日本社会にはいました。

前川・前次官
(5月26日のテレビ朝日系から)

 戦争反対を主張する人間を「治安維持法」で逮捕しました。作家の小林多喜二が東京・築地署で、拷問で殺されたことはあまりにも有名です。治安維持法は、学者や宗教者など「一般人」も拘束し、投獄しました。

 治安維持法の現代版といわれるのが「共謀罪」法案です。近代刑法は、「実行行為」があって初めて捜査、処罰されます。「共謀罪」法案は、「2人以上で計画」し、「下見」などの「準備行為」で処罰するというものです。

 安倍政権や同政権の機関紙化した読売新聞などは、「テロ等準備罪」などと称して、あたかも東京オリンピックのためであるかのように宣伝しています。テロは、現行法のハイジャック防止法予備罪などで十分に取り締まれるものです。

 憲法19条は、「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」と心の中では何を考えてもいいという「内心の自由」を保障しています。戦前の思想弾圧の反省からです。

 「かむろ」のような密偵がうろつき、「内心の自由」を侵すような戦前の監視社会に戻してはならないでしょう。「共謀罪」法案を強行するより、まずは加計学園、森友学園問題の真相を明らかにすべきです。
安倍政権 | コメント(7) | トラックバック(0) | 2017/05/29 10:13

◎注目の高浜老朽原発廃炉訴訟 フライデー・リポート

 原発ゼロをめざす関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が5月26日、行われた。

 いつものように午後6時30分ごろからコールで始まった。まもなく強い風と雨が降ってきてズボンの裾がびしょ濡れになった。この季節は天気が急変する。幸い、短時間でやんだ。

関電1 20170526


 スピーチタイムでは、火山活動と地震に対する不安を訴える人がいた。奈良・興福寺の阿修羅像を描いた絵に「原発ゼロ」と書いて訴える人、「つながろう福島」と書いたプラカードを持つ人…関電ビルの前を通り、地下鉄高岳駅に向かう会社帰りの人たちに訴えた。

 関電高浜原発(福井県高浜町)の4号機が5月17日、再稼働した。3号機も核燃料を原子炉に運び入れる作業が完了し、6月上旬に再稼働する予定といわれる。

 高浜3、4号機は、16年1月に3号機、2月に4号機がそれぞれ再稼働した。しかし、住民の運転差し止めの仮処分の訴えを、大津地裁が同年3月に認めたために、再稼働がストップ。ところが今年3月、大阪高裁が関電の訴えを認め、不当にも仮処分決定を取り消した。

関電3 20170526 (2)

関電3 20170526 (1)


 これで、九州電力の川内原発1、2号機(鹿児島県)、四国電力の伊方原発3号機(愛媛県)についで4基目の原発が再稼働したことになる。安倍政権の下で再稼働が続く。

 しかし、国民は決して屈してはいない。先週5月17日(水)には、40年以上たった関電の高浜原発の廃炉を求める「高浜老朽原発廃炉訴訟」第4回口頭弁論が行われた。主に火山活動の危険性について原告の主張が行われた。

 名古屋地裁1号法廷は、多数の原告と傍聴者でいっぱいになった。傍聴を求める人たちの長い列が続き、抽選になった。何としても原発ゼロの思いで、私も原告の1人に加えてもらった。

老朽原発
(「高浜老朽原発廃炉訴訟」第4回口頭弁論で傍聴に並ぶ人々ら=5月17日、名古屋地裁前で)

 スイスでは5月21日、原発の国民投票が行われ、脱原発に賛成が58・2%、反対は41・8%で、原発ゼロを国民が選択した。スイスには現在5基の原発があり、電力の3分の1をまかなっているが、2050年までに原発をなくし、再生可能エネルギーへ転換していくという。

 日本の福島第一原発事故に学んで、こうした選択をしたという。その事故を起こした日本で、安倍政権が原発を推進し、司法まで認めるとはなんということか。もっと、もっと運動を広げなくては。

              ◇

 この記事は、5月28日にアップの予定でしたが、都合により前日にアップしました。
原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/05/27 19:40

◎本社地区に虹が出た!

 週末の金曜日(5月26日)夕方、トヨタの本社地区に虹が出た! しかも、うっすらと外側にも半月が。一週間の仕事を終えてほっとしたみんなに“がんばったね”と励ましてくれるような七色。

 この日、朝から降っていた雨が夕方のいっときだけあがる。

30 虹1


 ふと目を外に向けると、トヨタ本社ビル群から大きな虹が空に向かう。
赤い列車が走り抜ける。
わずかにふる雨をさけて傘をさして人が田んぼ道を歩む。

 止まない雨はない

 虹に向かって語りたくなった。

 「いやなことばかりじゃない。この先の虹色の未来へがんばっていこう」

30 虹2
職場は今 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/05/27 10:44

◎どうなっているの、この国は? 「ご意向政治」がまかり通る

 総理の“威光”をふりかざし、忖度どころか“ご意向”政治がまかり通る。国政の私物化は、安倍政権下で極まれり、です。

 「総理」と「(自民党)総裁」を使い分けて、2020年に憲法9条に自衛隊の合憲化を書き込むことを表明。森友学園問題でも、昭恵夫人を「私人」「公人」を都合よく使い分けて平然としている。

 その安倍政治に激震が走りました。前川喜平・前文部科学事務次官が5月25日、緊急の記者会見。加計学園をめぐる文科省の内部文書に書かれていた「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」とした文書を本物だと認めたのです。

 また、日本共産党の小池晃参院議員・書記局長が国会審議で示した「獣医学部新設に係る内閣府からの伝達事項」などとする8枚の内部文書について、「文科省の高等教育局専門教育課から、次官室で報告、相談をうけた際に受け取った文書に間違いない」と明言しました。

 国有地を8億円も値引きした「森友学園問題」
 安倍首相の友人が理事長の「加計学園問題」
で安倍政権は――。

 ■野党が資料の提出を求めると→廃棄した
 ■野党が資料を提出すると→「怪文書」(菅義偉官房長官)、「確認できなかった」(松野博一文科大臣)
 ■野党が(安倍昭恵夫人、前川喜平・前文科事務次官の)証人喚問を求めると→拒否

 国民からみると、“やましい”ことがあるとしか映らないでしょう。何もないのなら正々堂々と証人喚問に応じられるはずです。

文科省の内部文書
(前川・前事務次官が認めた文科省の内部文書。「総理のご意向」などと書かれています)

 前川・前次官は25日、朝日新聞、TBS、週刊文春に一斉に登場し、証言しました。それを事前に察知した官邸は、前川氏が出会い系バーに通っていたなどとするスキャンダルをリークしたといわれています。

 安倍総理は、5月3日付の読売新聞のインタビューに総裁の立場で登場して、20年に改憲すると主張しました。国会で追及されて「読売新聞を熟読して頂いてもいい」とのべて厳しく批判されました。

 自民党の機関紙に成り下がったと批判された読売新聞が3日前の22日付けで、前川氏の個人攻撃報道をしたのです。

 菅官房長官も、天下り問題で辞任した前川氏について、「地位に恋々としがみついた」と攻撃しました。森友学園、加計学園問題でも真相をまったく明らかにせず、「政権に恋々としがみついている」のは菅官房長官の方でしょう。

 安倍政権下で、どうなっているのか、この国、日本は? 民主主義が大きく揺らぎ、国政の私物化が平気ですすめられています。「アベ政治を許さない」!
安倍政権 | コメント(5) | トラックバック(0) | 2017/05/26 11:55

◎「1ミリの不安も無い」と思っている人の「心をのぞき込む」 共謀罪法案の怖さ

 このブログ「トヨタで生きる」で、「共謀罪 衆院での通過、許さない」と名古屋での集会、デモをアップしました(5月22日)。ところが次のような、コメントが寄せられ驚愕しました。

……
 そもそも共謀罪って何? テロ等準備罪の採決の日は近づいているけど。逮捕されたりマークされたりに関して1ミリの不安も無いから問題無し。
……

 とんでもありません。安倍政権と自民党、公明党、日本維新の会が5月23日に衆院本会議で強行採決した共謀罪法案は、あなたのように「1ミリの不安も無い」と思っている普通の一般人を監視する法案なのです。

 このブログでもすでに紹介(4月23日アップ)したように、2014年に明るみに出た「大垣警察市民監視事件」は、一般人を警察が監視していたのです。日本共産党の藤野保史議員が衆院法務委員会で取り上げました。

 豊田市などに電力を供給している中部電力の子会社が、風力発電所を計画していました。これに反対する三輪唯夫さんと住職の松島勢至さんが勉強会を開いたことを機に、岐阜県警大垣署の警備課課長らが子会社に三輪さんらの個人情報を子会社に伝え、住民運動つぶしの相談をしていたものです。

共謀罪反対1
(共謀罪法案を廃案にと開かれた名古屋での集会=5月19日)

 この「大垣警察市民監視事件」にふれながら、「戦前の悪法を思わせる」との社説を書いたのは、中日新聞系の東京新聞です。法案が衆院で強行採決されたのを受けて5月24日の社説でこう指摘しました。

 「市民運動というだけで警察は、なぜだか監視対象にしていたわけだ。この問題は、国会でも取り上げられたが、警察庁警備局長はこう述べた。『公共の安全と秩序の維持という責務を果たす上で、通常行っている警察業務の一環』-。いつもやっている業務というのだ」

 同社説は、さらにこう指摘しています。

……
 1925年にできた治安維持法は国体の変革、私有財産制を否認する目的の結社を防ぐための法律だった。つまり共産党弾圧のためにつくられた。当初はだれも自分には関係のない法律だと思っていたらしい。

 ところが法改正され、共産党の活動を支えるあらゆる行為を罰することができるようになった。そして、反戦思想、反政府思想、宗教団体まで幅広く拘束していった。
……

 社説が指摘するように、「だれも自分には関係のない法律」と思っていたら、とんでもない法律だということが後になってわかったというのです。共謀罪法案が現代版の「治安維持法」といわれるゆえんです。

 「しんぶん赤旗」は、5月20日付の「主張」(社説に当たるもの)で、安倍政権が「テロ等準備罪」と言い換えている共謀罪法案の本質を鋭く突いています。

 是非読んでみてください。参院では必ず廃案に追い込みましょう。それが監視社会ではなく、「1ミリの不安も無い」社会にすることだと考えるからです。

……
【「共謀罪」強行採決 違憲法案を力で押し通す暴挙】

 自民、公明の与党と日本維新の会が衆院法務委員会で、「内心」を処罰対象にする「共謀罪」法案の採決を強行しました。審議をすればするほど人権を侵害する危険な中身が明らかになり、国民の不安と懸念が広がって、今国会で成立させる必要がないという声は世論調査でも多数です。

 世論に逆らい、野党の抗議も無視して質疑を乱暴に打ち切り、数の力で押し切った自公と補完勢力の責任は極めて重大です。思想・良心の自由などを大本から脅かす憲法違反の悪法を、民主主義を破壊する強引な手法で推し進める安倍晋三政権の暴走は絶対に許されません。

<刑法の大原則を覆す危険>
 犯罪が起こっていない段階でも2人以上が犯罪を「計画」し、「準備」したと捜査機関が判断すれば、取り締まり、処罰の対象にする「共謀罪」法案は、日本の近代刑法体系の大原則を覆すものです。

 近代刑法は、犯罪があって具体的な被害が生じた場合に初めて処罰することを基本原則にしています。ところが「共謀罪」は、「犯罪をしようと相談しているらしい」と警察がみなせば、捜査が開始され、処罰されるというものです。対象とする罪は277にも及びます。文字通り日本の刑法体系の大転換につながる悪法です。

 政府は「対象は組織的犯罪集団」「一般人は関係ない」と繰り返しますが、そんな歯止めはまったくないことが、国会審議の中で次々と浮き彫りになっています。

共謀罪反対2
(共謀罪法案を廃案にと開かれた名古屋での集会=5月19日)

 どんな団体や個人を対象にするかを決めるのは警察です。その警察はいまでも恣意(しい)的な判断によって、秘密裏に一般市民に対する尾行や盗撮などを行って、病歴・学歴を含む詳細な情報を収集する人権侵害にあたる違法捜査をしており、そのことを「通常業務の一環」などと正当化しています。

 そんな警察が、「話し合った」「準備をした」ことで捜査・処罰できる「共謀罪」を手にしたらどんな事態になるか。「犯罪を話し合った」証拠を手に入れるために、いまよりはるかに早い段階で範囲も広げた捜査を行うことを可能にします。

 「実行準備行為」は、ATMでお金を下ろすなどの日常行為と違いがないため、その行為の目的を捜査するとして「内心」に踏み込むことは避けられません。「話し合い」を調べるとして電話やメール、LINEなどのやりとりも常に監視される危険もあります。集会やパレードなどの参加者への不当な監視にお墨付きを与え、いっそうの強化につながりかねません。

 憲法が保障する、思想・良心の自由(19条)、集会・結社・表現の自由、通信の秘密(21条)などに根本から反する「共謀罪」法案は廃案にするしかありません。

<政府追い込む世論さらに>
 安倍政権が持ち出す「テロ対策」のためという口実も崩れています。法案を所管する金田勝年法相が法案をまともに説明できないことは、大臣の資質や能力の欠如と同時に、「共謀罪」法案の深刻な矛盾と破綻を示しています。

 「数の力」で強権的にしか押し通せない法案の道理のなさは明白です。世論の高まりで、当初描いていた審議日程を狂わせるなど安倍政権を追い込んでいます。「戦争する国」づくりと一体となった監視社会づくりを許さない「共謀罪」阻止の世論と運動を広げることが急務となっています。
安倍政権 | コメント(9) | トラックバック(0) | 2017/05/25 08:01

◎刈谷、豊田で「9条の会」が憲法講演会

 安倍晋三首相が憲法9条に自衛隊の合憲化を書き込み、海外で大手を振って戦争ができるようにしたいと表明(5月3日)したが、刈谷市、豊田市で「9条の会」が相次いで憲法講演会を開いた。

 講演会は、安倍首相の思惑をつぶし、世界に輝く9条を守り抜こうというものだ。刈谷市では5月14(日)に、憲法学者の畑田重夫さんを招いた。畑田さんは「わが憲法人生70年」と題した講演した。

 畑田さんは、国際政治学者、平和運動家として有名な人だが、直接話を機会は初めてだ。びっくりしたのは、顔色もよく、声も張りがあり、とても93歳とは思えなかったことだ。

畑田講演
(講演する畑田重夫さん)

 健康法の本も出している。「3つ使って2つ出す」という健康法を教えてくれた。頭と体と足の3つを使い、声と汗の2つを出すというのだが、なるほどと思った。

 畑田さんは語る。人生の原点は、戦前の東京帝国大学の学生時代に学徒動員されたことにあるという。2000人のうち、畑田さん1人だけが生き残った。

 中国の戦線へ船で移動させられというなかで病気になり、畑田さんは1人残ったが、仲間は米軍の魚雷攻撃で全員亡くなった。畑田さんは、東大卒業後、内務省をへて1962年まで名古屋大学で助教授を務めた(13年間)。

 愛知県にも刈谷にも縁がある人だ。労働者教育協会会長や東京都知事選挙に無所属(日本共産党推薦)で立候補もした。こうした人だけに憲法9条について熱く語った。

 戦争を放棄し、戦力を持たないという9条について、「世界から注目される素晴らしい宝だ」と語る。そして、「正論がやがて世論となり、世論と運動が歴史を変える」とのべ、「学び、学び、さらに学ぼう」と訴えた。

 豊田市では5月20日(土)に、憲法学者の名古屋大学名誉教授の森英樹さんを迎えて開かれた。森さんは、「日本国憲法70年 9条の底力を今こそ」と題して講演した。安倍政権の憲法改悪の流れを時系列的にくわしく語り、とてもわかりやすかった。

森講演
(講演する森英樹さん)

 2人の講演を聞いて思った。安倍首相は、9条の1項(戦争の放棄)、2項(戦力の不保持)を残し、自衛隊を合憲化する3項を加えようとしている。これは戦力を保持しないとした2項を空文化させ、海外でアメリカといっしょに戦争ができる国にすることをねらっているのだ。

 9条を守り、70年以上続いた平和な日本からさらに世界に向けて9条を発信するのか、それとも侵略戦争に明け暮れた戦前の日本を、安倍首相に取り戻させるのか――時代の分かれ道に来ていると思った。

戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/05/24 09:50

◎「ひよっこ」と青春

 NHKの朝ドラ(連続テレビ小説)の「ひよっこ」を見ていますか? 北茨城の農村から出てきた集団就職のみね子(有村架純)が主人公です。高校卒業後の1960年代前半、東京のトランジスターラジオ生産工場で働きながら、失踪した父親を捜します。

 みね子の世代はトヨタの労働者では定年となっていなくなり、それに続く団塊の世代がSP(スキルド・パートナー)となっているくらいになりました。みね子たちは会社の独身寮に住みますが、畳の部屋で雑魚寝です。荷物入れも小さな棚しかありません。

ひよっこ ラジオ組み立て
(トランジスターラジオを組み立てるみね子=左から2人目=たち、NHKの連続テレビ小説から)

 あのころの独身寮にはプライバシーなどはまったくありませんでした。電機のトップメーカー、日立製作所の本社の独身寮で働いていた知人も2段ベッドの6人部屋だったいいます。

 現在では、個室が当たり前です。トヨタの期間従業員の独身寮も、これまでの部屋を3つに仕切ってプライバシーを保てるようにしています。このブログ「トヨタで生きる」では、4年前の2013年3月28日アップで、田中和風寮の取り壊しの記事をアップしました。

 東名高速道路豊田インターチェンジのすぐそばにあった田中和風寮が老朽化で取り壊され、その後が住宅街に生まれ変わった話です。田中和風寮は、みね子たちの世代より数年後の1971年(昭和46年)に、高卒の新入社員を受け入れるためにつくられた11階建ての寮でした。

 周りには、パチンコ店やゲーム店、居酒屋、スナック、喫茶店、寿司店など若者が利用する店がいっぱいありました。ブログでは、同寮に入寮していたことがある社員の話を掲載しています。

 「田中和風寮が壊され、無惨な姿があらわです。1971年に入寮した第1期生です。これからどんな生活が始まるのかとわくわくしていました。一つの部屋に6畳間が3室あり、同郷の先輩と新入社員が2人ずつ入っていました」

 「地方から出て来た若者たちにとって、マイカーを持った先輩は憧れであり、お金を貯めて『俺も車を買うぞ!』と思って毎日、食堂のうどんとただのご飯を食べていたのを思い出しました。寮の取り壊しは、自分の青春も壊されるような気持ちですよ」

田中和風寮
(田中和風寮でギターを持ったトヨタの若者たち)

 みね子たちの楽しみの1つは職場での歌声です。ブログでは、ギターを持った青年たちが独身寮で集まっているセピア色の写真を掲載しています。「ひよっこ」に共感するのは、貧しかったけれども、将来に希望を持っていたみね子の青春とダブルからでしょう。

 一方で、現在の自分たちは、マイカーやマイホームを持つようになったものの、政治が少しも良くならないことに、うつうつとした気持ちをいだいている人も少なくないでしょう。みね子たちの青春は、この先どうなっていくのでしょうか?
その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/05/23 18:17

◎共謀罪 衆院での通過、許さない

 市民を監視し、内心の自由を奪う治安維持法の現代版、共謀罪法案を安倍政権と自民党、公明党、日本維新の会は5月19日の衆院法務委員会で強行採決し、明日23日の本会議で衆院通過をねらっている。

 暴走を越えて狂暴になってきた安倍政権に対し、「共謀罪は絶対廃案」「憲法改悪絶対反対」「沖縄辺野古新基地絶対反対」などをかかげて、強行採決された19日の夜、名古屋市内の若宮広場で集会を開いた。

狂暴1 20170519


 「安倍内閣の暴走を止めよう共同行動実行委員会」が開いたもので、約1000人が参加した。参加者は、「監視社会NO」「一般人 政府が決めればテロリスト」「森友学園 疑惑だらけの安倍政権即刻退陣」などのプラカードをかかげて繁華街の栄までデモ行進した。

狂暴2 20170519

狂暴3 20170519


 集会では、実行委員会共同代表の中谷雄二弁護士、自衛隊南スーダン派遣差し止め訴訟弁護団の佐藤博文弁護士、陸上自衛官の母親である平和子さん、あいち沖縄会議の具志堅邦子さんらが、「私たちの子どもや孫にこんな共謀罪を残してはならない」などと安倍政権を厳しく批判。4度目の廃案に追い込もうと呼びかけた。

 国会からは日本共産党の本村伸子衆院議員が駆けつけ、委員会での強行採決のリアルな状況を満身の怒りを込めて報告。「たたかいはこれからです。頑張りましょう」と訴えた。

狂暴4 20170519
(訴える日本共産党の本村伸子衆院議員)
安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/05/22 09:07
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