TPPとトヨタ労働者

 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は、労働者にとっていいことなのか?
例外なき関税ゼロという。

―輸入品に関税がかからないので、輸出が増える→増えれば生産が上向く→上向けば、仕事が増える→仕事が増えれば、給料も増える―いいじゃないですか! 

 前原外務大臣は、いい放った。
「1・5%(の農林水産業)のために98・5%(の他の産業)が犠牲になることはない」

何か見逃していませんか。トヨタなど輸出大企業は、円高対策としてさらにコストダウンを下請け関連企業に押し付け、国際競争力の強化で賃金を抑え、為替変動リスクを減らすとして海外生産にシフトしています。

関税がなくなるというのは、輸出大企業が海外で生産し、逆輸入すれば国内販売でも力をつけることになります。国内生産が減れば、生首も危ない。応援・転籍が増え、残業はゼロとなり、サービス残業は増える。給料は減り、ローンが重くのしかかる。マイホームの夢も吹っ飛んじゃいます。

TPPは、日本の農業を壊滅させ、食料自給率を40%から13%に引き下げ、340万人の失業者を生み出す。

日本の農林業をつぶして、さらに国内産業の空洞化を招く。大企業栄えて民滅ぶ―ではこまります。

豊田市の農業

(トヨタ堤工場=向うの林側=の前には水田が広がっています)
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その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2010/11/30 09:24

過酷なトヨタのコスト削減

コスト削減計画原価改善(決算発表から)
00「CCC21」(総原価低減)
30%原価低減
実績7600億円
(00年~03年)
01
022600億円
03「BT2」 
目標「中国コストに勝つ」
30%原価低減
(03年~06年)
3000億円
042300億円
051600億円
06「VI」
目標「不可能と思われるコスト削減」
(06年~08年)
1300億円
071000億円
081700億円
09「RRCI」(良品廉価)
目標「黒字転換実現」
30%コスト削減
(09年~11年)
0
105200億円
111300億円
(見通し)
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トヨタシンポ・総行動 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/29 09:41

高岡工場に“ピカピカ隊”

トヨタシンポ


 第27回トヨタシンポジウムが11月28日、豊田市内で開かれました。トヨタ労働者から、高岡工場(豊田市)でのラインの集約、「寄せ停め」が報告されました。

 高岡工場の2つの組立ラインのうち、1つのラインの改修が2013年以降に延期され、1900人が“余剰”とされています。12月からこのうちの340人が堤工場(豊田市)へ転籍になる、と訴えました。

 また、高岡工場のロボットを清掃する“ピカピカ隊”がつくられていると報告。当初15人で発足した“ピカピカ隊”は、他の工場へ応援にいっていた労働者が工場へ戻ると同隊に入れられるなど増え続けているとのべました(詳細については今後、掲載する予定です)。

 シンポでは、丸山惠也立教大学名誉教授が「トヨタの拡大路線とリコール問題」と題して1時間半にわたって講演。09年秋から今年3月にかけて世界で1000万台を超えるリコールを引き起こした構造的要因についてくわしく解明しました。

 その要因について丸山教授は、①開発期間の短縮など、世界1への拡大戦略を支えた効率主義は車の安全性を危ういものにした、②期間工などの非正規労働者の大量導入がもたらしたもの―それは、総合的な技能を調整して生産する自動車では、技能の「すり合わせ」が不能になるような職場の疲弊をつくった、③下請けメーカーへのコスト3割削減など、行き過ぎた原価低減は、品質の低下や欠陥品を誘発する原因となった―ことを明らかにしました(シンポについては続報します)。
トヨタシンポ・総行動 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/28 22:42

ジャストインタイムゲーム

 トヨタ会館に、「ジャストインタイムゲーム」というコーナーがあり、子どもたちが遊んでいます。“ジャスト・イン・タイム”とは、必要な時に、必要な物を、必要なだけつくるというトヨタ生産方式のことです。

車は、前工程から後工程へと部品を流し、組み立てていくと、つくりだめが増えます。トヨタは、これを逆転させ、後工程で部品が無くなると、前工程にかんばんという伝票で部品を請求します。在庫が不要で、つくりだめがなくなるからです。

 トヨタは、工場から部品在庫を無くし、部品が無くなれば、そのつど下請けにかんばん伝票で発注します。下請けは、トヨタに部品がなくなればどんな少量でも、夜でも届けなくてはなりません。

トヨタがかんばん方式を追求してきたのは、コスト削減と利益の最大化を追求できるからです。乾いたタオルも絞れば水が出る―かんばん方式のおそるべき手法を表現したものです。欧米では、リーン生産方式といわれています。リーンとは、ぜい肉をそぎ落とした筋肉質な体を意味します。

これを人間に応用したのが人間かんばん方式と呼ばれます。労働者も、必要な時に、必要な労働者を、必要な人数だけ配置するというのです。2008年のリーマンショック時のように、生産が落ちれば6000人以上の期間従業員が解雇(雇い止め)されました。

 かんばん方式は、一方でもろい側面を持っています。2007年7月の中越沖地震で、新潟の部品工場(リケン)の生産が止まり、トヨタの工場が止まったことがありました。1つの部品で生産がストップするのです。

 トヨタは、かんばん方式で世界1の自動車メーカーになったことはよく知られています。むだをなくする―当然でしょう。しかし、待ってください。むだなことはすべて悪なのでしょうか?

ジャストインタイムゲーム
その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/27 05:46

日本の賃金はドイツの3分の1

賃金社会保険料使用者負担合計
国名時間賃金(ユーロ)比較(日本を100)使用者負担※労働者負担※賃金と社会保険料の使用者負担合計(ユーロ)比較(日本を100)
オーストラリア14.761529・0%0・0%16.09148
ベルギー10・3710840・513・114・57134
デンマーク21・672238・13・423・43216
フィンランド(生産)14・1814624・06・417・58162
フィンランド(技術)17・5018024・96・621・86201
フランス11・0111345・022・515・96147
ドイツ29・4030320・120・135・31325
イギリス14・0314412・811・015・83146
アイスランド14・6815111・44・016・35177
アイルランド11・6712010・82・012・93119
イタリア11・3811734・99・215・35141
スペイン17・0417530・66・422・25205
スウェーデン8・719032・530・911・54106
米国20・232087・77・721・79201
日本9・7110011・711・310・85100
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職場は今 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/26 11:55

トヨタの「テストコース」建設問題

 トヨタ自動車は、豊田市下山地区から岡崎市額田地区で大規模な「テストコース」の建設計画をすすめています。日本共産党の市田忠義参院議員(書記局長)や大村よしのり豊田市議は、同計画の問題を取り上げています。しんぶん赤旗や大村議員のホームページから紹介します。
 同計画は、総事業面積660ヘクタール(東京ドーム約141個分、皇居約6個分)の広大な里山に、「テストコース」や研究開発施設などを建設するものです。予定地内は森林や棚田が広がり、日本でのみ繁殖して、推定で約1000羽しかいないミゾゴイや、サシバ、ハチクマなど多くの絶滅危惧(きぐ)種の生息が確認されています。

◎市田参院議員

里山破壊計画

 市田氏は、11月11日の環境委員会で、国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が10月開かれた愛知県内で、トヨタ自動車が計画している、希少生物が生息する広大な里山を切り開く「テストコース」建設を取り上げ、政府による貴重な里地里山の保全を要求しました。
 市田氏は、生物多様性損失の最大要因は「開発・改変」にあると指摘。COP10で、里山をモデルに生態系を守る「サトヤマ・イニシアチブ」を提案し採択させた日本政府として、同計画の重大性をどう認識しているのかとただしました。
 松本龍環境相は、「地方主権」を盾に「県が適切にするものと考えている」との答弁に終始しました。
 市田氏は、「重大な環境破壊の恐れがあると判断しても、愛知県とトヨタにだけ任せておいてよいのか」と批判。「なにが『サトヤマ・イニシアチブ』か。抜本的に見直すべきだ」と要求しました。

 参院環境委員会は11日、生物多様性保全のための関係閣僚による基本方針策定や、市町村による「地域連携保全活動計画」の作成、自治体やNPO(特定非営利活動法人)などによる協議会の設置を制度化する「里地里山法案」(生物多様性保全活動促進法案)を、日本共産党を含む全会一致の賛成で可決しました。



◎大村豊田市議
 
 トヨタテストコース推進に、専任職員の人件費1.3億円

 トヨタ自動車の「テストコース」開発について、愛知県、豊田市が全面支援することになっています。豊田市では、用地買収や開発手続き支援のために、専任の職員体制をとって支援を行ってきました。
 大村氏は、9月22日の豊田市議会決算委員会で、2009年度(平成21年度)の職員体制とその人件費を質問し、答弁で次のような内容が確認されました。
 ◆職員体制…本庁の開発課に8名、下山支所に地域担当として5名、合計13名。
 ◆人件費…13名分の職員人件費として1億3300万円。

豊田市下山地区

(豊田市下山地区)
 
その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/25 09:00

リフト作業の災害防止

 ギャチェンジレバーを、ニュートラルの位置へ戻し、腰を浮かせて90度にひねりを加える。右腕を後方へ真っ直ぐに、床面と平行になるように伸ばし、人差し指を伸ばす。大きな声で「後方ヨシ!」と声を出す。確認は、1、2、3、と数える感じで。

 だれかがその動作を見ていても、「あの人は、『しっかり後方を確認しているナー』といえるやり方が必要だ」と上司から指導される。

 これだけではない。リフト作業の点検というのがある。各組から順番で1人ずつ行う。作業時間内に約30分、5~10人ほどの作業を観察する。チェックシートには、いろいろな項目があり、評価を加える。感想も記入しなければならない。

 これだけではない。週に数回、30分程度の発表会がある。これには課長、CL(チーフリーダー、係長級)も出席し、それぞれの発表に評価を下す。点検者は、課長のコメントを翌日のミーティングで部下に連絡しなければならない。

 リフト作業は、自分が、いつ、どこから、だれから見られている。陰に隠れて点検されるのでわからない。だから緊張する。重大なルール違反は、その作業から課長のOKが出るまでできなくなる。仕事を干されるのだ。

 1日何百回と行う確認作業だけでもクタクタだ。安全な職場をつくるためということだが。だったら、もっとゆとりある作業量にすべきだと思う。

トヨタの工場

(トヨタの工場)
その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/24 08:19

ベトナム人の思い

名鉄電車
 私の住んでいるマンションに、ベトナム人夫婦がいる。天気の良い日に、洗車していた。「今日も、仲がいいね」と声をかける。妻さんは、「お金がない、残業したい」という。夫さんもあいづちをうつ。

 これまで野菜などをプレゼントしているので、気をよくしているようだ。雑談を30分ほどした。夫婦とも、「日本に永住したい」という。「日本は料理もうまいし、治安も良い」という。「ベリーグッドだ!」。

 妻さんは、「日本語はむずかしいけれど、勉強して車の免許をとったよ」と笑顔でいう。私は、久しぶりに日本人だということを感じた。夫さんから、「なぜ、車が売れないの?」と質問される。いやぁ、外国人には、なかなか説明しにくくて…。

 豊田市には、外国人登録している人が1万4799人いる。ブラジル、中国、韓国・朝鮮、フィリピン、ペルー、ベトナムの順に多い。トヨタの下請けで、劣悪な労働条件で働いている外国人が多い。

 日曜日の夕方、豊田市から名鉄電車に乗ると、若い男女のベトナム人がいた。話しかけると、彼女は豊橋の方で働いているという。たどたどしい日本語。今日はデートの様子で、これから彼女を送っていくという。

2人は、別れがたい表情だった。恋人のように見えた。遠いベトナムから豊田市に働きにきている2人。トヨタ系のどんな職場で働いているのか。無理をしてはいないのか。電車を降りながら、幸せになってほしいと思った。
その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/23 08:19

60歳以降はどうする?

 マンションの隣の奥さんと庭の垣根越しに話しました。夫さんは、トヨタ系の職場で働いてきました。60歳定年後、引き続き働いているとのこと。

 「給料は3分の1、仕事は現役の時以上に増やされ、くたくたになって帰ってきます。引退して、好きなことを、やらせてやりたい、と思っているのですが、生活のことを考えるとなかなかできなくてネー」

 その夫さん。「家にいてもこれといってすることはないし、元気なうちは少しでもお金をためておきたいと思って働いていますよ」

 元気なうちに、現役の時は働きづめで行けなかった旅行に行くことや、自分の趣味を生かした人生を送る―こうしたことを楽しみに働いてきたのに、元気がなくなってからではね…。

 トヨタ労組は11月に開いた大会で、「60歳以降の働き方」を提案しました。年金支給開始年齢が段階的に引き上げられていること、60歳以降の生きがい・働きがいを確保すること、以上の観点から、再雇用制度、雇用環境を整備し、社内外を含めた「希望者全員の働く場の確保」の早期実現をめざす―としています。

 方針のように、「希望者全員の働き場の確保」は是非、実現して欲しいと思います。同時に、隣の夫さんのように、賃金が3分の1へと大幅に下がったり、労働密度が現役時代よりひどくなることはないようにして欲しいものです。
 
60歳以降は…

(60歳以降はどうする…)
その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/22 09:22

プリウスの生産はつらいよ―その14

 【日曜日】
 日曜日は、駅伝の選手たちを激励する壮行会。金曜日のミーティングで、GL(組長)や職場レク幹事から参加の要請があった。「自主参加」なのだが。休みの日くらいは開放してもらいたいョ―。

 同じ金曜日、工場へ入る横断歩道で、部課長たちが立って、歩行マナーの点検をしていた。「ポケットに手をつっこんでいないか」「ちゃんと立ち止まって、『右ヨシ』『左ヨシ』と指差呼唱しているか」など、など、と。他の部署の人まで点検している。見張り、監視なんだ! うちの部の人間は、全員ちゃんとできていたそうだが…。

交通安全の立哨(りっしょう)は、月曜日に始まり、結局、金曜日まで1週間続いた。交通違反はしないという決意をこめた「自主的」な活動のはずだ。事故を起こした本人からすれば、「おれのせいでみんなに迷惑をかけている」「2直(遅番)の始業1時間前から、みんなが立たされている」と強い責任を感じるだろう。事故は絶対に起こしてはならないことだ。だけれど、同僚に責任はあるのか―。

この2週間で、1直(早番)、2直(遅番)という連続2交代制のワンサイクルが終わった。こうした2交代制を続けて40年ほどになる。トヨタでは、60歳以降も働くことができる(賃金は大幅にダウンする)が、辞める人もいる。

 2交代制で心も体も疲れきっているからだ。自分の体がもたない。交代制がどれほどのストレスになるか? 堤工場で働いていた内野健一さんの過労死認定判決(名古屋地裁、07年11月)は、こう断定した。

「夜勤・交代制による労働は、人間の24時間の生理的な昼夜リズムに逆行する労働態様であることから、慢性疲労を起こしやすく、さまざまな健康障害の発症に関連することがよく知られており、とくに、近年の研究により、心血管疾患の高い危険因子であることが解明されつつあることに照らせば、健一の業務が、深夜勤務をふくむ2交代制である本件勤務形態の下でされていたことは、慢性疲労につながるものとして、業務の過重性の要因として考慮するのが相当である」

 判決のように、2交代制は、「過重な負担」になるのだ。また、いっしょに暮らす家族への負担も重い。夫や父親の勤務に気遣って生活しなければならない。不規則な勤務によって地域の人々とのつながりがとりにくいこともある。

 プリウスは、確かにいい車だ。そのプリウスは、現場の労働者の多大な犠牲と、“いい車をつくりたい”という懸命な思いでつくられているのではないか―。そのことを多くの人にわかってほしいと思う。

真っ赤なプリウス
プリさんの職場日記 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/11/21 21:18
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