豊田章男社長、米紙「2012年注目の経営者」に

 トヨタ自動車の豊田章男社長が、アメリカのウオール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)に、「2012年に注目すべき世界の経営者12人」の1人に選ばれました。このニュースを伝えた読売新聞とウオール・ストリート・ジャーナル紙の原文を紹介します。

 
 【ニューヨーク=小谷野太郎】米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は28日、「2012年に注目すべき世界の経営者12人」の1人に、トヨタ自動車の豊田章男社長を選んだ。

 国内生産の「300万台体制の維持」を掲げる豊田社長にとって「勝負の年になる」と指摘した。

 同紙は、歴史的な円高で輸出の採算性が悪化し、競合各社が生産の海外移転を急ぐ中、トヨタの株価も低迷し、経営環境は厳しいと分析。「日本に良いことはトヨタにも良いことか? 逆もまた同様か?」と、豊田社長のかじ取りが日本経済の行方にもかかわってくるとの見方も示した。

 【ウオール・ストリート・ジャーナル紙の原文】
 
 Akio Toyoda | Toyota
For Akio Toyoda, the president of Toyota Motor Corp., 2012 may be a make or break year.
The head of Japan's largest auto maker has pledged to keep domestic production at 3 million vehicles a year, even as his Japanese rivals race to offshore. The yen's surge to record highs against the dollar has eroded profit margins on exports from Japan.
Mr. Toyoda, 55, entering his third year since taking over the quasi-eponymous company founded by his grandfather, has vowed to prevent the hollowing out of Japan's industrial base. But with Toyota's stock at 15-year lows, his commitment raises a question echoing a former General Motors Corp. CEO: Is what's good for Japan good for Toyota and vice versa?
—Chester Dawson
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メディアから | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/12/31 14:22

◎「プリさんの職場日記」 2011年を振り返って

 何といっても3・11東日本大震災・福島第一原発事故でしょう!
 トヨタ自動車の関連企業、下請けなども大きな被害を受けた。トヨタの工場も生産停止・半日稼働・片直生産などを余儀なくされた。

 6月1日には、自動車向けマイコンをつくるルネサスが一部生産を再開したが、トヨタの工場の本格稼働にはほど遠い状態であった。

 当初、11月頃には復旧といわれた堤工場。滞る部品をプリウスなどの生産に優先的に回すという事で、夏休み明けにはフル稼働になった。9月からは震災で休日になった日の振替出勤が始まった。2012年3月まで、ほとんどの週が6日稼働(土曜日出勤)、1日休み(日曜日)となった。

 忘れられないのが土日出勤、木金休みである。津波による福島第一原発と全国の原発の停止のなか、”夏の電力の節電”といって日本自動車工業会が真っ先に取り組んだ。

 私たちトヨタの現場労働者は、交代勤務である。そのため、通常は、家族や地域との交流は、どうしても土日に集中する。それなのに、7~9月は木金休みとなった。夏休みの子どもたちの他は、大変な無理が生じた。とりわけ、地域の関係はズタズタに切り裂かれた。

 9月には、工場はフル稼働になった。その矢先の10月、タイで洪水があった。大震災の時ほどではないが、生産調整を余儀なくされた。生産のばん回も予定が崩れた。

 震災後のばん回生産のために、特に堤工場では社内外から多数の人が応援に入った。期間従業員4000人の募集が始まった。何人かの元・期間従業員の人に連絡をとった。

 トヨタに対し、「もうこりごり」「また、減産になったら『(契約期間を)延長しない』じゃね」「現在、仕事している。低賃金でも、やめてまでは行かないよ」「社員になれる見込みがあれば別だけれど」と厳しかった。

 結局、4000人の期間従業員を募集するのに12月中旬すぎまでかかったのか?(12月中旬に募集広告が消えた)。

 トヨタなど自動車メーカーは、政府にエコ減税延長、補助金などを働きかけた。車を購入する顧客に対し、支払額が減り、”値引き感”を持たせるようにして拡販していく。自動車産業の手足となる国会議員を送り出して大成功だよね。

 たださえ政府は財政赤字なのに、歳入が減ってしまう。やっぱり、「消費税率を上げるしかない」へと持っていく。”苦しい”大企業には「法人税を下げましょう!」ということも忘れない。

 「『厳しい時』『変化があった時』は、チャンスである」とトヨタの幹部が言っていた。今年、トヨタの世界販売は、3年連続1位から、GM、フォルクスワーゲンに続いて3位に落ちるという。来年、さ来年は、また世界1へ挑戦するという。

 正社員だけではなく、期間従業員など非正規雇用労働者の生活もきちっと守っていける挑戦も、トヨタは忘れないでいただきたい。

堤工場出勤風景1
(2011年 年末の堤工場出勤風景)
職場は今 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/12/31 10:00

◎沖縄 ヘリパッド座り込みテントを激励、「環境評価書」で県庁騒然 (下)

 (前日に続く)

沖縄・高江 ブロッコリーの森
(沖縄北部はジャングル地帯)

 名護市辺野古から、さらに北へ1時間30分、ジャングルのような森を走る。沖縄北部は、大部分が山間部で、観光客はほとんどこない。時々、地元の人の軽トラックと出会う以外、ほとんど車は走っていない。

 山と湖が多い。ダムも多いことから「緑の水がめ」といわれる。沖縄の重要な水源地だそうだ。東村高江のヘリパッド建設反対の座り込みテントへと向かう。地元住民らが2007年7月から、日本政府が建設を強行しようとしていることに反対して座り込みをしている。

沖縄・高江 テント
(高江の座り込みテント)

 道路の左側にたくさんの横断幕やのぼりがあった。工事用のゲート前をふさぐように宣伝カーやワゴン車が置かれていた。そこに座り込みテントがあった。30mほど離れた所にも別のゲートがあり、そこも同じように宣伝カーやワゴン車が置かれ、テントがあった。

 ここも辺野古と同じで、県庁の座り込みに行っているので、2つのテントに留守番の5人しかいなかった。受付で記帳をして話を聞いていたら、地元の「9条の会」の人たち5人がきた。今日の当番だそうだ。

 間もなく、バスで本土から応援の人たちがきた。私もいっしょに説明を聞く。9条の会の人の話からは、貴重な自然を守りたい(世界的にも生物多様性に富んだ場所という)、豊かな水源を守りたい、なによりも戦争をなくしたい、という思いがひしひしと伝わってきた。

沖縄・高江 人々
(地元の人=左端=から話を聞く本土からの応援の人々)

 ここでは、ベトナム戦争の時から、ベトナムのジャングルを想定した訓練が行われていたという。まったく知らなかった。

 米軍がジャングルで訓練できるのは、ここ沖縄北部演習場とパナマにある演習場だけだという。パナマの演習場は、すでに同国へ返還されているので、今はここだけだという。

 今でもヘリコプターで5~6人の兵士をロープに宙づりにしたまま移動し、ジャングルの中に降ろし、兵士が自力で基地まで帰るという、サバイバル訓練が行われているという。外界から遮断された山奥で、ヒドイ訓練が行われているのだと思った。

沖縄県庁1
(評価書を積んだワゴン車に抗議する人々)

 防衛省が沖縄県庁へ「環境影響評価書」の搬入をする動きがあり、それを阻止する座り込みが緊迫しているとの情報が入った。急きょ、県庁に駆けつけることにした。高速道路を、県庁へ、県庁へと3時間かけて走った。

 有名な国際通りの入り口に県庁がある。12月27日昼過ぎ、ノボリや横断幕が見えた。たくさんの人々が県庁の各入口に集まっていた。一番人数が多い東口には、白いワゴン車に人々や報道陣が群がっていた。

 防衛省は、運送会社に委託して午前中に評価書を運びこもうとしたが、人々の強い抗議に引き返したという。再度、評価書を運んできた運送会社の車だ。近くの人に聞くと、すでに1時間半もこの状態だという。

沖縄県庁2
(ワゴン車の後ろに座り込んで抗議する人も)

 県庁の責任者らしき人が来て、運転手と話をしている。ワゴン車は、今日は引き返すことになり、帰っていった。抗議の人々は、明日28日、年末の御用納めまで座り込みを続けることを確認していた。

沖縄県庁 家族ぐるみ 
(高江から家族ぐるみで抗議に来た女性が訴える)


沖縄県庁5
(ガンバローと声を上げる人々)

 数人の人に話を聞いた。多くの人が口をそろえていう。戦時中の沖縄戦の悲惨さや戦後の日本政府の沖縄に対する仕打ちに怒りを感じている事がよくわかった。思想・信条を超えて、同じ思いを持っている。「沖縄はひとつ」という事を感じた。

 県庁の中を自由に歩きまわり、写真を撮っても何も言われない。守衛さんも黙って立っているだけだった。豊田市では考えられないことだ。豊田市では、公共施設でも施設管理権をたてに、「敷地内に入るな」と言われる。

 沖縄の人たちのたたかいの歴史を感じた。防衛省は28日未明の午前4時、県庁守衛室に押しかけ、評価書の入った段ボール箱を搬入して立ち去るという、常軌を逸した手段をとった。

 愛知県では、今日(30日)の新聞から沖縄のことが消えた。もう終わってしまったという扱いか。

 「小指の痛みを、全身の痛みと感じて欲しいのです」―1969年2月の衆院予算委員会の公聴会で喜屋武真栄さんが言った言葉だ。小指が傷ついているのを、ほっておいたらやがて全身が腐ってしまいますよという警告なのだそうだ。

 トヨタ自動車にもたくさんの沖縄の人たちが期間従業員として働きにきていたし、きている。米軍基地があり、仕事がなく、大変だなぁと上から目線で見ていた事に気付かされた。

 沖縄には、何度も行っているが、まだ知らないことが多いと感じた。沖縄の痛みを自分の痛みに感じられるまで、沖縄に何度でも行きたいと思った。

沖縄県庁4
(沖縄は新基地建設を許さない、と抗議する人たち=県庁前で)
戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/12/30 20:55

◎沖縄・辺野古への新基地建設で緊迫 (上)

 ここ数年、年末は沖縄ですごしている。12月25~28日まで、ホテルとレンタカーだけを予約してのんびりとすごすつもりだった。ところが、沖縄は米軍・普天間基地(宜野湾市)に代わる名護市辺野古への新基地建設をめぐり、緊迫していた。

 この年末に、民主党・野田内閣は新基地建設強行に突っ走り、防衛省が環境影響評価書を沖縄県に提出しようとしているのだ。とりあえず、昨年も行った辺野古へ行くことにした。ホテルのある恩納村から車で1時間30分で着いた。

 基地建設反対で座り込みを続けているテント村へ行くと、ガラーンとしていた。留守番の3人と日経新聞の女性記者だけだった。みんなは、環境影響評価書の県への提出に反対して、県庁に座り込みに行っているという。

20111226 団結小屋
(テント村)

20111226 米軍シュワブ
 (キャンプシュワブの入口)

 キャンプシュワブの境界線にある有刺鉄線のバリケードを見に行って驚いた。いつの間にか、コンクリートと金網のフェンスに代わっていた。3・11東日本大震災で、国民が騒然としている間に、あっという間に建設したそうだ。

20091226 09年の辺野古
(2009年12月撮影。有刺鉄線のバリケード)

20111226 辺野古 ブロック塀
(今年12月撮影。コンクリートと金網のフェンスに変わっていた)

 ジュゴンが泳ぐ海は、青く澄んでいる。そこに、コンクリートと金網のフェンス。金網に看板があった。

 「米軍海兵隊施設 無断で立入ることはできません。違反者は日本の法律に依って罰せられる」。

20111226 辺野古 立ち入り禁止

20111226 辺野古の怒り


 住民は負けていない。同じ金網に赤いハートの布に「怒」などと書いたものをたくさんつるしている。辺野古は、この1年で大きく変わった。翌日は、北部にある米軍ヘリパッド基地建設に反対して座り込みテントがある高江地区へ行ってみようと思った(続く)。

20111226 ジュゴンの海
(ジュゴンが泳ぐ青い海。この海は、すべて埋め立てられ基地になってしまう)
戦争と平和 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/12/29 20:55

◎かわえ衆院候補らが堤工場前で訴え

 日本共産党は12月27日午後、プリウスを生産する豊田市の堤工場門前で訴えました。毎月1回、定例に行っているもので、この日は今年最後です。かわえ明美衆院比例東海ブロック候補、大村よしのり、根本みはるの両豊田市議、もとむら伸子党県くらし・環境対策委員長が訴えました。

 堤工場では、この日までが年末の出勤日でしたが、大震災による工場の稼働休止にともなう振替出勤が28日(水)にあります。また、大増産のために1直は残業が行われていました。

 かわえ候補らは、民主党への政権交代が行われてから2年余り、八ッ場ダム建設継続や沖縄・辺野古への米軍基地建設計画、武器輸出3原則解禁、消費税10%への増税計画、TPP交渉参加検討…など野田内閣は、国民に約束したはずのマニフェストを総崩れさせていると批判。「自公政治を変えて欲しいという国民、労働者の願いを裏切り、失望が広がっています」とのべました。

 民主党が国民を裏切るなかで日本共産党は、大震災へのボランティア活動、住民本位の復興をはじめ、原発ゼロ、米軍基地撤去、消費税増税反対、雇用は正社員が当たり前―などを掲げ、「アメリカと財界・大企業いいなりの”2つの異常”とたたかい、国民、労働者の利益のために奮闘してきました」と訴えました。

 また、豊田市では党市議団と市民の奮闘で小中学校の教室に来年夏から扇風機が設置されることになったことをあげ、「市民1人ひとりの署名が力になったものです。政治は変えられます。2012年がよい年でありますように、頑張りましょう」と呼びかけました。

比例候補とともに
(左からもとむら、かわえ、根本、大村の各氏=12月27日、堤工場門前で)
日本共産党 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/12/28 09:21

◎期間従業員の募集広告が消える

 トヨタ自動車は、大増産のために4000人の期間従業員を募集してきました。中日新聞や無料の週刊求人誌「TOWNWORK」に8月から毎週、5カ月にわたって広告を出してきましたが、年末になって消えました。

 中日新聞は、8月7日付で始まり、12月25日付で消えました。「TOWNWORK」は、8月8日号で始まり、12月26日号で消えました。「TOWNWORK」は、裏表紙のカラー全面広告でした。東海、関西、東京の各版など全国で掲載していました。

 トヨタの職場では、「期間従業員が一定数そろったので広告をやめたのか?」などといわれています。通勤時に期間従業員を乗せているトヨタのバスも最近は、いっぱいになっています。

 期間従業員が配属されたある職場では、上司が年末の交通安全講和で、「年末年始の休み明けには、必ず故郷からトヨタに戻ってください」と期間従業員にのべました。これまで、仕事がきついなどで長期休みの後になると、戻らない期間従業員がいたからです。

トヨタ期間従業員募集が消えた 201112261756000
期間従業員 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/12/28 09:07

◎有期雇用規制を厚労相に提出 トヨタの期間従業員は救われない

 トヨタ自動車の期間従業員のような有期雇用の規制を検討していた厚生労働省の労働政策審議会は12月26日、労働条件分科会の報告を受けて小宮山洋子厚労相に意見を出す―建議を提出しました。

 トヨタの期間従業員は、建議内容では救われず、これまで通りに使い捨てられるようなきわめて不十分な内容です。

 焦点になっていた有期雇用契約期間の上限は、使用者側が「7年」、労働組合側が「3年」を主張し、対立していましたが「5年」に決まりました。5年を超えれば、期限の定めのない契約(注、正社員の意味)に転換させる、新たな制度の創設を設けました。

 もう1つの焦点は、経営側が求めていた「クーリング期間」の設定です。期限の定めのない契約に転換する前に、6カ月間の空白―「クーリング期間」を設定すれば、ふたたび有期雇用契約ができるというものです。

 建議にあたって、労働組合や法曹界などは、「有期雇用契約は、臨時的・一時的な業務に限定する」―ことを強く求めてきましたが、盛り込まれませんでした。厚労省は建議内容を受けて、来年の通常国会に労働契約法の改正案を提出する予定です。

 今回の建議内容で、トヨタの期間従業員はどうなるでしょうか? 現在の労働基準法14条で、有期雇用契約の上限は3年までです。有期雇用労働は、派遣労働と違って、この規制しかありません。

 トヨタは、これを巧妙に使い、期間従業員との雇用契約では、最長2年11カ月しか結んできませんでした。しかも、その間を3カ月、4カ月、6カ月、1年などという細切れ契約にしてきました。

 生産増の時には、2年11カ月になると「1カ月の空白期間」=クーリング期間を置いて、再度、期間従業員として契約を交わしていました。いったん退寮させ、故郷に戻すことまでしていました。

 一方、生産減になると、2年11カ月を待たず、細切れ契約を使って雇い止めしました。2008年のリーマン・ショック時には、たった1回、6カ月契約で雇い止めされた期間従業員がいます。こうして、日本最大の6000人以上の期間従業員を雇い止めにしたのです。

 今回の建議内容では、期間の定めのない契約=正社員に転換できるまでには5年間も期間従業員として働かなければならなくなります。さらに、トヨタが6カ月の「クーリング期間」を設定すれば、ふたたび期間従業員として働くことが強要される恐れがあります。

 これでは、使い捨て自由にしてきたトヨタを規制することにはならないでしょう。「雇用は正社員が当たり前」にするために、有期雇用契約のいっそうの規制が必要です。

 建議内容は、厚労省のホームページで見ることができます。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001z63l.html

トヨタの期間従業員はバスで通勤
(トヨタのバスで工場へ向かう期間従業員)
期間従業員 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/12/27 09:30

◎新型HV「アクア」を発売

 トヨタ自動車は12月26日、新型ハイブリッド「アクア」を発売しました。プリウスよりひとまわり小さい1500ccで、最低価格は169万円から。プリウスの最低価格の217万円より、約50万円低く設定しています。

 最大の売りは燃費。JC08モードで35・4km、10・15モードで40・0kmと電気自動車はのぞいて世界最高といいます。プリウスは、JC08モードで32・6kmです。

 月販目標は1・2万台。トヨタの関連会社、関東自動車工業岩手工場で生産します。アクアはラテン語で「水」の意味。海外では、「プリウスc」の名称で販売します。

アクア TM 

(アクア=東京モーターショーで)
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/12/26 16:10

◎厚労省 有期雇用の審議の行方はどうなる?

 トヨタ自動車の期間従業員のような有期雇用を規制強化するのか、どうか? 労働側、使用者側が対立し、予断を許さなくなっています。

 有期雇用契約の規制を検討している厚生労働省労働政策審議会労働条件分科会は12月19日、年内にとりまとめるための報告書案を示しました。

 労働組合や日本弁護士会などが強く求めていた、「有期雇用契約は臨時的・一時的な業務に限定する」との意見は、「措置を講ずべきとの結論にはいたらなかった」として見送る方向です。

 トヨタは、期間従業員を、「一時的・臨時的」ではなく、恒常的に正社員の代替として雇用しています。雇用期間は、労働基準法で3年の上限があるために、最長2年11カ月でいったん雇い止めにした形にし、1カ月の空白期間を置いて再契約する脱法的手法を使ってきました。

 また、報告書案は一定の年数(x年)働けば「期間の定めのない労働契約(注、正社員の意味)に転換させる仕組みを導入する」としています。しかし、その一方で、「有期労働契約を再度締結できるようになるための期間を設ける」などとしています。

 これは、再び有期雇用契約ができるように、とクーリング期間の設定をうたっているもので、期間の定めのない労働契約にならないようにするための抜け道を用意しています。

 分科会では、次回12月26日に報告書をとりまとめる予定です。厚労省は、来年の通常国会に有期雇用の改正案として提案する方向です。

 日本共産党トヨタ自動車委員会は、「雇用は正社員が当たり前」と考えています。期間従業員のような使い捨て自由の有期労働契約を抜本的に改めるよう強く求めるものです。

 労働条件委員会の資料は、厚労省のホームページで見ることができます。
 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ynzj.html

期間従業員を乗せたバス 
(期間従業員を乗せたトヨタのバス)
期間従業員 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/12/25 09:39

◎マツダがガソリンエンジンの燃費性能を大幅に改善したんだって!

 東京モーターショーを見に行ったトヨタ自動車のお父さんと娘の会話―。

 娘 マツダのデミオはかっこよかったよ。スカイアクティブ技術で、リッター30kmを達成したんだってね。CX-5もフルスカイアクティブ搭載といっていたよ。

 父 へー。そうかい。もうガソリンの燃費改善はむずかしいよ。これからは、トヨタのハイブリットの時代だ。その先は、電気自動車だ。

 娘 お父さん、それは違うよ。エンジン(内燃機関)は、実用化から1世紀以上たって、もう大幅改善はむずかしいといっていたのを、マツダはやったんだって。

 父 ガソリンエンジンは、圧縮比を高めれば燃費がよくなるというのは技術者の常識だ。だけれど、ガソリンが異常燃焼を起こし、かなづちでたたくような音を発するノッキングが起きるからね。

 娘 マツダは、その限界を突破したんだといっていたよ。NHKのプロジェクトXのような物語だね。

 父 先日の日経新聞(12月11日)は、某大手メーカーは、ハイブリット機構の開発だけに1000人以上の技術者を投入しているが、マツダはわずか20~30人で開発したと書いていたぞ。トヨタは、やられたな。

 娘 ところで、スカイアクティブ技術というのは、どんな技術なの?

 父 む、む…お父さんは工場で働いているからわからん。トヨタの自動車をつくっている技術者に聞いてくるよ。

 技術者 スカイアクティブ? 何の名前ですか? あー、マツダのデミオのことね。どのメーカーさんも商品を売り込むためのネーミングに苦労されているようですね。
 
マツダのホームページで見ると、SKYACTIV TECHNOLOGYのネーミングについての説明はありませんが、エンジン・トランスミッション・ボディー・シャーシーについてそれぞれSKYACTIV-と名付けて改良内容を説明しています。

 これら全てを同時に改良して100Kg軽量化し、エンジンの燃焼効率やトランスミッションの伝達効率、空力抵抗を向上させたとしています。これら全体をスカイアクティブテクノロジーと呼び、デミオ13- SKYACTIVでは10-15モード燃費で30.0Km/ℓを実現したとしています。

 もっとも改良度が高かったというエンジンについてみると、ガソリンエンジンの圧縮比を14.0という高い値に設定して燃焼をうまく適合させ、燃費とトルクを15%向上させたといいます。

 みなさんがご存じのように、ガソリンエンジンには圧縮比を上げるとノッキングと言うハンマーで金属をたたくような音がする異常燃焼が発生する問題があります。

 マツダは、ループ型の排気管を採用して熱い排気ガスが別の気筒に流れ込まないようにしてノッキングの発生原因である残留ガスを大幅に低減し、さらにピストン形状やインジェクターの改良で最適な燃焼を実現したとしています。

 燃料の電子制御化によりガソリンエンジンの性能も大幅に向上しており、燃焼効率もディーゼルエンジンに近づきつつあります。燃料の供給量・タイミング・霧化と噴霧の形状や燃焼室の形状などを最適化することによって出力や燃費を向上させることができます。

 軽量化・アイドリングストップ・空力抵抗の低減も燃費向上に欠かすことのできないものです。

 マツダの技術は特別新しいものではなく、これらの既存の技術を積み重ねて10-15モード燃費で30.0Km/ℓを実現したものです。

 石油資源の枯渇と原油価格の高騰から、電気自動車・プラグインハイブリッド車・ハイブリッド車に軽自動車も含めて低燃費を謳う車が増え、低燃費化競争がますます進むものと思われます。

 欧州では、CO2削減の観点からディーゼル車の普及が進んでいます。ターボ過給、電子制御による多段直接噴射技術が、臭い・きたない・うるさいディーゼルエンジンを効率の良いCO2の排出が少ない高トルクエンジンに変身させ、高級車にも多く搭載されています。

 今回マツダがSKYACTIV-Dと称してディーゼルエンジンも紹介していることは注目に値するものです。

マツダ CX-5 (2)
(スカイアクテイブ技術を搭載したCX-5)
自動車技術 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/12/24 07:03
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