質問に答えて 超円高、部品メーカーの過酷な労働をどうする?

 このブログ「トヨタで生きる」にたくさんのご意見をいただきました。なかでも8月26日の「トヨタの『36協定』を知っていますか?」には、11通のメールをいだだきました。ありがとうございます。すべての御意見を今後のブログに生かしたいと考えています。いくつかの質問にお答えしたいと思います。

▼「質問ですが、超円高は何で乗り切ればよいのですか?」(9月14日)

 円高の問題は、このブログでくり返し取り上げてきました。たとえば、8月20日の「超円高 投機マネーの規制を」はその1つです。アメリカやギリシャなどヨーロッパ諸国政府の債務問題が起きており、相対的に安全といわれる円に逃げていることが超円高の大きな要因になっていると指摘しました。

 そして、世界の為替取引が1日当たり400兆円と、輸出総額の100倍にのぼっていること、通貨取引に課税するなど急いで規制することが必要であることを指摘しました。

 同時に、トヨタなど日本の輸出大企業が、労働者の賃金・雇用、下請け犠牲でコストを削減する→輸出を増やす→ふたたび円高→コスト削減…という「円高体質」を続けてきたことをあげています。こうした外需頼みから家計・内需を増やすことへと大きく転換することが必要だと指摘しています。

 私たちは、こう考えています。いかかでしょうか。

▼「労組がしっかりしていない中小企業では、月に60~100時間の残業が当たり前になっています。そのような中小企業の残業対策にはどのようなことを行えばいいと思いますか?」(8月26日)

▼「私は某大手自動車部品メーカーで働いているものです。私のところは残業が毎日3〜4時間あたりまえのようにやってて、会社に居るのが13時間以上。

しかも夜勤で残業になった時は朝7〜8時すぎまでは会社に居るのに、何が「帰宅したら4時!」「食事したら夜が明ける!」 こんなに文句があったら会社を辞めて他の会社に転職した方がいいですよ!

 世の中に仕事のない人がたくさんいるのに!仕事があるだけでありがたく思ってくださいよ! 納車待ちしているお客さんがたくさんいるんだから! 頑張りましょうよ!」(9月14日)


 このご意見は、9月13日の「『プリさんの職場日記』 残業で、4時半の朝帰り」に対するものでした。おっしゃるように部品メーカーの労働実態は、トヨタよりはるかに劣悪な状態に置かれていると思います。

 トヨタでもかつては、毎日2時間以上の残業が当たり前で、1人当たりの年間総労働時間は2132時間(1975年)という超長時間労働でした。ドイツより500時間以上長く、IGメタル(ドイツ金属労組)が厳しく批判しました。

 国会でも日本共産党の議員がトヨタ系の会社では、最大年間3650時間の残業をしていると追及(2003年)しました。トヨタでサービス残業が横行しているとして、労基署が立ち入り調査しました。

このためトヨタは、2003年4月から工場門前に時間管理を徹底する「カードリーダー」を導入しました。さらに「トヨタ総行動」の運動などの結果、現在では年間総労働時間は1800時間程度に減っています。

 しかし、これは親会社のトヨタ自動車の話です。トヨタの部品メーカーや下請企業などの残業、労働時間を減らすには、次のような抜本的な対策が必要だと考えています。

 1つは、大企業が行っている下請単価の買いたたきを規制することです。トヨタは現在、3割のコスト削減をめざした「RRCI」(良品廉価)をすすめ、関連・下請けに押し付けています。部品メーカーの労働者が夜中まで必死になって働かざるをえなくなっています。

同時に、国が中小企業への優遇税制や特別融資、賃金助成などの助成策を抜本的に強化することです。中小企業へのこうした対策がなければ、「残業が毎日3~4時間があたりまえ」の状況は改善されないと考えています。ともに労働条件をよくすために、「頑張りましょう!」

トヨタ堤工場労働者

(出勤するトヨタの労働者)

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質問について | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/09/15 10:00

たくさんのご意見、ありがとうございます

 このところ、このブログ、ホームページ「トヨタで生きる」にたくさんのご意見いただきまして、ありがとうございます。気づかなかったことや、そういう考え方もあるのか、と大変、参考になりました。

 トヨタは、東日本大震災による減産を取り戻すために、期間従業員の大募集や社員の工場間応援、土日出勤・木金休み、ラインを早く回すことなどあらゆる手立てを考えています。

 2008年9月のリーマンショック前後、トヨタは6000人以上の期間従業員を雇い止めしました。その1人、九州出身の50代のAさんは、トヨタの期間従業員として2回目の応募でした。最長2年11カ月の雇用を期待しましたが、わずか6カ月で雇い止めされました。

故郷に帰っても、まともに仕事のない日が続きました。 牧場の草刈り、畑での種まき…時給600円台で、短期のアルバイトしかありません。
 「借金して食いつないでいます。首をくくりたい」
 いつも、こういって嘆いていたAさん。ハローワークに通い、やっと仕事が見つかりました。 Aさんの話です。

 「リサイクル業の正社員になれた。この年で使ってもらえるところはなかなかない。給料は安い(手取り14万円)けれど、トラックの運転もまかされるようになった。(ダブルワークとして)アルバイトを少しやれば、なんとかくらせるようになった。トヨタの期間従業員の賃金は魅力だけれど、また『いらないよ』と失業させられるのは、まっぴらだよ」
 
今回の3000~4000人の期間従業員募集では、Aさんのように“生産の調整弁”にさせないようにしましょう!

また、プリウスを生産している堤工場では、7月から57秒でラインが回るという情報を寄せていただきました。トヨタのラインは、余裕がまったくないことで知られています。労働者の作業をビデオで撮影し、1つひとつの動作を分析し、秒単であらゆるムダを省いています。

水を飲んだりトイレに行ったりする生理的余裕時間、疲労をいやす休息時間、業務上生じる手待ち時間、準備や後片付けなどは、労働時間に含めるのは当然です。ところがトヨタは、「標準作業時間」からこれらをムダだとして省いてしまいました。

ドイツの学者が、トヨタの工場を見学した際、わき目もふらずに働いている労働者を見て、「He is runnig !(彼は走っている!)」といって驚きました。フォルクスワーゲンの労働者は、見学者に手を振るほどの余裕があるからです。

7月からの大増産体制、生産第一主義で、多くの問題が起きることが予想されます。人間らしく働けるよう、ともにがんばりましょう! ご意見をお待ちしています。

トヨタの労働者たち
(トヨタの労働者)
質問について | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/06/28 13:21

トヨタの下請け7割休業

 このブログに、本物の音楽や絵画の鑑賞などについて書いた(5月26日)ところ、たびたびメールをいただいているアプリさんから、次のようなメールをいただきました。

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豊かに生きたい
色んなものを鑑賞するのは やっぱり大事ですね
欲しいものを手にいれたいから頑張って手に入れる 毎日同じ事の繰り返しじゃ 人生楽しくないですね

ブログの主さんには
震災の影響でトヨタ系列の会社の休業で 本当に相談にのってもらいありがとうございました

派遣にいる限り 自動車関係じゃなくても先が見えないですけど 僕もそんな風に豊かにいきられたらいいと思いました
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 アプリさんは、トヨタ系列で働いていて、会社の休業で雇い止めにされそうになりました。幸い、契約は更新されました。

 アプリさんからメールをいただいたころ、朝日新聞がトヨタの下請けにアンケート調査をし、その結果を掲載していました。それによると、回答があった108社のうち、大震災で「休業」したのは、75社で69%に上りました。

 人員削減はすでに12社で実施しており、「今後する可能性がある」と回答した12社と合わせると22%に上っています。

 アプリさんが苦しんだように、多くの仲間が解雇や雇い止めにあっています。厚生労働省の調査では、愛知県で643人が解雇・雇い止めされています。

トヨタ自動車は、6月の生産は通常の9割に戻る予定です。8月ころには通常の生産体制に、秋からは増産体制に入るといわれています。

 アプリさんが体験したように、解雇や雇い止めが通告されたなら、是非、連絡してください。

トヨタ下請け
 (トヨタ関連の会社)
質問について | コメント(1) | トラックバック(0) | 2011/06/01 08:51

内需拡大で雇用と中小零細企業の経営を守る道を―斎藤さんのご意見にたいして

 斉藤さんから、このブログにふたたびご意見をいただきました。趣旨は、▽自動車の耐用年数が伸びたから国民は自動車を買わない、▽これ以上自動車を増やしてどうする(このブログの「最新コメント」欄の5月16日参照)―というものでした。

 おっしゃるように、自動車を際限なく増やしていいものではありません。自民党政府時代のモータリゼーションで、日本は公害、交通事故、採算のとれない高速道路建設など、いびつな社会をつくってしましました。

 鉄道やバスなどの公共交通機関は、採算がとれないとして路線廃止が相次ぎ、農村部や過疎地は車に頼ることしかなく、1人に車1台という社会になりました。豊田市も車がなければ外出もままならない街になりました。トヨタの労働者は、午前1時に終わる2直(夜勤)のために車なしでは働くこともできなくなりました。

 こうした自動車に偏重した社会は、売れればいい、もうかればいい、という自動車メーカーの利潤第一主義からくるものです。私たち日本共産党トヨタ自動車委員会は、労働者、中小零細企業、国民が安心して働き、営業し、暮らしていけるバランスある社会をめざしています。

 このブログで内需拡大を主張しているのもそうした立場からです。現在の車社会のゆがみは根深く、複合的要因がからみあっています。車の耐用年数が伸びたからという物指しだけでは、解決できないのではないでしょうか。

 私たちが内需拡大を主張しているのは、単純に車を増やせといっているわけではありません。今、トヨタでは「寄せ停め」という名のラインの統廃合がすすめています。労働者は仕事を取り上げられたり、他の工場へ配転されたりしています。労働者の雇用がおびやかされているのです。

 5月12日のブログで書きましたように、トヨタは円高などを理由に国内の生産を海外に移す動きをしめしています。100万台の生産が海外に移れば10万人の雇用が失われるという試算もあります。

その円高はなぜ起きるのでしょうか? このブログの2010年10月4日を見てください。円高の大本には、「円高になる」→「大企業が労働者の賃金を抑え、下請け単価の切り下げでコスト削減し、『国際競争力』を強める」→「輸出をふやす」→「またもや円高」…という悪循環、“悪魔のサイクル”をくり返してきた「円高体質」にあると考えています。

 これを断ち切るには、GDPの6割を占める個人消費を増やし、内需を拡大することでしょう。これはトヨタ1社だけができることではなく、日本の大企業をそうした道へ政治で誘導する以外にないでしょう。

 こうした道に進まなくては、労働者の雇用も下請けの営業も守れないでしょう。斉藤さん、私たちは単に車を増やせと主張しているのではありません。現在、トヨタの労働者や中小零細企業が置かれている状況から内需拡大を主張しているのです。そうした点をご理解していただければ幸いです。

円高 悪魔のサイクル
質問について | コメント(4) | トラックバック(0) | 2011/05/19 09:27

内需を増やすのは難しい?

 5月12日、ブログ「トヨタで生きる」に次のようなご意見をいただきました。

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内需を増やすのは難しいのでは?
バブル期よりも数百万台単位で国内の自動車保有数は増えています。
所得減以前に車が長持ちするようになったのが消費を低下させているのが妥当だと感じます。
現状での消費増はまだ使える車を破棄してまで買う事にしかなりません。
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 ご意見ありがとうございました。私たちは、このブログで内需を増やすこと、そのためには賃上げをすること、非正規労働者を正社員化すること、そうすれば車の国内販売増につながる、と訴えてきました。

 ご意見のように、バブル期の1985年の日本の乗用車の保有台数は、約2700万台です。25年後の2010年には5800万台になっています。確かに、乗用車の使用年数は、1985年の9・17年から2010年の12・7年へと延びています。

 乗用車の国内販売台数は、1990年は510万台でしたが、年々減り続け2010年は421万台になっています。その大きな原因が、“若者の車離れ”といわれています。

 トヨタ渉外部の「若者の『クルマ離れ』について」(http://www.mlit.go.jp/common/000121708.pdf、2010年7月)という分析資料があります。それによると、市場低迷の要因として、「保有構造の変化」と「代替構造の変化」をあげています。

 「代替構造の変化」では、「車に対する価値観の変化」「保有期間の長期化」「車への支出の優先順位の低下」「所得の伸び悩み」をあげています。原因は、複合要因だとしています。

 ご意見のように、車が長持ちするようになったこともありますが、私たちは、所得が伸び悩んでいることがもっとも大きな要因と見ています。トヨタのこの分析でも、年収400万円以下の世帯が増加していることをあげています。

 ご存知のように、年収200万円以下のワーキングプア(働く貧困層)が急増したのは、2000年代に入ってからです。若者の2人に1人が非正規雇用でしか働くことができなくなったからです。トヨタの非正規雇用労働者、期間従業員はその典型です。

 200万円以下で、車を買うことができるのでしょうか。買いたくても買えない若者が激増していると思います。また、労働者の賃金も、「1997年と2009年の比較で5・1%減」(連合)と減り続けています。一方、トヨタには11兆円を超えるばく大な利益剰余金(内部留保)があります。

 私たちは、非正規労働者を正社員化し、正社員が当たり前の社会をつくること、賃上げして内需を拡大することを訴えています。そうすれば、自動車の販売増につながると考えています。内需拡大は十分、可能だと考えています。いかがでしょうか。

ヴィッツ
 (トヨタのヴィッツ)
質問について | コメント(3) | トラックバック(0) | 2011/05/16 13:51

フォルクスワーゲンのリストラは?  ドイツには雇用を守るルールがあります

 このブログ「トヨタで生きる」に4月25日、次のようなメールをいただきました。

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フォルクスワーゲンはトヨタ以上の万単位の派遣非正規切りや工場の海外移転をしていませんでしたか?
 トヨタと違って黒字でも人員削減する企業はちょっと…。
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 欧州労働問題研究者で、『働くルールの国際比較』(学習の友社)の著書がある筒井晴彦さんに、上記のメールの疑問に答えていただきました。

◆VWでは95%が正社員

 フォルクスワーゲン・グループの従業員は、全世界で33万7,298人です。うち32万1,282人(95%)が正社員です。臨時・派遣労働者は、1万6,016人(5%)です。

自動車生産という恒常的な仕事は正社員でおこなうというのがヨーロッパの原則です。トヨタの期間工が全従業員の約20%を占めているのと大違いです。

トヨタは、この20%の期間工を生産の調整弁にして、利益が少し減りはじめたとたんに削減してきました。株主への配当は続けながらです。

◆1万6,000人の削減計画

 VWは2009年に、1万6,000人の派遣労働者の削減計画を発表しましたが、実際にどれだけ削減したかについてのデータは、ありません。ヨーロッパでは労働者を保護する社会的ルールが確立していますので、人員削減の仕方は、日本とはずいぶん違います。

 ヨーロッパの派遣労働者は、日本の派遣労働者と違って、保護されています。とくにドイツの派遣労働者は、常用型(派遣会社の正社員)が原則ですので、派遣先との派遣契約が終了しても、それが解雇の理由になることはありません。

さらにドイツでは、国が財政支援して、企業が雇用を守ることを求めています。この財政支援は、派遣会社にも適用になっています。ですから、日本で起きたような、派遣先との契約が解除されるとただちに失業し、しかも住まいまで失うという事態は、ドイツでは起きなかったのです。

◆労働組合との合意が前提

 ヨーロッパでは、雇用に影響をおよぼすリストラについては、労働者の代表や労働組合との合意がなければ実施できません。こういう法的規制があります。労働組合は、経済危機のもとで、一時休業や操業短縮によって、できるだけ雇用を維持することを求めていますので、ドイツの自動車会社は、労働組合と協議して、国の財政支援も受けて、雇用を維持しています。

 2008年秋のリーマンショックをはさんだ1年間で、ドイツのGDPは、マイナス6.7%になりましたが、雇用はプラス0.4%です。国が雇用を守る責任を果たして、企業に「解雇するな」と働きかけ財政支援をし、企業が雇用に対する社会的責任を果たせば、日本の「派遣切り」のような、職を失うと同時に住まいまで失いという事態を防止することができます。

(データの出所は、VW年次報告書=2009年=です)

ドイツメーデー
(ドイツのメーデー NHKのBS放送から)
質問について | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/05/04 11:22

「毎日がつらい」 アプリさんからのメール

アプリさんから5月1日、メールをいただきました。アプリさんは、トヨタ関連の部品工場で派遣労働者として働いています。東日本大震災で、工場は長期にわたって休業中でした。

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あれから 60%補償で 6月末まで契約更新できましたけど 3月は半月出勤し残り半月は補償って形ですけど 給料明細書には休業中の詳しい詳細は書いてませんが 総額14万で寮費 保険 年金引かれ 手取り6万何千円 そこから 光熱費や携帯とか その他の支払いで3万くらいなくなり…正直来月の手取りは ないと思っていいです
バイトでもしようと思って 担当の人に聞くと来週あるかもみたいって感じでいわれ 踏み切れない状態が続き 派遣先からGW終わりに短期のバイトがきました
もう 自動車部品の工場ではないんだなと思いました
中には 違う派遣先にスライドできた人もいるみたいですけど それも数人くらいみたいです
この震災で 即解雇は まぬがれましたけど
金銭面でギリギリで
このまま 居ても毎日が辛いです
被災者の方に比べたら 充分に恵まれてる方ですけど…つい愚痴ってしまい復旧まで冬くらいなら
6月末の契約で終わりだと思います
震災からトヨタの情報がほしくて このブログを見つけ 色々アドバイスをもらい本当に感謝してます
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 トヨタ関連の部品工場が大変、厳しい状況であることがわかります。アプリさん、労働組合は1人でも加入できます。労働条件を良くしよう、とたくさんの仲間が集まっています。つらい思いをわかちあってくれます。是非、労組に加入して明日への希望を見出して下さい。愛知県労働組合総連合(愛労連)の「労働相談110番」(052-881-1411)へ相談してみてください。

CBC 愛知県中央メーデー
(愛労連などが開いた愛知県中央メーデー=5月1日。CBCから)
質問について | コメント(2) | トラックバック(0) | 2011/05/02 09:25

「カンバン方式のつけは購入者に」

 21日のブログ「トヨタで生きる」に、「部品・下請けメーカーなくしてトヨタはない」を書いたところ、「Gousyu」さんから、「カンバン方式のつけは購入者に」というメールをいただきました。

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つい愚痴を言わせて欲しくなりました。
3月早々にマークX、新車を注文しました。
3月登録条件で値引きもありどうせ買うなら今と・・、

しかし昨今の状況下、納車はされません。被災者の方を思うと何も言えませんが、部品が無くラインが長期間止まる・・、これは有名なカンバン方式のつけにしかありません。JIT方式は確かに企業には最高の方策です。しかし・・この方式の陰で風下がどれだけ苦労しているのか・・・。

まぁ、愚痴でしかありませんが。それにしてもディーラに確認しても納車予定が全くわからないとのこと・・・お待ち頂くしかない・・この回答しかいただけません。代金も既に支払い済み・・もしディーラーが経営破綻したら・・

お金も車も来ない・・こんな心配を毎日しています。少なくとも生産が開始されたわけですから、さらに2ヶ月後とか・・おおよその予定位は開示してくれても良いのでは・・殿様トヨタ様には誰も逆らえず、震災の悲惨さは確かに言葉を失いますが、一大決心の後の新車購入もいやはや・・悲惨です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 メール、ありがとうございました。ブログでは、在庫を極限にまで持たない、トヨタの究極的な利益追求である“かんばん方式”の問題点を指摘しました。

トヨタの豊田章男社長は22日の記者会見で、「納期が大幅に遅れており、お詫び申し上げます」と陳謝しました。かんばん方式は、部品・下請けメーカーだけでなく、顧客にも大きな迷惑をかけていることが明らかになりました。大震災を機に、その見直しを強く求めていきたいと思います。

マークX
(写真は、マークX)
質問について | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/04/24 08:56

れいさんから「仕事なくなりました」のメール まず労組に相談を

 
 れいさんから4月9日、メールをいただきました。

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震災以降仕事がまったくなく、派遣から請負業になる予定だった会社も撤退せざる状況になり、今日会社より仕事終了の通知がきました。 いまだに休業保証もでるかわかりませんし、来月の給料がどうなるかわかりません。自分の部下からも連絡きますが自分自身がどうしたらいいかわからず四苦八苦してます。いったい日本はどうなるんだろう(泣)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 東日本大震災で、多数の企業が部品を納入してもらうことができなくなったり、とどこおったりして生産が休止しています。労働者は、自宅待機を余儀なくされて、収入が途絶えたりしています。さらに派遣、請負の非正規雇用労働者の契約を切る動きが被災地以外でも急速に広がっています。

 れいさんのように、「どうしたらいいかわからず四苦八苦してます」という労働者が全国に多数います。こうした時に、「1人で悩まず、まず相談を」と労働組合は呼びかけています。労組には多数の仲間がいます。そこで相談してください。

 先日もお知らせしましたように、愛知県には愛知県労働組合総連合(愛労連)があります。そこにまず電話してください。必ず、道は開けます。頑張りましょう。

 愛労連の「労働相談110番」(052-881-1411)。無料で相談にのってもらえます。祝祭日をのぞく月~金曜日の午前9時30分~16時30分です。
 ホームページはこちらです。
愛労連の労働相談ホームページ

20110211 トヨタ総行動 派遣切りストップ


(ストップ派遣切り、非正規切りなどをかかげて愛労連が行ったトヨタ総行動=2011年2月11日、雪の中で)
質問について | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/04/10 09:58

早く自動車関連会社の復帰を 「れい」さんからのメール

 先日、「れい」さんから次のようなメールをいただきました。

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はじめまして 今回の震災により自分の派遣会社も大変な事になっています。 トヨタさんなどにレンズなど成形出荷する仕事なのですが震災以降出勤が4日ほどで保証金もでるかわからない状態です。被災地の方たちに比べると申し訳ないですが苦しい思いで一杯です。早く自動車関連会社の復帰を望んでいます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 東日本大震災で、トヨタ自動車をはじめ、自動車メーカーや部品各社は、生産の再開の見通しがたたない状態です。被災地だけではなく、日本全国に大きな打撃をあたえています。実際、トヨタの3月の販売は、前年に比べ45・9%も落ち込みました。

 さらにトヨタは、大震災によって約500点の部品が手に入らない状況です。いただいたメールでご指摘のように、「自動車関連会社の復帰」のためには、被災地の救援・復興がなによりも重要です。

 戦後最大の国難ともいうべき大震災にたいし、国家的プロジェクトとして位置付ける思い切った支援が求められています。そのための財源として、2011年度の予算の組み替えが必要です。

 ▽法人税減税など2兆円の大企業・大資産家減税の中止、▽高速道路無料化などの中止、▽米軍への「思いやり予算」の撤廃、▽政党助成金(320億円)の廃止――これで年間5兆円規模の財源がつくれます。

 さらに、「震災復興国債」を発行します。大企業がため込んできた内部留保244兆円があります。日銀総裁が「使い道がなくて困っている」とのべたものです。トヨタも11兆円以上あります。大企業に、「震災復興国債」を引き受けてもらうことです。

 こうした財源で、大震災の救援・復興を行えば、自動車産業をはじめ日本の産業が立ち直って、生産・販売を軌道に乗せることができるでしょう。日本共産党は、こうした具体的な提案をしています。

200103 生産がストップした元町工場

(生産がストップしたトヨタ元町工場)
質問について | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/04/04 11:25

派遣先は、休業の補償が必要

 ブログに次のような問い合わせがありました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

本日 派遣会社から非稼動の保証が出る事が伝えられました。                      
でも有給がある人は有給にしてくれと言われました。
有給がない人は6割保証です。
有給を消化するのはおかしいんじゃないのか?
と言うとじゃあ、うちの会社もあなたに保証する義務はないと言われました。
本当にそうなんでしょうか?
どうも、納得出来ません。
みんな、有給がある、なし関係なく一律が本当じゃないのでしょうか?
私が間違ってるのでしょうか?


休業補償は、派遣先の会社が派遣元に支払うのでしょうか?
以前、有給は派遣会社が自分たちに支払うのだと聞きました。
もし、派遣先が支払うのであれば、有給がある、
無い関係なく一律ですよね?
だとすれば、有給が無い人は6割、ある人は日当分
の支払いになりますよね?
そうすると、有給がある場合6割の保証分は損する
ことになるのでしょうか?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 厚生労働省は、派遣労働者の契約の中途解除が問題になったときに、「派遣先の講ずべき措置に関する指針」にもとづき、次のようなパンフレット(写真)を出しています。

 それによると、派遣労働者を休業させる場合は、派遣先が「休業手当に相当する額以上を賠償」をする必要があるとしています。これは、派遣契約の中途解除のケースですが、これを応用できるはずです。派遣元は、休業の損害賠償を受けるはずですから、有給休暇を取る必要はないでしょう。派遣先に、強く主張しましよう。

88派遣先の休業補償
質問について | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/04/02 10:50

アプリさんから昨日(3月31日)、次のようなメールが寄せられました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この先はありがとうございました
昨日 夕方くらいに 派遣先から賃金60%保証で
契約更新の連絡がありました
急な事なんで 戸惑いましたけど
一応 ほっとしました
でも いつ再開とかは未定なんで
いつどうなるかわからない不安はついてまわります
このブログで色々とアドバイスをいただき
本当に感謝してます
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 よかったですね。これからも、どんどん相談してください。
質問について | コメント(1) | トラックバック(0) | 2011/04/01 07:58

派遣切りを通告されたなら、すぐ「労働相談110番」へ

 昨日(3月29日)、このブログ「トヨタで生きる」に、派遣切りの訴えがありました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今日
派遣の担当者が寮に来て
この休みの間の給料の保証の署名を書いて
今後 見通しがつかないので いつ辞めてもいいみたいな風に伝えられました
このまま いつ再開するかわからない状態なんで
特に地方からきてる人は寮暮らしの人が多いので
このままいても生活できなくなるので
他で探すか 地元に帰るかと選択になりそうです

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 派遣切りを通告されたなら、すぐ愛知県労働組合総連合(愛労連)の「労働相談110番」(052-881-1411)へ相談してください。無料で相談にのってもらえます。祝祭日をのぞく月~金曜日の午前9時30分~16時30分です。
 ホームページはこちらです。
 http://www.airoren.gr.jp/ai-roudosoudan/page0a01.html

 トヨタ自動車は、東日本大震災で、14(月)~25日(金)の2週間、全工場の稼働を休止しました。28日(月)からプリウスを生産している堤工場の稼働は再開しましたが、他の工場は休止のままです。関連、下請けはもっと深刻です。

震災を理由とした、派遣労働者や期間従業員など非正規雇用労働者の解雇や雇い止めが始まっています。東京の労組が震災ホットラインで相談にのったところ、関東、東海地方など被災地ではないところもふくめ290件の相談がありました。

愛労連は、「トヨタ自動車は社会的責任をはたせ」と毎年、トヨタシンポジウムやトヨタ総行動を行っています(このブログの2月12日参照)。派遣切り、非正規切りのおそれがあったなら、「労働相談110番」へ電話しましょう。

携帯電話
質問について | コメント(1) | トラックバック(0) | 2011/03/30 09:08

大震災で休暇中 賃金は補償されるのでしょうか? 

生産再開へ 堤工場
(28日から生産が再開される堤工場)

 先日、東日本大震災で休暇中のトヨタ関連の派遣労働者から、次のようなメールをいただきました。
〰~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
僕は トヨタの関連の部品工場で働いてるのですけど
この災害で長期休暇中ですけど
派遣の場合は どうなるでしょう…
ちなみに まだ入ったばかりで有給休暇もないので来月の給料は 休み扱いになると
生活するのが厳しくなります
せめて何%でも保証があればいいですけど…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ブログ「トヨタで生きる」への御意見、ありがとうございます。ご質問の件ですが、トヨタ自動車は、東日本大震災で部品が調達できないなどとして、14日から工場の稼働を休止しました。28日からプリウスを生産している堤工場などは生産を再開しますが、他の工場は休止のままです。

 トヨタの場合、期間従業員の人は日給のために、工場が休止になると1日約1万円の賃金がどうなるのかと大変、不安に思っています。とりあえず、10日間の休止のうち23、24、25日は、個人の年休の残りが6日未満の労働者の場合、特別休暇として賃金の90%が補償されることになりました。
 
 工場が生産調整で休止(休業)になる場合、労働基準法26条で、平均賃金の6割以上を支払わねばなりません。トヨタは、これに上乗せして90%を支払います。

民法536条にもとづき、使用者の責任でない天災などの場合は、使用者に支払う義務はない、との見解もあります。しかし、トヨタや関連会社が震災でつぶれて生産できないのではありません。部品の調達ができないのです。

 また、就業規則や労働協約などで天災などでも支払うことが明記されていれば、使用者は支払う義務が生じます。派遣労働の場合、どのようになっているか部品会社と派遣会社に問い合わせてください。

 そうした就業規則がないとしても、今回は親会社のトヨタで生産ができなくなったために、関連部品工場でも休止になったのです。親会社のトヨタに責任があります。トヨタも90%の賃金を補償しています。ですから、トヨタや関連部品工場、派遣元に補償を求めることは十分可能です。

 それでも補償されない場合は、このブログ「トヨタで生きる」に再度、相談して下さい。私たちは全力をあげて解決できるようにしたいと思います。
質問について | コメント(1) | トラックバック(0) | 2011/03/26 08:25
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