ドイツ原発、10、11、25

20110530 ドイツ脱げんぱつ1
(ドイツのデモ=NHKテレビ、30日から)

 ドイツのメルケル政権の連立与党が5月30日、2022年までに現在17基ある原発から段階的に撤退することで合意しました。原発撤退を2040年ごろまで延期していたメルケル政権は、フクシマ原発事故で早期撤退に踏み切ったものです。

 ドイツでは、フクシマ原発事故以降、約25万人が原発撤退のデモ行進を実施。原発問題の公聴会は、テレビで11時間生中継されるなど世論と運動が高まりました。その結果、フクシマ事故からわずか10年後に全面撤退することになりました。

 運動と世論が政治を動かしました。ヨーロッパでは、イタリア、オーストリア、スイスに続くドイツの決断で、原発撤退、自然エネルギーへの転換が大きな流れになっています。

 アメリカの「ニューヨークタイムズ」も、「Germany to Halt Nuclear Power Production by 2022」と大きく報道しています。

 フクシマ原発事故を起こした日本では、菅内閣は浜岡原発(静岡県御前崎市)を当面停止するよう要請したものの、54基ある原発は維持する姿勢です。

日本共産党は、「日本政府が原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムをつくることを求めます」という衆院・参院の両院議長あての請願署名運動をすすめています。ご協力をお願いします!

20110530 ドイツ脱原発2
 (ドイツの原発=NHKテレビ、30日から)
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原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/05/31 09:12

安藤さんから投稿(その2) 土日出勤について

 安藤さんから、土日出勤になるトヨタの職場の投稿がありましたので紹介します。

長期連休が明け、職場の状況を報告します。自動車工業会の「夏季(7月〜9月)の全国規模での土曜日・日曜日から木曜日・金曜日への休日変更」決定を受けて、職場で休日変更の説明がありました。

私を含め、職場の同僚たちも、この事について特段不満の声が上がることはありませんでした。

会社で休日変更の説明がある以前に、テレビのニュース等で事前に情報が入っていましたし、工場の正門を出たところでは、新聞社が「トヨタが7月〜9月の休日を木・金に変更決定しましたが・・・」とインタビューしているとの話を聞いていたからかもしれません。

ただ、「小さな子どもを持つ共働きの家庭は大変だねぇ」という声は聞かれました。

全員に配布された【東日本大震災関連情報(第9報)】には、『夏場以降、生産が挽回できる状況となった際には「3月・5月に休日とした10日分のカレンダー変更による出勤」や「休日出勤」に、是非ともご協力いただきたいと考えております。』と記載されていました。

震災後、会社休業・カレンダー変更で出勤がない日が多く、工場の稼働も回復していない状況が続くなかで、久々に顔をあわせた同僚たちは一様に「休業ではなく、休日変更の出勤でよかった。」といいます。

あたり前のことですが、従業員の生活は、自動車が売れて、自動車を生産して私達の賃金になる。不満や不平を言う者はおらず、今までに感じたことのない一体感・連帯感を私は感じました。

4月のトヨタ自動車の国内生産台数は、前年比78%減でした。今この逆境の時こそ、単一の職場だけではなく、労働者一丸となってこの状況に立ち向かおうと思える一週間でした。

トヨタ労働者は働く
(トヨタの労働者は土日出勤になります)
投稿 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/05/30 09:58

『不破哲三 時代の証言』とトヨタ・かんばん方式

『時代の証言』

 昨日(2011年5月28日)のこのブログで、日本共産党の不破哲三社会科学研究所所長の「原発災害講義」が、注目されていると書きました。不破さんの著書『不破哲三 時代の証言』(中央公論新社、1500円+税)も、話題になっています。

 著書の帯封には、「旧制一高在学中、16歳で日本共産党に入党し、書記局長、委員長、議長を歴任。連続当選11回の衆院議員として18人の歴代首相と白熱の論議を展開し、『自主独立』を掲げて旧ソ連や中国の共産党とも論争した。81歳を迎えた今、自らの歩んだ半生と目撃してきた時代を語る」とあります。

 歴代首相の1人、福田赳夫首相とは1978年2月3日の衆院予算委員会で、トヨタ自動車のかんばん方式を取り上げています。その質問について不破さんは次のように記しています。

~~~~~
 福田さんのときは、トヨタ自動車の「かんばん方式」を取り上げました。当時は大企業と労働者との関係もひどかったのですが、下請けとの関係もまたひどかった。特に「かんばん方式」は自分の会社に在庫を置かないために、下請けがただちに必要なものを持ってこいという体制で、下請けが在庫を全部背負わざるを得ないというシステムです。

 豊田市にも行って、「下請け泣かせ」の実情も調べ上げて追及したのですが、これには政府も「いいことだ」とは言えません。この質問は政府の「下請代金検査官」の増員など下請け企業を守る体制強化につながる転機となり、その後の「行革の嵐」のなかでもこの部門の人員はじわじわ増え続けているはずです。
             ~~~~~
              
 実際に、不破さんの質問のさわりを見て見ると―。

前の月に注文書が来るのです。しかし、これは内示と書いてあって、これはいわばごく大ざっぱな予定であって、それに従って仕事をしたのでは間に合わないわけですね。実際の注文は前の日に電話で来る。それで、前の日の三時に注文が来て、翌朝十時までには全部届けろ。ひどい場合には、大体毎日四回届けさせられるわけですね。十時、三時、十時、三時とか、九時半、十一時半、一時半とか、一つの部品をその生産の流れに応じて三回も四回も届けさせられる。しかも、どれだけ注文が来るかということは前の日の発注書には書いてないわけですから、徹夜しなければ間に合わないような量がいきなり来ることもあれば、翌日全く遊んでしまうこともある…。
 
 不破さんの質問全文は、下記のアドレスで見ることができます。
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=10570&SAVED_RID=1&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=5&DOC_ID=6819&DPAGE=1&DTOTAL=1&DPOS=1&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=11531
日本共産党 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/05/29 15:58

核燃料廃棄物が無害になるまで100000年?!

「100000年後の安全」

 名古屋市千種区今池の「名古屋シネマテーク」で、今日5月28日から「100000年後の安全」が上映されます(6月17日まで)。原発から出る、高レベルの放射性廃棄物を無害になるといわれる10万年後まで、地中深く埋めるフィンランドの施設、”オンカロ(隠された場所)”を追ったドキュメンタリー映画といいます。

 中日新聞の「特報」(26日付)がくわしく紹介しています。福島第一原発の1~3号機が原発事故最悪のメルトダウン(炉心溶融)を起こしただけに、同映画が注目されています。福島原発は、廃炉にするのに10年以上かかるといわれています。同原子炉にたまった放射性廃棄物の処分は、どうするのか? どれだけの年月がかかるのか?

 こうした放射性廃棄物の問題をはじめ、原子力利用のそもそもから福島原発事故までを歴史的に深く分析したものとして、毎日新聞の岩見隆夫客員編集委員が「出色だった」と評価するのが日本共産党の不破哲三社会科学研究所所長の「原発災害講義」(5月14日付「しんぶん赤旗」掲載)です。

不破哲三・原発問題


岩見氏は、同紙(21日付)コラムで、原発問題を20数年間にわたり「追及してきた実績が講義の裏付けになっている」と、日本共産党と不破さんの一貫した立場に注目しています。

 不破さんの講義は、パンフレット『「科学の目」で原発災害を考える』(150円)になりました。日本共産党のホームページでも読むことができます。

不破パンフ
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/05/28 09:53

夜は働きたくない、寝たい!

電力不足がいわれ、企業の節電対策をメディアが紹介しています。NHKがある鋳物工場で、仕事を昼から夜にシフトしたケースを放送していました。その工場の労働者の家庭にカメラが入ります。

妻「ご飯のお代わりをしなくなったね」
夫「疲れていて、食欲がない」
妻がコメントします。「夫は、昼間寝ていても、『眠れない』といって起きてくるんですよ」

この放送を見ていて、2年前にトヨタを60歳定年で退職したAさんを思い起こしました。Aさんはいいます。
「高校卒業してから42年間、2交代制で働いてきた。定年延長で働きたくなかった。夜は寝て、昼間に働くのがあこがれだったよ」

Aさんは、定年後、農業大学に通いました。今は、家庭菜園を借りて野菜をつくる毎日です。「車づくりはすっかり忘れました。人間らしくなったよ」といって、収穫したなすびをくれました。

トヨタの2交代制労働が、どんなに過酷なものか? トヨタは、その代償として交代制手当にあたる「時間帯手当」と「深夜勤務手当」を払っています。ある50代後半の労働者で、この2つの手当で5万円を超え、賃金総額の12・5%を占めます。この2つをのぞくと、基準賃金などは40万円ありません。

「えっ? トヨタの賃金は手当をのぞくとそんなもの?」と疑いたくなるような安さです。2交代制が健康にどんな影響をあたえるのか? 堤工場で過労死し、名古屋地裁で認定された内野過労死判決(2007年11月)は、こう指摘します。

「人間の約24時間の生理的な昼夜リズムに逆行する労働態様であり、慢性疲労、さまざまな健康障害の発症に関連する。心血管疾患の高い危険因子であり、業務の過重性の要因として考慮するのが相当」

NHKが放送していたように、節電対策として夜に働いてもいいのか? あまりに安易ではないかと思わざるをえませんでした。

夜のテクニカルセンター

(夜のトヨタテクニカルセンター方面)
職場は今 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2011/05/27 12:31

○○万円の絵画を買った!

最近、ある美術展でどうしても欲しい絵に出合った。自分のそばに置きたいと考えた。一晩悩んだあげく、ついに手に入れた。自分に、「人生最高のぜいたくをした。思い切りが大事だ」といい聞かせつつ…。

一方では、「テレビなら4台は買えるのにナアー」と現実(実生活)に換算してしまう。

豊田市には、1カ所しか映画館はない。一方、DVDのレンタル店はいっぱいある。でも、映画館の大画面と迫力ある音響は、テレビの比ではない。しかも、知らない者どうしが、同じ場所、同じ時間で、喜びや悲しみ、怒り、感動を共有するのは、映画館ならではのものがある。

クルマの街、豊田は“文化不毛の地”ともいわれる。映画館へ足を運ぶ、絵画を求める。本物を見たり、手にしなくては豊かな発想はでてこないのではないか―高い買い物をして、そんなことを考える。

ムダをなくせ―というトヨタの仕事のなかで、日常生活が「合理的」「必須的」なものだけに埋没してしまったという思いがしてならない。こう考えるのは、私の独善と偏見でしょうか。

絵画かテレビか

(絵画を買うか? テレビを買うか?)
トヨタの街から | コメント(1) | トラックバック(0) | 2011/05/26 19:13

福島原発 メルトダウン、2、3号機も

20110524 メルトダウン
(24日のNHKニュースから)

 福島第一原発は、1号機に続いて2、3号機も、原発事故で最悪の炉心溶融(メルトダウン)していたことが5月24日、明らかになりました。東京電力が同日、原子力安全・保安院に提出した資料でわかったもの。東電は、事故から2カ月半もたって認めたことになります。

 東電は当初、燃料が一部露出し、損傷していただけとメルトダウンを否定。その後も、「データがなく解析がすすんでいない」などとしてきました。「事故を小さく見せようとしているのではないか」「最悪の事態を想定して対応すべきであり、逆に収束作業が遅れる」などと批判の声があがり、やっとメルトダウンを認めたものです。

                ◆

 日本共産党は、福島原発事故は、「原発の危険性を国民の前に事実をもって明らかにしました」として、「原発からの撤退を求める署名」をつくり、署名運動を始めています。原発からの撤退の一点で一致できる個人や団体も広く活用することを呼びかけています。

衆参両院議長あての請願署名で、「日本政府が原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムをつくることを求めます」という内容です。署名にご協力をお願いします。

99署名 原発撤退
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/05/25 07:42

電力抑制 7~9月のトヨタカレンダーを変更

 トヨタ自動車は、夏の電力使用を抑制するために7~9月の3カ月間、土日曜日を出勤して働き、木金曜日を休日にすることを決めました。工場だけではなく、本社や事務・技術部門も同じ扱いになります。

 別表が、変更になった工場の2交代制部門のトヨタ夏季カレンダーです。赤○したのが休日です。8月は、11日(木)から19日(金)までが9連休になります。

 トヨタは、中部電力管内の浜岡原子力発電が全面停止になることも受け、電力需要の抑制に協力していくとしています。土日出勤になることで、「託児への対応」(保育園などへ子どもを預けること)や生活面の影響について、会社として「対応をすすめている」としています。

 また、部品の調達ができず、3、5月に工場の稼働を停止して休日にした10日間の「振替出勤日」が、いつになるかはまだ決まっていません。別表の夏季カレンダーには盛り込まれておらず、今後、労使で検討するとしています。

トヨタカレンダー変更
職場は今 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2011/05/24 08:56

「あくなき利益追求」の果てに―原発問題を考える

 大阪市立東洋陶磁美術館で、国宝「油滴天目茶碗」を見ました。中国の南宋の時代のもので、金、銀のまだら模様が油のしずくのように描かれた茶碗。美しさに動けなくなりました。この茶碗など約1000点が安宅コレクションとして同美術館に収蔵されています。

 同コレクションは、安宅産業のものでした。安宅産業は、カナダの石油精製プロジェクトをめぐって経営破綻し、1977年に伊藤忠商事に吸収されました。創業家2代目の安宅英一会長が金に糸目をつけずに収集したものです。

 戦後、経営破綻した企業は数多くありますが、安宅産業もその1つです。原発事故を起こした東京電力は5月20日、2011年3月期決算で、事故収束費用や廃炉費用などをふくめ1兆2473億円の純損失を計上すると発表しました。

 このなかには、数兆円といわれる事故の被害補償は入っていません。普通なら経営破綻です。東電は合理化策の1つとして、管理職は年俸の25%減、社員は20%減を行うとしています。

 原発は、(1)冷却水が止まると暴走が起き、放射性物質をまき散らす、(2)使用済み核燃料は、数万年先まで放射能を出すのに、その処理方法が確立しない―という人類がいまだに手にしていない未完成な技術で建設されています。

 経済評論家の内橋克人さんは、著書『日本の原発、どこで間違えたのか』で、地震大国・日本で異常なほど原発の建設がすすめられたのは、「あくなき利益追求の経済構造が存在していた」と指摘しています。

 内橋さんは、1980年代前半、国の内外ともに不況は深刻だったといいます。「原発建設は、重電から造船、エレクトロニクス、鉄鋼、土木建築、セメント…ありとあらゆる産業にとって大きなビジネスチャンスであった」と解明します。

 当時、電力9社の発電設備の余剰率は31%を超えていたにもかかわらず、原発建設に走る―。その結果は、「レベル7」の深刻な事故を引き起こし、多数の国民に被害をあたえました。東電も、巨額の赤字で大合理化をすすめる…。

 トヨタ自動車などは、この夏の電力消費を抑制するために、7~9月は土日出勤、木金休みになります。「あくなき利益追求」の結果は、何をもたらすのか、じっくり考えてみたいものです。

『日本の原発、どこで間違えたのか』
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/05/23 13:43

ホンダが一時帰休実施へ

 ホンダが7月中旬から17日間、一時帰休に入ることが明らかになりました。賃金は80%補償です。部品の供給が十分でないことや原発事故での電力抑制で7~9月は土日出勤、木金休みが重なり、複雑な出勤になります。

フィットハイブリッドなどを生産している鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)のベテラン労働者は、「一時帰休は初めての体験。電力使用の抑制と部品がまだ、きちんと入らないためだと聞いている」といいます。

 同労働者はまた、「一時帰休の間に、学校の夏休みの間の登校日のように、”休業出勤日”がある」と語ります。

同製作所では、6月から7月中旬にかけて振替休日が14日間あるために、木、金、土、日が工場の稼働が中止になります。このため、この間は週休4日制になります。

 先の労働者は、「この間、工場の生産が止まって、出勤しても工場の清掃やペンキ塗りなどの仕事しかなかった。お金に困っている仲間も多い。その上に一時帰休で、みんなつらい思いをしている」と語ります。

              ◆

 ホンダは、2011年3月決算で5340億円の純利益をあげ、上場企業で初めて純利益トップ企業になりました。トヨタは4081億円で5位でした(日経新聞、5月21日付)。

 そのホンダが、自動車産業で一時帰休実施の先頭に立ったり、期間従業員の雇い止め(このブログやホームページの5月8日参照)を行うなどしています。

ホンダ鈴鹿 (2)

(ホンダ鈴鹿製作所)
ホンダで | コメント(1) | トラックバック(0) | 2011/05/22 10:22
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