◎「強権極まれり」か、「自然な形」か?

 安倍政権は10月29日、沖縄県辺野古に新基地を建設するために、米軍キャンプ・シュワブ地内の陸上部分の工事を強行しました。翁長雄志沖縄県知事は、「強権極まれり」と強く非難しました。

 同日、沖縄の米海兵隊の移転先ともいわれる米領グアムを視察中の菅義偉官房長官は、「自然な形で工事を再開した」とのべました。翁長知事から「上から目線」と批判されていた姿勢をくり返す言葉でした。

 キャンプ・シュワブの正面ゲート前で、テントを張って夜通しで監視を続けている沖縄県民らは工事の強行に抗議。ゲート前に座り込み、工事車両に向けて体を張って抗議しました。

70 琉球新報 島袋文子
(工事の強行に抗議するおばあ、島袋文子さん=琉球新報から)

 その1人が“おばあ”の愛称で呼ばれる島袋文子さんです。沖縄戦を経験した86歳のおばあは、「負けない方法 勝つまでずっと 諦めぬこと」と書いたピンクのTシャツを着ていました。

 違憲の戦争法(安保法制)を9月に強行した安倍政権の無法ぶりは、とどまるところを知らない。戦争法でも、沖縄県民に対しても、「ていねいに説明する」と語っていましたが、完全に放棄しました。翁長知事の権限を奪う代執行の手続きにも入りました。

 若手の論客として知られる白井聡・京都精華大学専任講師は、「違憲立法がまかり通る状態とは、最高法規が否定されている状態にほかならず、ゆえにすべての法律が根拠を失っている状態であり、したがって現在の日本は法学的には無法状態」(京都新聞、10月27日付夕刊)と語ります。

 立憲主義を否定すれば、無法状態になり、首相の独裁政治がまかり通るというのです。辺野古への新基地建設の着手を、「自然な形」と言ってはばからない菅官房長官の言動は、それを端的に表しています。

沖縄のおばあ
(テントで監視・抗議行動するおばあ=中央=、8月)

 立憲主義を取り戻すことは、一刻の猶予もありません。そのためには野党は共同して「国民連合政府」(仮称)をつくるテーブルに座ってほしい。体を張ってたたかう沖縄のおばあの姿を見ながら、そう思いました。
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未分類 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2015/10/31 09:51

◎トヨタ労組大会 技能発揮考課、2時間残業、投票済証…

 トヨタ自動車労組の第82回定期大会が10月17日、豊田市内の労組事務所、カバハウスで開かれました。論議の様子をまとめた「評議会ニュース」が職場に配布されました。

 それによると、来年1月から工場の技能職に導入される技能発揮考課の問題や、12月に発売される新型プリウスなどによる生産増に対応した残業・休日出勤増の問題、選挙毎にくり返される投票済証の提出の問題など職場と選挙の問題などが代議員から出されました。

カバハウス
(トヨタ労組が入っているカバハウス)

 新設される技能発揮考課によって、組合員は6段階で評価されます。最高と最低では最大2万5000円の差が出ます。上司から毎月評価され、毎月賃金が変わるという成果主義賃金の背骨にあたるものです。

 本社工場の代議員からは、「運用に対して不安を抱く人は少なくない。…公平・公正を伴う運用が大切。執行部のフォローをお願いする」と注文しました。職場では、評価に対する不安・不満が多いことを示しています。

 これに対し執行部は、「評価者・被評価者のへのヒアリングなどで、公平・公正な評価の課題・問題点を継続して確認していく」と答弁しました。

 トヨタでは、10月から来年3月まで、1日当たり最大2~2・5時間の残業、1カ月に2~4直の休日出勤(1人当たり月1~2回)の特別生産体制に入っています。

 高岡工場の代議員は、「10月から、直間拡大、そしてタクトも下げた上で、日当たり2時間の残業プラス月4回の休日出勤という『要員ねん出のための特別な稼働対応』が始まった」とのべました。

 その上で、「ひんぱんな人の入替え負担や継続する高負荷にともなう心身の疲労が絶えないのも事実」と強調。「『要員不足を理由に、生産が優先され、安全や年休がおろそかにされるのではないか』といった懸念の声が数多く寄せられており、こうした声は、高岡工場だけではなく、すべての工場であがっていると考える」と生産第一主義への不安、懸念を訴えました。

 これに対し執行部は、「『職場に問題があっても、来年3月まで無条件で実施する』と約束したものではないので、問題があればすみやかに伝えてほしい」と答弁しました。

 来年夏には参院選があり、トヨタ労組は引退する現職議員に代わって新たな候補者を推薦しています。これに対し、衣浦工場の代議員は、「期日前投票や、済証(選管が発行する投票済証)の持ち寄りについての不満の声、フォロー対応が多すぎる事もあり、活動について効率よく取り組む方法が必要なのではないか」と注文をつけました。

 労組の特定政党支持の押し付けと、その具体化である投票済証を、家族をふくめて労組に提出させ、チェックするなどの組合の態勢について強い不満が出されました。こうした意見が出るのは異例です。

 政治課題では、もっとも大きな問題が安倍政権と自民党、公明党が9月19日に強行成立させた安保法制(戦争法案)です。国民の6割以上が「今国会での成立に反対」という世論と憲法学者のほとんどが違憲という法案です。

国会行動 自動車総連
(安保法制に反対して国会行動をする自動車総連の組合員ら=8月23日)

 トヨタ労組の上部団体の自動車総連や連合は、これに強く反対。トヨタ労組出身の相原康伸会長は9月の自動車総連大会で、「立憲主義をゆるがせにし、国のあり様を極めて短期に、かつ、曖昧なまま、決定しかねない政府の対応に強い懸念と政府の安保法案への反対を表明しておきたい」とのべました。

 8月23日の連合の国会前行動には、全トヨタ労連の旗が立つなど多くの組合員が反対行動に参加しました。

 しかし、トヨタ労組の大会議案書には、安保法制についてはふれておらず、大会のあいさつ、討論でも出なかったようです。組合員はもちろん、国民全体の平和にかかわる重要な課題であり、残念でなりません。
労働組合 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/10/30 20:15

◎戦争法 「国会論戦マップ」を作成

 安倍政権と自民党、公明党が、国民多数の反対を押し切り、9月19日に強行採決して成立させた戦争法(安保法制)。その廃止を実行する国民連合政府をつくろうとの願いは高まっています。

 学生たちでつくる「シールズ」は10月28日、外国特派員協会で記者会見し、法案を廃止するために「野党に選挙協力をしてほしい」とのべ、「野党の選挙協力が実現し、統一候補が出れば応援する」と語りました。

 そうした戦争法廃止のために、5月から4カ月にわたって続いた戦争法の「国会論戦マップ」を、「しんぶん赤旗」が作成しました(10月28日付)。新聞の2ページ分、見開きの大特集です。

戦争法 論戦マップ


 戦争法を安倍首相は、平和のため、戦争の抑止力のためなどと主張しましたが、論戦でことごとく崩れ去りました。ベトナム戦争やイラク戦争などのように、アメリカが行う戦争に地球の裏側にまで行って参戦・支援する、戦争のための法律であることが浮き彫りになりました。しかも、ほとんどの憲法学者が認めたように集団的自衛権の行使を認めるなど憲法違反の法律です。

 「国会論戦マップ」で、たとえば「危険マップ」を見てみると――。
 
20 戦争法 危険マップ


 ☆立憲主義を根底から破壊
 ☆「戦闘地域」での軍事支援の拡大―「殺し、殺される」危険が決定的に高まる
 ☆PKO法改定の現実的危険

 ☆集団的自衛権―侵略国への仲間入りは許されない
  ①・新「3要件」は「歯止め」にならない
  ②米国の先制攻撃の戦争でも発動がありうる
  ③完全に破綻した集団的自衛権行使の説明

 ☆日米ガイドラインの実行法が本質―統幕文書で浮き彫り

 こんな危険で違憲の法律、戦争法は廃止する以外にないでしょう。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/10/29 10:24

◎懐柔、分断、介入、違法…何でもありの違憲首相

 違憲の戦争法を強引に成立させた安倍政権。沖縄に対しても、懐柔、分断、介入、違法と何でもありです。最高法規の憲法を踏みにじれば、“オレが憲法”とばかりに民主主義を投げ捨てています。

【辺野古周辺に頭越しに振興費】

 菅義偉官房長官は10月26日、名護市辺野古への新基地を建設するために、周辺の辺野古、豊原、久志の3地区の区長と首相官邸で懇談会を開きました。菅官房長官は、本年度予算から振興費を交付する方針を伝えました。

 各区からの要望に応じる形で、地区公民館の設備修繕などに支出するとしています。各区に1000万円程度、合計3000万円程度とみられています。

辺野古地区
(名護市辺野古地区)

 これは新基地建設に反対する沖縄県や名護市を通さず、頭越しに直接に振興費を3区に支出するものです。一方で安倍政権は、11年に新基地反対を掲げた稲嶺進市長が当選すると、基地と引き換えの米軍再編交付金の支出を停止しています。

 今回の振興費は、原発立地の自治体に交付金をばらまくのと同じ構図で、住民を懐柔、分断するものです。しかも自治体の頭越しに振興費をばらまくというのは、地方自治への介入であり、公平・公正に使うべき税金の使い道を政権自らが壊すものです。

【国が国に救済の茶番劇】

 沖縄県の翁長雄志知事は、米軍の新基地建設のために辺野古の海を埋め立てることを認めた仲井真弘多前知事の決定を取り消しました(10月13日)。前知事の公有水面埋立法にもとづく承認には、「法的瑕疵がある」として取り消したものです。

 ところが、石井啓一国土交通相(公明党)は10月27日、翁長知事による取り消しの効力を停止したと発表しました。

 これは、沖縄防衛局が行政不服審査法にもとづいて、公有水面埋立法を所管する国土交通省に申し立てていたものです。行政不服審査法は、私人(国民)が行政の決定に対し、異議を申し立てるものです。それを、国が国に申し立てるという、ありえない手法でおこなったもので、初めから結果は見え透いていました。

 しかも菅官房長官は27日、埋め立てのための代執行の手続きに入ることを明らかにしました。代執行は地方自治法にもとづくもので、知事が大臣の決定に従わない場合は勧告ができるのをはじめ、知事が応じない場合は裁判所に提訴ができるものです。

 安倍政権は、選挙で選ばれた名護市長や沖縄県知事の意向をまったく無視し、住民を分断するばかりか、地方自治に介入し、法律の趣旨をもねじ曲げて辺野古への新基地建設を強行する構えです。

アベ政治許さない


 こんな政権は1日も早く退陣に追い込む以外にありません。作家の澤地久枝さんは、11月3日午後1時に、全国津々浦々でいっせいに「アベ政治を許さない」のポスターを掲げようと提案しています。7月18日に続くものです。
戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/10/28 06:13

◎パソコン、資料を閉じて、さあ街頭へ

 立憲主義を安倍政権から取り戻し、戦争法廃止の国民連合政府をつくろうという呼びかけは、国民に希望をあたえています。10月25日には、東京で戦争法とたたかった学者やシールズなどの学生ら約1300人が集まり、戦争法を廃止しようとシンポジウムを開きました。

 このなかで語った、シールズ関西の大沢茉実さん(大学2年生)のショートスピーチは感動的です。

……
 本とパソコンの前から動かなかった学者が路上に立った。多くの芸能人がタブーを破り、政治的な意見を発言した。友だちは初めて来たデモで黙ってプラカードを掲げたし、臆病な私が国会前でマイクを握った。空気を読んでいては、空気は変わらないんです。それをデモで教えられました。
……

シールズの本
(相次いで出版されているシールズの本)

 安倍政権が戦争法案(安保法制)を閣議決定したのが5月14日。それから9月19日までの暑い4カ月、この日本で経験したことのないような運動、たたかいが広がりました。

 臆病な大沢さんが初めてマイクを握り、パソコンと本の前から離れなかった学者が路上に立ちました。この日の集会でスピーチした小林節・慶応大名誉教授も路上に立った1人です。

 6月4日の衆院憲法審査会で、戦争法案を他の学者2人とともに違憲だと断じました。その後、国会前の路上でシールズの集会で初めてマイクを握りました。その心境をこう語っていました。

 「学者として教壇でかっこつけてしゃべってたけど、街頭に出て吹っ切れた。一有権者として政治に参加している。心のなかでチャンネルが変わった」

豊田駅前で
(豊田駅前で戦争法案反対を呼びかける人々=9月17日)

 そうです。私たちトヨタの職場は毎日忙しく、政治のこと、社会のことに十分に心をはせる余裕はないでしょう。そうした思いを職場で語り合うことも、なかなかできないのが現実です。

 でも、大沢さんが語ったように、小林名誉教授が吹っ切れたように、パソコン、資料、マニュアルを閉じて路上に立ってみましょう。風景が、チャンネルがきっと変わるでしょう。
戦争と平和 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/10/27 09:04

◎宮城県議選 自民過半数割れ、共産は倍増

 10月26日早朝のNHKは、前日の25日投開票の宮城県議選挙について、次のように伝えました。

……
 任期満了に伴う宮城県議会議員選挙は、25日、投票が行われ、自民党は、選挙前から4議席減らして27議席で、無所属の推薦候補2人を加えても過半数に届きませんでした。一方、共産党は、選挙前の4議席を倍増させて、これまでで最も多い8議席を獲得し、第2党になりました。

 民主党は、選挙前から2議席減らして5議席、公明党は、選挙前と同じ4議席、維新の党は、選挙前から1議席減らして1議席でした。社民党は、選挙前から3議席減らして1議席でした。
……

80 NHK 宮城県議選
(NHKニュースから=10月26日)

 地元紙の河北新報は、「反安保 共産が躍進」と伝えました。

……
 「宮城秋の陣」でも共産旋風が吹き荒れた。25日投開票の宮城県議選は8月の仙台市議選に続き、安全保障関連法の廃止を前面に出した共産党が2011年の前回を大幅に上回る議席を得て躍進した。自民党は守勢を強いられ、落選の憂き目に遭う現職も出た。

 わずか31票差に泣いた4年前の涙を、当選に輝く満面の笑みに変えた。
 4人が定数3を争った若林選挙区は、福島一恵さん(54)が共産として選挙区初の議席を獲得した。福島さんは「安倍暴走政治を止めたいという民意の表れだ」と勝利を宣言し、事務所で喜びを爆発させた。

 仙台市議5期を経て、東日本大震災後の前回県議選(2011年)に臨んだが惜敗した。復興の力になりたいと落選をばねに沿岸部を奔走し、地道に支持を広げた。福島さんは「村井県政は中央ばかりを見ており、地元に冷たい。被災者そっちのけの県政を変える」と決意をみなぎらせた。
……

 戦争法の強行、公約を反故にして農業を破壊するTPPの大筋合意、震災復興に冷たく原発の再稼働をすすめる…。選挙中、宮城県に応援に入った自民党の谷垣禎一幹事長は街頭演説で、「どうして共産党がこんなに元気がいいのか。非常に問題だ」「宮城県議選でも、あまり共産が強くなるような選挙をやってはいけない」とのべました。

 谷垣幹事長! 安倍政権と真っ向から対決し、元気がいいのは日本共産党です!

             ◇

 トヨタ自動車は、宮城県や岩手県の「東北」地方を、愛知県など「中部」地方と福岡県など「九州」地方に次ぐ、トヨタ国内3極体制の1つと位置付けています。

 宮城県には、トヨタ自動車東日本株式会社(約7600人)の本社(宮城県黒川郡大衡村中央平1番地)があり、宮城大衡工場では、7月にモデルチェンジした小型ミニバンのシエンタやカローラアクシオを、宮城大和工場ではエンジンや自動車部品を生産しています。
戦争と平和 | コメント(6) | トラックバック(0) | 2015/10/26 10:11

◎アベ政治を許さない 豊田市で10・21集会

 「アベ政治を許さない!」の横断幕をかかげ、10月23日(金)の夜、豊田市で「10・21国際反戦デー」に連帯する集会が豊田駅前のマック前広場で開かれた。約80人の参加者は、戦争法廃止、原発ゼロ、平和とくらしを守れ、と集会後、市内をデモ行進した。

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 アメリカのベトナム侵略戦争に反対して世界的な反戦行動が1966年の10月21日に行われたが、これを「10・21国際反戦デー」と呼んでいる。豊田市では、国際反戦デーに連帯して、毎年、集会、デモ行進を続けている。現在も続けているのは全国的にも珍しい。

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 戦後70年目の節目の今年は、安倍政権の戦争法強行に反対するとともに、九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働など暴走する安倍政権に対し、「アベ政治を許さない」をかかげた。「戦争法廃止、立憲主義を取り戻す」の1点で共同しようと行った。

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 金曜日の夜とあって豊田市の中心部、飲食店街は多くの人でにぎわっていた。デモ行進に、店内から手を振って激励してくれる人も多かった。
戦争と平和 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/10/25 09:32

◎時間管理をより柔軟なものへ 事務・技術職の働き方議論

 安倍政権は、9月末まで大幅延長した通常国会で、労働基準法を改悪して“残業代ゼロ”法案を成立させる予定でしたが、「戦争法」(安保法制)の成立を最優先させる安倍首相の強い意思で継続審議になりました。

 同時に、何時間働いても事前に決めた労働時間分しか賃金が支払われない「裁量労働制」を営業や管理業務にも拡大したり、出勤・退勤時間を自由に設定できるフレックスタイム制も、労働時間の清算期間を1カ月から3カ月に延長するなど労働時間制度の大幅な規制緩和をねらっています。

 こうした動きのなかで気になるのがトヨタ自動車の「事技職の働き方変革 労使検討委員会」の動きです。その第2回労使検討委員会が9月22日に開かれ、それを報告したトヨタ労組の評議会ニュースが職場に配布されました。

テクニカルセンターです
(裁量労働制で働く技術労働者が多いトヨタのテクニカルセンター)

 1回目では、会社側から、飛躍的な生産性向上を目指し、「1分1秒たりとも、決してムダにしない…極限の成果を追求する」という、めざすべき働き方が示されました。

 2回目で会社側からは、「時と場所に捉われない働き方を目指し、時間管理制度を、より柔軟なものへと見直しを図っていきたい」と提案がありました。具体的には裁量労働制やフレックスタイム制度について自宅での勤務やより自由度の高い制度へと見直しをはかるべく検討したいと主張しました。

 さらに、時間・場所に捉われずに働くために、「1分1秒たりとも、決してムダにしない」ために、スマホやVDIパソコンの活用は不可欠であり、TV会議システムやLync会議をこれまで以上に推進する必要があるとの考えを示しました。

 組合側は、これまでの長時間労働を前提とした働き方からの脱却や、組合アンケートをもとに、残業を多くしている人を高く評価する風土が一部に存在することの問題点などを指摘しました。

 安倍政権の残業代ゼロ法案には、トヨタ労組の上部団体の連合は強く反対し、「残業代ゼロより過労死ゼロ」を求めています。残業代ゼロ法案は、1日8時間労働制を崩し、長時間労働とただ働きを助長するものです。

 こうした安倍政権の動きと、「時と場所に捉われない働き方」「時間管理制度をより柔軟なものへ」というトヨタの主張とはどう関係しているのでしょうか? 今後の議論の行方に注目したいと思います。
職場は今 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/10/24 10:35

◎連合 16春闘のベア要求「2%程度を基準」へ

 労働組合の全国組織、連合は10月22日、16春闘の基本構想を発表しました。このなかで賃上げ(ベア)要求について、定昇相当分をのぞいて「2%程度を基準」にするとしました。連合が具体的な賃上げ要求をするのは、14春闘以来3年連続です。

 また、すべての働く者の「底上げ・底支え」と「格差是正」を通じて、「デフレからの脱却」と「経済の好循環」をめざすとしています。

 10月の大会で新会長に選ばれた神津里季生氏(基幹労連、新日鉄労連出身)は、「デフレからの脱却と経済の好循環は1年や2年の賃上げで具体的な姿にはならない」とのべ、3年連続の賃上げをめざすことを強調しました。

金属労協 ボード
(金属労協本部=東京=の白板にトヨタの賃上げ額が書き込まれました。定昇分込みの数字です。15春闘で)

 15春闘で連合は、「ベア2%以上」を掲げ、5469組合の平均賃上げ率は2・20%となり、前年の2・07%を上回りました。賃上げ率が2年連続で2%台となったのは、1999年以来16年ぶりです。

 連合は、この方針案を11月27日の中央委員会で正式に決めます。これを受けて自動車総連は、来年1月12日に開く中央員会で要求を決め、トヨタ労組は2月上旬の評議会で要求を決めます。

 トヨタ労組の09~13春闘の5年間は、賃上げはありませんでした。14春闘では2700円、15春闘では4000円を獲得しています。トヨタの16年3月期決算見通しは、過去最高の2兆8000億円です。もちろん日本1です。

 トヨタ労組は、「15ゆめW 取り組みにあたって」で、「以前は鉄鋼がリーダーユニオンとなって交渉をリードし、他社はそれに追随することで賃金水準が向上。トヨタがリーダーユニオンと見なされている現在においては、トヨタが交渉をリードすることが期待されている」とリーダーユニオンを自認しています。

 16春闘では、トヨタ労組がリーダーユニオンとして、大幅な賃上げを獲得する先頭を走ることが期待されています。
16春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/10/23 07:50

◎堤工場門前で訴え 「国民連合政府」をつくりましょう!

 日本共産党のトヨタ自動車委員会と大村よしのり、根本みはるの両豊田市議は10月21日、トヨタ自動車堤工場門前で、出退勤する労働者らに、「安倍政権から立憲主義を取り戻し、『戦争法』(安保法制)廃止をめざす『国民連合政府』をともにつくりましょう!」と訴えた。

 堤工場は、12月に発売するプリウス4代目の生産準備に入り忙しくなっている。このところ、昼間は25度を超える夏日になっているが、この日は少し涼しい日になった。

 大村、根本の両議員は、議会報告とともに、戦争法反対のたたかいのなかで、“野党は団結してほしい”という国民の願いに応えて、日本共産党は「国民連合政府」を国民、労働者のみなさんに呼びかけた(9月19日)と語った。

 愛知県でも、日本共産党と民主党の国会議員が、戦争法反対でいっしょに街頭演説するなど、野党は団結しているおり、トヨタ労働者のみなさんとともに「国民連合政府」の樹立に向けて頑張りましょうと訴えた。

堤1 20151021


 また、その樹立のためにも来年夏の参院選で、愛知選挙区(定数4)に立候補する日本共産党のすやま初美候補への大きな支持を呼びかけた。

 トヨタ党委員会の代表は、安倍政権と自民党、公明党は、国民多数の民意をふみにじって戦争法を強行採決したと糾弾。同時に、戦後70年目の節目になる今年は、戦争法とのたたかいのなかで政治が大きく変化する1年になったとのべた。

 しかも、そのなかでこれまでの運動に加え、大学生のシールズやママの会など新たな運動が生まれ、主権者としての自覚を持ち、不断の努力で政治を変えようという意識が育ってきた1年だった――それは自分自身が集会やデモに参加するなかで、その変化を実感したものだと語った。

堤2 20151021
(大村よしのり=右=と根本みはるの両豊田市議)

 また、トヨタ労組が加わる連合や自動車総連、全トヨタ労連が国会前行動(8月23日)を行って戦争法に反対する声をあげるなど、安倍政権包囲網は大きく広がったと強調した。

 連合は、安倍政権が強行した“生涯ハケン”となる労働者派遣法の改悪や、今後の国会でねらっている残業代ゼロ法案に対し、“残業代ゼロより過労死ゼロ”のスローガンで反対していること、トヨタ労組も「“過労死ゼロ”宣言」をしていることなどをあげ、安倍政権の労働者保護ルール破壊とたたかっていきましょう、と呼びかけた。

堤3 20151021


 トヨタの職場に、毎月評価し、毎月変わる成果主義賃金が来年1月から導入されるが、その問題点を職場からあげるとともに、戦争も過労死もない社会と職場をともにつくっていきましょうと呼びかけた。
戦争と平和 | コメント(5) | トラックバック(0) | 2015/10/22 10:37
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