◎トヨタ 手元資金は5兆円を超す

 日経新聞の「会社番付 2015」(5月30日付)によると、トヨタ自動車の手元資金(2015年3月期決算)は5兆2159億円で、もちろん日本企業のナンバーワンです。

 手元資金とは、「企業が抱える現預金、短期売買目的の有価証券などを合わせた額」(日経)です。要するに、いつでも使えるものです。

 2位がソフトバンクの3兆2586億円、3位がイオンの2兆3530億円といいますから、トヨタの突出ぶりがわかります。

 しかもトヨタが、1年間に増やした額は22・2%増の9477億円。キヤノンの手元資金は9164億円、日産自動車が8027億円ですから、トヨタが1年間に増やした額の方が、多いというから驚きです。

トヨタの新旧本社
(トヨタの新本社=奥=と旧本社=手前=)

 では、トヨタの手元資金の内訳を、貸借対照表でみてみましょう。
 「現金及び現金同等物」  2兆2846億円
 「定期預金」          1493億円
 「有価証券」        2兆7821億円

 このブログ「トヨタで生きる」では、トヨタの内部留保について何回も扱ってきました。日本1の15兆円を超える内部留保の一部を賃上げに回し、個人消費を増やして日本経済を建て直すために活用しましようと訴えてきました。

 その際、内部留保には建物や設備などもふくまれており、使うことができないなどというコメントがよく寄せられます。トヨタは15春闘で、組合の6000円のベア要求に対し、4000円の回答をしました。

 これに定昇に当たる賃金制度維持分の7300円を加えると1万1300円になります。会社側は、ベアと賃金制度維持分を合わせた1万3300円の要求は、「賞与、超過勤務手当、法定福利費への影響を含めると、労務費は年間200億円増加」するなどとして満額回答を拒否したのです。

 一方、日産自動車の回答は、ベア相当分として5000円を回答。ベア相当分と定昇相当分を合わせた「平均賃金改定原資」は1万1000円でした。

 日産自動車の手元資金は、トヨタの6分の1程度の約8000億円ですが、トヨタとほぼ同じベア・定昇を回答しています。現金など手元資金5兆円たっぷりのトヨタは、その手元資金だけでも満額回答なんて、いとも簡単なことだったでしょう。
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決算・経営計画 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/05/31 11:13

◎54人の自殺者の衝撃

 戦争法案を審議する衆院安保法制特別委員会。5月27日の委員会で、日本共産党の志位和夫委員長が約1時間、質問しましたが、このなかで防衛省が明らかにした54人の自衛隊員の自殺は、衝撃を与えています。

 翌日の朝日放送系の報道番組では、「報じられない“死”」とパネルにして志位質問を取り上げました。海外派遣の自衛隊員「54人自殺」――。アフガニスタン、イラクの両戦争に日本政府は、「後方支援」の名で、延べ1万8500人の自衛隊員を派遣。帰国後に自殺した自衛隊員は54人にのぼったのです。

 パネルでは、日本の年間自殺者約3万人は、人口10万人当たり22・9人と紹介していましたが、これと比べても10倍以上に上るのです。

54人自殺
(朝日放送系から=5月28日))

 志位委員長は、アメリカの両戦争での帰還兵200万人以上のうち60万人が心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患い、年間8000人もの自殺者が出ている実態を明らかにしました。

 戦争は、まさに殺し、殺されるものであり、兵士は帰国した後も自殺に追い込まれるほど精神はズタズタにされるのです。イラク戦争で、建前は「非戦闘地域」といっても、自衛隊が持って行った武器は、ピストルなどという生易しいものではありませんでした。

 サマワに持って行ったのは、戦車を破壊できる110ミリ個人携帯対戦車弾や84ミリ無反動砲、12・7ミリ重機関銃といった重武装でした。

 志位委員長は、「『人道復興支援』でもこれだけの武器だ。(戦争法案による)『後方支援』では、さらに強力な武器を持っていくことになる。こうした武器を使い反撃する。これが戦闘でなくて何なのか」と迫りました。

志位質問 赤旗 20150530
(志位質問の1問1答を報道する「しんぶん赤旗」、5月30日付)

 イラク戦争では、「非戦闘地域」への派兵が建前でしたが、陸上自衛隊は重武装し、宿営地も要塞化しました。ロケット弾などによる攻撃を14回23発も受けました。

 志位委員長は、「10個近く棺を準備」したという当時の陸自統合幕僚長の回顧を紹介しながら、「リスクを語らないのは無責任で不誠実だ。自衛隊の活動地域を大幅に拡大しておきながら『隊員の安全確保』をいうのは、まったくの自己矛盾、荒唐無稽、ブラックジョークの類いだ」と厳しく指摘しました。

 安倍首相は、自衛隊の活動の実施区域について、「戦闘行為がないと見込まれる場所」を指定すると弁明しました。

 志位委員長は、戦争法案では「戦闘地域」での活動を可能にし、弾薬提供や武器・弾薬輸送もできるようにすれば真っ先に攻撃対象になると強調。「自衛隊が現実に攻撃され、『殺し、殺される』危険が決定的に高まるのは明らかだ」と追及しました。
戦争と平和 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/05/30 08:35

◎アメリカの戦争のために集団的自衛権を行使するとは

 がんの療養中だった作家の瀬戸内寂聴さん(93)が5月17日、1年ぶりに月例の「法話の会」を京都・嵯峨野の寂庵で再開したといいます(朝日新聞、5月28日付)。そこで語ったことです。

 「戦争を知らない安倍さん(首相)は、戦争ができるように国を引っ張っている。私たち、民の声なんて聞こうとしない。今のままなら子どもや孫が戦争に引っ張られる。しかも日本のためでなく、アメリカのために」

 アメリカの戦争のために――。日本共産党の志位和夫委員長は5月28日、前日に続いて衆院安保法制特別委員会で安倍首相に、戦争法案の質問をしました。党首討論(20日)、代表質問(26日)に続くものです。

 特別委での質問は、昨年12月の衆院選の党躍進で約1時間の持ち時間があります。志位委員長は、事実の丹念な積み重ねの上に、憲法9条に反する戦争法案を緻密な論理で批判。廃案にするよう強く求めました。

 しかし安倍首相は、志位委員長の質問にまともに答えず、論理のすり替えや持論を長々と展開するなど不誠実な態度に終始。戦争法案がアメリカの行う戦争に追随するものであることが浮き彫りになりました。

志位質問 20150528


 その具体例の1つとして志位委員長があげたのがイラク戦争(2003~10年)です。アメリカのブッシュ大統領は、イラクが大量破壊兵器を持っているといって先制攻撃し、イギリスのブレア首相や日本の小泉首相は、それを支持しました。

 しかし、大量破壊兵器は見つからず、ブッシュ大統領は情報の誤りであると認め、ブレア首相も認めました。ところが日本政府は、「厳粛に受け止める」というだけで、誤りだったと認めていません。

 志位委員長は、首相官邸でイラク派兵を取り仕切っていた柳沢協二・元内閣官房副長官補が著書で「アメリカに(捏造の)説明を求めなかった」と証言していることを示し、「事実か」と迫りました。

 岸田文雄外相は、「現状そういったやりとりは確認できていない」と説明を求めていないことを認めました。志位委員長は「米国の戦争は正義と信じて疑わない。捏造とわかっても説明を求めず、反省もしない。これが日本政府の基本姿勢だ」と批判しました。そして、質問をこう締めくくりました。

 「このような日本政府が戦争法案にもとづいて、アメリカの行う戦争に集団的自衛権の行使を発動すれば、日本が侵略国の仲間入りになる。その危険ははかりしれない。戦争法案は、9条をいくえにもふみにじる違憲立法だ。戦後最悪の安倍政権による、戦後最悪の戦争法案の廃案を強く求める」
戦争と平和 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/05/29 16:38

◎戦争法案を廃案に追い込もう 堤工場前で訴え

 日本共産党トヨタ自動車委員会は5月27日、「安倍政権がねらう戦争法案を廃案に追い込もう」と堤工場門前で訴えた。大村よしのり、根本みはるの両豊田市議とともに訴えた。

堤宣伝1
(日本共産党の大村よしのり豊田市議=左=と根本みはる豊田市議)

 この日は、まだ5月というのに気温は33度近くもあり、真夏のような暑さになった。日差しが強く、おでこがひりひりする。

 安倍政権の戦争法案は、日本共産党の志位和夫委員長の代表質問などの追及で、①これまで禁止されてきた「戦闘地域」に自衛隊を派兵する、②PKO活動で武器使用などを拡大する、③米国が先制攻撃を行っても集団的自衛権を行使する――など憲法9条を破壊する3つの大問題があることが浮き彫りになってきた。

 党委員会の代表は訴えで、日本はいま、戦争と平和の大きな曲がり角に立っていると強調。戦後、一度も経験しなかった自衛隊員が殺し、殺される事態になる戦争法案には、どの世論調査でも反対が国民の多数になっていると指摘した。

 日本経済新聞などの5月の世論調査でも、今国会成立について「反対」が55%と4月の前回調査から3ポイント増え、「賛成」は4ポイント減り25%というように、国民の半数以上が反対していること。

堤宣伝3
(トヨタ堤工場)

 その上で、トヨタは世界の27国・地域に52の生産拠点があり、トヨタの海外勤務者と家族約5500人が海外で生活しているなかで、世界のどこで戦争があっても大きな影響と打撃を受けること、平和であってこそ乗用車を安心して生産・販売できる――と訴えた。

 先の大戦で、トヨタは終戦1日前に、現在の本社工場などにナガサキに落とされた同形の3発の核模擬爆弾が米軍によって落とされたこと。この3発は、後にアメリカの資料で豊田に原爆を落とすリハーサルであったことが判明したと指摘した。

堤宣伝2


 戦争があと1週間続いていたならば、今のトヨタも豊田市もなかったこと。戦争中トヨタは、軍の管理下におかれ、トヨタ自動車の創業者の豊田喜一郎は、軍用トラックの生産を強いられ、国産乗用車の生産という夢は、戦後になるまでかなわなかったと訴えた。

 そして、2度と戦争を起こしてはならず、2度とトヨタを軍需工場にしてはならず、平和でこそ乗用車は日本と世界で生産・販売できる――そのためには、安倍内閣の戦争法案にともに反対しましょうと呼びかけた。
戦争と平和 | コメント(8) | トラックバック(0) | 2015/05/28 15:58

◎トヨタ独走 配当総額

 日経新聞(5月26日付)が、「会社番付2015」を始めました。第1回は、配当総額(2014年度決算から)のランキング。1位はトヨタ自動車の6313億円です。日経は、「配当総額も トヨタ独走」という見出しを付けたほどでした。

 2位は、NTTドコモの2548億円ですから、なんとトヨタはその2・5倍。日経も「断トツだった」と表現するほどです。配当は、営業利益から税金などを差し引いた純利益から支払います。

 配当総額ランキング(2014年度決算)
 (日経新聞=5月26日付から。単位は億円)

1位 トヨタ      6313
2位 NTTドコモ   2548
3位 三菱UFG   2536
4位 三井住友FG  1974
5位 NTT     1951
6位 みずほFG   1837
7位 キヤノン    1646
8位 ホンダ     1586
9位 武田      1421
10位 KDDI   1419


 トヨタの連結純利益は、日本の大企業で初めて2兆円を突破。2兆1733億円という途方もない金額になりました。トヨタは配当の他に3000億円の自己株取得をすると発表しましたから、「稼ぎの半分近くを株主に還元した計算になる」(日経)という究極の株主優先です。

 このブログ、「トヨタで生きる」で、「あまりにもの株主優先」の記事をアップ(5月11日)しました。寄せられたコメントで、「株主はリスクを背負っているので、業績がよい時には優先は当然かと」などというのがありましたが、「稼ぎの半分近く」を株主に持っていかれるのは、度を過ぎているのではないでしょうか。

 しかも、その記事でも書いたように、「トヨタの個人株主(その他も含む)は20・67%で(14年3月期決算当時)、金融機関や外国法人、国内法人などが圧倒的多数です。ばく大な配当金は、日本と世界の大企業に配分され」るのです。

30 トヨタの大株主


 私たちがせっせと働いて、トヨタ車をつくっても、その利益の圧倒的部分は金融機関や外国法人、国内法人などに持っていかれるのです。今春闘を思い起こしましょう。6000円の賃上げを要求して4000円の回答でした。

 会社側は、賃上げ6000円に定昇にあたる賃金制度維持分(7300円)を合わせた1万3300円の要求は、「賞与、超過勤務手当、法定福利費への影響を含めると、労務費は年間200億円増加」するなどとして、「組合要求にそのまま応えることは到底困難」などと主張。満額回答をしませんでした。

 たったの200億円! 一方、稼ぎの半分近くの約1兆円を株主に還元! 度を過ぎた株主優先といわずして、なんというのでしょうか?

               ◇

 この記事は、5月27日にアップの予定でしたが、都合により前日にアップしました。
決算・経営計画 | コメント(8) | トラックバック(0) | 2015/05/26 18:28

◎志位氏は「ポツダム宣言」読んでいない? あべこべではないでしょうか

 党首討論(5月20日)で、日本共産党の志位和夫委員長が、「ポツダム宣言」が日本の戦争を「間違った戦争」=侵略戦争だと規定していることについて、安倍首相に「この認識を認めますか」とたずねたのに対し、首相は「つまびらかに読んでおりませんので、直ちに論評することは控えたい」とのべました。

 この答弁は、戦後の日本と世界の国際秩序の出発点になったポツダム宣言を首相が読んでいなかったということで国内外に衝撃が走りました。24日放送のTBS系「サンデーモーニング」は、ポツダム宣言と論戦の様子を紹介しました。

 このなかで、評論家の寺島実郎氏は、「ポツダム宣言をまだ読んでいないなんて話になってるんじゃ、もう絶句する状況だ」と驚きを隠しませんでした。

 とろこがこのブログ「トヨタで生きる」には、「ポツダム宣言を本当に読んでいないのは誰でしょうか。私は志位氏だと考えています」という長文のコメントをいただきました(5月22日のコメント欄参照)。

 コメント者は、志位氏がポツダム宣言の6項、8項を引用したこと、その「8条(8項のこと)に侵略なんて事は一言も書かれていない。というより、ポツダム宣言自体に侵略なんて書いていない」といって、安倍首相は「『詳らかに読んでいない』と志位氏を慮ってくれたんですよ」といいます。

 この指摘にはびっくりです。8項には、確かに侵略という文字はありません。しかし、「カイロ宣言の条項は履行されるべき」とあります。そのカイロ宣言について、志位氏は党首討論で次のようにのべています。

……
 志位 「カイロ宣言」とは、1943年、米英中3国によって発せられた対日戦争の目的を述べた宣言でありますが、そこでは「三大同盟国は、日本国の侵略を制止し罰するため、今次の戦争を行っている」と、日本の戦争について「侵略」と明瞭に規定するとともに、日本が「暴力と強欲」によって奪った地域の返還を求めています。
……

 ポツダム宣言は、カイロ宣言を引用していますので、カイロ宣言はどう書いているのかと志位氏は、ていねいに安倍首相に説明しています。ですから、「日本国の侵略」であるというのはきわめて明瞭ではありませんか。

日本の生存権
(世界征服をめざした「日本の生存圏」、しんぶん赤旗5月23日付から)

 またコメント者は、「ポツダム宣言自体に侵略なんて書いていない」といいます。志位氏は、「第6項で、『日本国国民ヲ欺瞞(ぎまん)シ之ヲシテ世界征服ノ挙(きょ)ニ出ヅルノ過誤』を犯した勢力を永久に取り除くと述べております」とのべています。

 「世界征服ノ挙」というのは「侵略」と同じ意味で使っていることは、これもまた明瞭ではありませんか。念のため、「しんぶん赤旗」(5月23日付)は、「世界征服ノ挙」について、日本政府の公式文書を引用して次のように明らかにしています。

……
 大本営政府連絡会議は1940年9月16日の「日独伊枢軸強化に関する件」で、政府と軍部は、ドイツ、イタリアとともに行った戦争を世界再分割の戦争と位置づけ、日本の取り分をあらかじめ画定しました。日本が領土(「生存圏」)とすべき地域を「皇国の大東亜新秩序建設のための生存圏」として中国、インドからオーストラリア、ニュージーランドまでの広大な地域を指定しています。

 この方針に基づいて、日本は、ナチス・ドイツ、イタリアと三国同盟を結び、ドイツ、イタリアが「欧州における新秩序建設」に関し、日本が「大東亜における新秩序建設」に関し、それぞれ「指導的地位」を認めあったのです。まさに「日本がドイツと組んで、アジアとヨーロッパで『世界征服』の戦争に乗り出した」(志位氏)のです。
……

 コメント者は、「志位氏はポツダム宣言を読んでいません」と断定しますが、読んでいないのは安倍首相であることは、もはや明瞭でしょう。コメント者は、「ポツダム宣言全文は皆さんも読んで欲しい」とブログ読者に呼びかけていますので、読んでみてください。

 今日5月26日から「戦争法案」の審議が始まります。日本共産党の志位委員長は、特別委員会の45人のメンバーに入りました。党首みずから特別委員会の委員になるのは極めて異例です。日本共産党は、「戦争法案」の廃案をめざして党首が先頭に立ちます。26日には、志位委員長が代表質問します。
戦争と平和 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2015/05/26 09:20

◎転寮で工場へのバスの時間が早くなる

 東名高速道路の豊田インターチェンジ近くにあるトヨタ自動車の独身寮、田中和風寮が2013年に取り壊され、戸建てのスマートハウス86棟とスマートマンション67戸を建設中だ。すでに完成して住んでいる家もある。

 田中和風寮は1971年に、高卒の新入社員を受け入れるためにつくられた11階建ての寮で、周りには、パチンコ店やゲーム店、居酒屋、スナック、喫茶店、寿司店など若者が利用する店がいっぱいあった。

スマートハウス
(田中和風寮の跡地には、新しい家が…)

 真新しい家々を見ていると、10代末から20代を過ごした田中和風寮を思い起こし、少し感傷的になった。その西隣の田中清風寮も、今年秋から来年2月にかけて老朽改修工事を行うという。

 田中清風寮は、和風寮より2年前の1969年につくられた。2度目の改修で、シャワートイレ化やエアコン更新などが行われるという。現在、五百数十人の社員・期間従業員が入寮している。

 改修工事によって、寮生は転寮になるという。ある期間従業員は語っていた。

田中清風寮
(田中清風寮)

 「みんないろいろな寮へ転寮になるが、自分が示された寮から工場へのバス時刻を見てびっくりした。清風寮は1直の場合、午前5時45分発(工場は6時25分始業)だったが、その寮では5時10分発で35分も早くなる。改修工事だから仕方がないとはいえ、朝の35分はキツイ。近くの別の寮はダメだといわれた」

 会社とトヨタ労組は話し合いをした。組合は寮生から寄せられた声には、真摯に対応するよう会社に申し入れている。

 その期間従業員は、トヨタ労組の組合員でもある。バスの発車時刻の改善や、それができない場合は便利な寮への転寮などで対応すべきだと思う。期間従業員の寮生は、マイカー通勤が禁止されている。「決して不利益にならないようにしてもらいたい」という期間従業員の願いを実現して欲しい。
職場は今 | コメント(11) | トラックバック(0) | 2015/05/25 18:42

◎トヨタの残業 年360時間超え じわり増える

 トヨタ自動車の年間残業が360時間を超えた人数が、じわり増えています。直近の14年度(14年4月~15年3月)は、4484人でした。前年度が4117人でしたから、367人増です。

 14年度の内訳は、技能職が644人(14・4%)でしたが、事務技術職が3840人(85・6%)と、圧倒的に事務技術職が占めています。

 この12年間の推移を見てみますと、2003年度は10375人と1万人を超えるという異常な事態でした。トヨタが海外生産を急速に強めた時期でした。

360時間超え推移


 03年4月から本社、工場にカードリーダーが順次導入され、労使でワークルール遵守を強めたことも相まって急速に減り、リーマン・ショック(2008年)後の09年度は690人にまでになりました。

 しかし、東日本大震災(2011年)後のばん回生産などで11年度から増加に転じ、13年度、14年度は4000人を超え、じわりと増えています。
職場は今 | コメント(6) | トラックバック(0) | 2015/05/24 11:52

◎伊方原発ノー フラィデー・リポート

 原発ゼロをめざす関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が5月22日、行われた。風が強いが、5月だから心地いい。工事中のために関電前は、いまだに自転車が山となっている。

 狭いスペースで、元気にコールした。原子力規制委員会は20日、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)3号機について、再稼働の前提となる審査に、事実上合格したことを示す審査書の案を全会一致でまとめた。

関電前1 20150522


 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)に続いて3例目だ。安倍政権は、原発の再稼働を着々とすすめようとしている。

 「原発さよなら四国ネットワーク」は、伊方原発は北側に日本最大の断層系・日本構造線が、南側には大規模地震発生源の南海トラフが走っていると警告する。

 さらに、瀬戸内海の水は数年間、入れ替わらず、放射線で汚染されたなら長くたまり続けると指摘する。伊方原発は細長い佐田岬半島の入り口にあり、半島の住民、約5000人は逃げ場がない――などと強調する。

関電前2 20150522


 スピーチタイムでは、危険な伊方原発の再稼働を認めないためにも、パブリットコメントを出そうと呼びかける人がいた。その通りだ。午後7時すぎには、中部電力本社で行動していた人たちが合流してきた。

 それにしても、御嶽山の突然の噴火や神奈川県箱根町の大涌谷周辺の噴火など日本各地で火山活動が盛んになっている。それなのに、安倍政権は22日、原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物の処分地選定について、これまでの公募から、国が選ぶ方式へと変えることを閣議決定した。

関電前3 20150522


 高レベル放射性廃棄物の危険性は、だれでも知っている。高知県東洋町が応募したが住民の反対で撤回した。安倍政権は、自治体に押し付けようというのだろう。あきれかえる。

関電前4 20150522


 一方で、トヨタ自動車グループは、風力発電で水素をつくる方針を打ち出した。水素で走る燃料電池車「ミライ」の発売を受けたものだ。原発に頼らず、CO2も出さない風力発電に力を入れようというものだ。大企業が率先して自然エネルギーに力を入れれば、電力のあり方も変わってくる。
原発ゼロへ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/05/23 12:32

◎王手飛車取りした志位委員長

 日本共産党の志位和夫委員長が、党首討論で安倍首相(5月20日)と「ポツダム宣言」についてやりとりしたことが大きな反響を呼んでいます。5月22日の朝日新聞の「天声人語」も取り上げています。

 「天声人語」は、松井孝治慶応大教授のフェイスブックを引用しながら書いています。松井氏は、東大在学中、国家公務員上級職試験に1位で合格し、経済産業省に入省したエリート官僚。民主党参院議員(2期)を務め、官房副長官などを経験しました。

天声人語 党首討論


 松井氏は、党首討論について、「まさに志位氏の術数にはまり恰(あたか)も王手飛車取りに遭った如(ごと)き感がある」と評価しています。松井氏は官僚時代、首相官邸に勤務し、志位委員長ら国会議員の“質問取り”の仕事をしていました。

 “質問取り”とは、何を質問するのかを事前に聞きだし、首相の答弁の準備をしておくものです。松井氏は、「僕のひそかな楽しみは、その志位氏の質問の狙いを、『質問取り』で焙(あぶ)り出せるかにあった」とフェイスブックに書いています。

松井孝治 フェイスブック


 志位委員長は党首討論で、「ポツダム宣言」の第6項、第8項を引用し、日本の戦争は、「世界征服」のための戦争、侵略戦争だったと規定していると指摘。「この認識をお認めにならないのですか」と安倍首相にたずねました。

 ところが安倍首相は、“志位委員長の術数にはまり”(松井氏)、「私はまだ、その部分をつまびらかに読んでおりませんので、承知はしておりませんから、いまここで直ちにそれに対して論評することは差し控えたい」とのべたのです。

 侵略戦争と認めず、「戦後体制(レジーム)からの脱却」を唱える安倍首相が、戦後の日本政治の出発点であった「ポツダム宣言」を、「つまびらかに読んでおりません」とのべたのです。傍聴していた国会議員は驚き、議場にざわめきが広がりました。

 松井氏は、「他の二人の野党党首(民主党、維新の党)を圧倒していた」とフェイスブックにつづっています。次がそのアドレスです。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1630450053835851&id=100006126152789
戦争と平和 | コメント(5) | トラックバック(0) | 2015/05/22 17:49
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