◎革新県政の会がシンポ 自分の頭で政治を考える

 愛知の地域経済・雇用を考える―どう守る、つくる私たちのくらしと仕事―をテーマに、革新県政の会が8月29日、名古屋市内でシンポジウムを開き、約80人が参加した。

 熊沢知加夫さん(愛知県高等学校教職員組合副委員長)が高校生の就職問題を、鈴木正広さん(愛知大学中部地方産業研究所補助研究員)が中小企業の実態を、井内尚樹さん(名城大学教授)が愛知の地域経済・雇用について、遠藤宏一さん(前南山大学教授)が「大阪都」「中京都」構想について報告した。

 4人のパネリストの話を聞いて考えさせられた。それぞれの分野の努力だけでは限界があるだろう。雇用そのものが増えない限り、就職問題は解決しないだろう。中小企業が経営努力と新技術、新製品の開発の努力をし、利益を減らしながらも頑張っている現状は、長期的には大変だろう。

 エネルギー問題も、原発事故が起きた3・11以前の発想の延長線では展望が開けない。まず原発ゼロを決断しなければ、自然エネルギーなどへの転換は本格的に進まないだろう。

 「大阪都」「中京都」など道州制の動きは、行政の効率化のためというが、結局、住民サービスを削って大企業・多国籍企業に奉仕することだろう。決められない政治から、決める政治へとよくいう。大阪市の橋下市長は、独裁的手法で、新自由主義的な方向――規制緩和、自己責任、弱肉強食の政治へ導こうとしている。

 愛知の大村秀章知事、名古屋市の河村たかし市長が橋下市長と連携する動きがある。なぜ決められない政治というのか? それは大多数の国民が、受け入れられない政治をするからだ。政治の焦点になっている消費税、TPP、オスプレイ、原発などの問題を見ればよくわかる。

 消費税の増税をはじめ、国民の多数が反対していることをごり押しするのではなく、国民が歓迎する政治ならすぐに決められるはずである。

 名古屋でも豊田でも原発ゼロをめざす集まりが毎週金曜日に開かれているが、多数の市民が参加する。政治家まかせではなく、自分の頭で考え、自分の感性で政治を考える個人をどれだけ増やせるかが大事な問題だと思う。

 シンポでの報告、会場からの質疑、発言を聞きながらこんなことを考えた。革新県政の会も、今日の内容を外に向かって知らせることが大切だと感じた。

革新県政の会
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その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/08/31 16:04

◎65歳までの雇用が義務付けられる

 65歳までの雇用を企業に義務付ける「高齢者雇用安定法」の改定案が8月29日、参院本会議で可決、成立しました。2013年度から厚生年金の支給開始年齢が段階的引き上げられる(2013年問題)に伴って、無年金・無収入者が生まれる事態を回避することを目的としています。

 これまでのように、労使協定で基準を定めれば継続雇用の対象者を選別できる仕組みは廃止され、希望者は全員、雇用することが義務付けられます。しかし、すべての高齢者が65歳からの年金支給となる2025年度までは、従来の選別基準を12年間も適用できるという長い経過措置があります。これは、希望者全員の就業機会を確保する目的をゆがめるものです。

 しかも、継続雇用する企業の範囲を子会社レベルからグループ会社へ拡大するために、賃金の引き下げ、労働条件の悪化、事実上の退職強要を拡大しかねないものです。日本共産党は、こうした問題があるとして法案の改定に反対しました。

 トヨタ自動車では現在、60歳定年後も1年契約で雇用を継続する“スキルド・パートナー制度”(SP)があります。65歳まで就労可能です。しかし、賃金は、退職時の半分で、仕事の内容も退職時と同一の仕事です。

 下級職制のEX(エキスパート、班長クラス)らは、ヒラに降格されます。「ラインの仕事じゃ体がもたない」という人が多いといいます。トヨタは、関連会社も紹介しています。

 現在SPで働いている労働者は、「賃金は22万円ほどで、60歳の時の半分です。ラインで、フルタイムで働くことはしんどい。間接部門ならまだましだろうが…。“もう辞めるか”という人もいる」と語っています。

 トヨタにとって、スキルがあるベテラン労働者を、賃金半分で雇用できるのです。法律が改定されたことを受けて、会社と労組との交渉では、こうした現場の声が反映されるかどうかが注目されます。

トヨタ 高齢者雇用
(出勤するトヨタ労働者)
職場は今 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2012/08/30 13:02

◎トヨタグループのダイハツ、日野が期間工募集

 トヨタ自動車は、グループ企業のダイハツ工業、日野自動車と合わせて2012年に1005万台の生産計画を発表(8月3日)していますが、ダイハツ、日野では増産計画に合わせて期間従業員の募集をしています。

 1000万台超えは、世界の自動車メーカーで初めて。ダイハツは、前年より25%増の100万台、日野は、同39%増の18万台を生産する予定。この内、国内では78万台(ダイハツ)、15万台(日野)を生産する計画です。

 ダイハツは、ムーヴやタント、エンジンなどを生産している滋賀県竜王町の工場で募集しています。日給8800円~1万円。昼夜2交代制(昼勤は8時15分~16時55分、夜勤は21時00分から5時50分)。「ライン作業なので、体力・持久力・俊敏性が必要となる作業」としています。

 2万円の赴任支度金を支給するとしています。月収例として、20日稼働、残業20時間をふくめて30~33・5万円をあげています。

 トヨタが販売している軽自動車、ピクシスは、ダイハツが生産しており、ムーヴコンテがベースになっています。

 日野は、トラックやバスの生産とともに、トヨタのランドクルーザープラド、FJクルーザーなどの生産をしています。期間従業員は、日野工場(東京都)、羽村工場(東京都)、新田工場(群馬県)で募集しています。

 日給は、9000~9500円。連続2交代制(6時30分~15時20分、16時45分~1時35分)などの勤務です。契約期間は3カ月です。

 9月14日までに入社する期間従業員に、早期赴任手当として10万円を支給するとしています。月収例として、20日勤務、残業25時間、休日出勤1回で26万9879円をあげています。

ダイハツ 期間従業員募集
期間従業員 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2012/08/29 09:09

◎EV車、日産リーフを見た

日産 リーフ

 トヨタ自動車は、2012年中にiQをベースにした電気自動車(EV)を発売する予定という。トヨタよりEVで先行しているのが日産自動車だ。先日、東京・銀座の日産ショールームで、EV車、リーフを見た。

 リーフは、2010年4月から販売された。リチウムイオンバッテリーを使い、走行中はCO2を一切ださないエコカーというのが売りだ。官公庁やタクシー会社などが導入しているが、街中ではみかけることはすくない。

 5人乗りの小型車で、販売価格は376万円からだから、相当高価だ。エコカー減税で19万1300円、自動車税減税で1万4500円、クリ―エネルギー自動車等導入促進対策費補助金で78万円、合わせて最大98万5800円の優遇税制がある。これが適用されてもかなり高い。

 1回、8時間の満充電で200km走行が可能で、ガソリン車でいえば、1ℓ当たり42・1km走行できるという。急速充電ができるようになったが、その設備はまだ少ない。バッテリー切れの心配がありそうだ。

 ショールームで、「家の電気で充電する場合、電気代はいくらくらいなる?」と聞いてみた。
 「昼間の電気代は、1kwhで20~25円です。25円で8時間満充電して200円です。200km走れますから、1km当たり1円の計算になります。夜間電気料金は8円ですから、その3分の1の電気料金で使用できます」

 うむむ…。プリウスの実走距離は約21kmだ。ガソリン1リットル140円とすると1ℓ当たり7円ほどになる。EV車の方がはるかに得になる…。そんな計算をしてみた。さて、EV車を買うか、どうか?

リーフのバッティ
(リーフのリチウムイオンバッテリー)
その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/08/28 09:56

◎過労死企業名の公表

 中日新聞系の東京新聞は、7月から長時間労働をなくせ、のキャンペーンをしています。ブログ「トヨタで生きる」は、東京新聞が掲載したトヨタ自動車の過労死記事を転載しました(7月27日付でアップ)。次に、東京新聞が8月8日に掲載した過労死企業名公表についての記事とコメントを紹介します。

99 東京新聞 過労死企業名公表を

 東京新聞の記事のように過労死を起こした企業名の公表について、内野博子さんは次のように語っています。内野さんは、トヨタ自動車堤工場で働いていた夫の健一さん(当時30歳)の過労死を、名古屋地裁判決(2007年11月)で認定させました。

 難しい問題ですね。確かに、厚生労働省の懸念の通り、『過労死が起こった会社だと公表されるなら隠してしまおう』と企業側は考えるでしょう。私も自分が夫の労災の裁判中は、特にそう思いました。事を荒立てると、会社は認めないかもしれない…と。
 でも、その後も毎年、過労死・過労自殺はなくなりません。家族会としても、起こった悲劇の相談だけでなく、未然に防止するための行動をしていかないと! すると、やっぱり過労死の起こった企業名を公表するのが、1番の抑止力かもしれません。
 ただし、名称に工夫が必要ですね。「過労死」のおきた企業ではなく、「労働災害死亡」「労働災害自殺」の発生した企業、と、厚生労働省用語に変えて同意を求めてみるのは、いかがでしょうか(^_^)

99 内野さん 顔写真 IMG_6483
(内野博子さん)
内野過労死認定 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/08/27 09:24

◎国会議員の42%が原発ゼロ トヨタ労組の組織内議員は?


 朝日新聞が、2030年の原発割合を国会議員にアンケート調査をし、その結果を8月26日付に掲載しています。民主党政権が示した3つの選択肢に対し、回答は「0%」が42%、「15%」が11%、「20~25%」が3%で、原発ゼロが圧倒的多数でした。

 国会議員721人中回答したのは、434人(60%)でした。トヨタ労組の組織内議員の古本伸一郎衆院議員(民主党、愛知11区選出=豊田市、みよし市)の回答です。
(1) 2030年の原発の割合は? 「その他」
(2) 原発の新設・更新は? 「認めず(更新はありうる)」
(3) 使用済み核燃料再処理は? 「その他」

 わかりにくい回答です。この3問に明快な回答は、日本共産党の国会議員のように、(1)「0%」、(2)認めず、(3)廃止、全量直接処分―という態度でしょう。要するに古本氏は、原発を容認する姿勢です。

 もう1人の組織内議員の直嶋正行参院議員は、朝日新聞のアンケートに回答していません。しかし、直嶋氏は、「大飯原発は、昨年福島で発生した規模と同様の災害が起こっても対応できる処置は完了しており、安全は確保されています」(トヨタ労組の上部団体、トヨタ労連の機関紙「Z・ONE」の6月号)と大飯原発の再稼働を認める、国会レポートを書いています。

 朝日新聞のアンケートでも、民主党国会議員の40%が「原発ゼロ」と回答しています。いまや「原発ゼロ」は、国民多数の声です。トヨタ労組の2人の組織内議員の姿勢が問われます。

関電前 脱原発
(国会議員は、国民の声に耳を傾けているのか? 写真は、関電東海支社前での行動)
原発ゼロへ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2012/08/26 09:46

◎金曜日 視覚障害者も関電前に

関電1 20120824

 今週も金曜日がやってきた。8月24日夕方、名古屋市東区の関西電力東海支社前で、大飯原発の再稼働をやめよ、原発をゼロにの声が響いた。

関電2 20120824


 昼間は、まだ猛暑が続く。夕方から、少しは涼しくなったか? いつものように人々がたくさん集まった。その数、約600人。お母さんに連れられてきた子どもが地面にすわってゲームをしている。

関電3 20120824


 若い女性、母親が多いのはとても心強い。視覚障害者のグループも横断幕をかかげて参加していた。夜の8時まで、みんな頑張った。

関電5 20120824


 東京の首相官邸前行動は、この日で20回目を迎えた。第1回目は3月29日で300人だった。1000人単位だった参加者が、野田首相が6月8日に「再稼働が必要」と表明すると、6月15日に1万2000人になった。国民の怒りに火が付いた。

 それ以降、万単位になり、20万人(6月29日)、15万人(7月6日、同13日)と怒涛の動きになった。野田首相との面会(8月22日)の直後のこの日も4万人が集まった。

 日本共産党の志位和夫委員長は1分間発言で、呼びかけた。
「ここからは”頑張りくらべ”です。原発にしがみつく勢力が勝つのか、原発をなくそうというまっとうな国民が勝つのか。声を上げ続けようではありませんか」

 「よーし」の声と拍手。ヨッシ!

関電4 20120824
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/08/25 18:02

◎雑誌『経済』が内部留保特集 トヨタを分析


 雑誌『経済』(新日本出版社発行、980円)の9月号が、「財界・大企業と内部留保」の特集を組んでいます。約80ページの大特集で、9月号の半分を占めています。7つの論文、1つのデータ分析からなる力作です。

 日本で最大の内部留保をたくわえるトヨタ自動車が、各論文で分析対象になっているのが特徴です。巻頭論文は、日本福祉大学の大木一訓名誉教授の「『内部留保』の膨張と21世紀日本資本主義」です。

 大木氏は冒頭、「大企業の『内部留保』は21世紀日本資本主義の特質に深く根ざした問題であり、その『活用』いかんは、日本経済の将来を決定的に左右する問題の1つである」と指摘しています。単に、1企業に蓄積された内部留保を労働者らに還元することにとどまらず、内部留保を社会に還流させることが、今後の日本経済を左右するものだという大きな問題提起をしています。

 さらに、内部留保はどのようにして蓄積されてきたのか、と提起し、「3つの主要な源泉」を見いだすことができるとしています。それはー。
(1) 労働者階級に対する、その生存を脅かすほどの猛烈な搾取強化の展開である、こと。
(2) 中小・下請け企業に対する大企業の収奪が、強権的とも言える過酷さで押し進められるようになっていることである、こと。
(3) 金融収益の拡大である、こと。

 大木氏は、その具体的資料を示しながら、たとえばリーマン・ショック後のトヨタの「V字回復」は、下請け単価の切り下げ、期間工の解雇、従業員のボーナス・カットなどなりふりかまわぬものであり、それが「業績回復」の主因だったことをあげています。

 名城大学の谷江武士教授は、「内部留保とは何か、何に使っているか」との論文で、トヨタを詳細に分析しています。谷江氏は、内部留保は、「公表内部留保」と「実質内部留保」に分けることができると指摘しています。

 その上で、トヨタの2012年3月期決算では、単独ベースの内部留保は7兆7564億円、連結ベースの内部留保は14兆282億円にのぼることを明らかにしています。そうした巨額の内部留保を何に使っているかを分析しています。

 日本大学の田村八十一教授は、「世界の巨大企業における内部留保の状況」の論文で、世界の利益トップ10の企業とトヨタをふくめた12社を分析。エクソンモービルなど石油企業が巨額の内部留保をたくわえていること、トヨタもこれらの企業に次ぐ内部留保を蓄積していると指摘しています。

 トヨタのある労働者はいいます。「トヨタは、単独決算が赤字だと盛んにいう。家計で赤字だというと、貯金もないから借金しなくてはならないと考える。だが、トヨタのいう赤字とは、その決算期だけの赤字であり、これまでにため込んできた貯金―内部留保が、日本の企業でケタ違いにばく大であることが、この『経済』の特集でよくわかった。赤字だといって驚くことはないと思う。どうしてこうなるのか? この内部留保をどう使ったらいいのか? この特集でじっくり勉強したい」

『経済』201209号
内部留保 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2012/08/24 12:49

◎堤工場門前で訴え 消費税増税の実施ストップを!

20120822 堤宣伝1
(出勤するトヨタ労働者にビラを配布する大村よしのり豊田市議ら)

 夏休み明けの8月22日、トヨタ自動車堤工場門前で、日本共産党トヨタ自動車委員会と豊田市議団の大村よしのり、根本みはるの両豊田市議が出勤する労働者らに、「消費税の増税を実施させないようにしましょう」と訴えた。

 これは毎月、トヨタ門前で行っている定例宣伝である。30度を超える猛暑の中、5分もすぎると汗が流れる。委員会の代表と市議が宣伝カーのマイクを握って、次のように訴えた。

 「民主、自民、公明の3党による談合政治で、消費税が2014年4月に8%、15年10月に10%へと大幅にアップされます。それまでに、衆院選挙は“近く”実施される予定で、参院選挙は13年夏に行われます。この2つの選挙で増税に反対する日本共産党などが議席を増やし、民自公の増税派を後退させれば、増税は阻止できます」

 「日本共産党は、消費税に頼らなくても、社会保障を充実し、財政危機打開をはかることが可能であることを具体的に明らかにした『提言』を発表しています。是非、お読みください」

 「1989年に社会保障や福祉のためにといって導入された消費税。この間の消費税の総額と大企業の法人税減税、富裕層への減税がほぼ同額です。なんのことはありません。この2つの減税のために使われたのです」

しんぶん赤旗(2010年6月2​0日付け)から。
(消費税は、ほとんど法人税減税に使われてしまった=「しんぶん赤旗」、2010年6月20日付)

 「だから、社会保障は良くなるどころか、悪くなる一方です。今回の増税でも、3党合意の法律のなかに、社会保障のためといいながら、公共事業に消費税を使える道をつくってあります」

 「今、国民の中からこういう政治を自分たちが変えなければというという動きが始まっています。毎週金曜日の“原発なくせ”という首相官邸前行動、これに連帯した名古屋市の関電支社前での行動のように、多くの人が自発的に集まっています」

 「原発に賛成する議員、消費税増税に賛成する議員をリストアップして、広く国民に知らせ、そういう議員を選ばないようにしようという市民グループも出てきました」

 「国民の願いに反する政治を変え、『国民のための政治』を実現するために、日本共産党は国民の願いに寄りそってがんばります。いっしょに政治を変えましょう!」

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(宣伝カーから訴える根本みはる豊田市議)
日本共産党市議団 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2012/08/23 10:50

◎トヨタ産業技術記念館へ行った

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 この夏休み、特に予定がなかったので、身近なところへ行こうと考えた。名古屋の栄生にある「トヨタ産業技術記念館」、豊田市の「トヨタ鞍ケ池記念館」、長久手市の「トヨタ博物館」などが頭に浮かんだ。

 意外に、トヨタマンは行っていないのではないか。私も長年、トヨタにいるが一度も行ったことがない。まず、「産業技術記念館」へ。昔、名古屋に栄生工場というのがあると聞いたことがあるが、それ以上のことは知らなかった。豊田自動織機栄生工場を、産業遺産として保存しながらつくったという。

 豊田市から行くと、名鉄の新名古屋駅の次が栄生駅だ。駅を出ると名古屋駅のツインタワーが近くに見えた。栄生駅から2~3分歩くとレンガづくりの産業技術記念館に着いた。

 トヨタグループの発祥企業は、豊田佐吉がつくった豊田自動織機である。佐吉の子どもの喜一郎がつくったのがトヨタ自動車である。記念館は、繊維機械館と自動車館に分かれていて、それぞれ広いスペースがある。思っていた以上にさまざまな機械や資料が展示してあって、驚いた。

 入口で女性職員が糸を紡ぐ基本技術を実演していた。中国人の団体が通訳付きで説明を受けていた。まず、(1)綿から繊維を引き出し、(2)撚りをかけ、(3)巻き取るーこれが基本技術なのだそうだ。なるほど。

201208 産業技術記念館2


 繊維館では、紡績の技術と機械の変遷が展示してあった。展示数が多く、一回りするのに1時間近くかかった。トヨタグループの発祥のこと、初めて知ることばかり。興味深かった。

 やっと自動車館にたどりついた。入ると、当時のAA型のボデー試作の様子が展示してあった。女性職員が、「当時は木型の車に合わせてボデー部品を手づくりしていたんですよ」と説明してくれた。

 それにくらべて、今、自分がやっている仕事は、あまりにも細分化されて、車をつくっているという実感が少ない。その女性職員と「働きがい」談義を少しした。彼女は、トヨタが100%出資の子会社、トヨタエンタープライズ(株)の正社員だそうだ。トヨタでは、保安課がほぼトヨタエンタープライズに置き換わっていることを話すと、「そうなんですか」といっていた。

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 この後、材料試験、開発技術、生産技術などの展示を見て回った。長年、トヨタにいても知らない事が多く、非常に勉強になった。直接、自分の仕事に関係がなくても、車づくりの全体像を知っているのと、知らないのでは、大きな差が付くと思った。トヨタマンは、一度はこの記念館の見学に来た方がよいのではないかと思う。

 昔の車の展示もあった。トヨタスタンダードセダンAA型は、いま発売しても売れるのではないかと思うほどカッコよかった。なつかしい初代のカローラ、今見ると小さくて、質素なつくりに見える。当時は、今のプリウスのように、町中にカローラがあふれていたことを思い出した。

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 堤工場でつくっていたセリカもなつかしかった。結局、3時間以上見て回ったが、閉館の5時が近づいた。もう一度、じっくり見たいと思った。

201208 産業技術記念館5
トヨタの街から | コメント(1) | トラックバック(1) | 2012/08/22 11:22
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