◎さあ、ツイッターを開こう!

官邸前デモ 20120629
(USTREAMの官邸前デモ中継から)

 6月29日(金)夕方、日本が変わる予感が――。
 首相官邸前に集まった空前の人々。
 その数、20万人。52年前の日米安保闘争以来。
 「大飯原発の再稼働をやめよ!」

 2日前、ある人の発信したツイッター。

 「難しい事はない。官邸前に足を向ける。それだけだ。3番出口を出たら、もう人がいる。名前を書く事もお金を払う事もない。坂を下り最後尾に立つか、空いてるスペースを見つけて入り込む。それだけだ。声を出す必要もない。ただ、あそこに立つとこみ上げてくるはずだ。主権者はボク達だと」

 そう、「こみ上げてくる」ものがある。
 富山県からバスをチャーターしてかけつけた人たち。
 母子3人づれは、「さあ、行くよー 新しい世界をひらこうよ!」のパネルをかかげて。

 ツイッターを開き、次々とリツイ―トし、拡散していく。さぁ、集まろう、首相官邸前へ。こんな手段、つい最近までなかった。労働組合の機関紙を見る以外になかった。今、組合員も市民もいっしょに、官邸前へ、官邸前へ。

 同じ時刻、名古屋市の関西電力東海支社前。ツイッターなどで約300人。「原発いらない!」

 新しい世界をひらこうよ! ツイッターをひらこうよ! トヨタで働く仲間よ!

テレビ朝日系 20120629
(テレビ朝日系から。左が首相官邸、上が国会議事堂=6月29日)
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原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/06/30 09:17

◎直嶋さん、聞こえていますか?

 「東京電力福島第一原子力発電所1号機で、格納容器の下にある圧力抑制室付近を調べたところ、1時間当たりおよそ10シーベルト=1万ミリシーベルトという非常に高い放射線量が測定されました」

 NHKの6月27日のニュースです。1万ミリシーベルトというのは、50分ですべての人が死亡するという驚くべき数字です。第一原発の事故で、いまだに故郷に帰れない人が10万人以上います。

 それなのに、野田首相は大飯原発(福井県)の3、4号機の再稼働を安全だといって認めました。同じ立場に立つのがトヨタ労組の組織内議員の直嶋正行参院議員です。

 トヨタ労組の上部団体、トヨタ労連の機関紙「Z・ONE」(6月号)で、直嶋氏は、電気を血液にたとえ、「社会の『血液』の流れを止めてはいけない」と大飯原発の再稼働を認める、国会レポートを書いています。

 直嶋氏は、「大飯原発は、昨年福島で発生した規模と同様の災害が起こっても対応できる処置は完了しており、安全は確保されています」とのべています。電力の安定供給が滞ると、経済活動が停滞するなどというのです。

 福島第一原発事故の検証も終わらず、避難している人がいまだに10万人もいるのに、経済活動を優先させるというのは、なんという暴論でしょうか。

 ツイッターで呼びかけた、原発再稼働に反対する毎週金曜日夕方の官邸前デモは、週ごとにふくれあがっています。5月18日1000人、25日700人、6月1日2700人、8日4000人、15日1万2000人、22日4万5000人、今日29日は?

 人々は、首相官邸に向けて「原発再稼働はやめよ」と抗議の声をあげています。野田首相は、「シュプレヒコールもよく聞こえている」と答えています。官邸の目と鼻の先にあるのが国会議事堂であり、議員会館です。

 「直嶋さん、シュプレヒコールは聞こえていますか?」

直嶋国会レポート
トヨタ労連の機関紙「Z・ONE」(6月号)の直嶋氏の国会レポート
原発ゼロへ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2012/06/29 08:56

◎食堂のメニューをカイゼンして!

 トヨタ自動車堤工場の労働者から、ブログ「トヨタで生きる」に、食堂のメニューについてご意見をいただきました。その意見と同じ堤工場の労働者の意見を掲載します。みなさんの意見もお寄せください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私の職場は、食堂から遠く、メニューがいつも売り切れていて、やる気がなくなります。メニューを見て、食べたいなと思うものが、ほぼ毎日売り切れです。

 大量の作り置き、たいしておいしくもないのに一丁前の値段がします。その中でも、「これなら金を出してもまぁいいな」と思うメニューがいつも売り切れです。しかたなく売れ残りのメニューを選びます。

 まるで残飯を食べているような心地がします。3日続けばモチベーションが下がり、一週間続けばやる気が失せます。けれど、売り切れていないときは、やる気になります。食は大事です。仕事の品質にも影響するのです。何とかなりませんか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 次は、堤工場のAさんの意見です。

 約6000人が働く堤工場にはいくつも食堂があります。確かに、最初の10分くらいで人気メニューが品切れになることが多いですね。ライントラブルなどで、少し遅れて行くとカレーか麺類を食べるしかないですよ。

 食器の裏にICチップが張り付けてあります。食材やカロリー、栄養バランス、価格などが入力されています。食べ終わって、トレーごとに積算機に載せると、すべてがコンピューターで管理される仕組みになっています。

 半年に1回行われる健康診断の時に、びっくりしたことがあります。看護師さんとの面談の際です。それまでに食堂で私が食べた食事内容がデータ化されており、それを見せられた。こういわれました。
 「脂質が多いですね。野菜などのビタミン類が不足しています」

 これほどデータ管理しているのだから、当然、どのメニューに人気があるか、ないか、はわかっているでしょう。カイゼンはできるはずです。人気メニューが品切れの時は、食堂の人か、上司のGL、労組の職場委員らに伝えておくことが大事ではないでしょうか。

 確かに、食は大事です。生きること、そのものです。これから暑い夏にカイゼンのために声を出していくことが大事だと思います。

 たとえば、夏の時期に無料で提供される梅干しは、食欲のなくなる時に、とても助かります。人事の配慮だそうですが、今年も行われるように、職場委員らに声をかけようかと思います。


食事 イラスト
職場は今 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2012/06/28 09:05

◎消費税増税、衆院で可決 2つの異常さ

 消費税増税法案が6月26日、衆院本会議で可決されました。2014年4月から、現在の5%を8%に、2015年10月から10%に大幅に引き上げるというもの。採決の様子をテレビで見て、その異常さに驚きました。

 1つめの異常さは、投票総数459のうち、賛成が363人、反対が日本共産党議員など96人(うち民主党議員は57人)で、賛成が8割にのぼったことです。この間のメディアのどの世論調査でも、増税反対は5割を超えています。民意が国会議員にまったく届いていないことです。

 3年前の2009年6月30日、ロイター通信は世界に向けて、次のようなニュースを発信しました。
 「民主党マニフェスト検討準備委員会委員長の直嶋正行政調会長は30日、都内で講演し、衆院選政権公約(マニフェスト)で、4年間は消費税を上げないことを明記する考えを明らかにした」

 直嶋正行政調会長=当時=は、トヨタ労組の組織内参院議員です。2009年9月に民主党・鳩山由紀夫内閣が発足すると経済産業大臣に就任しました。民主党は、マニフェストに結局、増税を書き込みませんでしたが、鳩山代表は、「4年間は消費税を上げる必要はまるでない」と明言していました。

 民主党は、消費税を増税しないと公約しながら増税しようとしているのです。トヨタ労組の組織内議員である、民主党の古本伸一郎衆院議員も、昨日の本会議で賛成票を投じました。

 一方、自民党は、マニフェストに、消費税を含む税制の抜本改革を「経済状況の好転後、遅滞なく実施」と書き込みました。消費税増税を公約していたのです。

 消費税増税に反対の民主党、賛成の自民党に公明党が加わった3党が、密室で談合し、民主党政権の増税法案を修正し、可決したのが昨日の出来事でした。こうして8割の議員が賛成したのです。

 2つ目の異常さは、民主党が分裂状態になったことです。メディアは、3党の密室談合ではなく、民主党の小沢一郎・元代表の動き=政局ばかりに注目していました。小沢氏は、反対票を投じた後、含み笑いをして壇上から降りてきました。小沢氏のグループなど民主党からは57人が反対しました。

 小沢グループが新党を結成した場合、民主党は衆院で過半数を割り、野田内閣の政権運営は行き詰まるといわれます。こんな民主党は、もう国民にとっていらないでしょう。もちろん、トヨタの労働者、組合員にとっても。

消費税増税 衆院投票
(衆院本会議で、消費税増税法案に反対投票する小沢一郎氏=中央=。6月26日、NHKテレビから)
その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/06/27 09:56

◎「今週のトヨタ・スケッチ」

 2012年6月18日~24日

 20日(水) トヨタ、2014年にも余剰生産能力を50万台削減し、310万台程度にする。2015年には、海外生産を680万台程度へと増やし、国内と合わせ1000万台の生産をめざす。 (日経新聞)

 21日(木) 日産、追浜工場(神奈川県)の2本のラインのうち1本を7月から停止し、生産能力を15%削減(年間約20万台)する。 (日経新聞)

 23日(土) トヨタ、豊田自動織機長草工場(愛知県大府市)で生産している北米向けのヤリスを、2013年をめどにフランスのバランシエンヌ工場へ移管する。 (東京新聞)

             ◇

 A 今週は、トヨタや日産が、円高を理由に国内の生産能力を縮小したり、車種を海外に移管することが相次いで明らかになった。
 B 自動車産業の「空洞化」に向けて、アクセルを強く踏み込むものだ。ピラミッド型の自動車産業は、裾野が広く、雇用、下請けへの影響は甚大だ。

 A トヨタの海外生産比率が初めて50%を超えたのは2007年。今年2012年には60%を超える。2015年には68%くらいになる。急テンポで海外へと向かっている。
 B これからの需要は「新興国」というので、世界の自動車メーカーが競って新興国へ走っている。トヨタも、新興国向けに8車種を投入すると発表した。

 A 日本の製造業の出荷額は336兆円(2008年度の工業統計)だが、輸送用機器は64兆円と19%を占める。日本の就業人口6376万人のうちの515万人、約1割に迫る。
 B 製造業の最大の産業だ。トヨタや日産は、ピラミッドの頂点にいるが、ぼう大な労働者と下請けに支えられてきたわけだ。トヨタの内部留保13兆円も、われわれ労働者や下請けの労働の結晶だよ。

 A トヨタが海外に行けても、下請けは簡単でないことは先日のNHKの「トヨタピラミッド」でも放送していた通りだ。
 B 労働者の雇用は、トヨタ本体だけではなく、そうした下請けの労働者を直撃している。「トヨタピラミッド」では、2次下請けで165人の労働者のうち40人の仕事がなくなるといっていた。その2次下請けのさらに下請けの3次下請けは廃業に追い込まれた。「ハローワークに行って仕事をさがす」と語っていたが、見つかるのか?

 A 豊田章男社長は、雇用を守るためには国内生産300万台は「死守する」と何度も語っているが、下請けの雇用はどんどん切られている。
 B 社長がいっているからといって、あてにならないよ。パナソニックやNECなど電機メーカーは、薄型テレビで韓国のサムスンやLG電子などに追い上げられたといって11万人を超えるリストラをやっている。

 A 電機の事態を対岸の火事だ、と見ていたら大変なことになると思う。
 B そうだ。声をあげ、団結してたたかわなくては、雇用は守れない。トヨタの昭和25年(1950年)の大争議では、2000人以上が退職に追い込まれた。1999年以来の日産のゴーン・コストカットでは、3万5000人がリストラされた。こうした事例が示しているよ。

99トヨタ田原工場

(ラインが3本から2本に縮小されるトヨタ田原工場=愛知県田原市、グーグルアースから)
未分類 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2012/06/26 11:07

◎トヨタ、日産が生産能力削減へ 雇用、下請けへの影響は?

トヨタの生産能力 


 トヨタと日産が円高を理由に国内の生産設備を削減し、海外生産シフトを加速させています。労働者、下請けはどうなるのか?

 日経新聞(6月20日付)は、トヨタが2014年にも、国内のグループの生産能力を現在より1割強にあたる50万台削減し、310万台程度にする、と報道しています。2008年のリーマン・ショック時の前には、390万台あった生産能力が、2012年中には約360万台になるとしています。

 すでに関東自動車東富士工場(静岡県裾野市)で10万台削減。レクサスなどを生産するトヨタ最大の工場、田原工場(愛知県田原市)では、3本あるラインのうち1本を来年までに削減する計画です。

 田原工場は、最高時の2007年には1万1000人の労働者が働いており、年間61万台を生産していました。08年のリーマン・ショック時には、大量の期間従業員を雇い止めしました。11年には、人員は8777人にまで減り、生産台数は32万台に半減しています。

 トヨタ単体(トヨタ、レクサスブランド)の2012年(2012年4~12月)の生産計画は、865万台で過去最高です。内訳は、国内が340万台、海外が525万台で、海外は初めて6割を超えます。

 日経新聞は、トヨタは2015年には、海外生産を680万台程度にまで増やし、国内と合わせ1000万台の生産をめざすとしています(国内は320万台程度か?)。

 日産自動車も、拠点の追浜工場で2本のラインのうちの1本を7月から停止し、生産能力を15%削減(年間約20万台)するとしています(日経新聞、6月21日付)。

 トヨタの豊田章男社長は、自動車の国内生産について円高や電力不足、労働規制など「6重苦」をあげ、「自動車産業・雇用が崩壊する危機にある」と主張。一方で、国内の雇用を守るために、国内生産300万台は「死守する」とのべています。

 国内の生産能力を削減することは、雇用や部品・下請けメーカーの仕事に直結します。いま、パナソニックやNECなど電機産業では、大量の人減らしリストラが強行されています。円高、海外生産シフトを理由に、労働者や下請けが犠牲にならないよう、トヨタに社会的責任を果たすことを強く求めたいと思います。

99 トヨタの生産と生産計画
職場は今 | コメント(2) | トラックバック(1) | 2012/06/25 12:53

◎超小型車 にわかに現実に

 1~2人用の超小型車が公道を走る――にわかに現実身を帯びてきました。国土交通省は、秋にも認可に踏み切る見通しです。高齢化社会になり、高齢者からのニーズと“クルマ離れ”を少しでも食い止めたい自動車メーカーとの思惑がマッチした形です。

 国土交通省の玄関前に6月18日、トヨタ車体やダイハツ、日産、ホンダ、スズキの各メーカーが試作した超小型車が並びました。いずれも電気自動車です。国民、特に高齢者を意識したデモンストレーションです。

 軽自動車より小さく、バイクや電動車いすよりは大きなものです。高齢になると事故を起こしやすく、車を手放す人が多くなります。しかし、日常的な買い物や商店の配達、観光地の足などに利用したいというニーズがあります。

 一方、自動車メーカーにとっては、若者の車離れなどから国内市場は縮小するばかりで、頭の痛い所。そこに高齢者の退職金や預貯金をねらって、超小型車を売り込みたい思惑があります。

 問題は、車の安全性です。国土交通省は高速道路の走行は禁止するとしていますが、一般生活道路でも大型トラックなどが走るなかで、超小型車の安全性が保たれるか、ということがあります。

 各メーカーは、これから続々、超小型車のモデルを発表する予定です。

 たとえば、トヨタ車体は夏ごろ、1人用の「コムス」をモデルチェンジして発売する予定です。速度は60km、家庭用100V電源で、約6時間で充電できるといいます。満充電で約50kmの走行が可能で、価格はこれまでのコムス(79~93万円)より安くするとしています。

 軽自動車より、相当安くないと売れないという声もあります。何よりも安全性を優先した超小型車にしてほしいものです。

トヨタ車体 コムス WBS
(トヨタ車体の「コムス」=東京テレビの「WBS」から)
その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2012/06/24 11:16

◎堤工場前で訴え 職場新聞「ワイパー」を配布

20120622 堤工場宣伝


 台風や前線の影響で激しい雨が続き、久しぶりに夏の日差しが戻ってきた6月22日、日本共産党トヨタ自動車委員会と豊田市議団は、トヨタ堤工場門前で定例の門前宣伝を行った。

 根本みはる市議と党愛知県委員会の本村映一・元書記長らが参加。本村さんは、もとむら伸子参院候補の父親だ。大村よしのり市議は、市議会のために参加できなかった。

 党委員会の代表は、野田民主党政権は、消費税の増税や沖縄・普天間基地の辺野古への移設をねらい、原発の再稼働を認めるなど、国民に公約した「国民の生活が第一」「コンクリートから人へ」といっていた政策を投げ捨て、自民党よりも自民党になったと指摘した。

 その民主党政権は、消費税の増税の一方で、大企業・財界のために法人税の減税をしようとしていると批判。日本共産党は、「消費税に頼らない別の道があります」――と、富裕層と大企業に応能負担を求めるなどして財源を確保し、福祉を充実し、財政を再建する「提言」を発表しており、ぜひお読みください、と訴えた。

 トヨタは、円高を理由に新興国を中心に海外進出を強め、国内の生産能力を削減するために田原工場でのラインの削減、工場間の車種移動、労働者の応援、転籍などを続けていると指摘。生活と権利を守るために、ともにたたかおうと呼びかけた。

 民主党は、消費税にたいする思惑や党内闘争で、党が分裂状態であり、いつ総選挙になるかもしれない情勢のなか、アメリカいいなり、大企業中心の民主党やこれまでの自民党政治から国民本位の政治に転換させるために、「日本共産党へ大きな支持を寄せてください」と訴えた。

 日本共産党は、戦前の天皇制の時代から、自由と民主主義、国民主権、政治は国民のためにあることを命をかけて主張し、たたかってきたとのべ、この党を大きくしてくださいと呼びかけた。

 トヨタ党委員会はこの日、職場新聞「ワイパー」(398号)を配布した。党委員会のブログ「トヨタで生きる」へのアクセスが14万回、コメントが600件を超えたことを掲載しており、ブログへのアクセスを訴えている。

35 ワイパー 398号 1

35 ワイパー 398号 2(白黒)




トヨタ党委員会 | コメント(2) | トラックバック(1) | 2012/06/23 08:44

◎直間拡大、これでよかったのか?

 東日本大震災によるばん回、増産生産で、プリウスやプリウスαなどを生産している堤工場では、労働者は深夜3時まで働きました。トヨタ自動車とトヨタ労組の生産問題懇談会(6月4日)で、労組が「組合員の心身面での負担は大きかった」と指摘しています。

 堤工場は、1直(6時25分~15時15分)、2直(16時10分~1時)の連続2交代制です。1直と2直の「直間」は、55分のために、1直の残業は30~45分しかできませんでした。

 ばん回、増産生産では、この「直間」を20分拡大し、1直の残業を1時間にしました。2直の出勤時間は、20分遅くなり16時30分になりました。それまでは2直の残業は、1時間でしたが、終業時間を1時から3時までにして1時間40分できるようにしました。

 深夜の残業は1時間を超えないとしていたのが、拡大されました。労組は、生産問題懇談会で、「日々の帰宅時間が遅くなるなど、組合員の心身面での負担は大きかった」と指摘したのです。

 実際、深夜の3時に仕事が終わると、帰宅は明け方の4時ごろになります。本人の健康など心身面への大きな負担だけではありません。家族が寝静まっている時刻であり、家族への負担もありました。

 ホンダの連続2交代制の2直の終業時間は、鈴鹿製作所(三重県)では23時30分です。残業は、休日出勤で対応し、ウイークディにはありません。深夜3時に終わることは、ホンダでは考えられないことです。

 会社側は、一部の職場では、疾病による診療所の受診件数が増えたことや一時的に要員不足が生じたことなど、職場の負担があったことを認めました。

 ばん回、増産生産は、期間が昨年9月から今年3月までと限定されたとはいえ、労働者に過酷な深夜労働を強いました。「心身面での負担は大きかった」と労組が指摘するように、こうした生産のあり方については、もっと職場で議論すべきではないでしょうか。

             ◇

 この記事は6月22日アップの予定でしたが、都合により21日にアップしました。

堤工場では…
(トヨタ堤工場)
職場は今 | コメント(3) | トラックバック(1) | 2012/06/21 18:01

◎これで自己検証ですか? 東電の最終報告書

 東京電力は6月20日、福島第一原発事故調査の最終報告書を公表しました。352ページの本文、PDFで567ページの添付資料などぼう大な資料ですが、そこからは事故に対する率直、真摯な姿勢は一切うかがうことができません。

 地元、浪江町の馬場有町長が「住民に対する侮辱だ」(朝日新聞、21日付)と語るように、自己検証とはほど遠く、自己弁明に努めています。

 事故原因について、「『想定をはるかに超える津波により、発電所設備のほぼ全てが機能喪失する事態』にまで考え方が及ばず、結果的に今回のような巨大な津波への備えが不十分になった」と結論付けています。

 はたしてそうでしょうか? 東電は2006年、社3年目の技術系社員の社内研修で、福島第一原発5号機が、津波の想定の5・4~5・7mを超えて13・5~14mの大津波に襲われた場合、非常用ディーゼル発電機などすべての電源を失い、原子炉を冷却できなくなるという結果を得ていました。

 しかも、防潮堤の建設などで約100億円の津波対策費が必要なことを試算していたのです。この結果は、当時の副社長に伝えられていました。

 昨年5月12日の日経新聞の夕刊記事です(ブログ「トヨタで生きる」の5月13日アップを再録)。

 「今年4月6日の衆院経済産業委員会。共産党の吉井英勝衆院議員に国の原子力政策を支えた政府参考人らが次々に頭を下げた。
 『当時の認識に甘さがあったことを深く反省している』(原子力安全・保安院の寺坂信昭院長)
 『現実に事故が起きた。大変申し訳ない。痛恨の極みだ』(原子力安全委員会の鈴木篤之元委員長)」

 日経は、こう解説します。
 「話は06年3月1日の衆院予算委員会第7分科会にさかのぼる。京大で原子核工学を専攻した吉井氏は、04年のインド洋大津波を念頭に福島第1の1~5号機と女川原発1号機の6基を名指しし『冷却水を取れない事態が起こり得る』と津波への対処を求めていた」

 組織も個人も過ちを犯すことはあります。その際、率直、真摯な自己検証こそが事故の再発を防止することにつながります。東電の最終報告書は、そうした点からかけ離れたものです。

 事故当事者の東電がこのような姿勢のなかで、野田首相は大飯原発3、4号機の再稼働を認めました。日本の原発50基への不安はいっそう増すばかりです。

 東電の最終報告書は、次のアドレスで読むことができます。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2012/1205628_1834.html


東電 事故最終報告書
(東電の最終報告書から。「今回の津波」→「ほぼすべての機器が機能喪失」→「取り組みの前提を大きく外れる事態」と自己弁明しています)
原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(1) | 2012/06/21 09:40
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