◎「残業代ゼロより過労死ゼロ」 連合が集会

 トヨタ労組が加盟している労組の全国組織・連合は、安倍政権が導入をねらう「残業代ゼロ」法案に反対しています。この法案の作成を前にして、労使と公益委員が論議している厚労省の労働政策審議会労働条件分科会が10月28日、厚労省で開かれました。

 連合は、分科会開催を前に厚労省前で集会を開きました。そのニュースを連合が発信していますが、「残業代ゼロより過労死ゼロ」という素晴らしいスローガンとなっています。

 連合のニュースによると、集会には230人が参加。神津里季生事務局長が、「毎年100名を超える方が過労死で亡くなっている現実を直視すれば、いま政府がなすべきことは『残業代ゼロ』制度を作り出すことではなく『過労死ゼロ』を実現するための施策を早急に講じることだ。関係者はそのために知恵を絞るべき。労働時間法制の改悪は、我々の総力を結集して何としても阻止しよう」と訴えました。

 この通りです。トヨタでも、これまでにわかっているだけでも過労死で亡くなった労働者は5人を数えます。明日11月1日からは、日本共産党や自民党、民主党などすべての党が一致して実現した「過労死等防止対策推進法」が施行されます。

 安倍政権は、日本経団連の意を受けて、1日8時間、週40時間の労働時間制を崩し、労働時間でなく成果で賃金を支払うという制度――いわゆる「残業代ゼロ」法案を来年の通常国会での成立をねらっています。

 こんな制度が導入されたなら、過労死を今よりも増やすことは目に見えています。労働界では、もう1つの労働組合の全国組織・全労連も反対しています。第1次安倍内閣の時は、労働界がこぞって反対したために法案の提出を断念させました。

厚労省資料
(厚労省が10月28日の労働条件分科会に提出した日本と外国の労働条件法制)

 連合の集会では、電機連合の半沢美幸執行委員が、「労働時間法制は、決して成長を阻害する『岩盤規制』などではない。労働者の命と健康を守るための最低限のものであり、朝起きて働き、夜には寝てまた明日働く。家族や友人との関わりを持って暮らす、趣味をもって余暇を楽しむ。そういう当たり前の生活を送るために必要なルールである。本日も厳しい論戦が行われることと思うが、私たちの代表として、労働時間法制を守るために労働者を代表して発言していただきたい」と激励しました。

 そして、自動車総連の冨田珠代副事務局長ら3人の労働条件委員を分科会に送り出しました。組合員の「残業代ゼロより過労死ゼロ」の思いを届けてほしいと思います。
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過労死 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2014/10/31 11:26

◎連合が国会前で6年ぶりに座り込み 「生涯派遣」反対で

 トヨタ自動車は10月29日、新型ミニバン「エスクァイア」を発表、販売しました。上級のミニバンで、価格は259~320万円です。生産するのは、トヨタ車体の富士松工場(愛知県刈谷市)です。

 富士松工場では、6年前の2008年のリーマン・ショック時に、派遣労働者が大量に雇い止めされました。多数の派遣労働者が工場に接する派遣寮から追い出されました。

 同じ10月29日、トヨタ労組やトヨタ車体労組などが加盟する連合(労働組合の全国組織)が、国会前で約750人が座り込みをし、「派遣労働者の使い捨ては許さない!」、「“生涯派遣”は許さない!」と声をあげました。

連合 座り込み
(労働者派遣法の改悪に反対して国会前で座り込む連合。赤いヤッケを着たのが神津事務局長=10月29日、ネットから)

 連合が座り込むのは、6年ぶりといいますからリーマン・ショック以来です。その中心には、連合の神津里季生事務局長(新日鉄住金労組出身)がいました。「低賃金、生涯派遣をまねく法案は改悪と言うほかない」と安倍政権を厳しく批判しました。

 もう1つの労組の全国組織である全労連なども、「安倍政権の雇用破壊に反対する共同アクション」の一環として国会前で座り込みを、「生涯派遣反対」「正社員ゼロ反対」と声をあげました。

 連合、全労連が一致して安倍政権の労働者派遣法改悪に反対して座り込むという画期的な動きになっています。

トヨタ テクニカル
(技術派遣労働者が働くトヨタのテクニカルセンター)

 安倍首相は28日の衆院本会議で、「派遣労働者のいっそうの雇用の安定、保護などをはかり、多様な働き方の実現をめざすものであり、『正社員ゼロ法案』『生涯派遣法案』では決してない」などとのべました。

 とんでもない暴論です。労働者派遣法には、2つの原則が定められてきました。1つは、派遣労働者を正社員の代わりにしてはならないという「常用代替防止」です。もう1つは、派遣労働は、「臨時的・一時的業務」に限るというものです。そのために派遣期間は原則1年(最大3年)と定めています。

 ところが安倍政権は、派遣労働者を派遣会社と派遣労働者の間の雇用契約期間によって2つに区別しようとしています。雇用期間が決められている「有期雇用派遣」と、定年まで働ける「無期雇用派遣」に分け、同じ派遣先で働ける期間について、前者が上限3年、後者は無制限にするというものです。

 リーマン・ショック時には、両者の区別をすることもなく大量に雇い止めしたのが派遣会社です。こんなことで、安倍首相のいうように「雇用の安定」がはかられるものではないでしょう。要するに、派遣労働の2つの大原則を投げ捨て、「生涯派遣」を強いるなにものでもありません。

 トヨタ自動車では、生産現場は期間従業員ですが、事務・技術部門は、技術派遣、事務派遣として働く労働者がいます。連合、全労連など労働界がこぞって反対する安倍政権の労働者派遣法の改悪に反対しましょう。
労働者派遣法 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2014/10/30 10:22

◎ゆるーく、鉄道で行きたい

 1日は短い、人生も短い、だからムダなく効率的に生きる。これと反対に、ゆるーく、コーヒーを飲みながら何もしない時間がほしい――最近の鉄道本の出版ラッシュ、テレビの鉄道番組のオンパレード…鉄道ブームを見ていると、そんなことを感じませんか?

 鉄道番組で白眉は、NHKBSプレミアムが放送している、鉄道写真家、中井精也氏の「てつたび」です。何気なく見て、一気に惹かれました。太った体をゆっさ、ゆっさ揺らしながら、ゆるーく撮影対象に迫りますが、カメラの目線の鋭さには驚きます。

 しかも、あのゆるキャラそっくりの表情が実にいい。それでいて、子どもに話しかかける態度にも品があります。生活感あふれた鉄道にぴったりなのです。

「1日1鉄」 
(中井精也氏のブログ「1日1鉄!」)

 中井氏の公式ブログ「1日1鉄!」を見つけました。なんと2007年11月1日から毎日、毎日、鉄道のある風景をブログにアップしているのです。しかも、7年間も!

 このブログ「トヨタで生きる」も、毎日更新して4年を過ぎましたが、それを上回る先輩があったのです。毎日が積み重なると、どんなにすごいものになるかを見せつけられました。

 その写真を見ていると、本当にいやされます。中井氏の写真は、どれもあったかいし、どこかユーモアがあるからです。ぎすぎすした社会からはほど遠い作品群です。

名鉄三河線
(名鉄三河線)

 1964年の東京オリンピック後、日本はモータリゼーションに突入しました。自動車が爆発的に普及し、道は舗装され、高速道路が日本に張りめぐらされました。自動車で行けないところはなくなりました。一方で、鉄道の廃線が続きました。

 1時間でも早く、1分でも早く、と経済の高度成長と合わせ、効率一辺倒の時代がきました。ムダなことは悪いこととまでいわれるようになりました。そんな時代をへて、ゆるーいこと、ムダに思えることが見直されるようになったのです。

 鉄道ブームは、その象徴のように思えてなりません。ゆるーく、鉄道写真を撮る中井氏。名鉄三河線に、豊田市に撮影に来たのかな? ブログ「一日一鉄」を、ゆるーく見てみませんか。

                   ◇

 この記事は、10月29日アップの予定でしたが、都合により前日にアップしました。
その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2014/10/28 19:02

◎トヨタ 海外は伸びるが国内は減

 トヨタ自動車は10月27日、14年度上期(4~9月)の単独、連結の生産、販売状況を発表しました。国内は、消費税増税などで生産、販売とも振るわず、昨年を下回りました。一方、海外は生産、販売とも伸び、対照的になりました。

 それによると、単独では、国内生産は159万8000台余りで、前年同期比5%減、国内販売は69万7000台余りで同7・9%減になりました。輸出は89万9000台余りで、同6・6%減になりました。

 海外生産は、288万8000台余りで、前年同期比5・5%増になり、海外販売は、384万8000台余りで同3・4%増になりました。

 日本と海外の生産を合わせたグローバル生産台数(448万6000台余)のうち、国内販売比率は15・5%にすぎず、日本市場が極めて小さくなっていることがわかります。

 国内販売の減少は、4月からの消費税増税による反動減だけでは説明できず、日本の労働者の賃金が14カ月連続で前年を下回っており、需要が低迷していることが最大の原因です。

 しかも、1ドル100円を超す円安とはいえ、海外生産がすでに6割を超えているもとで輸出も減っています。国内生産に回帰することはもはやないといっていいでしょう。

レクサスNX200
(トヨタ車の国内販売は、4~9月で7・9%減になっています)

 国内の自動車8社も同様の傾向です。8社の国内生産は450万7000台余りで前年同期比0・5%増でしたが、国内販売は226万5000台余りで同2・9%減です。輸出は206万4000台余りで同5・3%減です。

 一方海外生産は、842万3000台余りで前年同期比6・5%増でした。日本と海外の生産を合わせたグローバル生産台数(1293万1000台余り)のうち、国内販売比率は16・0%で、トヨタと同様、日本の市場が極めて小さいものとなっています。

 もっとも元気のいいといわれる自動車産業で、なぜこんな事態になっているのでしょうか? それは、安倍政権が鳴り物入りですすめてきた“アベノミクス”が大きな原因です。

 アベノミクスは、①日銀に消費者物価2%上昇の目標を押し付け、銀行にじゃぶじゃぶ資金を供給する「金融緩和」、②大型公共事業へ税金を投入するなどの「財政政策」、③内部留保をためこむだけの大企業への減税と労働法制の規制緩和などの「成長戦略」の“3つの矢”から成っていますが、もはやその破綻は避けられないでしょう。

 安倍首相はその上、消費税のさらなる10%への引き上げを年内にも決断するとしていますが、自動車産業の実態から見ても、引き上げがいかに無謀なことだとわかります。
未分類 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2014/10/28 10:39

◎「水素革命」の夢と現実

 A トヨタ自動車が燃料電池車(FCV)を、いよいよ世界に先駆けて市販するね。
 B 11月18日に発表すると聞いたよ。
 A 車名も “ミライ”というそうだ。
 B 車の未来の意味を込めたというね。

 A ミライは、トヨタの元町工場で生産している。元町工場では、クラウンの他に、この秋からレクサスGSの生産も始めた。さらにミライの生産とあって、一躍注目される工場になった。
 B トヨタで一番古い組立工場で、老朽化もすすんでいる。一時は、つくるものがなく、生産停止のうわさもでた。それだけに工場の気分は明るくなっているよ。

 A ガソリン車が登場し、主流になって百数十年。エコカーとして、燃費のいい電気自動車(EV)やハイブリッドカーが次世代車として注目されてきた。ヨーロッパなどでは、ハイブリッドカーは本命にならず、ジーゼルで燃費のいい車をつくっている。
 B そこに、トヨタが次世代カーの本命としてFCVで、世界のトップに立とうとしている。
 A 走行中に水しか出さないFCVは、究極のエコカーといわれている。確かに、科学、人間の進歩として大いに評価されることだと思う。
 B ミライは、未来の車の本命になりうるのかな?

ミライ
(トヨタのFCV「ミライ」)

 A そのあたりのことを週刊経済誌「ダイヤモンド」(10月25日号)が特集している。「トヨタを本気にさせた水素革命の真実」という、すごいタイトルだ。
 B 読んだよ。水素の総まくりということで勉強になった。“水素はこわい”という素朴な疑問にも答えている。
 A 一番、考えさせられたのが“水素ムラ”についてだよ。
 B イラスト入りの「思惑が入り乱れる“水素ムラ”の住人」という見開きのページだね。

 A そう。東電福島第一原発の事故以来、“原子力ムラ”という言葉があふれた。政官財に学者もふくめた“原子力ムラ”で、原発の利権が独占されてきたという構図で、それが大事故につながったといわれている。
 B 「ダイヤモンド」のイラストでは、自民党議員による「FCVを中心とした水素社会実現を促進する研究会」の小池百合子会長が、「水素維新」という旗を持って先導しており、その後ろに国会議員がひしめきあっている。

ダイヤモンド 水素革命
(週刊「ダイヤモンド」から)

 A 反対のページには、レーシングスタイルで、「FCVを推し、EVをスキップする豊田章男・トヨタ自動車社長」のイラストが描かれている。
 B ガス業界、石油業界、コンサルティング業界、経済産業省、自治体、大学…となると“原子力ムラ”をほうふつとさせる。

 A 安倍首相が7月に、トヨタの内山田竹志会長の案内で、トヨタのFCVに試乗し、FCVの販売にあたっては200万円の補助金を出したいとのべた。
 B 「ダイヤモンド」の特集では、資源エネルギー庁の上田隆之長官がインタビューに答え、「15年度概算要求では、水素関連だけで401億円、燃料電池車(FCV)を含むエコカー購入補助として300億円の予算が付いた。…いかに力のこもった政策であるかがうかがい知れるだろう」と語っている。

 A FCVの研究、開発、生産にたずさわってきたのはトヨタの研究者・技術者であり、現場の生産労働者だ。“原子力ムラ”のようなことにはなってほしくないね。
 B その通りだよ。人類発展のために、未来の車をつくろうと頑張ってきたのは、労働者の気概であり、誇りだからね。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/10/27 11:53

◎下請け単価切り下げ トヨタ、下期は中止

 トヨタ自動車は毎年2回、下請けに対し、単価の切り下げを事実上、強要してします。2014年10月~15年3月(14年度下期)は、中止すると日本経済新聞が報道(10月25日付)しています。

 同紙によると、トヨタ下請けでつくる「協豊会」の約450社と半年ごとに単価の交渉をしています。リーマン・ショック後は3%近く、ここ数年は1%程度の値下げを求めていたといいます。

 14年3月期決算で、2兆2921億円の史上最高の営業利益をあげたことから、14年4月~9月(上期)は、値下げ幅は1%を切ったといいます。今回、15年3月期では円安などから、トヨタはさらに最高益を更新する見通しのために、下期は「値下げを求めない方針を固めた」といいます。

 日経新聞は、これにより「数百億円の収益改善分を取引先に還元する」ことになると伝えています。

トヨタ総行動1 2013
(「トヨタは下請け単価引き上げよ!」などの横断幕をかかげて集会をするトヨタ総行動=2013年2月11日、豊田市の山之手公園で)

 トヨタ総行動実行委員会(愛知県労働組合総連合や中小・零細企業でつくる愛知県商工団体連合会、学者、日本共産党などでつくる)は、毎年、トヨタ本社に対し、下請け単価の切り下げをやめ、下請け各社に利益を還元するよう運動してきました。

 今年5月16日には、総連合の榑松佐一議長ら第35回トヨタ総行動実行委員会のメンバーがトヨタ本社に要請しました。要請では、同実行委員会が下請けに行ったアンケート160社の声を届けました。

トヨタ総行動2 2013
(トヨタ本社前をデモ行進するトヨタ総行動の参加者たち=2013年2月11日)

 そこには、「大企業には毎年の定期価格改定(4、10月)は直ちにやめてもらいたい。利益は中小企業には出させない仕組みとなっているのでは?」「消費税が『価格』に転嫁できない場合が多く経営を圧迫しています」――など切実な声にあふれていました。

 今回の単価切り下げの中止は、こうした下請けの声を反映したものであり、当然というべきものでしょう。トヨタは、2兆円を超すばく大なもうけの還元を今回限りにせず、単価の切り下げどころか、切り上げをすべきでしょう。

           ◇

 この記事は10月26日にアップの予定でしたが、都合により前日にアップしました。
トヨタシンポ・総行動 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2014/10/25 21:25

◎豊田市からフライデー・リポート

 豊田市でも、原発ゼロをめざす金曜日行動を月2回(第2・4金曜日)行っている。10月24日は、毎年取り組まれてきた「10・21国際反戦デー豊田集会」と共同で行われた。

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 金曜日の原発ゼロ行動は、首相官邸前、関西電力東海支社(名古屋市東区)前など全国46都道府県、279カ所で行われている。豊田市の行動もその1つだ。

 小渕優子経産相が「政治とカネ」で辞任したが、後任の宮沢洋一経産相も、東電株を600株保有していることが判明した。東電を管轄する経産相に、こんな人物をよりにもよって安倍首相は任命したのだ。

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 その上、SMバーに行って政治活動費から支払っていたことも明るみに出た。秘書が行ったと釈明しているが、ロイター電などで世界にニュースが流れ、日本の大臣の低劣さをさらけ出した。こんな安倍政権を続けさせるわけにはいかない。

 この日の夕方、豊田市駅前のマック広場で集会をした後、市内の中心街をパレードして原発ゼロ、集団的自衛権の行使反対、沖縄・辺野古への新基地建設反対などを訴えた。

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 週末の金曜日とあって、いつもより人通りは多く、注目を集めていた。トヨタ自動車の企業城下町で、貴重なデモ・パレードが定着してきた。約60人が元気よく市民に訴えた。

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原発ゼロへ | コメント(3) | トラックバック(0) | 2014/10/25 18:55

◎トヨタ労組大会 議論から

 トヨタ自動車労組は、10月18日(土)に第81回大会を開きましたが、どんな議論になったのでしょうか。職場に配布された組合の「評議会ニュース」から見てみました。

 プリウスなどを生産している堤工場の代議員は、4月からの消費税増税で生産がダウンしている状況についてのべました。毎年1~3月の期末は、販売増で土曜日の休日出勤があったが、「今年はなくなった」と指摘しました。

 そして、ライン間の繁閑差があること、職場では、「タクトを下げて要員を捻出し他工場への応援に協力するなど、ギリギリの職場運営を継続」していると報告しました。

 その上で、安倍政権がねらう10%への消費税増税の議論などをふまえ、「繁閑差の是正」や「要員の確保」、および「応受援のあり方」などにどう対応していくか、と執行部の考えを求めました。

 執行部は、「応受援」や「要員」について、「『職場に想定以上の負担がかかっていないか』という点で、毎月の生産委員会などで、職場の現状をタイムリーに会社に伝えていきたい」と答弁しました。

 消費税増税の影響は、駆け込み需要の反動減にとどまらず、自動車産業を直撃しています。トヨタの今年4~9月の国内販売は、前年比で約5%減になっています。ホンダは、11~12月の月2回、工場の生産を停止します。自民党内でも10%への増税を先送りする声があがっています。

トヨタ テクニカルセンター
(安倍内閣の労働時間の規制緩和に、トヨタの事務・技術部門の労働者から不安の声が広がっています=写真はトヨタのテクニカルセンター)

 安倍内閣はまた、労働時間の規制緩和をすすめています。1日8時間、週40時間の労働時間制を崩し、いくら働いても残業代をゼロにする法案(ホワイトカラーエグゼンプション)を来年の通常国会にも提出しようとしています。

 トヨタ労組の上部団体の連合は、こうした労働時間の規制緩和に反対していますが、トヨタ労組の大会でも危機感を持って受け止められました。事務技術部門の車両生産技術部の代議員が発言しました。

 「昨今の報道でよく目にするのが、『時間でなく成果で評価される制度』などの労働法制改正の議論です。職場からは、このような労働時間の規制緩和が私たちの働き方に与える影響について関心が高まっている。この動きに対する執行部の考えをうかがいたい」

 執行部は、「今後、労働法制の議論には、上部団体の連合を通じ、『健康確保』の観点など、働く者の立場で主張していく」などと連合の方針にもとづいて運動していくと答弁しました。

 第1次安倍内閣時代は、2006年にホワイトカラーエグゼンプションを持ち出しました。連合や全労連など労働界がこぞって反対運動したことから安倍内閣を断念に追い込んだ経過があります。

 日本共産党トヨタ自動車委員会は、消費税の10%への増税にも、ホワイトカラーエグゼンプションにも反対しています。安倍政権を包囲し、こうした悪政・暴走を止めようではありませんか。

職場は今 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2014/10/24 10:35

◎トヨタ労組が定期大会 2年連続ベア要求へ

 トヨタ自動車労組(約6万3千人)は10月18日(土)、豊田市の組合事務所、カバハウスで第81回定期大会を開きました。2兆円以上の利益をあげ、日本の賃上げの目安を示すといわれるトヨタだけに、メディアはトヨタ労組が15春闘をどう取り組むかに注目して報道しました。

 「鶴岡光行執行委員長は冒頭のあいさつで2015年春の賃金交渉について『物価動向などの判断要素を踏まえた議論を進める』と強調。年明けの決定に向け2年連続のベースアップ(ベア)にあたる賃金改善分の要求を議論する」(日経新聞)

 「(鶴岡委員長は)『上部団体の方針や労働の質的向上、物価動向を踏まえ、地に足を着けた議論をすすめる』と述べた」(中日新聞)

 組合員からは、満額回答でないのに回答日前に妥結した14年春闘について『(執行部の)説明が十分でなかった』との意見が出された」(共同通信)

トヨタ労組
(トヨタ労組が入っているカバハウス)

 トヨタ労組は14春闘で、4000円のベアを要求。回答は満額に届かず、2700円でした。6年ぶりのベア実現となりましたが、4月からの消費税増税や円安によるガソリンの値上げなど物価上昇で、ベア分が吹っ飛んでいます。

 トヨタ労組の上部団体の連合は、「2%以上の賃上げ要求」の方針を示しました(12月の中央委員会で正式決定)。しかし、2%程度では生活は守れないと、3%以上の要求を主張する労組もあります。

 トヨタの労働者の賃金は、今年3月の14春闘回答の結果、EX級、技能4等級、技能職の個別賃金で35万2540円になりました。

 トヨタの現場の多数は、2交代制です。このため、「基準賃金」のほかに、交代制手当に当たる「時間帯手当」や「深夜勤務手当」があります。また、残業の「超過勤務手当」や家族手当などもあり、これらで10万円前後になります。一見するとトヨタ労働者の賃金は高く見えますが、こうした諸手当がふくまれているからです。

 世界の製造業の時間当たりの人件費を比較(2012年)すると、日本を100とした場合、ドイツは184・4、フランスは160・3、アメリカは133・2です(トヨタ労組が加盟する金属労協の14春闘資料から。1ドル=105・30円で換算)。

 トヨタが国際競争しているVWやGMなどと比べても低いといわざるをえないでしょう。

出勤する労働者
(出勤するトヨタ労働者)

 春闘で、トヨタが日本の賃上げを左右するといわれて20年ほどになります。自動車の部品などをつくっている中小企業の労組で組織するJAM(連合加盟)の幹部は、こう語ります。

 「トヨタ労組以上の要求をすると、経営側から『あのトヨタ以上の要求をするのか? うちが儲かっていると見られ、コストダウン要求をされる。とんでもない』といわれ、たたかいにならない」

 トヨタ労組が、日本の賃上げを引っ張っていく大きな役割があるのです。トヨタ労組の執行部が賃上げ要求案を提示するのは、例年1月下旬の評議会で、2月上旬に要求額を決定します。

 それだけに、私たちの生活実態から、どれくらいの要求が必要かを今から議論していく必要があるでしょう。ある組合員は、「今度の春闘では、物価上昇などを考えると1万円以上が理想だよね」と語ります。大いに議論していきましょう。
トヨタ 15春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/10/23 12:56

◎堤工場で秋フェスタ 家族連れでにぎわう

 トヨタ自動車の堤工場で10月19日(日)、秋フェスタが開かれた。同工場は、工場の門前にプリウスが展示されているように、トヨタのハイブリッド車のメイン組立工場である。

 約5000人が働いており、年間約40万台を生産している。この日は、社員や家族やOB、工場周辺の地域の人たちに工場が開放され、さまざまなイベントを楽しんだ。雲1つなく晴れわたった、秋らしいすがすがしい日になった。

堤フェスタ1


 午前9時前には、広い駐車場は車でいっぱいになった。家族づれなどが続々と工場に入っていく。子どもたちが目立つ。メインステージでは、太鼓の演奏やキッズダンス、地元のアイドルグループの演奏などが行われ、みんな大きな拍手を送っていた。

 たくさんのビュッフェ、エコイベント…子ども向けの手作り工作の部屋は満員の盛況だった。職場対抗の工場駅伝も大きな声援が飛び、盛り上がった。今年は、第1ボデー課が優勝した。

堤フェスタ2


 久しぶりに元同僚たちに会った。みんな元気で、最近のそれぞれの働き方や生活の様子を交歓し合った。新入社員も入ってきて、働いていた元の職場の様子もだいぶ変わったようだ。

 工場周辺の人たちも招待され、地域に開かれた祭りになってきたのはうれしい。久しぶりに工場へ入り、すがすがしい1日をすごすことができた。工場内は撮影できないから、フェスタの盛り上がりを紹介できないのは残念! 来年も行きたいと思う。元気でなくちゃ。

堤フェスタ3
職場は今 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/10/22 08:23
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