◎関電前行動のテーマソングを披露 フライデーリポート

 原発ゼロをめざす、毎週金曜日の関西電力東海支社(名古屋市東区)前での行動が、大型連休中の5月5日のこどもの日に行われた。さすがに通勤・通学の人がいないせいか、人通りはまばらだ。

 参加者は少なかったが午後8時まで元気にコールして頑張った。「原発反対 死の灰 増やすな!」「廃炉 40年原発」などのボードなどを掲げた。

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 北朝鮮が大型連休の始まった4月29日、ミサイルを日本海に向けて発射した。失敗に終わったが、北陸新幹線や東京の地下鉄などが一時、運転をストップした。

 日本海に面した若狭湾には、関西電力の高浜原発、大飯原発、美浜原発などがあり“原発銀座”と呼ばれている。ここの原発は、ミサイル発射にどう対応したのか、聞こえてこない。

 安倍政権は、北朝鮮の危機を煽るが、11人の閣僚が大型連休中に外遊に出かけているという。鉄道が一時的とはいえストップするのに、原発はそのままでいいのか?

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 毎回、ギターやバンジョーを演奏している人が関電前行動のテーマソングを作詞・作曲して披露した。みんなで、その後に歌った。コールもいいがみんなで歌うのもいい。また来週からも頑張ろう。
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原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/05/07 10:07

◎こんな人物に福島の復興ができるのか フライデー・リポート

 原発ゼロをめざす、毎週金曜日の関西電力東海支社(名古屋市東区)前での行動が4月7日、行われた。雨が降り続いている。この日も夕方から霧のような雨が降ってきた。関電前の桜もやっと咲き始めた。8分咲きだろうか。

 4月に入ってリクルート姿の新入社員が多くなった。物珍しそうに私たちを見ながら地下鉄高岳駅へ向かう。スピーチタイムでは3人が発言した。

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 今村雅弘復興相の4月4日の記者会見での暴言は許されないという発言があった。当然だろう。東京電力福島第1原発事故で自主避難を余儀なくされた被害者にたいし、「本人の責任だ」「裁判でもなんでもやればいい」などと国の責任を放棄する暴言をのべた。

 その記者会見の様子をテレビで見たが、あきれた。質問するフリーの記者に、「うるさい!」「出ていきなさい!」と感情むき出しで怒鳴る。こんな人物に福島の復興ができるのかと思った。一般紙の記者では、ここまで食い下がれないほどの鋭い質問だった。

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 先月、東京に行った際、有楽町駅前で福島県の物産品や観光をアピールしていた。パンフレットを入れるビニールには、「福が満開、福のしま」と書いてあった。原発事故から6年。福島の人々は必死だ。

 復興相なら、被災者に寄り添って当たり前なのに、自主避難者を「本人の責任だ」などというのだからあきれた、腹が立った。辞任しかないのに謝って大臣の椅子にしがみついている。

 安倍首相みずからが憲法違反の集団的自衛権の行使を、解釈で勝手に変えてしまうのだから、その下で働く大臣は、なんでもありになるのだろう。稲田防衛相、金田法務相…とんでもない大臣ばかりだ。

 関電前の行動では、白い傘でのユニークな宣伝に感心した。「猛暑の夏 原発なしでも」「発電に余裕があったことが証明された」「すべての原発 今すぐ廃炉」などと書いていた。

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原発ゼロへ | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/04/09 18:50

◎原発ゼロへ6年目の行動 フライデーリポート

 原発ゼロをめざす、毎週金曜日の関西電力東海支社(名古屋市東区)前での行動が3月31日、行われた。昼過ぎから雨が降っていたが気温が高かったのでそれほど寒くない。もうすぐ4月だ。

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 東京電力福島第一原発事故を受けて、東京・首相官邸前で2012年3月29日に約300人で始まった原発ゼロの行動は、この日で節目の5年目になり、6年目への行動へ入った。

 毎週金曜日の行動は、名古屋へ全国へと広がった。毎週欠かさず続けるという粘り強い市民運動は、それまでの日本にはなかった形態だ。

 その草の根の運動は、再稼働を強行する安倍政権に対し、原発ゼロを願う世論の多数派形成に大きな影響を与えているだろう。住民らが訴えた関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めで、大津地裁がこれを認める仮処分決定(2016年3月9日)などは、その反映だろう。

 しかし、大阪高裁は3月28日、その仮処分決定を取り消し、運転再開を求めていた関電側の訴えを認めた。「安全性が欠如しているとはいえない」と判断をした。関電は再稼働に向けた準備を進めようとしている。

 こうした逆行する判断が出ても、世論は原発ゼロが多数派だ。逆行を乗り越えていくだろう。名古屋でも原発ゼロまで粘り強く頑張ろうと思う。

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 この日の関電前での行動には、「懲りんのか! いいかげんにしてちょう!!」などのプラカードが掲げられた。スピーチタイムでは、3人の人たちがそれぞれの立場から大阪高裁の決定を批判。午後7時から中部電力本社前で行動していた人たちが合流して、原発ゼロのコールをくり返した。
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/04/02 10:38

◎吉永小百合・坂本龍一 原爆詩の朗読会

 詩はこんなに力を持って迫ってくるのか――吉永小百合と坂本龍一の朗読会が2017年12月に大阪・フェスティバルホールで開かれ、その様子をNHKがBSプレミアムで放送(2月19日、3月13日再放送)した。

 女優、吉永小百合は、原爆詩の朗読を、この30年続けている。ヒロシマ、ナガサキに、福島第一原発事故(2011年3月11日)でのフクシマの人々の詩が加わった。

 音楽家の坂本龍一は、アカデミー作曲賞を授与されるなど世界で活躍している。「吉永さんに頼まれて断る人はいませんよね」と語り、吉永といっしょにオックスフォード大学などで吉永の詩の朗読に合わせてピアノを弾いてきた。

 大阪で吉永は、フクシマの1年の女子高校生の詩を朗読する。

 さんてんいちいち/たった8文字の言葉に/私たちからどれくらいのものを/奪っていったんだろうか/ふくしまがゆれた/私がゆれた/今/立ち上がれ前を向け/手をつなげ/これが私の第1歩

 吉永は、白い清楚な服を着て、まっすぐ前を見つめ、静かに、つぶやくように読む。時々、目をつむり…。

 坂本は、鍵盤に頭(こうべ)を垂れるかのようにして、静かに、あくまでも静かに奏でる…。

 NHKは、2人の映像を重ねる。真っ黒な背景に、この3月で72歳になるとは思えないほどの吉永の真剣な顔が浮かぶ。抑えて、抑えて読む詩の力。2人のコラボの力なのか。

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(NHKから)

 今も原発という戦車は/放射能という弾をうち/人々の心をうちぬく

 吉永は、終戦の年の1945年に生まれた。彼女の年齢は、そのまま戦後と重なる。日本人は、ヒロシマ、ナガサキ、ヤイズ、フクシマと何度も、何度も核に脅かされた。

 吉永小百合と坂本龍一の朗読会の映像は、人々の心のなかに、あくまでも静かに、静かに、核への怒りを注ぎ込む。吉永が朗読会で最初に読むのがヒロシマで被爆した峠三吉の詩だ。

 ちちをかえせ/ははをかえせ/としよりをかえせ/こどもをかえせ/

 2人の朗読会の響きは、私の心のなかに深く、深く、届いていく。
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/03/17 09:08

◎豊田で「3・11」集会、デモ 1分足らずで死ぬ放射線量とは

 東日本大震災から6年目になる3月11日、豊田市では午後1時30分から約50人が参加して名鉄豊田市駅の横のマック前広場で、原発ゼロの集会が行われた。

 東電福島第一原発事故を契機に、豊田市でも全国に呼応して毎月第2、第4金曜日に原発ゼロの粘り強い運動が続いている。豊田市からは南東約100kmに、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)がある。東海地震の震源域の真ん中にある、最も危険な原発だ。中電は再稼働をねらっている。

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 福島第一原発では、2月に2号機で、推定1時間で最大650シーベルトいう極めて高い放射線量の場所を見つけたという。人間は1分足らずで死ぬというこのニュースを聞いて震えた。

 それなのに安倍首相は、「完全にコントロールされている」とのべたり、原発を再稼働させている。こんな政権を続けさせていたら日本は滅びてしまう。原発ゼロは即刻だ。

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 この日は、市内をデモ行進する組と駅前でスタンディングアピールする組に分かれて行動した。「福島は終わっていない。福島を忘れない!」などの横断幕を掲げた。

 2組は、再びマック前広場に集合し、地震が起きた午後2時46分に、犠牲者に黙とうした。原発事故関連死は、2115人にものぼるのだ。原発ゼロの思いを込めて。

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原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/03/14 08:46

◎東日本大震災から6年 原発いらんがね

 東日本大震災から6年目の3月11日、「3・11」行動が愛知県各地をはじめ全国で行われた。名古屋では栄のテレビ塔のそばのもちのき広場で、午前11時からマルシェ(フランス語で市場の意味)や五島良子さんのライブイベントが行われた。

 「TEAM原発いらんがねNAGOYA」が呼びかけたもの。

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 被災地では、今も12万人が避難生活を強いられ、商店街や中心街の再建も途上だ。原発事故が起きた福島では、原発事故関連死が2115人にものぼるなど、深刻な実態が続いている。

 福島第1原発は、溶け落ちた核燃料の状況もわからず、高放射線量によって調査さえ難航している。「凍土遮水壁」の効果は出ず、安倍首相のいう「完全にコントロールされている」どころか、解決のメドもたっていない。安倍政権は、原発再稼働と原発輸出を推進している。

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(ドラムをたたいて原発ゼロを訴える日本共産党のもとむら伸子衆院議員)

 午後1時半から開かれた集会には、約500人が参加。(福井県)高浜・美浜老朽原発廃炉・名古屋訴訟弁護団や自主避難者の会、チーム福島アニマルレスキューなどから、原発ゼロの訴えがあった。

 政党からは、民進党の近藤昭一衆院議員や日本共産党のもとむら伸子衆院議員、自由党や社民党の愛知県代表らがあいさつした。

 サウンドカーやドラム隊などを先頭に、名古屋の中心部をデモ行進した。「安倍政権は即刻退陣」や「げんぱつをなくそう」などの横断幕などを掲げた。いい天気のなか、多くの市民が注目し、激励してくれた。

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原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/03/13 14:51

◎原発は子どもに残せない フライデー・リポート

 原発ゼロをめざす関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が3月3日夜、行われた。風が強くて寒く、今の時季の行動が最も厳しい。用事があり、開会に遅れてしまった。関電前に着いたのは、スピーチタイムが終わったところだった。

 「原発はきけん こどもに残せない」などと書いたゼッケンを付けた女性が参加していた。参加者は、少しずつ増えた。40人くらいだろうか。寒さに負けずに8時まで行った。

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 地下鉄高岳駅に向かう人も、寒そうに足早に通り過ぎていく。もうすぐ、東京電力福島第1原発事故から6年目になる「3・11」が来る。朝日新聞(2月27日付)が、原発事故の損害賠償費用を全国の電力会社も負担しており、それは結局、電気料金に上乗せられているとして、試算していた。

 1世帯あたり年約587〜1484円を負担している計算になるという。豊田市に住む自分は、中部電力の電気を使用しているが、587円になるという。びっくりだ。家庭に配布される検針票には記載されていないから、国民は知らないのだ。何ということだ。原発をなくす以外にない。

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 原発ゼロの運動が、首相官邸前をはじめ、名古屋市、豊田市など全国各地で続いているのはすごいことだ。今年の「3・11」は、名古屋栄のテレビ塔横のもちのき広場で集会とデモ行進が計画されている。

 豊田市でも午後1時から名鉄豊田市駅横前のマック広場で、集会とデモ行進がある。原発ゼロを実現するためには、まだまだ頑張らなくてはと思う。
原発ゼロへ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/03/05 10:28

◎老朽化・高浜原発の廃炉を 講演とライブ

 関西電力高浜原発1、2号機(福井県高浜町)は、稼働から40年を超える老朽原発だ。原子力規制委員会は16年6月に、「原則40年で廃炉」のルールを破って再稼働を認めた。

 再稼働を認める動きがあるなかで同年4月、「高浜原発40年廃炉・名古屋行政訴訟」が、14都道府県から76人が参加(第1次訴訟団)して名古屋地裁に行われた。安倍政権に対し、原発稼働の新規制基準の不合理性、運転延長の是非を正面から問う裁判だ。

 同「訴訟を支える市民の会」が結成され、その第1回総会が2月19日(日)、イーブルなごや(女性会館)3階ホールで行われた。

 午前10時から総会で、午後からは福井県の「若狭・小浜市民の会」の中嶌哲演さん(明通寺住職)の講演と川口真由美さんのミニライブが行われた。400人近い人が熱心に聞き入った。

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(講演する中嶌哲演さん)

 弁護団の訴えでは、苦労ばかりで金銭にならない裁判に、多くの若手弁護士が参加して頑張っていることが報告された。

 中嶌さんの講演では、原発に群がる原子力ムラ・行政に抗して、「3つの地元」(立地地元、被害地元、消費地元)が連帯して運動をすすめることが必要だという話が印象に残った。

 原発をなくしたいと思っていても、「立地地元」の人たちが仕事・生活への不安から心ならずも原発に賛成してしまう。このことに「3つの地元」が連帯して、問題を解決していく方策を探る探るべきだ、ということを中嶌さんは強調した。

 講演を聞き、ライブを楽しみながら、危険な老朽原発を絶対に再稼働させてはならない、という思いを強くした。高浜原発には、3、4号機もあるが、住民が求めた運転差し止めの仮処分を大津地裁が認めている(16年7月)。

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(川口真由美さんのミニライブ)

 東京電力柏崎・刈羽原発の再稼働が最大の争点になった昨年10月の新潟知事選では、野党統一候補の米山隆一氏が勝利した。3月で東電福島第一原発事故から6年になる。再稼働をすすめる安倍政権を包囲し、原発ゼロの日本をつくらねばと思った。
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/02/21 17:10

◎ムチ打たないで! フライデー・リポート

原発ゼロをめざす関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が1月27日、行われた。行動も、1年の中で最も厳しい季節になってきたが、この日は幸い、比較的暖かく、風もなかった。

 もうすぐ東電福島第一原発事故から7回目の「3・11」がやってくる。いまだに約8万6000人もの人が避難を余儀なくされている。それなのに安倍政権は再稼働をすすめている。「原則40年で廃炉」のルールもどこ吹く風だ。

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 首相官邸前や名古屋など、全国各地で原発ゼロの行動がねばり強く続いている。素晴らしいことだ。

 参加者は、「懲りんのか! いいかげんにしてちょう!」「老朽原発にムチ打たないで」など、安倍政権への怒りのプラカードをかかげていた。

 地下鉄高岳駅に向かう人々は、われわれの「再稼働反対」のコールを聞きながら、関電ビルを見上げて通り過ぎていく。

 コールを始めて30分ほど過ぎた時、すぐそばでタクシーがバイクと接触する事故が起きた。救急車やパトカーが来て、大変なさわぎになり、しばらくコールを中断した。さわぎがおさまり再開した。

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 ドイツなどに続いてアジアでもベトナムや台湾が脱原発を決めた。原発ゼロへ、まだまだ頑張らねばと思った。昨年夏の参院選で、愛知選挙区で原発ゼロを訴えた日本共産党の候補者、すやま初美さんが参加していた。
原発ゼロへ | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/01/29 09:38

◎フライデーリポート 新潟県知事は再稼働認めず

 1月6日(金)、今年初めての関電前行動だ。毎週金曜日に原発ゼロをめざして行われ、今年で6年目を迎える。この日、名古屋市東区の関西電力東海支社前は、風がなかったので冬にしては暖かい日だった。

 午後6時30分、みんなで新年のあいさつを交わしてから、いつものように「再稼働反対!」などのコールが始まった。関電の「高浜・美浜原発40年廃炉・名古屋訴訟」の北村栄弁護士が参加していた。

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 スピーチタイムでは、4人が訴えた。なかでも1人の女性が、今年中にも予想される総選挙で、原発廃止の議員を増やすために、市民と野党との共闘を進めようと訴えたのが印象に残った。

 参加者の1人は、安倍政権の「国民だまし」についての「基礎知識」というユニークなプラカードを持参していた。「世界最高水準の原発」と言っているが、実際は「最低水準以下」であり、オスプレイの「墜落」を「不時着」と言い換えたり、「頭の片隅にもない」といいながら次々と「強行採決実施」した…。

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 昨年10月の新潟県知事選で、野党と市民の共闘で初当選した米山隆一知事。1月5日に、就任後初めて東京電力の数土文夫会長、広瀬直己社長と会談した。米山知事は、知事選で公約した通り、柏崎刈羽原発再稼働について改めて、認められないとのべた。

 米山知事は、①福島原発事故の原因、②健康や生活への影響、③安全な避難方法の3つについて徹底検証が終わるまで、「県民の命と暮らしを守ることが最優先の責務である知事として、再稼働の議論はできないし、認めることはできない」と伝えた。

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 原発ゼロをめざす運動に、どれほど勇気を与えたことか。このブログ「トヨタで生きる」の「原発ゼロ」をめざす記事は、今回で224回目になる。米山知事の言動は、大きな励みだ。

 今年の3月11日は、東電福島第1原発事故から6年目を迎える。その日に、テレビ塔南側の「もちの木広場」で午後1時30分から大規模な集会、デモ行進を予定している、と主催者側からの告知があった。さぁ、原発ゼロへ!
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/01/07 10:10

◎福島原発事故 廃炉・賠償などに21・05兆円も

 経済産業省は12月9日、東京電力の「経営改革」などを検討する非公開の有識者会議「東京電力改革・1F問題委員会」(東電委員会)を開き、福島第1原発の廃炉や損害賠償・除染などの事故費用が21・5兆円になるとの試算を公表しました。

 2013年時点で想定した11兆円から倍増しています。とくに廃炉費用は、デブリがどのような状態になっているかわからず、取り出すのにはこれまでの4倍の8兆円もかかるとしています。

 増大した費用は税金や電気料金に上乗せされ、国民負担増につながります。

 ところで、このブログ「トヨタで生きる」では、NHKスペシャル「廃炉への道2016 調査報告 膨らむコスト ~誰がどう負担していくか~」(11月6日放送)を取り上げました。
 http://toyotaroudousya.blog135.fc2.com/blog-entry-2326.html

 この番組のなかで、廃炉費用などに13・3兆円もかかると独自の試算をしていることを紹介しました。

 ところが「共産党が隠したい事実」と名のコメント者は、「原発停止の代替に掛かった燃料費は15兆円以上」とか、日本共産党が、「大多数の国民の電気代や燃料代などの生活への影響は関係無いから黙っとこ」などと言っているかのように描き、日本共産党を攻撃し、原発再稼働を容認しています。

 東電委員会は今回、廃炉・賠償費用などに、これまでの想定の2倍の21・5兆円にもなることを明らかにしました。この試算も、デブリの状態がどうなっているかわからになかでのものです。さらに膨らむことは避けがたいでしょう。

原発ゼロ 豊田駅前での行動
(原発ゼロの行動=今年3月、豊田駅前で)

 安倍政権は、電力自由化で新たに参入した、原発を持たない新電力にも廃炉や賠償費用などを負担させることも検討しています。結局、福島第一原発事故の負担は、「原発停止の代替に掛かった燃料費」をはるかに上回るばく大な金額を国民に負担させるものです。

 原発はただちにゼロにし、再生可能エネルギーへの道を歩むことこそ、国民への負担が抑えられる道であることは、もはや明らかでしょう。

原発ゼロへ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/12/10 15:20

◎チェルノブイリの巨大石棺が移動

 このブログ「トヨタで生きる」で、原発ゼロを訴えると、「原発停止で燃料費が国民に電気代の形でのし掛かってくる」(11月10日アップ記事)などと再稼働を容認するかのようなコメントが寄せられます。

 原発のコストは安いといわれたのは、福島第一原発事故で吹っ飛びました。再稼働容認論者は、1986年に起きたウクライナ北部のチェルノブイリ原発4号炉の事態をどう考えるのでしょうか? 福島第一原発事故と同じような「レベル7」の深刻な事故でした。

 チェルノブイリ原発4号炉は、たえまなく放出される放射線を閉じ込めるために、「石棺」でおおわれてきました。しかし、事故から30年、石棺が老朽化したために、石棺の隣でさらに石棺をつくる作業が続けられてきました。

 11月14日、完成した石棺――巨大なかまぼこ形の金属製構造物を移す作業が始まりました。石棺は、長さ162m、高さ108m、アーチ間の幅257m、重さ3万6000トンという巨大な物です。

 計5日間、計約40時間かけて動かすといいます。この石棺で最低100年程度、密封・管理するといいます。しかし、4号炉の廃炉のめどはたっていないといいます。

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(チェルノブイリ原発であらたに完成した石棺の移動が始まっています=ネットから)

 事故から30年、さらに100年間密封・管理しても、廃炉のめどが立たないとは! 放射線を人類は、いまだにコントロールすることができないのです。福島第一原発は、デブリが原子炉を突き破っているといわれています。

 廃炉に40年といわれていますが、果たしてできるのか? 予期しない事態が生まれれば、さらに長期間かかるでしょう。それなのに安倍政権は再稼働をすすめています。

 原発はゼロにして、再生可能エネルギーにするしかないでしょう。日本は地震・火山列島です。チェルノブイリの石棺の移動の写真を見て、原発事故の恐ろしさに声がでないほどです。
原発ゼロへ | コメント(5) | トラックバック(0) | 2016/11/19 05:44

◎Nスぺ 原発事故のコストは13・3兆円 国民負担に


 NHKスペシャル「廃炉への道2016 調査報告 膨らむコスト ~誰がどう負担していくか~」(11月6日放送)を見た。ジャーナリズムの重要な仕事である調査報道をふまえた見ごたえがある番組だった。

 東京電力福島第一原発事故から5年8カ月。メルトダウンした3つの原子炉を同時に廃炉にするという負の作業がすすめられている。いまなお9万人が避難生活を強いられている。

 その一方で、安倍政権は原発の再稼働を強行し、川内原発(鹿児島県)、伊方原発(愛媛県)で3基が動いている。福島第一原発事故の後始末である「賠償」「除染」「廃炉」の3つにどれだけの費用がかかるのか、まったくわからなかった。

 Nスぺでは、東電や原子力賠償損害支払機構などのデータを独自取材で丹念に調査し、3つの総額=原発事故のコストが約13・3兆円にのぼることを突き止めた。天文学的な金額に驚くばかりである。

Nスぺ 13・1兆円
(NHKが独自取材で明らかにした原発事故のコストは約13.3兆円にものぼる=Nスぺから)

 原発の「安全神話」をふりまいてきた歴代自民党政府、電力会社、原発メーカーなど原発に群がる「原発ムラ」の無責任さに、あらためて怒りがわく。そのばく大な費用をだれが負担するのか?

 東電の広瀬直己社長は、東電が責任を負うことについて、「債務超過になって(東電は)倒れてしまう」と語る。倒産したら元も子もない、という脅しの論理だ。「原発ムラ」の論理もこれに貫かれている。

 番組では、安倍晋三首相が東京オリンピック誘致に向けて語った、「福島の状況はコントロールされています」という発言に焦点をあてる。民主党政権から自民・公明連立政権の復活になって、「東電の全責任がくつがえされた」と明言する。

 NHKは、“アベチャンネル”と揶揄されるほど安倍政権を批判しなかったが、福島原発事故の報道ではまともな番組が多い。今回のNスぺも気骨ある編集になっていた。

Nスぺ 中間貯蔵施設
(福島第一原発の数倍もの広さが必要な中間貯蔵施設の建設予定図=Nスぺから)

 このなかで廃炉費用について、溶け落ちた燃料デブリを取り出す費用を東電は2500億円と見積もっていることに鋭く切り込む。米スリーマイル島の事故を参考に割り出したその数字は、技術の進展などで7割に減らしていること。スリーマイル島の事故は、燃料デブリは炉内にあったのに、福島第一原発事故では炉を突き破っていることをあげ、2500億円について問題を投げかける。

 ふくらみ続ける原発事故のコストは、結局、電力料金の上乗せという形で国民負担になっていくことを明らかにした。コストを切り口に原発事故迫った力作だった。

 原発は他の発電より安いという論理を調査報道の力で打ち破っている。ただもう一歩、原発が人間と共存しえないことを、地震・火山列島日本で迫って欲しかった。
原発ゼロへ | コメント(5) | トラックバック(0) | 2016/11/10 17:53

◎新潟知事選 野党統一候補・米山氏が自公を破る

 原発再稼働の是非が最大の争点になった新潟知事選は10月16日の投票の結果、市民と日本共産党や自由党(旧生活の党)、社民党、新社会党、緑の党の5党が擁立した米山隆一氏(49)=医師、弁護士=が、自民・公明党推薦の森民夫氏(67)=前長岡市長=を破り初当選しました。

 米山氏は、当選が決まると、「命と暮らしが守られない現状での再稼働は認められない」と主張していくとのべました。朝日新聞の出口調査(4812人)では、最も重視したのは「原発への対応」で29%を占め、2位の「景気・雇用」の24%を上回り、東電の柏崎・刈羽原発の再稼働に反対は64%を占め、賛成は28%でした。

 このブログ「トヨタで生きる」で、前日に関電前の原発ゼロの行動をアップした際、新潟知事選に触れ、原発の再稼働が最大の争点とのべましたが、その通りになりました。

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(東電の柏崎・刈羽原発=グーグル・アースから)

 新潟知事選は、「福島第一原発事故の検証と総括なしに、再稼働の議論はできない」と主張してきた前知事の泉田裕彦氏が(54)が、選挙戦を前に突然、4選への立候補を取りやめました。

 何があったのか? 新潟県出資の海運会社の子会社のトラブルをめぐり、新潟日報が知事の責任を追及するキャンペーンを繰り広げたことを理由にあげるという不可解なことでした。

 泉田氏が柏崎・刈羽原発の再稼働に簡単にOKを出さなかったのは、在任中に経験した中越地震(2004年)と中越沖地震(2007年)の2度の地震で、東電に振り回されたからです。

 特に中越沖地震では、柏崎刈羽原発1号機の揺れは耐震設計上の想定の約2・5倍に達し、3号機では火災が発生、黒煙が上がるという事態になりました。

 さらに福島第一原発のレベル7の大事故が起きました。泉田氏は毎日新聞のインタビュー(10月12日付)に、こう語っています。

 「問題なのは東電の体質。メルトダウンを隠し、虚偽説明を続けてきた。情報を開示せず会社を守ろうとする組織では駄目。うそをついたり、保身に走ったりする人を排除する組織でないと、原発は安全に運転できない」

 新潟県民は、泉田氏と同じように東電の体質を知っており、今回の知事選で再稼働なんてとんでもないと判断したのでしょう。

 鹿児島県で、原発再稼働反対の三反園訓知事の誕生(16年7月)に続く、新潟県知事選での勝利は、安倍政権の再稼働推進に待ったをかけ、原発ゼロを国民が強く願っていることを示すものです。
原発ゼロへ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/10/17 17:14

◎Bob Dylanの「時代は変わる」 フライデーリポート

 原発ゼロをめざす関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が10月14日、行われた。ついこの間まで暑い日が続いていたが、10月に入り少し肌寒くなってきた。日の落ちるのも早くなり、午後6時には暗くなった。

 関電前の行動も6年目に入り長期戦になってきた。十数人でコールを始める。地下鉄・高岳駅に向かう帰宅する人たちが振り返っていく。

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 スピーチタイムでは、汚染された土壌の上に盛り土をするはずだったのが、空洞になっていた東京・豊洲市場の例を挙げ、石原慎太郎元知事以来の自民党都政のいい加減さを訴えた人がいた。

 いつもギターで参加している人は、ノーベル文学賞を受賞したBob Dylanの「時代は変わる」を歌った。

 ♪さまよう人たちよ まわりに集まれ 水かさが増していくことに気付くんだ …時代は変わっていく

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 私も今年になってから、関電の「高浜原発40年廃炉・名古屋訴訟」の第2次原告団に加わった。10月26日(水曜日)に第2回口頭弁論が開かれる。40年以上も稼働する老朽原発は、絶対に認められない。

 原発の廃炉作業は、40年かかると言われているが、福島第1原発のようにメルトダウンし、デブリがどうなっているのかもわからない原発は、50年、60年かかるだろうと言われている。

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 今、原発の再稼働を決定した人たち――安倍政権や原子力規制委員会などの人々は、40年後にはすべていなくなっているだろう。後は野となれ、山となれなれと言うことだろう。未来に責任を持とうと言う気は全くない人たちだ。

 早く政治を変えなくてはならない。東電の柏崎・刈羽原発の再稼働を最大の争点とした新潟知事選は、10月16日(日)に投開票される。日本共産党などの野党統一候補は再稼働に反対し、再稼働へ動くといわれる自民・公明候補と互角のたたかいをしているという。

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 勝利すれば、原発反対を訴えて勝利した鹿児島県知事選に続くものになる。原発ゼロへ、粘り強く、そして不断の努力が必要だ。「時代は変わる」と、希望の未来を迎えるために――。

原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/10/16 10:20

◎もんじゅ廃炉へ 一方、高速炉は続ける

 奈良県桜井市に、飛鳥時代に創建された安倍文殊院があります。本尊は、“3人寄れば文殊の知恵”で知られる国宝・文殊菩薩です。この地は、豪族・安倍氏の本拠地です。遣唐使の阿倍仲麻呂は、一族の出といわれます。

 安倍晋三首相は、この安倍一族とはおそらく関係ないでしょう。その安倍政権は9月21日、原子力関係閣僚会議を開き、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について「廃炉を含めて抜本的な見直しを行う」(菅義偉官房長官)ことを決めました。

 一方で、もんじゅに代わる高速炉開発の推進に向けた「高速炉開発会議」を設けることを発表しました。破たんした「核燃料サイクル」政策をあくまで続けようとしています。

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(福井県敦賀市のもんじゅ)

 もんじゅは、原発の使用済み核燃料を再処理して取り出すプルトニウムを燃料にするものです。プルトニウムは、核兵器に使用するものです。自民党政権や電力業界は、再処理施設や高速増殖炉の開発で核燃料サイクルを完成させるとしてきました。

 核燃料サイクルとは、ウランを原発で燃やし、使用済み核燃料を再処理して取り出すプルトニウムを高速増殖炉で燃やし、さらにその使用済み核燃料を再処理して、燃やした以上のプルトニウムが取り出せるという夢物語のような話です。

 ツイッターの“もんじゅ君”を知っていますか? 2011年の東日本大震災を機に登場した、ゆるキャラのツイッターです。自己紹介で、もんじゅについてこう語っています。

 「1994年の初臨界からおしごとしたのはたったの4ヵ月。だけどおこづかいはこれまでに1兆円以上、1日あたり5500万円! はやくご隠居したいですだよ」

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(もんじゅ君のツイッター)

 語尾に、「ですだよ」を多用するゆるキャラに、思わず笑いがこぼれます。もんじゅを早く廃炉にしてほしいと訴えてきました。これまでの税金投入は1兆円以上。初臨界から22年たつのに、稼働したのはわずか4カ月。1日当たり5500万円もの無駄遣いをしてきたからです。

 水で冷やす原発と違って、もんじゅは水と触れると大爆発するナトリウムで冷やします。もんじゅは、ナトリウム漏れを起こしたり、燃料交換用装置の落下事故、1万点以上の機器の点検漏れなどトラブル続きです。

 技術的に無理だといってアメリカなどが高速増殖炉から撤退するなかで、頑強にもんじゅにしがみついてきたのが自民党政権です。しかし、もんじゅを廃炉しても、高速炉の研究は続けるといいます。

 これまで、プルトニウムはイギリスなどに委託して再処理を進めてきましたが、すでに48トン近くがたまっており、日本はひそかに核兵器の開発をすすめているのではないかと国際社会から疑われてきました。

 高速増殖炉はもちろん、既存の原発でプルトニウムを使う「プルサーマル」もふくめ「核燃料サイクル」からきっぱり撤退して、日本は原発ゼロの国にすすむべきでしよう。
原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/09/22 09:55

◎NHKも、たまにはいい番組をやるね!

 NHKの解説委員(新聞でいう論説委員)がライブで行う討論番組、「解説スタジアム」で、「どこに向かう日本の原子力政策」を8月26日に放送しましたが、これが大きな評判を呼んでいます。

 6人の解説委員が解説委員長の司会のもとに行ったもの。ネットでは、「これがNHKかと、わが目、わが耳を疑うこと請け合い」と、オンデマンドなどでの視聴を訴えています。

 NHKは、政治問題では“アベチャンネル”と称されるほど、暴走する安倍政権を批判しませんが、この日の原発政策をめぐっては、厳しい批判をくり広げました。

 安倍政権のもとで、原発は川内原発(鹿児島県)、伊方原発(愛媛県)、高浜原発(福井県)が原子力規制委員会から認められて再稼働しました。高浜原発は、住民の訴えを裁判所が認めて、稼働が差し止められています。

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(NHKの解説委員の討論番組「どこに向かう日本の原子力政策」=8月26日)

 解説委員らは、規制委員会の田中俊一委員長が、「安全は保障しません」とくり返しのべていること、アメリカの基準には周辺住民の避難計画も入っているのに、日本では自治体任せだと批判しました。

 その上で、規制委員会は原発というハードだけの「安全基準」を確認しているだけであり、避難計画をふくめた安全基準を政治がつくるべきであるが、動こうとしないと安倍政権の姿勢を問題視しました。

 また、「アメリカは、地震の多い西海岸には設置しないようにしている。日本は地震、津波、火山の原発リスク3原則がそろっている。原発に依存するのは問題だ」と強烈に批判する解説委員もいました。

 老朽化した原発は廃炉にするという「40年ルール」も、高浜原発の再稼働を認めたように、まやかしであると批判。減価償却が終わった原発を電力会社が再稼働させるのは、「コストが安くなり、儲かるからだ」との指摘も出るほどでした。

 原発から出る使用済み核燃料、いわゆる核のゴミの処分場もまったく決まっていないことも出されました。番組の途中で視聴者からとったアンケートでは、67・3%の人が再稼働反対と答えていました。

 核のゴミから出るプルトニウムを使った高速増殖炉「もんじゅ」は、相次ぐ事故で、もやは破たんしたことは明らかであり、毎年約200億円もの税金を投入していることをあげて、「やめるべきだ」と強い口調で語る解説委員もいました。

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(原発ゼロをめざす関西電力東海支社前行動=8月26日)

 また、プルトニウムが核兵器をつくるうえで欠かせないもので、北朝鮮などに対し安全保障上から、「潜在的抑止力になる」との声が上がっていることを紹介。国際的にも日本が核兵器をつくるのではないか、と疑われているとの意見も出ました。

 最後の「提言」では、現在の原発は10年でやめるべきであり、再生可能エネルギーへシフトしていくべきだと明確に語る解説委員もいました。番組全体は、安倍政権の原子力政策に強い疑問、批判を投げかけたものとなりました。「NHKもたまには、いい番組をやるね」という印象でした。
原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/08/31 08:54

◎フライデー・リポート 鹿児島県知事、原発の一時停止を

 原発ゼロをめざす関西電力東海支社前(名古屋市東区)での、毎週金曜日の行動が8月26日、行われた。久しぶりに参加することができた。みんな、変わらずにがんばっている。もう5年以上続く行動だ。すごい!

 この日、大きな動きがあった。九州電力・川内原発の一時停止と点検を公約にかかげて7月の鹿児島県知事に初当選した三反園訓知事(テレビ朝日の元コメンテーター)。公約通り、九州電力の瓜生道明社長と面会し、「熊本地震で県民の不安が高まった」として一時停止と点検を申し入れた。

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 瓜生社長は、「安全性に問題はない」と拒否した。何ということだ。県民の不安をバックに当選した三反園知事の申し入れは重いはずだ。九電がこんな姿勢なのは、原発再稼働を推進する安倍政権がいるからだ。

 関電前での行動では、九電への怒りが語られた。この日は、昼間の暑さは変わらないが、8月下旬とあって夕方からは少し過ごしやすくなった。風もあり秋の近づきを感じる。

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 川内原発や伊方原発など、再稼働への怒りのコールが続いた。スピーチタイムでは3人が発言した。「再稼働されて正直悔しいが、これからもがんばる」と発言した人がいた。

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 原発再稼働、沖縄・高江でのヘリパッド建設、憲法9条改悪への動き…参加者の1人は、「憲法の意味を知ろう。無関心では命が危ない」の手作りのプラカードをかかげていた。

 鹿児島県知事のように、あらたな動きが始まっているのだ。

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原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/08/28 10:20

◎伊方原発再稼働 事故で逃げられるのか?

 最近、車で走っていると、あちこちに太陽光パネルが設置してあるのが目立つようになりました。工場の屋上、住宅の屋根、耕作していない農地…2011年の東日本大震災の福島第一原発事故から、再生可能なエネルギーへの転換がひしひしと感じられるようになりました。

 ところが、8月12日に再稼働していた四国電力・伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町、出力89万キロ・ワット)は15日には、発電と送電を始めました。

 九州電力・川内原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力・高浜原発3、4号機に続いての再稼働です。もっとも高浜原発は、住民の訴えを裁判所が認め、稼働は差し止められています。

太陽光パネル
(太陽光パネル)

 伊方原発は、定期検査で2011年4月に停止して以来、約4年7カ月ぶりの再稼働です。今年の夏も猛暑が続いていますが、日本全国、どこも電力不足には陥っていません。原発がなくても暮らしていけることは、福島第一原発事故からの5年5カ月が証明しています。

 福島第一原発事故で、いまなお9万人余りが避難生活を余儀なくされているのに、再稼働をすすめる安倍政権と電力会社は、福島県民の気持ちを逆なでするものです。

 伊方原発の場所を地図で見ると、直線的に突き出した約40㎞もある佐田岬半島の付け根にあります。こんな細長い半島は、日本のなかでは特異です。再稼働にあたって住民からは、事故の時、逃げられるか? という不安が出ているのは当然です。

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(細長い佐田岬半島。伊方と書いた下に原発の印があります=帝国書院地図から)

 佐田半島には約5000人の住民が住んでいます。先月、地元の愛媛新聞が行った県民世論調査では、伊方原発の再稼働に否定的な回答が54%と過半数を占めました。同紙は12日付社説で「不安な見切り発車 容認できない」と批判しています。

 事故時に海路での避難先が想定されている大分県の地元紙の大分合同新聞は、「伊方原発は大分県民に不安を与えるだけの存在」として、再稼働は「到底許せない」と批判しています。

 福島第一原発事故を契機に、ドイツのメルケル政権は、原発を2022年までに全廃する政治決断をしました。再生可能エネルギーへの転換が着々とすすんでおり、25年までに40~45%に、35年には55~60%にまで高めるとしています。

 日本でも、東京電力・柏崎刈羽原発をかかえる新潟県の泉田裕彦知事は、「福島原発事故の検証なしに再稼働の議論はしない」と主張する知事がいます。事故から何も学ばず、着々と再稼働をすすめる安倍政権は異常です。
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/08/18 11:46

◎関電・高浜原発 運転再び認めず 大津地裁

 関西電力・高浜原子力発電所の3、4号機(福井県高浜町)の運転を、大津地裁(山本善彦裁判長)は7月12日、再び認めない決定をしました。

 住民が運転差し止めを訴えていた仮処分申請で、同地裁は3月に運転を認めない決定をしましたが、これに対する関電の異議を、この日退けたのです。

 唯一稼働している九州電力・川内原発(鹿児島県薩摩川内市)についても、同県の知事選(7月10日投票)で争点になり、元テレビ朝日コメンテーターの三反園訓氏(58)が初当選しました。

 同氏は、熊本地震の教訓から川内原発の一時停止・点検を訴えてきました。大津地裁の決定と合わせ、原発再稼働をすすめる安倍政権に待ったをかける大きな動きが続いています。

関電前行動
(大津地裁の3月の「高浜原発差し止め」を伝えた新聞を掲げる人=今年4月1日の関電東海支社前での原発ゼロの行動から)

 大津地裁で住民側は、震度7の揺れが続いた熊本地震のような事態を関電は想定していないことなどをあげ、安全性は不十分と主張しました。関電側は、国の新規制基準に合格しているなどとして運転を求めました。

 3月の大津地裁決定は、福島第1原発事故の原因は明らかになっていないこと、国の新規制基準に合格しただけでは安全といえないこと、高浜3、4号機の関電の過酷事故対策も「危惧すべき点や疑問が残るのに、関電は説明を尽くしていない」として住民の運転差し止めを認めました。

 関電は、稼働中だった3号機の運転を停止しています。関電は、大阪高裁に抗告するとみられていますが、大津地裁の決定が覆なければ運転はできません。

 東京・官邸前で、2012年3月29日に始まった毎週金曜日の原発ゼロの行動は、先月の6月17日で200回目を迎えました。名古屋市東区の関電東海支社前でも毎週金曜日行動が続き、豊田市でも月2回行われています。

 草の根からの運動が、裁判での闘いをささえ、大きな影響を与えてきたといえるでしょう。安倍政権の再稼働を許さないためにも、粘り強く頑張るぞ!
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/07/13 17:04

◎関電・高浜原発 差し止めは続く

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働を大津地裁の山本善彦裁判長は6月17日、ふたたび認めませんでした。関西電力が今年3月9日に運転差し止め仮処分をした大津地裁に、執行停止を求めていましたが、同裁判長はこれを却下しました。

 山本裁判長は、福島原発事故の「原因究明が完遂したと認めることができず、新規制基準に従って設置変更許可を受けたことそれ自体によって安全性が確保されたとみることはできない」と指摘しました。

 その上で、新規制基準に依拠し規制が具体的にどのように強化されたのか関電に立証を求め、執行停止の申し立てには理由がないと退けました。山本裁判長は、福島原発事故の原因はまだ明らかにされていないとの立場を明確にしました。

 井戸謙一弁護団長は「裁判長の安全性への考え方は微動だにしていない」とのべ、原告団長の辻義則さん(69)は、「県民や全国の脱原発を願う人の期待にしっかり応えるものになっている」と語りました。

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(関電高浜原発=福井県高浜町、グーグルアースから)

 この日は、東京の国会議事堂前をはじめ、全国各地で毎週金曜日の原発ゼロの行動が行われました。国会前の行動は2012年3月29日に始まり、この日でちょうど200回目。約800人が「再稼働反対!」「原発いらない」などとコールしました。

 名古屋市の関西電力東海支社前でも、国会議事堂前に続いて毎週金曜日の行動が続いています。大津地裁の判断を喜び合うとともに、原発ゼロへ向けてコールしました。

 日本共産党の本村伸子衆院議員が東京から駆けつけました。同党のすやま初美参院愛知選挙区候補も、「NO NUKES」を掲げてコールしました。
原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/06/18 10:06

◎原発は大丈夫なのか? 熊本地震

 関口宏氏がキャスターを務める毎日放送系の「サンデーモーニング」は4月24日(日)、熊本地震で原発が危険な状況であることを鋭く指摘しました。

 番組では、熊本地震が発生(4月14日)して10日目になり、これまでの地震と違って異例づくしと指摘します。震度7の大地震が2回起きたこと、しかも2カ所で同時に7だったこと。熊本、阿蘇、大分の3つのエリアで地震活動が活発になっていると分析しています。

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(「サンデーモーニング」=4月24日放送=から)

 その上で、布田川・日奈久断層帯の端と、それに続く中央構造線断層帯に日本で唯一稼働している川内原発(鹿児島県)と伊方原発(愛媛県)があることを、地図を使って指摘しました。

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(「サンデーモーニング」=4月24日放送=から)

 コメンテーターの涌井雅之氏は、九州という狭い範囲ではなく東アジア地域から、さらに1万年の単位という空間、時間を大きくとらえて地震を見なければならないと強調。具体的には慶長大地震をあげました。

 秀吉、家康時代の1600年前後の慶長年間には、震度7クラスといわれる伊予(愛媛県)地震、豊後(大分県)地震、伏見地震(京都府、大阪府)の3巨大地震が起きています。

 これらの地震は、約400年前のことであり、正確で科学的なデータはありませんが南海トラフが震源域という説があります。南海トラフ地震は、今最も心配されている大地震で、東日本大震災クラスか、それ以上が想定されています。

 伏見大地震では、秀吉が築いた伏見城の天守閣や石垣が大きな被害を受けました。今回の熊本城と同じです。コメンテーターの岸井成格氏は、フランスのルモンド紙は、地震列島・日本でなぜ、原発を止めないのだと書いていることを紹介しました。

 日本共産党国会議員団は、地震発生2日後の16日、小池晃書記局長が安倍政権に対し、「震源域が九州横断的に拡大しており、この地震が今後どのように広がるかは予測がつかない」などとして川内原発を直ちに停止するよう申し入れました。

 日本共産党の笠井亮衆院議員は4月18日の衆院TPP特別委員会で、川内原発を直ちに停止するよう迫りましたが、林幹雄経産大臣は、原子力規制庁が現状において停止する必要がないといっていることをあげ、応じませんでした。

               ◇

 安倍政権のテレビ放送局への圧力が強まる中で、国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)は4月20日、2016年「報道の自由度ランキング」を発表しました。日本は対象180カ国・地域のうち、61位から72位へと後退しています。

 NHKの「クローズアップ現代」やテレビ朝日の「報道ステーション」などで、骨のあるキャスターが相次いで降板するなか、「サンデーモーニング」はまだ健闘しているといえるでしょう。

原発ゼロへ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2016/04/24 10:21

◎40年超えた高浜原発の廃炉を フライデー・リポート

 原発ゼロをめざす毎週金曜日の関西電力東海支社(名古屋市東区)前での行動が4月1日、行われた。午後から小雨が降り続いていたが夕方にはやんだ。関電前の桜も咲き始めた。来週には満開になるだろう。

 「高浜原発差し止め」――滋賀県・大津地裁が関電高浜原発3、4号機の運転停止の決定(3月9日)したことを1面で大きく伝えた中日新聞の記事を掲げる参加者がいた。

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 5年目に入る原発ゼロの運動を励ます決定だったからだ。その高浜原発の1、2号機は稼働して40年を超えた。政府は、福島第一原発事故後、40年を超える老朽化した原発は、廃炉にすることを決めた。今年7月7日までに延長運転が認めなければ廃炉になる。

 ところが原子力規制委員会は、十分な審査も行わないままに2月24日に、関電の申請を合格とする審査書案作成した。このままでは、延長運転が認められる可能性がある。

 高浜原発が事故を起せば、名古屋まではわずか100数十kmであり、風向きによっては放射線が降り注ぐ危険があるというのだ。4月14日、40年を超えた高浜原発は違法だという提訴を名古屋地裁に行う。

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 スピーチタイムで弁護団の北村栄弁護士が、“デンジャラス原発にレッドカードを”と訴え、参加者にサポーターになるよう要請した。

 同弁護士はまた、「浜岡原発廃止弁護団」の黄色いタスキをしていた。豊田市から東へ100kmの浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働を中部電力はねらっている。

 中電は、南海トラフ地震にそなえ、浜岡原発に高さ22mの防波堤を築いていたが3月31日、防波壁の両端に造っていた盛り土工事を完了させた。上空からの写真を見たが、薄っぺらい防波堤にしか見えない。

 東電のように、「想定外」の津波が来たといって事故を起されたらたまったものではない。豊田市の住民は、福島県の住民と同じように非難を余儀なくされる。浜岡原発は、想定される東海地震の想定震源域の真上にあるのだ。弁護士のタスキが示しているように廃止しかない。

 スピーチタイムではまた、震災直後から福島県にボランティアに行っているという女性が、5年たっても復興できないでいる現地の様子を伝えながら、原発推進の安倍政権を変えなければと熱く訴えていた。

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(コールする吉良よし子参院議員=東京・官邸前)

 この日、東京・官邸前の原発ゼロ行動では、日本共産党の吉良よし子参院議員が8カ月ぶりにコールした。切迫早産の危機を乗り越え、長男を出産した吉良議員。「この子の命と未来を守りたい」とのべながら、「再稼働反対!」と訴えた。

原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/04/02 10:08

◎“光が灯った” フライデー・リポート

 原発ゼロをめざす関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が3月18日、行われた。大津地裁が関電高浜原発3、4号機の運転停止の決定(3月9日)をした後だけに、運動への確信を込めた行動になった。

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 夕方から雨になった。風が強く、傘が飛ばされそうになる。歩道に並んだ自転車が軒並み倒れていた。そんな嵐のなかでも、大津地裁の決定に「光が灯った」「日本の安全を守る決定 ありがとう」などのプラカードが踊り、元気なコールが続いた。

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 スピーチタイムでは、「MOx燃料を使うと猛毒のプルトニウムができる。それをどうするのか」と厳しく批判する参加者がいた。

 MOx燃料とは、原子炉の使用済み核燃料中に1%程度ふくまれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウムと二酸化ウランをまぜてプルトニウム濃度を4~9%に高めたものだという。核兵器に使うプルトニウムを多くふくんでいるのだ。

 高浜原発3、4号機などプルサーマル発電を行う原発で使われるものだ。

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 1週間前は、福島第一原発事故から5年目の日だった。この日から6年目の原発ゼロのたたかいが始まる。夏には参院選が行われる。安倍首相は衆参同日選挙もねらっている。自民党など原発推進政党を少数に追い込まねばならないと思う。

 厳しい冬も終わりだ。ますます元気にやろう! “光が灯った”のだ!

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原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/03/20 08:50

◎ドイツは脱原発加速 日本は再稼働加速

 これがレベル7というチェルノブイリと並んで原発の「深刻な事故」を起した日本なのか? 日経新聞の記者がベルリンから送った「独 脱原発を加速」の記事(3月6日付)を読み、怒りにも似た思いに駆られました。

 記事によると、メルケル首相は福島第一原発事故を受けて、前年に決めていた2040年の原発全廃の政策を、18年間前倒しして22年にすることを決めました。

 この方針で、昨年15年時点では再生可能エネルギーが30%にまでに増え、14年の「再生可能エネルギー法」の改正で、25年までに再生エネ比率を40~45%に、35年には55~60%にまで高めるとしています。

 世論調査では、国民の7~8割が脱原発と再生エネへの転換を支持しているといいます。再生エネ普及のための「賦課金」(日本円で年2万7000円)がかかっているのに。企業からも不満が漏れてこないと伝えています。

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(3月11日の関電前行動から)

 一方、原発事故を起した日本はどうでしようか? 安倍政権は、2030年の電源構成として、再生可能エネルギーを22~24%、原子力を20~22%にするとしています。

 原発ゼロの政策はまったくなく、原子力をベースロード電源と位置付けています。この5年間で、電力需要が高まる夏と冬の2回、「原発ゼロ」になりましたが、電気が足りなくなる事態は生まれませんでした。

 それなのに安倍政権は、鹿児島県の川内1、2号機、福井県の高浜3、4号機の再稼働を認めました。予想される東海地震域の真上にあり、民主党政権が稼働の中止を迫った浜岡原発(静岡県)も原子力規制委員会の審査を受けています。

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(3月11日の関電前行動から)

 高浜3、4号機について大津地裁は3月9日、福島原発事故の原因究明調査が進んでいないことなどをあげた上で、関電や原子力規制委員会の新規制基準策定に向かう姿勢に非常に不安を覚えるなどとして、稼働停止の仮処分決定をしました。安倍政権の再稼働推進姿勢を厳しく批判したのです。

 ドイツのメルケル政権は、脱原発を加速させているのに対し、日本の安倍政権は再稼働を加速させているのです。どちらの国が原発の深刻な事故を起したのか? 錯覚しそうになります。

原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/03/17 00:12

◎原発、初めて運転差し止め決定

 司法は生きていた――滋賀県の住民が訴えていた関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の稼働差し止めについて、大津地裁(山本善彦裁判長)は3月9日、稼働中の原発では初めて運転を差し止める画期的な仮処分決定を出しました。

 福井地裁が15年4月14日に、同じ高浜原発3、4号機の差し止め決定を出していましたが、同年12月24日に同じ福井地裁の別の裁判長がこれを取り消していました。

 国民の半数以上が原発ゼロを願うなかで、世論に冷や水を浴びせたものでした。今回の決定で司法は生きていたという実感です。関電は、決定を受け10日に運転を差し止めます。

大津地裁 高浜差し止め
(高浜原発の稼働を差し止めた大津地裁の決定を知らせる弁護団ら=3月9日、テレビ朝日から)

 大津地裁の決定は、「関電の主張や証明の程度では、新規制基準や設置変更許可が、直ちに公共の安寧となると考えることをためらわざるを得ない」と“ためらわざるを得ない”といいながらも、差し止めを認めた勇気ある決定です。

 明日11日は、福島第一原発事故から5年になります。安倍政権の原発再稼働に待ったをかける決定に、原発ゼロの運動は力を得たことになります。豊田市から東へ約100kmにある中電浜岡原発(静岡県御前崎市)も原子力規制委員会の審査を待っています。

 高浜原発から大津までは約70km。豊田市に住む私たちも、大津地裁の決定は大きな力になります。「福島原発事故を経験した国民は、事故の影響が及ぶ範囲の圧倒的な広さと、避難に大きな混乱が生じたことを熟知している」(大津地裁決定から)。

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 日経新聞が掲載した仮処分決定の要旨は次の通りです。

 【立証責任の所在】関電は東京電力福島第1原発事故を踏まえ、原子力規制行政がどう変化し、規制が具体的にどう強化され、関電がどう応えたか主張と証明を尽くすべきだ。原子力規制委員会が設置変更許可を与えた事実だけで、主張や証明があったとは言えない。

 【過酷事故対策】福島原発事故の原因究明は、建屋内の調査が進んでおらず、今なお道半ばの状況だ。津波を主な原因として特定できたのかも不明だ。同様の事故を防ぐ見地から安全確保対策を講じるには、原因究明の徹底が不可欠。この点に意を払わないのが関電や規制委の姿勢なら、新規制基準策定に向かう姿勢に非常に不安を覚える。

 福島第1原発の安全確保対策が不十分だったのは明らかだ。災害が起こるたび「想定を超える」災害だったと繰り返されてきた過ちに真摯に向き合うなら、十二分の余裕を持った基準にすることを念頭に、危険性を見落とした可能性があるとの立場で新規制基準を策定すべきだ。

 関電の主張や証明の程度では、新規制基準や設置変更許可が、直ちに公共の安寧となると考えることをためらわざるを得ない。

 審査過程を検討すると相当の対応策を準備しているとは言える。ただ、事故に備えた設備が新規制基準後に設置されたかは不明で、ディーゼル発電機の起動失敗例は少なくない。非常時の備えで完全を求めるのは不可能でも、このような備えで十分だとの社会一般の合意が形成されたと言ってよいか、ちゅうちょせざるを得ない。

2月26日 豊田市 原発ゼロ
(豊田駅前で行われた原発ゼロの行動、2月26日)

 【耐震性能】活断層について、関電の調査が海底を含む周辺領域全てで徹底的に行われたわけではない。基準地震動で十分な主張や証明がされたとは言えない。

 【津波に対する安全性能】1586年の天正地震に関する古文書に、若狭に大津波が押し寄せ、多くの人が死亡した記載がある。関電の調査結果から、大規模な津波が発生したとは考えられないとまで言っていいのか、疑問がある。

 【テロ対策】新規制基準で対応すべき範囲を超える。

 【避難計画】関電が直接問われるべき義務ではないが、福島原発事故を経験した国民は、事故の影響が及ぶ範囲の圧倒的な広さと、避難に大きな混乱が生じたことを熟知している。国家主導で具体的な避難計画が早急に策定される必要があり、避難計画を視野に入れた幅広い規制基準が望まれる。過酷事故を経た現時点では、そのような基準を策定すべき信義則上の義務が国家に発生していると言ってもよいのではないか。

 事故発生時の責任は誰が負うか明瞭にし、新規制基準を満たせば十分とするだけでなく、避難計画を含んだ安全確保対策にも意を払う必要がある。

 【被保全権利の存在】高浜3、4号機は、福島原発事故を踏まえた過酷事故対策の設計思想や、外部電源に依拠する緊急時の対策方法に関する問題点、耐震性能決定に関する問題点について危惧すべき点があり、津波対策や避難計画にも疑問が残る。

 人格権が侵害される恐れが高いのに、安全性の確保について関電が主張や証明を尽くしていない部分がある。被保全権は存在する。

 【保全の必要性】3号機は1月29日に再稼働し、4号機も2月26日に再稼働した。保全の必要性が認められる。
原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/03/10 10:07

◎トラブル原発・高浜 フラーデー・リポート

 原発ゼロをめざす関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が3月4日、行われた。いつものメンバーから、「久しぶりだね」と声をかけられた。

原発1


 すっかり春になったように暖かい。3月は、福島第一原発事故から5年になる月だ。東電は、ロボットを入れて原子炉の状況を把握しようとしているが、いまだに炉内の様子がわからない。約7万人の住民が避難を余儀なくされている。

原発2
(右がすやま初美さん)

 それなのに安倍政権と原子力規制委員会は、川内1、2号機(鹿児島県)、高浜3、4号機原発の再稼働を認めた。高浜原発4号機は、水漏れ事故や緊急停止事故が起きるなどトラブル続きだ。

 この日のスピーチでは、高浜原発を告発する発言や福島原発で汚染水が増え続けていることに、誰が責任をとるのかという怒りの声があがった。また、女性の参加者がNHKの原発関連の特集にツイートしたら、番組の趣旨にそわないと削除されたことを報告した。高市早苗総務相の電波停止発言の影響が出ているのではないか。

原発3

原発4


 日本共産党の参院愛知選挙区候補のすやま初美さんが参加していた。次回の3月11日は、ちょうど原発事故5年目になる。主催者から、キャンドルワークを行うとの告知があった。

 翌日の12日(土)には、栄のテレビ塔前のもちの木広場で大イベントを開き、集会、デモ行進をするという。原発事故5年目を迎え、原発ゼロへのあらたなたたかいが始まる。
原発ゼロへ | コメント(3) | トラックバック(0) | 2016/03/05 16:25

◎原発事故からまもなく5年 フライデー・リポート

 2011年3月11日の福島第一原発事故から間もなく5年。豊田市では第2、第4金曜日に原発ゼロの行動が行われてきた。2月26日(金)夕方も、豊田駅前のマック広場で集会を開いた後、駅入り口でスタンデング行動をした。

 「福島は終わっていない、福島を忘れない!」の横断幕。「原発は今すぐゼロに」などのフライヤーを持ってリレートークし、帰宅を急ぐトヨタ自動車労働者らに訴えた。

豊田原発ゼロ1

豊田原発ゼロ2


 この日は、関西電力高浜原発(福井県高浜町)4号機が再稼働をする日だった。4号機は運転開始から30年余にもなる老朽化した原発だ。再稼働準備中の20日に放射性物質を含む水漏れ事故があった。配管のボルトが緩んでいたという考えられない事故だった。

 (この日の行動の3日後には、発電・送電の直後に原子炉が緊急停止した。関電は、緩みっぱなしだ)

豊田原発ゼロ3

豊田原発ゼロ4


 行動には、旧小原村から「おいでんバス」に乗って参加する高齢の女性がいる。同村は、岐阜県境に近い村で、全国約80カ所にある核廃棄物処理場の候補地にあげられている。

 豊田市は、原発の核廃棄物の地層処分研究に関係する「電源立地交付金」を、これまでに約4億円受け取っている。その女性は、その事を知ってからいても立ってもおれなくなり、原発ゼロの行動に参加しているという。とつとつと語る女性の発言を聞いて、もっと頑張らねばと思った。

豊田原発ゼロ5 女性
(旧小原村から参加した女性)

 事故を起した東電の勝俣恒久・元会長ら3人の幹部が2月29日に強制起訴された。検察は不起訴にしたが、11人の市民でつくる検察審査会が2度にわたって起訴の議決をしたからだ。

 5年にもなるのに、原発事故で約7万人もの人々が避難している。東電社内で15・7mの津波試算があったが勝俣元会長らは手を打たなかったという。地震で15・5mの津波が襲ったのだ。それなのに東電幹部の責任が何も問われないなんてことは想像を絶する。

 駅を行きかう人々のなかに、トヨタ本社で勤務する人が多いことに驚いた。愛知環状鉄道から名鉄に乗り換える人が急ぎ足で通り過ぎていく。「原発ゼロ」の訴えを続けた。

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 この記事は、3月2日にアップの予定でしたが、都合により前日にアップしました。
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原発ゼロへ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2016/03/01 19:20

◎乳歯のストロンチウム調査 フライデー・リポート

 原発ゼロをめざす関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が1月15日、行われた。金曜日行動に参加するのは、今年初めてだ。今年は、昨年の冬に比べて、格段に暖かい。手袋がなくても大丈夫だ。

 今年の3月11日で、福島第一原発事故から5年目を迎える。福島県からの避難者は、まだ10万人を数える。廃炉の見通しもたっていない。それなのに、安倍政権は原発の再稼働をすすめる。

間2 20160115 (2)


 昨年12月に四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)へ調査に入った日本共産党国会議員団は、同電力の事故対策に重大な欠陥があることを明らかにした。福島第一原発では、水素爆発を起こし、大量の放射線をばらまいた。

 四国電力の対策は、水素を燃焼させるというものだが、海外ではそうした装置を使っている例はない。全電源喪失になった場合、電気で動かせなくなる。炉心溶融になった場合、欧州では核燃料を受け止める装置があるが、四国電力は水をためて受け止めるというだけだ。これで再稼働できるのか?

間2 20160115 (1)


 スピーチタイムでは2人の女性が発言した。1人は、安倍政権が新基地の建設を強行している沖縄・辺野古へ行ったという。米軍キャンプシュワブのゲート前で、基地建設に反対する人たちが座り込みをしている。

 機動隊が、抗議する人々をごぼう抜きにして排除しているという。この金曜日行動は週1回だが、沖縄の人々は毎日、早朝から座り込んでおり、「その気概に負けないよう頑張ろう」と訴えた。

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 もう1人の女性は、医師などの専門家集団が、子どもの乳歯を集めてストロンチウムの影響を調べている運動があることを報告した。長期的に放射線の影響を調べるものであり、抜けた子どもの乳歯を集める運動に協力してほしいと訴えた。

間4 20160115


 福島第一原発では、汚染水などから出る放射線が、大気へ、海へと放出されている。放射線の影響は、長期的にみないとわからない。安倍政権に真剣な対策を取らせるためにも、草の根からの金曜日行動は重要だと思う。
原発ゼロへ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/01/16 08:56

◎豊田市 核燃料に関する交付金3億5900万円!

 今年最初の金曜日の1月8日。全国で、国会前で、名古屋市で、豊田市で、原発ゼロの行動が行われた。3月11日には、東京電力福島第一原発事故から、5年目を迎える。

 豊田市では、豊田駅前のマック広場で午後6時から集会を開いた後、中部電力豊田支社までパレード。金曜日とあって、駅前の居酒屋などはどこも満員の様子だが、参加者は繁華街で原発ゼロを訴えた。

豊田原発2


 豊田市では、毎月第2、第4金曜日に集会とパレードが開かれてきた。主催者あいさつの後、参加者がリレートーク。豊田市長選挙(2月7日投票)に立候補を明らかにしている田中かつみさんも原発ゼロと市政改革を訴えた。

 参加者のなかに75歳の女性がいた。豊田市に合併した旧小原村から来たという。夜に自動車を運転して帰るのは怖いから、バスで帰るという。原発ゼロを訴えた後、1時間以上もかけて帰るというのには驚いた。いや、感動した。こうした人たちの運動を安倍政権は知っているのか?

豊田原発1


 その旧小原村には、原発の使用済み核燃料の地層処分に関係する「電源立地交付金」が政府から支給されてきた。日本共産党の大村よしのり市議は、昨年9月の市議会で、この問題を取り上げた。

 市側は、2014年度に支給された交付金は2472万円で、旧小原村当時からの総額は3億5900万円に上ることを明らかにした。大村市議は、原発の最終処分地としての立地について、安倍政権から要請があるのか、とただした。

豊田原発4


 市側は、「要請はない」と答弁したが、交付金をもらい続けている豊田市は、「核のゴミ受け入れノー」の意思表示を明確に打ち出すべきだ。そうでないと弱みを見せることになるからだ。

 福島県はこの日、避難者が9万9991人と発表した。このうち、県外への避難者は4万3497人を数える。ピーク時(2012年5月)の16万4865人から減ったものの、まだ10万人が避難しているのだ。

豊田原発3


 それなのに安倍政権は、川内原発(鹿児島県)を皮切りに、高浜原発(福井県)などを次々と再稼働させたり、させようとしている。事故から何も学ばず、電力会社の利益に狂奔している。パレードしながら、原発ゼロの運動を強めなければならないと考えた。
原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/01/09 10:39
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