◎厚労省がパワハラを初定義 6つの類型

 厚生労働省の「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」は1月30日、職場でのパワーハラスメント(パワハラ)を初定義するとともに6つの類型にまとめた報告書を出しました。厚労省に寄せられたパワハラの相談件数は、2002年度の約6600件から10年度は6倍の約3万9400件へと急増しています。

 報告書では、パワハラの6つの類型について次のようにまとめています。

①暴行・傷害(身体的な攻撃)
②脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
③隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し)
④業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害(過大な要求)
⑤業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)
⑥私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)

 パワハラは、上司から部下だけではなく、先輩・後輩間、同僚間、部下から上司への行為も入るとしています。

 報告書は次のアドレスで見ることができます。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000021hkd-att/2r98520000021hlu.pdf

 これに関連した参考資料――裁判の判決例なども次のアドレスで見ることができます。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000021hkd-att/2r98520000021ien.pdf

 パワハラは、上司が部下に対して行う例が多いですが、その背景には会社という組織があります。会社幹部が国際競争力を煽り、成果主義賃金をちらつかせて部課長ら管理職にノルマを課すために、管理職が追い詰められ、部下に身体的、精神的攻撃を加えています。

 また、労働者の思想・信条の自由をふみにじり、賃金・昇格で差別したり、仕事を取り上げる、他の労働者から隔離するなどを会社ぐるみで行っている例もあります。

 今回、報告を出したワーキンググループの「参集者」のうち、労働組合のメンバーは連合系労組ばかりです。日本には、連合と全労連という2つのナショナルセンター(労働組合の全国組織)がありますが、一方だけの「参集者」という偏った選出をしています。

 厚労省は、3月をめどに予防や解決に向けた提言をまとめるとしています。もっと幅広い意見を集約し、職場からパワハラがなくなるような提言にしてほしいものです。

パワハラ NHK

(6つの類型を放送するNHK)
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その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2012/01/31 10:54

◎トヨタの春闘 この10年

 2012年春闘は、日本経団連が打ち出した「定昇の延期・凍結」が焦点になろうとしています。経団連は、賃上げどころか、定期昇給(定昇)にも踏み込もうというのです。

 トヨタ労組が加盟している金属労協(IMF・JC)の西原浩一郎議長(自動車労連会長)は、経団連の主張に強く反発しています。
 「定昇の意義、目的、重要性を労使が理解しあおうというのならわかる。定昇は、人事処遇の基本であり、これに踏み込むことは容認できない。賃金構造維持分(定昇)の原資をしっかりとるのはわれわれの至上命題。妥協の余地はない」

 当然でしょう。しかし、定昇をめぐる春闘とはおかしなことです。自動車総連は、2012年春闘をふくめ3年連続で統一的ベア要求をしませんでした。

 日本の春闘は1954年から始まり、半世紀以上の歴史をもっています。春闘の最大の目標は、労働者の賃上げでした。それが、賃上げではなく、いつから定昇が焦点になったのでしょうか。

 それは、今から10年前、2002春闘のトヨタの労使の対応がきっかけでした。トヨタ労組は1000円の賃上げを要求していましたが、当時の奥田碩会長は「まだ100円玉を積み上げる交渉をしているのか」と労務担当重役を一喝し、ベアゼロに抑えました。

 1兆円の利益をあげるトヨタがベアゼロ――”トヨタショック”ともいわれ、他の企業もトヨタに右ならえ、でベアゼロという異例の事態になりました。翌2003年春闘から05春闘までの3年間、トヨタ労組はベア要求をしませんでした。

 2006年~08年までの3年間は、1000~1500円要求し、いずれも1000円で妥結。09年は、久しぶりに4000円を要求するもののベアゼロに終わりました。10、11年は要求をしませんでした。

 つまり、2002年からの10年間で、ベアを要求したのは半数の5回しかありません。実際に賃上げがあったのはわずか3回です。半分の5回は、定昇の確保だけでした。これでは、賃上げどころか、経団連から「定昇の延期・凍結」を迫られてもしかたがないでしょう。

 明日31日、トヨタ労組は組合員に要求案を示します。「定昇の延期・凍結」をはねかえす意味でも、賃上げ要求はまったなしです。

春闘 トヨタ労働者
(出勤するトヨタの労働者)
2012春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/01/30 18:52

◎ソニーの盛田論文から20年 その提起から学ぶもの

 ソニーの故・盛田昭夫会長が1992年2月の『文芸春秋』に、論文「『日本型経営』が危い」を書いて20年になります。同論文は、欧米から見た日本型経営の問題点を財界人がずばり書いたことで反響を呼びました。

 ソニーは、早くからグローバル展開した企業で、盛田氏は世界的視野を持った経営者として知られています。

 そうした視野から、論文では、日本企業がひたすらコストダウンをすすめ、「良いものを安く」と低価格で大量に販売してきたことが、欧米の企業から見ると、「『日本はアンフェアだ』『我々を窒息させるのか』と悲鳴をあげさせる状況をつくっているのではないでしょうか」「日本企業のやり方に対する欧米企業の我慢が限界に近づいてきている」と問題提起しています。

 そして、「日本型経営」は企業の体質を強化してきたが、「その半面、利益を従業員や株主、または地域社会などに還元していくという側面が陰に隠れてしまったきらいがあります。また、企業の活動を支えてくれる協力会社に対しても、自社の競争力向上を重視するあまり、時には無理を言ってきたきらいがあります」と反省しています。

 具体的には、従業員の「労働時間、給与水準の面で欧米とは随分格差が広がってしまいました」と指摘し、取引先との関係では、「納期や納入価格等の取引条件の面でセットメーカー側に有利なように決定されることが見受けられます」とのべています。

 その上で盛田氏は、企業人は最初のステップとして次のようなことを考えていくべきだとして6項目(要旨)をあげています。

(1)生活に豊かさとゆとりが得られるように、十分な休暇をとり、労働時間を短縮できるよう配慮すべきではないか?

(2)現在の給与は、企業の運営を担うすべての人達が真の豊かさを実感できるレベルにあるのか。貢献している人々がその働きに応じて十分に報われるシステムになっているか?

(3)欧米並みの配当性向を確保するべきではないか?

(4)資材・部品の購入価格、納期の面で、取引先に不満を持たせているようなことはないか?

(5)企業および個々人が社会やコミュニティーの一員であることを認識し、積極的な社会貢献に務めるべきではないか?

(6)環境保護および省資源対策に十分配慮しているか?

 論文から20年。盛田氏が提起した6項目は実現しているのでしょうか。なかでも、「利益を従業員や株主、または地域社会などに還元していくという側面が陰に隠れてしまったきらいがあります」という指摘は、内部留保13兆円のトヨタの経営者に十分考えてもらいたい点ではないでしょうか。

ソニー 盛田論文
(『文芸春秋』1992年2月号)
その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2012/01/29 08:03

◎メグリア星ケ丘から本屋がなくなる

①トヨタ独身寮
(トヨタの独身寮)

トヨタ自動車の高岡工場(豊田市)の近くに6つの独身寮、高層の社宅が3棟と星ケ丘アパート(トヨタ住宅の賃貸住宅)11棟がある。今は入居者も減っているが、かつてはたくさんのトヨタマンらが住んでいた。

 独身寮や社宅の中心にメグリア星ケ丘店がある。メグリアとは、トヨタ生協が名前を変えたものだ。その星ケ丘店の周りには、多くのテナントや歯科医院、学習塾などがある。

 先日、風邪薬を買いに、その中にある薬局へ行った。ついでに本屋をのぞいてみようと思ったら、閉店になっていた。中をのぞいたらからっぽだった。

 前回来た時(昨年の秋ごろ)は、確かにあった。CDショップもあり、新刊書からマンガまであり、来るたびに必ずのぞいていた。独身寮が多いせいか、アダルト系の品ぞろえが多かった。

②閉店になった本屋
(閉店になった書店)

 トヨタは、東北地方に工場を次々と建設している。愛知県と北部九州と並んで東北をトヨタの3極体制と呼んでいる。そうしたなかで、豊田の街もだんだん活気がなくなってきた感じがしていた。

 実際、目の前でカラッポの本屋さんを見て、寂しい気分になった。トヨタもだいぶ前から毎年、新入社員の採用数が少なくなっている。昨年秋に豊田市にやってきた期間従業員もいつまで雇用されるのか…。4階建ての星ケ丘アパートも、半分くらいが空き室のままである。

 うどん屋さんの営業時間が変わっている。夕方5時~10時まで、深夜1時~朝4時ごろまでだ。2直勤務者の対応なのだろう。

 元の活気が戻ってほしいものです。

③空き室が多いアパート
(アパートもがらがら。郵便ポストは入れられないようにしている)
トヨタの街から | コメント(2) | トラックバック(0) | 2012/01/28 08:15

◎自動車労働者の賃金 「余裕がある」のは4分の1

生活に余裕を
(生活に余裕がほしいものです。写真は出勤するトヨタ労働者)


 トヨタ労組の上部団体の自動車総連は、2012春闘にあたって自動車産業労働者の生活実態調査をしていますが、「貯金ができるくらいの余裕がある」と回答した労働者は4分の1にとどまっています。

 調査は、2011年7月に行った総連の「生活実態アンケート」で、7285人から回答が寄せられています。

 それによると、年間賃金総額の「満足度」では、「不満」(おおいに不満+やや不満)は、61・2%にのぼっています。

 一昨年と比べた「世帯の年間収入」では、「減った」(大幅に減った+少し減った)は、33・1%を数えます。

 「世帯の家計の状況」については、「貯金ができるくらいの余裕がある」が24・8%、「収支トントン」が50・6%、「貯金を引き出してやりくり」が19・4%、「借金をしないとやりくりできない」が2・6%です。

 自動車労働者の多くは、余裕がないことが浮き彫りになっています。賃上げの切実さ、期待が大きいことがわかります。2012年春闘では、生活に余裕ができるよう、賃上げを要求してたたかいましょう!

未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/01/27 08:02

◎トヨタ内部留保 12年間で2倍へ

 トヨタ自動車の内部留保が、日本の大企業でダントツの13兆円余り(連結ベース)であることを、このブログ「トヨタで生きる」が指摘してきました。2000年3月期から2011年の3月までの12年間に、トヨタは約2倍にも増やすほどです。

 表が、トヨタの内部留保の推移です。2000年3月決算では7兆円あまりでしたが、2011年3月期には、実に13兆8630億円と2倍近くに増えています。この間に、トヨタは日本の大企業で初めて1兆円の利益をあげ、あっという間に2兆円を超えました。

 2008年秋のリーマン・ショックで赤字決算になり、一時内部留保は株主配当などに回して減りますが、2011年3月決算では最高時の13兆9332億円に迫る勢いです。

 トヨタは、赤字決算だとか、単体は赤字などといって賃金制度維持分(定昇相当分)も困難といいますが、これまでの異常ともいえる内部留保のつみあげからいうと赤字は一時のものです。

 内部留保については、私たち日本共産党が主張しているだけではありません。昨年1月11日、このブログ「トヨタで生きる」ではテレビ東京が取り上げたことをアップしています。(下をクリック)

 http://toyotaroudousya.blog135.fc2.com/blog-entry-123.html

 豊田章男社長が登場しますが、残念ながら「採用・賃上げ」などに使うとの回答はしませんでした。2012春闘では、「賃上げに使え」との声をあげようではありませんか。

トヨタの内部留保の推移 (2)
未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/01/26 04:53

◎賃上げどころか定昇も「延期・凍結」!

 日本経団連は1月23日、経営者側の2012年春闘方針である「経営労働政策委員会報告」(経労委報告)を出しました。賃上げどころか、定期昇給(定昇)の「延期・凍結」も主張するとんでもないものです。

 トヨタ労組は、1月31日に2012年春闘方針案を組合員に提案します。こうした経団連の乱暴な方針にたいし、どのような方針案を示すのでしょうか。

 経労委報告の今年のタイトルは「危機を乗り越え、労使で成長の道を切り拓く」というもの。

 このなかで、「恒常的な総額人件費の増大をまねくベースアップ(賃上げ)の実施は論外」とのべ、年齢があがるごとに増える定期昇給(トヨタでは「賃金制度維持分」という)についても、「負担がとりわけ重い企業では、延期・凍結も含め厳しい交渉を行わざるを得ない可能性」もあるというものです。

 トヨタ労組の上部団体の自動車総連は、1月12日に開いた中央委員会で、「賃金カーブ維持分確保を大前提とする」と、「賃金カーブ維持分」=「賃金制度維持分」=定昇分の確保を大前提とするとしました。総連として、各労組がいっせいに賃上げ要求は行わないというものです。

 これで自動車総連としては、3年連続して統一的な賃上げ要求はしないという方針になりました。定昇だけを確保すればいいというものです。経団連が賃上げどころか、定昇の「延期・凍結」を主張するようになったのは、こうした腰を引いたような姿勢が原因ではないでしょうか。

 トヨタ13兆円、ホンダ7兆円…と自動車大手は軒並みばく大な内部留保をたくわえています。定昇どころか、大幅な賃上げも可能です。そうしたなかで定昇の確保だけを大前提にすれば、経団連の思う壺ではないでしょうか。

 トヨタ労組の要求案では、こうしたことがないようにしてほしいものです。

経団連

(日本経団連が入っているビル=東京都千代田区)
2012春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/01/25 08:10

◎「社会に貢献する」というなら 内部留保を還元するべき

 このブログで、トヨタ自動車のダントツの内部留保をアップ(1月22日)したところ、次のようなコメントをいただきました。

 「内部保留金は、東北大震災のような、いざという時の復興や、そのような時にも社員に給料を出すためにも、必要なものであればあるほど社員の安心度が増すものだと思うのですがね」
 「赤字な上に円高で実質賃金が暴騰している日本人よりも、黒字かつ実質賃金の下がっている外国人の賃金上昇が行われるべきでしょう」

 ちょっと待ってください。トヨタの内部留保は、連結ベースで13兆円と日本の大企業で飛び抜けた額です。その例として、日本経団連会長会社の住友化学が、これまで営々としてため込んできた6163億円を、トヨタはわずか1年で積み上げるという例をあげました。

 赤字といいますが、それはほんの一時のことです。トヨタは、リーマン・ショック前の2008年3月期の内部留保は13兆9332億円でした。2011年3月期の内部留保は13兆8630億円です。わずか702億円しか減らしていないのです。

 もう少し数字をあげましょう。大震災の時に社員に給料を出すとしましよう。人件費ですからトヨタ単体をもとにします。トヨタ単体の2010年3カ月決算では、年間の人件費は7340億円でした。単体内部留保は7兆8668億円です。これを大震災時に回すとすると約10年間、まったく働かなくても社員には給料を出せる計算になります。

 日産自動車の株の時価総額は、1月23日現在で3兆2413億円です。いま世界では、企業を買収するM&Aが盛んです。株総数の半分を取得すればM&Aができます。すると、連結で13兆円の内部留保があるトヨタは、日産を簡単に買収することができるでしょう。

 世界各国のGDP(国内総生産)と比較してみましょう。購買力平価(各国の換算物価が互いに等しくなるような為替レート)で見た2010年のGDPでは、日本は世界3位の約430兆円ですが、59番目のクウェート、60番目のベラルーシ、61番目のスロバキアが12兆円から13兆円です。トヨタの内部留保は、これらの国のGDPに匹敵するほどの巨額なものです。

 こうした数字は、トヨタの内部留保の大きさを、わかりやすくするためにあげたものです。問題は、こうした内部留保が、私たちトヨタで働く者と部品・下請けメーカーによって積み上がってきたものだということです。

 トヨタは「基本理念」で、「企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する」とうたっています。「社会に貢献する」というなら、トヨタはこうした利益を労働者、部品・下請けメーカー、地域に還元すべきではないでしょうか。たとえば、トヨタが労働者に月1万円の賃上げをするには、内部留保のわずか0・47%を取り崩すだけで可能です。

 内部留保トップのトヨタが、率先して賃上げをするべきではないでしょうか。

雪のトヨタ本社
2012春闘 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2012/01/24 09:26

◎慣らし運転は必要?

 軽自動車の新車を買ったおばさん(66歳) 今まで中古の軽自動車で、がたがたいって不安だったけれど、軽の新車はいいねぇ。ハンドルなど全体が堅い感じだけど、安心感があるわ。

 自動車にくわしい中年おじさん よかったね。だけど、新車のうちに高速道路などを走り込んでおかないと、エンジンの調子がでなくなるよ。慣らし運転というけれどね。

 おばさん えっ、知らなかった!

 (おばさんは、ネットで「慣らし運転」を調べて見てびっくり。トヨタと日産、ホンダで意見が分かれていると書いてある)

 おばさん どうなっているの? だれか教えて!

 自動車技術者
 うーん、慣らし運転ですか? 最近はあまり気にしてませんね。でも、高速道路で走りこむのはいかがなものかな?

 たしかに昔(1970年代ころ)は慣らし運転が推奨され、トランスミッションのドレンプラグに磁石が使われ、新車の無料点検時に金属粉が付いていたような気がしますけど…。その頃は、マニュアル式が当たり前で、ギアのあたりが付くまであまり回転数を上げない様な運転をしていましたね。

 エンジンではシリンダー内をピストンが上下運動し、ピストンリングが油膜を介してシリンダー内面に押し付けられています。クランクシャフトやカムシャフトなども油膜の隙間があるとはいえ、油圧が上がらなければ(オイルが無ければ)金属同士が当たることもありえます。

 でも今は、慣らし運転をしなかったからと言って焼きつくような国産車のエンジンはありません。加工精度が向上し、隙間を一定の条件に合わせるサイズ合わせの管理も徹底されているからです。

 たしかに、新しいエンジンで試験をするときには試験条件を合わせるために擦り合わせ運転をしています。これは、摩擦損失などがエンジンの出力などに微妙な影響が出ないようにするためで、一般のユーザーが気にする問題ではないように思います。

 昔、ガソリンスタンドなどで出力が向上すると言ってオイルに添加剤を入れることが薦められていた時代がありました。実際に試験をしてみたところ通常の性能試験では有意差は分かりませんでした。車の限界に挑むレースカーでもない限り、特別なことは何もする必要はありません。

 また、今の車は電子機械か? と思われるほど色々な部分が電子制御化されています。工場出荷後に、機械的な当たりを滑らかにする擦り合わせや慣らし運転が必要な部品はありません。

 実感として車は、一定距離を走行した後の方が燃費は向上するように思います。これは、慣らし運転の有無にかかわらず実感できることでしょう。新車を大事に乗る気持はよく分かりますが、普通のユーザーが慣らし運転をする必要はないと思われます。慣らし運転は、気になる人がやればよい程度でしょう。でも高速道路でどんな運転をするつもりでしょう? 気になります。

 大事なことは、急の付く運転をしないこと、エンジンオイルが無い状態での運転をしないことです。

新車

(新車はピカピカ)
自動車技術 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2012/01/23 16:13

◎ダントツの13兆円 トヨタの内部留保

 トヨタ自動車の内部留保(連結ベース)が2010年度決算で13兆円を超え、日本の大企業でダントツの1位であることが全国労働組合総連合・労働運動総合研究所の調査で明らかになりました。

 トヨタがこの1年間に増やしたのは、何と5874億円! 日本経団連会長会社の住友化学がこれまでにたくわえた内部留保額、6163億円に匹敵するものです。内部留保の総額ばかりか、その増加ぶりもケタ違いです。

 1位 トヨタ自動車  13兆8630億円
 2位 NTT      9兆5713億円
 3位 三菱UFJ    8兆6804億円
 4位 ホンダ      7兆7826億円
 5位 キヤノン     4兆3141億円
 6位 パナソニック   4兆1662億円

2012011701 内部留保推移 


 表(「しんぶん赤旗」作成)は、資本金10億円以上の大企業の内部留保の総額と民間平均賃金の推移です。内部留保は、1997年の142兆円から2010年の266億円へと1・8倍に増やしています。

 一方、民間平均賃金は1997年の467・3万円から2010年の412万円へと55・3万円も減っています。

 トヨタ労組の上部団体の連合は、2012春闘方針で、「すべての労働組合が1%を目安に賃金を含め、適正な配分を求めていく」との方針を決めました。

 その理由として、労働者の賃金を1997年と2010年を比較した場合、厚生労働省の毎月勤労統計調査で4%減、賃金構造基本統計調査では労働者1000人以上規模で5・6%減少していることをあげています。「復元・格差是正に向けた取り組みを徹底する」としています。

 トヨタ労組は、1月31日に2012春闘方針を組合員に提案するとしています。トヨタをはじめとする大企業が内部留保を増やし続ける一方で、労働者の賃金は下がり続けています。

 私たち組合員は、2009年から3年連続してベアゼロです。2012春闘では、連合の方針にもとづいて賃金を復元するためにも、今年こそはベア要求をしようではありませんか。
2012春闘 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2012/01/22 08:23
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