◎名護市長選へ一騎打ち

 沖縄旅行の3日目の12月26日、沖縄本島北部の名護市と新基地予定地の辺野古、米軍の東村(ひがしそん)高江に行くことにした。高江は、ヘリパットを建設しているところだ。毎年、訪ねているところである。

 最初に、新年早々に行われる名護市長選挙(1月12日告示、19日投票)で、再選をめざしている稲嶺ススム事務所に寄っていくことにした。稲嶺市長は、辺野古への新基地建設に強く反対している。

30 辺野古の海
(辺野古沖の青い海)

 ホテルがある宜野湾市から、海に沿って58号線を走る。巨大な米軍嘉手納基地のそばを走る。沖縄は、米軍基地だらけということがよくわかる。58号線沿いに名護市役所がある。その裏手に、沖縄統一連の事務所、さらにその100m近くに日本共産党沖縄県委員会北部地区委員会の事務所がある。

 自民党の石破茂幹事長は、普天間基地の県外移設を主張していた沖縄選出の5人の国会議員に圧力をかけ、辺野古への移設を容認させた(11月25日)。仲井真知事に辺野古沖の公用水面埋め立てを認めさせた(正式表明は12月27日)。新基地建設で障害になるのが、残すところ稲嶺市長なのだ。

稲嶺ススム
(稲嶺ススム後援会のニュースから)

 まず、地区委員長の宮里昇さんに話を聞いた。保守陣営は候補者を一本化するなど、稲嶺打倒に執念を燃やしているという。事務所まで来るうちにも、両陣営のノボリが1軒ごとに入り乱れて立っていたように、すでに激しい一騎打ちになっていた。

 地元の新聞は、対立候補の支持者といっしょに食事をすると、いろいろうわさを立てられるので、外食をしなくなったと報じていた。飲食店の売り上げが減り、業者は困っているという。すさまじい市長選挙になっている。

 宮里さんは、そうしたなかでも地元の保守層からも稲嶺市長への期待が数多く寄せられているという。

沖縄 統一連
(沖縄統一連の事務所)

 沖縄統一連の事務所では、市長選の対決構図は非常にわかりやすい状況になったという話を聞いた。私の方からも、安倍政権は、復興特別法人税の1年前倒し廃止など、大企業・財界中心の政治をすすめていることを、トヨタ自動車の例もあげながら話した。

 安倍政権がすすめている2つの異常――新基地建設をすすめるなどアメリカいいなり、財界中心の政治――と国民・労働者の矛盾が鮮明になってきたことを話し合った。

 そして、お互いに頑張りましょうと握手し、市長選へのカンパを、日本共産党トヨタ自動車委員会の名前で寄せてきた。カンパは、先の地区委員会にも寄せてきた。
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その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2013/12/31 13:41

◎裏切り 沖縄の怒り

 今年も、年末恒例の沖縄旅行へ出かけた。24~27日までの3泊4日の予定だ。世界1危険な普天間基地がある宜野湾市のホテルに泊まった。今年の沖縄は、普天間基地に代わる、名護市の辺野古沖への新基地建設をめぐって緊迫していた。

 仲井真弘多沖縄県知事が、辺野古沖の公用水面埋め立てを承認するかどうかの回答が迫っていたからだ。多数の県民が県庁前で、「知事は不承認とせよ」と座り込み行動をしていた。旅行の最後に寄ってみようと思っていた。

沖縄4 201312
(左から日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、仁比聡平参院議員)

 初日の24日、昨年訪ねていったがあいにく休館日だった南風原(はえばる)町の陸軍病院壕へ行った。沖縄戦で医師や看護師、ひめゆり学徒らが傷病兵の治療をしたところだ。

 女性ガイドさんと話をしていたら、明日25日に県庁前広場で集会が開かれるという。急きょ、予定を変更して県庁前に駆けつけることにした。

 25日は、あいにくの雨になった。たくさんの人々が集会を開いていた。県議会4会派と市民団体が主催したものだ。沖縄出身の国会議員(自民党を除く)も参加していた。日本共産党からは赤嶺政賢衆院議員、仁比聡平参院議員が、前回の沖縄知事選に立候補した伊波洋一・元宜野湾市長らが参加していた。

 この日は、仲井真知事が不承認の判断をするよう知事への激励集会だった。ところがこの日、知事は安倍首相と首相官邸で会談。安倍首相の示した普天間基地の5年以内の運用停止などについて、「驚くべき立派な内容」と高く評価した。事実上の埋め立ての承認だった。

沖縄2 201312


 2日後の27日、知事は正式に埋め立てを承認した。沖縄は怒りに包まれた。県庁前で開かれた集会には、知事に対する「裏切り」と書いたプラカードや、県民の気持ちを表した「屈しない」というプラカードであふれた。県庁を包囲した“人間の鎖”をつくり、怒りの声をあげた。

沖縄3 201312


 参加者は、「知事は直接、県民に説明しろ」と県庁ロビーへ向かった。なだれ込む勢いだった。3階までの吹き抜けの広いロビーは、人、人、人でいっぱい。1000人くらいいるのだろうか。

 県議会4会派は、知事に面会を求めに行ったが、知事は庁舎内にいないことがわかり、知事公舎へ向かうことになった。全員の拍手で県議を送りだした。各界、各団体の知事への怒りの訴えが続いた。

 アコーデオンの演奏で、「沖縄を返せ」「1坪たりとも渡すまい」などの大合唱となった。女性が大きな声で、「リコールだ」と叫ぶ。

沖縄1 201312
(県庁ロビーを埋めた1000人)

 仲井真知事の「承認」で、沖縄の基地問題が非常にわかりやすくなった。1月に行われる名護市長選挙は、新基地の建設を許すかどうかを最大の争点にして争われる。

 集会では、名護市長選挙で勝利し、続く沖縄知事選でも勝利しようとみんなが訴えた。米軍基地を押し付けられた沖縄の人々の苦しみと怒りは頭のなかで理解していたつもりだった。27日までの4日間沖縄にいて、県民の怒りと苦しみの強さを深く感じた。

 しかし、正直なところ沖縄の問題は、自分の中ではまだ「小指の痛み」でしかない。「全身の痛み」と感じるまで沖縄へ通おうと思った。

 それにしても沖縄では、各政党やさまざまな団体が集まった「1点共闘」のスムーズさは違和感がまったくなかった。沖縄の長いたたかいの歴史を感じた。愛知県でも原発ゼロなどでの1点共闘はあるが、沖縄に比べ、まだまだこれからだ。沖縄から学ぶことは多い。
その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2013/12/30 14:42

◎安倍首相、師走の暴走

 忙しい師走に、安倍首相が暴走しています。首相就任から1年の節目の時(26日)に、一気に突っ走る安倍首相。ふたたび国民を、戦争への道に連れていこうとするのでしょうか。

 ▽23日  「武器輸出三原則」を一方的に破って、南スーダンの韓国軍への弾薬の供与を決定。
 ▽24日  消費税の増税や年金支給額の1%減額、厚生年金の保険料引き上げなど生活破壊の予算案を閣議決定。
 ▽26日  靖国神社を首相としては7年ぶりに参拝。
 ▽27日  沖縄県の仲井真弘多知事が、普天間基地に代わる辺野古への新基地建設の前提になる公有海面埋め立てを承認。安倍首相が政府予算案に、知事が要望した沖縄振興策費を上回る3501億円を付けるなどして、同知事に承認させる。

靖国参拝 201212
(靖国神社を参拝する安倍首相=12月26日の民放テレビの生中継から)

 12月6日の秘密保護法の強行採決から半月余りというのに、これだけのことを一方的に決め、行動しました。なかでも靖国神社への参拝は、アメリカ政府が中国、韓国との緊張を強めるものとして、「失望した」というコメントを出すほどです。

 靖国神社は、日本の侵略戦争を「自存自衛の正義のたたかい」「アジア解放の戦争」と美化し、宣伝する特殊な神社です。しかも、A級戦犯を祀っています。安倍首相が、どんな理由を付けても、参拝すればふたたび侵略戦争への道を歩むのかと疑われる施設です。

 第2次世界大戦後の世界は、日本、ドイツ、イタリアが行った戦争は、ファシズム、侵略戦争だということを共通の認識、土台にして成り立っています。これに反する行動、言動は、国際社会への挑戦だということで一致しています。

 靖国神社への参拝は、いわばヒットラーの墓に詣でることと同じになるでしょう。だからこそ同盟国のアメリカからも、「失望した」という強い批判が出たのです。

 安倍首相は、来年にも集団的自衛権は憲法に反しないという見解を打ち出そうとしています。その先にあるのは、憲法9条を改悪して「戦争する国づくり」への道です。

 これが、「日本を、取り戻す」道というならば、断固拒否したいと思います。戦前のトヨタは、軍用トラックを生産するなどして現在の本社工場に模擬原爆を落とされたことがあります。「乗用車は、平和でこそ売れる」――この思いを強くする師走の日々です。
その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2013/12/29 10:36

◎新人が語る老舗

 日本共産党は、1922年に党をつくって91年になります。日本の政党では、もっとも歴史のある老舗です。朝日新聞が企画「リレーおぴにおん」で、「老舗の流儀」というシリーズを連載しています。

 12月24日付には、今年7月の参院選で、最年少の30歳で当選した日本共産党の吉良佳子参院議員(東京選挙区)が登場しました。

 最初の問いは、「共産党のイメージを変えましたね」―。

 吉良議員は、選挙中、彼女を推す勝手連がつくられました。ファンが写真集をつくり、あっという間に売れ切れました。現在も、「キラキラサポーターズ」があり、ツイッターも発信しています。「吉良よし子 ファン感謝祭」というトーク集会も開かれています。愛称はキラリン。

 原発ゼロをめざす首相官邸前行動に参加し続け、そこで無党派の人々の熱い支持を得たようです。確かに、これまでにない候補者ですが、朝日新聞には「私は(党のイメージを)変えたとは思っていなくて、私自身の活動自体が共産党そのもの」と語っています。

 実際、入党する多くの人は、先輩党員の生き生きとして活動している姿、そうした党員の個人的魅力に魅かれる人が多いようです。

朝日新聞 吉良佳子


 次の問いは、「党名を変えては」―。

 日本共産党員の献身的な活動は素晴らしいが、中国や北朝鮮を見るとね…こうした善意の立場からの「党名変更論」は多いと思います。

 吉良議員は、「結党から91年の歴史は人々の苦難をどう救うかと考え、行動してきた党員たちが連綿と作ってきたのだと思います」とのべ、侵略戦争に反対し、奴隷労働を告発して虐殺された作家の小林多喜二をあげています。

 そして、故・井上ひさしさんが多喜二を描いた戯曲に書き記した、「後に続く者を信じて走れ」というセリフを引用しています。

 私たち日本共産党トヨタ自動車委員会は、トヨタの職場で活動しています。賃金や労働時間など労働条件の向上、過労死やうつ病のない職場づくり、期間従業員の正社員化など、少しでも働きやすい職場をめざしてさまざまな問題に取り組んでいます。多喜二の後に続く者として頑張っています。

 吉良議員は、「綱領を理解し、しんぶん赤旗を読み、党費を納めることなどを確認すれば誰でも党員になれる」と語り、マルクスの「資本論」の第1巻を読み始めたところといいます。

 その通りですね。「資本論」がよくわかって党員になっているのではありません。人間が人間を搾取する世界ではなく、戦争のない、平和で、平等で、人間が人間らしく生き生きとすごせる社会をめざしています。来年1月には第26回大会を開きます。あなたも、是非、日本共産党の一員になってください。党員を募集中です。

            ◇
 この記事は、12月28日にアップする予定でしたが、都合により25日にアップしました。

日本共産党 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/25 18:24

◎内部留保とは? 「知恵蔵2013の解説」

 内部留保とは何ですか? このブログ「トヨタで生きる」では、くり返し明らかにしています。朝日新聞のWeb版「知恵蔵2013の解説」では、つぎのようにのべています。

 「企業の純利益から、税金、配当金、役員賞与などの社外流出分を差し引いた残りで、『社内留保』ともいう。ひらたく言えば『企業の儲けの蓄え』のことだが、会計上は『利益準備金』『任意積立金』『繰越利益剰余金』などの項目で、貸借対照表の純資産の部に計上される」

 続いて、こう指摘します。
 「当初は共産党や労組が主張していたが、雇用不安が深刻になった08年末~09年にかけて、政府閣僚からも同調する声が相次ぎ雇用維持の財源として論じられるようになった」

 08年とは、リーマン・ショック時の派遣労働者切り、期間従業員切りのことを指しています。トヨタ自動車で6000人以上の期間従業員を、トヨタ車体の派遣労働者などグループ会社を合わせて1万1060人以上を雇い止め・解雇しました。

 この年の12月24日に、日本共産党の志位和夫委員長とトヨタの古橋衛専務取締役との会談が、東京都渋谷区の党本部で開かれました。86年の党の歴史の中で、大企業の幹部が初めて党本部を訪れたことに、新聞、テレビが一斉に報道しました。

志位 古橋 ユーチューブ
(ユーチューブから。右側立っているのが志位委員長。左手前が古橋専務=2008年12月24日)

 志位委員長は、トヨタが内部留保のごくわずかを取り崩すだけで人員削減を中止し、雇用を守ることができるとのべ、トヨタが社会的責任を果たすよう求めました。

 この後も日本共産党は、内部留保を賃上げに活用するよう、政府が日本経団連など財界に要請するべきだと国会の質問でくり返し迫りました。今年2月の通常国会の質問で笠井亮衆院議員や大門実紀史、小池晃の両参院議員が質問しました。

 安倍首相は、「小池議員、笠井議員、大門議員に、”企業に賃上げを働きかけよ”といわれ、われわれはその通りにやったわけでありまして(委員会室から、ほーつの声が上がる)、それなりの効果はでたのではないかと思います」と答えました。

 今年8月の「文芸春秋」で志位和夫委員長は、元NHK記者でジャーナリストの池上彰氏から、日本経済をどうするかのインタビューにこう答えています。

……
 志位 第一にデフレがなぜ起きたかという診断が間違っています。最大の原因は、国民の所得が97年をピークに下がり続けていることです。これでは需要が伸びませんから、国民の所得を増やすことに政府の力を最大限に集中すべきです。

 池上 しかし、15年も下がり続けた所得をどうすれば増やせますか。
 志位 いまの大企業には260兆円の内部留保があります。そのうち、預金や株式など、すぐに使えるお金の一部を活用するだけで賃上げはできますよ。私たちの試算では、約1%を活用するだけで、8割の大企業で月額1万円を増やせます(1年間)。

 志位 もちろん、企業の内部留保はストックのお金ですから使い続けることはできませんが、デフレ脱却の起爆剤になるでしょう。それを契機に、日本経済を内需主導の健全な成長の軌道に乗せていく。これが共産党版の「国民の暮らし第一の成長戦略」です。
……

 「内部留保を活用して賃上げを」は、「知恵蔵」で指摘しているように政府も認めるようになりました。14春闘では、トヨタで6年ぶりの賃上げを実現しようではありませんか。

              ◇
 この記事は、12月27日にアップの予定でしたが、都合により25日にアップしました。

内部留保 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/25 17:48

◎賃上げ書き込まず 政労使会議

 14春闘で賃上げを――鳴り物入りで始まった政労使会議(政府と日本経団連、連合など)ですが、12月20日に発表された合意文書には、「労働者の将来への安心感を醸成し、賃金上昇を消費拡大につなげていくという観点から、様々な対応を検討する」というだけで、具体的な賃上げを約束する文言は何もありませんでした。

 日本経団連のしぶちんぶりにはあきれます。来年3月期決算では、トヨタ自動車が2兆2000億円の営業利益を上げる見通しのように、多くの大企業もリーマン・ショック以前のような利益を上げる見通しだというのに―。

 同会議は、安倍首相の肝いりで今年9月に発足。デフレ不況を、金融緩和など「3本の矢」で克服するというものですが、賃上げで内需が拡大しなければ破たんするからです。事実は反対で、この10数年賃上げがほとんどなかったことや非正規雇用を増大させたためにデフレ不況に陥りました。

 政労使会議は、5回開かれました。会議には有識者らでつくる専門チームが報告書を提出しています。このなかに、内部留保の大きな部分を占める利益剰余金は、1997年ころには約80兆円だったのが、右肩上がりで上昇を続け、2012年は140兆円台にもなっている表があります。

政労使 利益剰余金推移
(政労使会議に提出された資料)

 トヨタの利益剰余金は、約13兆円ですから、たった1社でそのうちの1割近くを占めています。

 一方、一般労働者とパート労働者を合わせた全就業者の定期給与は、1997年ころの年間約345万円から2011年には約315万円へと減り続けています。一般労働者だけでも、97年は約390万円。2000~2008年ころは400万円前後で推移し、リーマン・ショックで09年は約392万円に落ち、10~11年も約395万円で止まっています。

 賃金が上がらず、減り続けた結果がデフレ不況を招いたことは、提出資料からも明らかです。ところが合意文書では、こうした資料を生かさず、賃上げに具体的にふれませんでした。これでは、デフレ不況を克服できないでしょう。

 トヨタでも、この5年間、賃上げはありません。定昇(賃金制度維持分)があるために、賃金が上がったように見えますが、1年先輩の賃金に追いついているだけです。14春闘では、利益剰余金―たっぷりな内部留保を活用して賃上げを実現しようではありませんか。

                ◇
 この記事は、12月26日にアップの予定でしたが、都合により25日にアップしました。

2014春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/25 17:37

◎札束で 沖縄県民の心踏みにじる

 安倍政権は12月24日、2014年度の政府予算案を閣議決定しました。このなかで沖縄振興予算として、仲井真弘多知事が要望した額を上回る3501億円を付けました。

 しかも、安倍首相は、今後8年間にわたって3000億円台の振興予算を付けるとしています。普天間基地に代わる、名護市辺野古への米軍新基地建設に向け、公有水面埋め立てについて仲井真知事が、年内にOKの返事をするためのアメだということは見え見えです。

 札束で、新基地建設に反対する県民の心を踏みにじるものです。アメリカのために一国の首相が、国民の税金を使ってすることでしようか。

 仲井真知事が要望していたのは3408億円で、93億円上回ります。もちろん、沖縄県の振興のためには県民の要望に答える必要はありますが、国民には消費税の増税や年金支給額の1%減額、厚生年金の保険料引き上げなど生活破壊の予算を組む一方での満額回答を上回るというのは異常です。

辺野古沖の海
(名護市辺野古沖の青い海)

 国の公有水面埋め立て申請について、朝日新聞、沖縄タイムス、琉球朝日放送が共同で沖縄県の有権者へ行った世論調査では、仲井真知事が「承認するべきではない」が64%、「承認するべきだ」が22%でした。

 県民の多数は、新基地建設に反対しています。これを安倍政権は、金にものをいわせて強引に仲井真知事に承認させようというものです。沖縄県選出の自民党国会議員は、11月25日、自民党の石破茂幹事長と会談し、普天間基地に代わる基地建設で、辺野古を含むあらゆる可能性を排除しないことで一致したとのべました。

 これもまた、自民党の国会議員を、強引に辺野古への新基地建設を認めさせようとしたものです。安倍首相の暴走は、臨時国会での秘密保護法の強行採決など止まることを知りません。

 国民と沖縄県民の願いを無視し、民主主義とその手法を投げ捨てる安倍政権は、強烈な反撃を必ずくらうでしょう。
その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/25 16:56

◎堤工場で訴え 6年ぶりの賃上げを

 日本共産党のトヨタ自動車委員会と大村よしのり、根本みはるの両豊田市議は12月23日、トヨタ堤工場で宣伝カーから訴えた。23日は祝日だが、トヨタカレンダーで出勤である。

 風が強く、時々雲に陽射しがさえぎられて寒い。堤工場はプリウスを生産しているので、毎日45分の残業がある。このため、午後3時すぎだが2直で出勤する労働者ばかり。工場からは、1直の労働者が出てこない。

 毎月1回の訴えは、この日が今年最後。党委員会の代表は、躍進した7月の参院選での党への支援に感謝するとともに、秘密保護法の強行採決など安倍政権の右傾化を止めるたたかいを強めようと訴えた。

堤宣伝 20131223
(トヨタ堤工場前で訴える大村よしのり、根本みはるの両豊田市議)

 また、多国製企業・トヨタのグローバル戦略で、海外生産比率が6割を超える一方で、国内では田原工場の組立ラインの統廃合などがすすみ、応援・転籍などで社員への負担が強まっていると指摘した。

 5年連続賃上げがない(09年はベアゼロ、10~13年は組合が要求せず)のも負担の1つであり、14春闘では賃上げ要求をし、6年ぶりに勝ち取ろうと呼びかけた。

 そのためには、職場会では、みんなで要求を出し合おうとのべた。来年4月からの消費税増税は、みずほ総研の試算で月8300円の負担になること、日銀は2%の物価上昇を目標にしており、この負担分などを加えると、1万円以上の賃上げは最低限必要と訴えた。

堤宣伝2 20131223
(出勤するトヨタ堤工場の労働者。右端は日本共産党の宣伝カー)

 また、トヨタ労組の「評議会ニュース」では、定昇(賃金制度維持分)は「賃上げの1種」と初めて主張していること、物価上昇分は要求しないともいわれていることなどを指摘した。

 その上で、定昇は1年先輩の賃金に追いつくだけのことであり、定年退職者が出る一方で、新入社員が入ってくる企業が、定昇だけの実施では、人件費の総額原資は何もかわらないと強調。社員全体の賃金を底上げでするベアこそ必要だと訴えた。

 ベアを通じて内需を拡大し、長期のデフレ不況を克服して日本経済を再生する――トップ企業のトヨタで率先して実現しよう、そうした声を職場から上げようと訴えた。
2014春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/24 09:54

◎田原工場2Aライン閉鎖 高岡、堤工場へ応援

【職場あれこれ】

〇…トヨタ自動車最大の工場で、8000人以上が働く田原工場(愛知県田原市)。3本の組立ラインのうちの1本(2A)が11月末で閉鎖になった。2011年6月ごろに閉鎖予定だったが、東日本大震災で延期になり、ばん回生産などをしていた。

 多くの労働者が、残るラインの1Aとレクサスラインに異動した。2本になって「現場は忙しい」という。ライン閉鎖がいわれてきただけに、職場では、「閉鎖でどうなる?」という不安の声があがっていた。

 12月に入り、田原工場から豊田市の高岡工場や堤工場などに多数の労働者が応援にきている。若手の労働者は、来年3月中旬までの3カ月応援だ。独身寮に入っている。「田原の寮の方がきれいだ」という声もでている。

田原工場
(トヨタ田原工場=グーグルアースから)

〇…2014年春闘に向けた職場会が昼休みに開かれている。昼休み休憩は45分しかない。職場会は、組合員が食堂に食べに行って、職場に戻ってから始まる。だから、昼休み時間は10分ほどしか残らない。職場委員が報告、説明するだけで終わってしまうことが多い。

 ある職場会では、職場委員が「今回は物価上昇分については要求しない」などと報告した。ここまでで時間切れで、質疑応答や議論はできなかった。すぐに仕事だ。職場会が開かれない職場も多数ある。14春闘は、5年ぶりに賃上げ要求するというが、組合員の意見はどう反映されるのだろうか?

職場は今 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2013/12/23 10:33

◎水に破壊され、水に救いを求める 東電テレビ会議の記録を読む

 いまなお約15万人が避難を余儀なくされている東京電力福島第一原発事故。その原発事故の原子炉の暴走を詳細に記述した、『東電テレビ会議49時間の記録』(岩波書店)を読んだ。

 巨大津波にすべての電源を失い、高い放射線量のなかで核燃料を冷やすために必死になって注水しようとするが、水素爆発と放射性物質の大量放出…水に破壊され、水に救いを求めるが、原発はついにメルトダウンした―。

 この本は、人間の力では暴走する原発を制御できないことを、東電幹部らの49時間の生々しい肉声のやり取りを、すべて文字起こしするという困難な作業で示したものである。

東電テレビ会議49時間


 著書は、朝日新聞の福島原発事故記録チームの宮崎知己、木村英昭の両記者。「事故検証の欠かせない資料」としてまとめたもので、B5版で400ページを超すぼう大な労作である。そこには、テレビ会議映像を「世界記憶遺産」にと願う著書らの熱い思いが込められている。

 事故当時、東電本店と福島第一、第二原発と柏崎刈羽原発(新潟県)と福島オフサイトセンターの5カ所を結ぶテレビ会議の記録があった。社員のプライバシー保護などを盾に公開を拒んでいた東電に、記者たちが強く公開を要求して実現したものだ。

 49時間は、主に3月13、14日の息詰まるような東電幹部たちのやり取りである。すでに1号機は水素爆発。2、3号機にも危機が迫る。ヘリコプターから水を原子炉建屋に落とすことまで検討される。
 吉田昌郎所長「だから、まずはさ。最優先はさ、水を突っ込むんだから、早くさ」
 オフサイトセンター「氷、氷をぶち込む」
 吉田所長「原子炉はギリギリの状態になっているから、ギリギリすぎているんだけれど、水を注入するということが一番重要なので…」
 第一原発「遅いんだよー。もう頼むよー。もう一刻が勝負なんだぞー。おまえー」
 しかし、13日午前9時過ぎに3号機の炉心が露出し始める。

49時間 詳細


 2号機にも危機が迫る。海水からの注水ラインを構築したいが、3号機の水素爆発の危険性から作業員を引き揚げさせたために、こんな言葉もでる。
 吉田所長「これはもう『じじいの決死隊』で行こうかな、ということを…」
 そういいながら言葉が続かない。中高年が放射線を浴びても先が短いから、ぽろっと出てしまった言葉なのだ。

 消防車から海水を汲み上げようとするが、海水面までの高低差がありすぎて失敗。4号機のタービン建屋地下に、津波の溜まり水があるが、足場が悪く難航する。14日午前6時過ぎ、3号機の炉水位がさらに下がる。
 吉田所長「あれじゃん、あれがダウンスケールしちゃったんじゃん、水位が。うぇ! 小森さん!」
 水位が下がりすぎて測定できないダウンスケール。本店にいる小森明生常務に叫ぶ吉田所長。同日、午前11時ごろ3号機は水素爆発する。

 このため2号機への注水作業が大幅に遅れる。14日、午後1時すぎ。
 吉田所長「まず、まず、水、水。水源の確保」などといって、両肘を机に乗せ、顔を埋める。追い打ちをかけるように3号機の周りの放射線量が400~500mSv/hにも上昇。社員の累積被曝線量の限度は100mSvだ。
 「うわぁ」と叫ぶ吉田所長。不眠不休で現場を指揮し、いらつく所長。「どあほ! ったく。わけの分かんないの、聞くな、もう」

 2号機は、14日午後7時過ぎに炉心が損傷を始める。本店にいる高橋明男フェロー。「もうドキドキドキ。ずーっとドキドキしてますよ。もう死にそうですよ、もう。やけくそで…。ずっと寝てなくて」
 本店からオフサイトセンターへ移動した小森常務が「退避基準の検討を進めてくださいよ」という。現場にいる社員や作業員の人数確認、バスの手配が始まる。

 本店の清水正孝社長は、「現時点ではまだ最終避難を決定しているわけではない…しかるべきところと確認作業を進めております」という。しかるべきとは、海江田万里経済産業相ら官邸サイドとみられる。

東電テレビ会議
(東電テレビ会議の映像)

 14日午後11時36分、本店の早瀬佑一顧問が吉田所長に怒鳴る。
 「ドライウェルベントできるんならさぁ、おい、吉田…もう、すぐやれ。早く」

 『49時間の記録』はここまでである。明けた15日午前6時ごろ、2号機から大量の放射性物質が、南東の風に乗って双葉町、浪江町、飯館村などを襲う。現在も「帰還困難区域」になっている地域だ。
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/22 14:12
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