家計を応援して内需拡大を―堤工場で宣伝

堤工場宣伝
(堤工場前で「ワイパー」を配布する大村よしのり豊田市議=手前右=ら)

 日本共産党のトヨタ党委員会と大村よしのり、根本みはるの両豊田市議は29日、堤工場門前で、「家計を応援して内需拡大を」と訴えました。
 
 党委員会は、職場新聞「ワイパー」(396号)を出退勤する労働者に手渡しました。「ワイパー」は、国会や豊田市議会での日本共産党の論戦を紹介しています。


ワイパー1010

 国会では、志位和夫委員長が大企業の内部留保は244兆円に達し、手元資金だけで52兆円にのぼる、「空前の金あまり」が起きていると指摘。日本経済の危機打開のために、内部留保を投資や雇用に還流させることを求めました。そして、家計を直接応援し、内需を底上げする政策への転換を求めました。

 家計への応援が切実なのは、豊田市議会で大村、根本議員が明らかにしました。豊田市民の平均所得は、平成22年度課税(21年度の所得分)で351万円です。18年度より38万円も減っているのです。

平均所得


 実際、トヨタの10月の新車販売は、前年に比べ約2割も減っています。家計を応援し、内需を底上げしなければ車も売れなくなります。トヨタが11兆円もの内部留保を日本経済に還流させることが求められています。
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トヨタ党委員会 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/10/31 09:43

短い「ホットタイム」

 トヨタの生産は、連続2交代制で、前半と後半に10分間ずつの「ホットタイム」(小休憩)がある。いずれも無給だ。コンベアーが止まり、みんなはいっせいにトイレに駆け込む、コーヒーも飲みたい、たばこも吸いたい―。

 この3つをわずか10分間でこなすのは大変なこと。冷たいものならさっと飲めるが、冬場の熱いコーヒーは一気に飲めない。

 トイレに駆け込み、大きい方と小さい方をこなしながらコーヒーを飲み、たばこも同時に吸わなければならない。トイレが個室喫茶店となる。今ではトイレは禁煙だが、がまんできない人間もいる。

 個体、液体、気体の同時進行となる。これではコーヒーもあまりうまくない。


コーヒー
( ゆっくりコーヒーが飲みたい)

 トヨタの生産現場は、汗をぬぐうこともできないほどの過密労働です。ホットタイムは、労働者の強い要求で1975年に設けられました。後半に5分間でした。当時の労働者1人当たりの年間総労働時間は、実に2132時間という超長時間労働でした。
 
 10分に延長して欲しいという労働者の願いに、会社は「年間20時間以上の労働時間短縮になる。生産時間が減るので困難」という姿勢でした。1分で車1台生産できるという計算をするのでしょう。しかし、労働者の強い要求で1976年から10分間に延長されました。

 その後のたたかいで、前半にも10分間が設けられました。短かすぎる、せめて15分にして欲しい―労働者の切実な要求です。
職場は今 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/10/30 08:27

トヨタの課長はつらいよ?

 部下と上司のハザマになっているのが課長さんです。
 「君たちはスミマセンですむが、私は上からこれ(首を手で切るゼスチャー)だからな! 本当に頼むよ」
不良品をつくってしまい、課長から哀願された時のことです。

 トヨタの職場で使われる、「お客様は神様です」の言い方は、後工程(次の工程)のことをいいます。
 自工程(自分の工程)の不良品を後工程に送らない―これを全工程で行えばスムースに完成車になります。

課長から哀願されたのは、不良品をつくってしまったことです。課長から呼び出され、現物を確認させられました。
 「オレもつらいけれど、課長はもっとつらいんだな」
 同情しました。

 産業能率大学は、先月(9月)、「上場企業の課長を取り巻く状況に関する調査」(428人から)をしました。
 それによると、課長としてイキイキと働いていると思うかをたずねたところ、「どちらかといえばイキイキと働いている」(54・9%)で、「イキイキと働いている」(6・8%)とあわせると、61・7%が“イキイキと働いている”と回答しました。

 一方で、「どちらかといえばイキイキと働いていない」(30・4%)、「イキイキと働いていない」(7・9%)を合わせて38・3%をしめました。

 トヨタの課長さん、あなたはどちらですか? 

調査では、▽プレイングマネージャーかどうか、▽仕事の相談相手がいるかどうか、▽メンタルヘルスに不安を感じているかどうか、▽3年前より「業務量」が増加したかどうか、▽いまよりさらに出世したいかどうか―など興味深い項目が並んでいます。

 回答は、産業能率大学のホームページでどうぞ。

トヨタ本社

(トヨタ本社)
その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/10/29 08:53

労働時間、残業の上限規制がない日本

 日本の労働者の働きすぎは、ヨーロッパ(EU)と比べ、いぜんとして縮まっていません。生産労働者の年間総実労働時間を比較すると、2007年で日本は2003時間、ドイツは1538時間、フランスは1537時間です。

 日本は500時間近くも長く、これはドイツ、フランスに比べ3カ月以上も長く働いていることになります。日本が長い理由は、法律で労働時間、残業時間の上限規制がないからです。

EUでは、1993年に出された労働時間指令で、週の労働時間の上限は、残業時間をふくめて48時間。1日は、残業をふくめて13時間です(1日の休息時間は連続11時間)。このため、ドイツでは年間残業時間が41・9時間(2006年の全産業)という短さです。

日本では、EUのような上限規制がないために、年間の残業時間が209時間もあります。これは、労使が労働基準法36条によって協定を結ぶ(36協定)ことによって、無制限で残業ができるからです。

トヨタの36協定は、年間の残業時間の「限度時間」は360時間で、これ以上はしてはならないという「絶対限度時間」は、600~720時間という長さです。トヨタの年間所定労働時間は、事務・技術職で1952時間、技能職で1911時間(いずれも年244日)です。

有給休暇は、労働時間短縮の大きな要素ですが、日本は労働基準法で最低10日、最高20日にすぎません。ヨーロッパでは、EU指令で最低でも20~30日です。

このように、労働時間や残業時間、有給休暇の差が労働時間の長さの差になっています。仕事と家庭を両立させるという「ワーク・ライフ・バランス」というならば、法律による規制が必要でしょう。

(以上は、『働くルールの国際比較』(筒井晴彦著、学習の友社)を参考にしました)

工場に出勤するトヨタの労働者

(工場に出勤するトヨタの労働者)
サービス残業 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/10/28 07:04

民主党が企業献金再開へ

 民主党は26日、同党がマニフェストで国民に公約していた「企業・団体献金の全面禁止」を投げ捨て、再開することを決めました。小沢一郎元代表や鳩山由紀夫前首相の「政治とカネ」の問題で、厳しい批判があるだけに、新聞各紙は、「国民の厳しい視線に鈍感」(27日の朝日新聞)などと指摘しています。
 
 岡田克也幹事長が同党の常任幹事会で、国・自治体と年間受注額1億円以下の契約関係がある企業・団体からの政治献金について、「部分的に解禁する」とのべ、了承されたものです。
 
 民主党は昨年の総選挙で、企業・(労組などの)団体献金やパーティー券購入を政治資金規正法改正の3年後に全面禁止する、当面は国・地方自治体から1億円以上の受注額を持つ企業・団体の献金禁止―などのマニフェストを掲げていました。政権についてわずか1年余りでこれを反故にするものです。

 日本経団連の米倉弘昌会長は同日、「民主党が献金を受け入れるのであれば、ルールに沿って行うのはやぶさかでない」とのべ、歓迎しました。

経団連は、ゼネコン汚職などを理由に、政治献金のあっせんをやめていましたが、奥田碩元会長(元トヨタ会長)が2004年に約10年ぶりに再開しました。自民、民主を経団連に近い政策で評価する“政党通信簿”方式を考え出しました。経団連は、民主党政権が誕生したもとで、今年春に企業献金のあっせんを中止していました。

トヨタは、自民党に6440万円(07年)を献金するなど、企業献金ナンバー1企業です。民主党にも、デンソーや豊田自動織機などを通じて献金してきました。今回の民主党の企業献金再開について、トヨタがどのように対応するのかは、「内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす」(企業理念)を掲げているだけに、その姿勢が問われます。

トヨタ南の本社

(写真は、トヨタ本社)
民主党政権 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/10/27 09:18

異常だった長時間残業

 2003年度   10375人
   04      6613
   05      1341
   06      1910
   07      1684
   08       893

 この数字は、年間残業時間がトヨタで360時間を超えた人数です。カードリーダーが導入された2003年度は、なんと1万人を超えていました。前年の02年度に、トヨタが初めて1兆円利益を計上するなど、いけいけどんどんで猛烈な仕事をしていた時でした。

 サービス残業、長時間労働、過労死…カードリーダーで、労働時間の正確な把握が可能になり、トヨタの職場が深刻な実態であることが明らかになりました。年間360時間の残業とは、厚生労働省告示で「年間360時間を超えないものとしなければならない」とした基準です。

 あまりのもの長時間労働に、トヨタへの批判は厳しいものでした。日本共産党トヨタ党委員会は、職場新聞「ワイパー」でその是正を訴えてきました。労使の取り組みも本格化し、長時間労働は年々、減少していきます。カードリーダー導入の成果があらわれたといえるでしょう。

ワイパー サービス残業

「ワイパー」2007年6月26日号
サービス残業 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/10/26 08:33

カードリーダーはなぜ設置された?

 トヨタの工場の出入り口には、「カードリーダー」と呼ばれる機械が設置されています。出勤、退勤時に社員らが従業員証を読み取り部分にふれていきます。「ピィ」という音が鳴り、出退勤時刻がトヨタのコンピューターに記録される仕組みです。

2003年4月から順次、本社、工場へと設置されました。いまでは社員にとって、日常の風景です。しかし、7年以上も経過しており、なぜ設置されたかわからない社員もふえています。
 
「しんぶん赤旗」は、10月24日付けの「検証特集」で、トヨタが設置にいたった経過をわかりやすくまとめています。

世界に例のないサービス残業(ただ働き)が、トヨタをはじめ日本の企業では当たり前のように行われていました。残業は、労働者の自己申告制度になっていました。しかも、企業が残業代削減のために、労働者の1カ月の残業目標を決めていました。これをオーバーしても付けにくくしていたのです。

2001年4月6日、厚生労働省は「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する基準について」という「4・6通達」(ヨンロク通達)を出しました。

企業が労働者の労働時間を管理するにあたって、ICレコーダーなど客観的な記録で、把握するよう義務づけたものでした。「通達」を出させた背景には、日本共産党が国会でサービス残業の根絶を求めて、25年間で240回を超える質問をしていたことがあります。

トヨタは、03年1月に労働基準監督署からサービス残業の是正指導をうけました。これをうけ、トヨタは生産ラインを止めて緊急集会を開きました。「通達の効果を象徴的に示した出来事」(しんぶん赤旗)でした。緊急集会後の4月からカードリーダーが設置されたのです。

しんぶん赤旗10月24日付

「しんぶん赤旗」10月24日付
サービス残業 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/10/25 08:26

お地蔵さん

地蔵さん


トヨタ本社、本社工場、テクニカルセンターがある広大なトヨタの本社地区。トヨタが戦前、買収した挙母町の論地が原です。雑木地でした。豊田駅からはゆるやかな上り坂になります。この本社地区で約3万人が働いています。

本社地区の北東の隅に、2体のお地蔵さんが小さな小屋に祭ってあります。お地蔵さんは、いつもお花が飾ってあります。近くの人が供えているのでしょうか。都会の片隅でよく見る風景です。巨大工場のはずれに、こうしたお地蔵さんを見かけるとほっとします。

右へ行くと「ころも、せと」、左へ行くと「おかざき」と書いてあります。ころも―昔の自治体名である挙母の名前は、豊田市内からほとんどなくなってしまいました。本社地区の朝夕は、通勤ラッシュが起きます。お地蔵さんは、通勤ラッシュとともにトヨタのあり方をじっと見つめてきたのでしょうか。
その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/10/24 10:21

銅像が引っ越し

豊田市役所の東庁舎は、老朽化で建替えが行われています。それにともない、東庁舎前にあった豊田喜一郎、中村寿一の両氏の銅像が、市民文化会館へ仮移動しています。
 中村氏は、挙母町(現、豊田市)の町長だった人。トヨタ自動車を戦前の1938年に挙母町の雑木地であった論地が原(現在の本社、本社工場)に誘致しました。豊田氏は、1933年に操業を始めたトヨタの創業者です。
 トヨタが買収したのは58万坪という広大な土地。買収価格の平均は坪30銭でしたが、坪20銭でトヨタが購入しました。差額は、挙母町が工場誘致費として支払いました。自治体が100億円前後というばく大な工場誘致費を支払うのは、シャープ亀山工場(三重県)やパナソニック尼崎(兵庫県)など、今も続いています。
 2人の顕彰会が1994年につくられ、2年後に銅像が建てられました。銅像の碑には、豊田市の経済が発展したのは、「工場誘致に粉骨砕身された中村氏、豊田氏の英断と努力によるもの」とあります。
 銅像への献花式は、市長やトヨタの豊田章男社長らが参加して、毎年、開かれています。自治体と企業はどうあるべきか? 銅像は、問いかけています。

銅像 豊田喜一郎 P1020366
トヨタの街から | コメント(1) | トラックバック(0) | 2010/10/23 08:03

2011春闘へ始動

 連合は21日に開いた中央執行員会で、2011年春闘の構想を決めました。▽定期昇給分(カーブ維持分)を確保した上で、各労組が上乗せをはかる、▽非正規雇用労働者の賃上げは、時給換算で正社員より多く上げ、格差を縮める―という方向などです。

 11年春闘では深刻な景気を回復するためにも、賃上げによる内需拡大が強く求められています。「企業に眠る200兆円」といわれるように、企業は空前の“金余り”の状態です。
 このお金を社会に還流し、景気を回復する上でも賃上げは必要です。

 トヨタは、11兆円の利益剰余金(内部留保)をかかえる日本最大の企業です。赤字も1年で終わり、V字回復しています。2002春闘以来の9年間で賃上げは3回、合わせて3000円にすぎません。これでは、内需拡大の歯車は回らないでしょう。

これまでも春闘に大きな影響をあたえてきたトヨタ。11春闘こそ、家計を応援し景気回復ができる春闘にしましょう。

99トヨタ賃上げ推移(pdf)
2011春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2010/10/22 08:22
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