◎贅沢の限り レクサスLC

 レクサス店で、3月16日に発売されたレクサスLCを見た。ドアが2つのクーペで、贅沢の限りを尽くしたLCに、すごいというしかない。最高価格で1450万円もする。

 V型8気筒5リットルのエンジンのガソリン車とV型6気筒3・5リットルのハイブリッド車の2種類。大きさは、4770(全長)×1920(全幅)×1345(全高)mm。

 ピッカ、ピッカのボディ、革張りの内装、傷を付けたら大変…。

レクサスLC1


 発売1カ月で、約1800台の受注があったという。月販目標が50台というから好調なのだ。トヨタの元町工場で生産している。

 雑誌『モーターファン』の別冊「LCのすべて」に、LC専用ラインが15年9月につくられたと書いている。

 床、壁、天井までが白のペイントで塗られ、ゴミや汚れを目立つようにして、清潔な環境にしているという。さらに、工具やホースなど吊り物をなくし、ボディを傷つけないようにするためだという。

レクサスLC2


 一つの作業が終わるごとに、「〇〇締め付けヨシ!」「〇〇結合ヨシ!」などの大きな声がラインに響く。一般の組立ラインではないという風景だ。十分に作業の練習をし、習熟度を上げないと、工程には入れないという厳しさだ。

 クルマの専門誌の記者は、ルポの最後にこう書く。

 「選りすぐりの社員によって完成されたLCは、まさに“珠玉の作品”。作業員のプライドを載せ、また1台、ラインから旅立っていった」

 レクサスをつくる労働者も、クルマに劣らずすごい!

                ◇

 この記事は、6月17日にアップする予定でしたが、都合により15日にアップしました。
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トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/15 17:07

◎人工知能が名人に勝つ衝撃

 将棋の佐藤天彦名人が人工知能(AI)のPONANZA(ポナンザ)に敗れるというニュースを5月21日の新聞で読み、AI技術はここまできたのか、と複雑な思いになりました。

 佐藤名人は、天才といわれた羽生善治3冠を2年前に破って名人になっています。対戦前にポナンザを借りて、「150局以上、対戦したが、ほとんど勝っていない」といいますから、完敗でしょう。

 へぼ将棋程度はやります。プロ棋士はよくアマチュア数人を相手に一度に指すといいますから、プロの頂点に立つ名人のすごさはわかります。それが敗れるとは、信じられない…。

 「日経トレンディ」(6月号)が「あなたの明日を変える革命商品 買える!役立つ! 人工知能&IOT」の特集を組んでいます。AI技術は、ディープラーニング、コンピューターの高性能化、ビックデータの出現によって本物になってきたといいます。

日経トレンディ


 その先頭を走っているのは、グーグル、アップル、アマゾン、マイクロソフトなどアメリカのIT企業ばかりで、日本の電機メーカーなどの存在は薄いといいます。「未来は米企業が掌握?」なんてことも書かれています。

 特集では、AI技術を使ったクルマの「自動運転」について、「『レベル2』がついにお手頃価格に。いよいよ登場する“セレナの次”」を書いています。

 日産自動車のセレナは、高速道路での「先行車追従」「レーンキープ」などレベル2の自動運転技術搭載車を、オプションとしてプラス24万円で売り出しており、多数の顧客がこちらを買っているといいます。

 世界の自動車メーカーは、自動運転技術で激しい争いをしています。特集ではグーグルから独立したウエイモ、日産、ロバート・ボッシュ、ダイムラー、BMWなどが先行しているとデータをあげて指摘しています。

 特集には、トヨタ自動車の名前はなし。「先行車追従」「レーンキープ」などは、4代目プリウスにもあります。うーん、自動運転ではトヨタの影はまだ薄いということでしょうか?
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/05/21 11:30

◎トヨタ 新型カムリの生産開始

 8代目となる新型カムリが1月9日に始まったアメリカ・デトロイトのモーターショーで初披露された。横幅は1840mmもあり、クラウン(1800mm)より幅が広い。日本ではあまり見かけないが、体の大きい米国民の人気車種だ。

 カムリは1982年に日本で発売された。今では、世界10カ所所の工場で生産、100以上の国・地域で販売されている。累計販売台数は1800万台を超える。

 アメリカでは、車種別では15年連続で最量販車になった。ケンタッキー州の工場で、年間40万台近くを生産している。

60 新型カムリ(8代目)
(新型カムリ=トヨタのホームページから)

 トランプ米大統領は就任前、トヨタがメキシコでつくる新工場に対しツイッターで、「とんでもない! 米国内で生産するか、高い関税を支払うかだ」と批判した。

 これに対し豊田章男社長は、米国内で5年間に1・1兆円を投資する計画を明らかにした。豊田社長は、トランプ大統領と10日から初の公式会談をする安倍首相と2月3日に東京のホテルで会った。

 東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急の日本料理店「水簾」で、食事しながらトランプ大統領との対応を話し合ったという。

 カムリの生産は、日本ではプリウスを生産している豊田市の堤工場で2月から始まった。労働者に、ご苦労さんの意味でドラ焼き2個が配られた。また2月は、販売が増える期末を前にして土曜日出勤がある。チョコレートが配布された。

ドラ焼き
(ドラ焼き)
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/02/10 11:33

◎”退屈なクルマ”を返上か? 「C-HR」発売

◎退屈なクルマを返上か? 「C-HR」発売

 トヨタは、満を持して小型SUV「C-HR」を12月14日、4チャンネルの販売店でいっせいに発売した。カローラに代表されるように、圧倒的に売れて万人受けする一方で、一部から“退屈なクルマ”と称されてきたトヨタ車。これを返上できるのか?

 あえてC-HRという英語名にしたことも、これまでのクルマとは違うということか? 「compact high rider」の略だという。最大の特徴はデザインだ。

 「これがトヨタ車?」というほど、とがったデザインに仕上げてある。大きなタイヤ、小さめの流線型の窓、彫刻したような彫りの深いゴツゴツ感…確かにこれまでのトヨタ車にない個性をアピールしている。

 4代目プリウスに続く「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)の第2弾になる。プリウスとプラットホームを共通にするなど、これまでの車種ごとの開発を改め、ユニットごとに開発して共通化し、原価低減などをめざす手法で開発された車だ。

30 プラットフォーム c-hr
(「C-HR」のプラットホーム)

 価格は251万6400円からで、約243万円からのプリウスより高い設定だ。1・2リットルターボエンジンと1・8リットルのハイブリッドがある。ハイブリッドの燃費は1ℓあたり30・2km。

 トヨタの子会社のトヨタ自動車東日本の岩手工場とトルコの工場で生産される。販売目標は、月6000台。発売前から予約を受け付けており、2万9000台あったという。世界100カ国で販売する世界戦略車と位置付けている。

 書店には、早くも『新型C-HR』の本が並んでいる。ハリアー、RAV4、レクサスRXなどトヨタの歴代SUVの紹介などをしている。

 各社が若者をターゲットにSUVに力を入れるなか、C-HRはどんな存在感を発揮するのか?

                ◇

 この記事は、12月16日にアップする予定でしたが、都合により前日にアップしました。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/12/15 18:13

◎原寸大のポスター 「C-HR」

 昨日、このブログ「トヨタで生きる」で吉村昭の超短編小説「鰭紙」を紹介したが、トヨタと何の関係がある? との疑問が出たかもしれないが、大ありである。

 12月にトヨタ自動車が発売する小型SUV「C-HR」。デーラーで先行商談予約をしているという。先日、デーラーで現在乗っている車の点検を受けた際、聞いてみた。営業マンはにこにこ顔だった。

 「ところで『C-HR』って、なんの略ですか?」と聞くと、「compact high rider」だという。こうした車を運転するドライバーをくすぐろうというのか?

 確かに、これまでのトヨタにはない、とがった鋭角的なデザインだ。数日前、名鉄名古屋駅の構内に原寸大と銘打った「C-HR」のでかいポスターが貼ってあったのには驚いた。

c-hr ポスター


 4代目プリウスの売れ行きが落ちているから、「C-HR」にかける意気込みを感じさせる。ネットでも「トヨタ新型SUV『C-HR』市販モデル全最新情報!発売日と価格、燃費予想も!」という文字が踊っている。
http://car-moby.jp/15548

 価格予想は、上記の「MOBY」によると、ガソリン車で240万円からで、ハイブリッド車は270万円からになるという。

 営業マンに聞くと、SUVは原油安になってアメリカで好調なことや日本でも若者だけでなく中高年にも人気だという。若いころにはスポーツ車に手が届かなかった世代が興味を持ち始めているという。

 確かにハリアーなどの大型SUVに比べれば、「C-HR」はコンパクトで中高年にも扱いやすそうだ。昨年秋の東京モーターショーで、実車が展示してあり、デザインに感心したことを覚えている。

 プリウスの販売が減少しているなか、「C-HR」は救世主となれるのか? もうすぐデーラーに展示される。一度、この手でとがったデザインに触れてみたいものだ。

 ところで、この「C-HR」は、コンパクトカー専門のトヨタ東日本の岩手工場(岩手県金ケ崎町)で生産される。金ケ崎町は、江戸時代の南部藩が治めた、現在の盛岡市や花巻市、奥州市などの範囲だ。「鰭紙」の飢饉の舞台になったのは、この当たりかも知れない。

トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/11/27 19:59

◎4代目プリウスに乗った

 3代目プリウスに乗っていた知人が、4代目に乗り換えた。発売(2015年12月)前から、予約して買い換えたというから熱烈なプリウス・ファンである。「まったく違ったクルマになったよ」と絶賛する。

 何とフル・オプションで、約400万円もしたという。新しい装備を1つずつ説明してくれる。片側2車線道路を走る。走行車線から追い越し車線へ。サイドミラーがオレンジ色に点滅する。追い越し車線に車がいる。点滅で死角をなくすねらいだ。

 前を走る車との車間距離を保って走るモードに切り替える。高速道路を走ると威力を発揮するという。長時間運転に疲れた時にはいい。うっかり追突もなくなる。いやぁ、便利だ。

 運転席の前のフロントガラスに、ナビ情報が映るのには驚いた。視線をナビに変えることなく走ることができるから安全に運転できる。ここまで技術が前進したのか、とビックリだ。

プリウス 後ろ


 縦列駐車も自動でやってくれるという。コンビニの駐車場で実験してくれた。いや、はや。縦列駐車は苦手だから、こんなのがあったらいい! 3代目も室内は静かだったが、風切り音やエンジンノイズをさらに減らして、いっそう静かになった。

 モニターには様々な情報が表示される。毎日走った距離、平均燃費…。これも便利だ。「リッター25kmは走るよ」と知人。3代目は21km程度だったから燃費はいっそう良くなっている。

 シートは表皮だから車内は華やかだ。低重心にスマートになったボディー。真っ赤なプリウスがよく似合う。家に戻って、自分の3代目に乗った。3代目がみすぼらしく見えた。3代目の発売(2009年5月)から4代目まで6年余。技術革新・進歩には驚くばかりだ。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/10/20 07:20

◎トヨタ 小型SUV 「C-HR」の概要発表

 トヨタ自動車は9月28日、小型SUV(多目的スポーツ車)「C-HR」の概要を発表しました。トヨタが世界戦略車と位置付けているもので、11月上旬から販売店での先行商談を始め、今年の年末に発売するといいます。

 先日、レクサス店へ行きました。大型のSUVが展示してあり、「若者向きのSUVで、こんな数百万円もの高価格で売れるのですか?」と質問すると、営業マンは「今は、SUVは中年、熟年者にも人気ですよ」といわれました。

 人気があるのは、ガソリン価格が世界的に値下がりしていること、いろんな使い方ができること、車高が高くて運転しやすいことなどを挙げていました。「SUV=若者」という見方を改めねばと感じました。

8 c-hr


 「C-HR」は、昨年秋の東京モーターショーで初めて見て、トヨタにしては珍しい、冒険心あふれる彫の深いデザインに仕上がっていると思いました。これは売れそうだと直感しました。

 豊田章男社長が常に語っている、「もっといいクルマをつくろうよ」というメッセージが伝わり、こうした個性的なクルマがつくれるようになったのでしょうか?

 概要によると、ハイブリッド車は、コンパクトSUVクラスでトップレベルの燃費を追求しているとしています。グレードでは、1・8リットル・ハイブリッド車のと、1・2リットルのターボエンジンを設定しています。また、衝突回避支援パッケージを全車に標準装備しています。

 4代目プリウスと同様に、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」という、これまでの車種ごとの開発を改め、ユニットごとに開発して共通化し、原価低減などをめざす手法で開発された車です。
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/09/30 07:23

◎歴代クラウン東京へ走行 ホンダはNSX復活

 8月26日付の新聞各紙は、自動車業界の2つの話題を大きく取り上げ、目をひきました。

 トヨタ自動車は、高級車のクラウンが1955年の初代の発売から60年になったのを記念して25日、クラウンが生産しているトヨタ元町工場(豊田市)から、東京・代官山まで歴代のクラウンが走るイベントが始まったというニュースです。

 ホンダは、高級スポーツカー「NSX」の新型を約10年ぶりに復活させ、発売を始めたというニュースです。ホンダは、2370万円もする「NSX」の全面広告を打つという力の入れようです。

初代クラウン
(1955年に発売された初代のクラウン)

 クラウンは、初代の車から、「いつかはクラウン」のCMで売り出した7代目までの26台。29日に代官山に着くとしています。25日は、元町工場で式典が開かれ、豊田章男社長や元町工場の労働者ら約3000人が参加しました。

 現在、元町工場で生産されているクラウンは、12年12月に販売を始めた14代目。クラウンは、これまでに国内で約530万台販売されたといいます。

 知人もクラウンの中古を乗っていましたが、現在、乗っているのはプリウス4代目。クラウンは珍しくなくなったとはいえ、400~600万円ほどもするクラウンは、やはり庶民にとっては高嶺の花です

 7代目は、バブル経済真っ盛りの1983年に発売されました。80年代は、ニューヨークの高層ビルを日本企業が買い漁った時代で、金がすべてでした。バブルは崩壊し、日本が「失われた20年」といわれて久しくなります。

ホンダ NSX広告
(ホンダの新型NSXの新聞全面広告)

 2日前のブログにも書きましたが、16年度の国内新車販売は500万台を切りそうです。しかも軽自動車の販売が年々伸び、4割前後にまでなっています。そうしたなかで、高級車はどうなるのか?

 「2000万円以上の高級車の日本での市場は年間400台程度と富裕層に限られ、新型NSXも事業の収益性は低い」(日経新聞、26日付)といいます。それでもホンダは、あえて高級スポーツカーを復活させました。

 NSXの復活も、歴代クラウンがそろって代官山まで走るのも、国内高級車市場を活性化したいという願いがこもっているのでしょうが…。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/08/27 19:02

◎エスティマは、じいじ、ばあばの夢を乗せて?

 トヨタのミニバン、3代目エスティマ(7、8人乗り)が6月、マイナーチェンジした。初代エスティマは、1990年に発売された。3代目は2006年の発売から数えて10年半にもなるという。

 それでいてマイナーチェンジだ。箱型のミニバンが全盛の折り、卵型のミニバンは希少価値になった。一時、もうつくられないのではないかともいわれたが、マイナーチェンジでしぶとく生き残っている。

 フロントマスクは、最近のトヨタ車の特徴である、大きなグリルである。確かに、全体は卵型を継承し、うたい文句のように、流れるように美しい。こんなミニバンを運転してみたいと思わせる。

エスティマ1


 ガソリン車で、リッター当たり11・4㌔m走って340万円、ハイブリッド車で、リッター当たり18・0㌔m走って439万円である。高い車だ。3列目を床下格納すれば、2列目は足を長く伸ばせるという贅沢な車だ。

 親戚に、2代目エスティマを乗っている人がいる。60代中ごろで、60歳で定年退職した。彼の1人娘が結婚し、夫は名古屋から東京へ転勤になった。彼や彼の妻を、じいじ、ばあばと呼んでいた3人の孫たちも小学生になった。

 彼の楽しみは、夏休みに入ると高速道路を走って、東京から孫たちを連れてくることだ。企業で働く娘婿は、お盆の時にしか休めない。彼には母がおり、総勢8人にもなる。お盆休みの際に出かけるのは、8人乗りのエスティマが最適だという。

 夏休み近くになると、彼は孫の成長を楽しそうに語る。今は、スマホで孫の顔を見ながら電話ができる時代になった。それでも、実際の顔を突き合わせるのとは大違いだという。

 歴代エスティマを運転していた人々も高齢化した。じいじ、ばあばの夢を乗せて走る時代になったのか? エスティマの1側面が時代を語っている。

トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/07/17 16:40

◎新型プリウス 販売好調 だが…

 トヨタ自動車は1月18日、4代目にあたる新型プリウスの発売(昨年12月9日)から1カ月余の受注が約10万台になった(1月17日時点)と発表しました。月販目標1万2000台の8倍を超える好調さだといいます。

 納車のメドハは、注文から3~4カ月としていますが、上級グレード車は4~7カ月かかるとしています。

 好調なスタートを切った形ですが、2009年5月に発売になった3代目は、1カ月間で約18万台の受注になっており、4代目はその勢いにはおよんでいません。

4代目プリウス


 3代目は、▽ホンダのハイブリッド車との競争で205万円という低価格に設定したこと、▽発売直後に25万円の国のエコカー補助金があり追い風となったこと、▽燃費が1ℓ当たり32・6km(JC08モード)と同程度のガソリン車と比べ抜群だったこと――などが理由です。

 しかし、現在は、▽アクアなどプリウス以外のハイブリッド車が増え、顧客の選択肢が増えたこと、▽3代目をまだ買い替えるほどではないこと、▽消費税の8%への増税と軽自動車への増税などで国内自動車市場が低迷していること(2015年の国内新車販売は、前年より9・3%減の約504万台)、▽原油安になったこと――などの要因がからみあっているとみられています。

 プリウスは、豊田章男社長が語るようにトヨタの屋台骨を支えるクルマであり、トヨタの新戦略・TNGAの第1号車です。どれだけ販売が伸びるかは、今後にかかっています。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/01/19 09:43

◎レクサスの車種名がわからない

 トヨタ自動車の豊田章男社長は1月11日、アメリカ・デトロイトで始まった北米モーターショーで、レクサスの新型スポーツクーペ、LC500を発表しました。

 LC500は、同モーターショーで2012年に発表したLF-LCがベース。V型8気筒5ℓエンジンに、新開発の10速オートマチックトランスミッションをレクサスとして初めて採用しています。

 「より鋭く、より優雅に」をキーワードに、美しいデザインに仕上げています。豊田社長は、「レクサスはもっと感動を提供するブランドでありたい」などと語りました。日本での発売は、2017年春頃を予定しています。

5 LC500
(レクサスLC500)

 レクサスの世界販売台数は、ドイツの3大高級車のベンツ、BMW、アウディの3分の1弱の50万台超です。2015年に10年目を迎えた国内販売は、初めて5万台を超えました。

 レクサスブランドは、1989年からアメリカで始まりましたが、世界の高級車に追いつくには、まだまだ時間がかかるようです。日本国内の生産は、田原工場(愛知県田原市)、元町工場(愛知県豊田市)、関連会社のトヨタ九州(福岡県宮若市)の3拠点にあります。

 ところで、レクサスのそれぞれの車種名は、ベンツなどにならって英語の2つの頭文字と、エンジン排気量などをあらわす3ケタ数字との組み合わせからなっているために、なかなかわかりにくい。そこで、整理してみると――。

 最上級の「LS」は、「Luxury Sedan」の頭文字。
 「GS」は、「Grandtouring Sedan」の頭文字。
 「IS」の車名はインテリジェント・スポーツ・セダンの「Intelligent Sport」の略。
 「HS」は「Harmonious Sedan」の略で、「地球・人・上質」との調和(ハーモニー)を目指して開発されたことに由来。
 「RC」は、「Radical(=急進的な、先鋭の、新しい、面白いの意味)Coupe」に由来。
 「CT」は「Creative Touring vehicle」に由来。

 「RX」は、「Radiant Crossover」(Crossover=交差を意味するX)に由来。
 「NX」は、「N nimble(素早い、爽快な) X Crossover」に由来。

トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/01/14 10:03

◎新型プリウスを見た

 4代目となる新型プリウスが12月9日に発売になった。さっそくデーラーへ見に行った。大きな「IMPOSSIBLE」という標語。不可能を乗り越えた、ありえないクルマ、プリウスという意味か?

 一見して、実にスポーティーになったという印象だ。プリウス独特のトライアングル・シルエットは受け継ぎ、さらに後へ流れるようラインが美しい。低重心(3代目より全高が20mm低い)も売りだ。

 後方部へ回る。これまでの丸みを少しなくし、ライトの周りはとがっている。若者を意識したデザインだということがよくわかる。中高年のクルマから若者も乗れるクルマへと変化させたのだろう。

 プリウスの最大のセールスポイントは、燃費だ。世界のクルマで初めて1ℓ40kmの壁を超えて40・8kmになった。アクアを超えてトップになった。これはカタログ値で、実走は何kmになるのか? いまだに10km前後の燃費が多いなかで、ガソリン価格が下がっているとはいえ、魅力だろう。

プリウス4代目


 すでに5万台の予約が入っているという。生産工場は、これまでの堤工場に加え、高岡工場(2016年9月から生産開始)でも生産される。トヨタ車体富士松工場での生産は打ち切りになった。

 堤工場では、12月からフル生産になった。1直、2直の間を広げ、1直で1時間、2直で1・5時間の残業体制だ。休日出勤も続く。カローラに次ぐ量産車になったプリウスは、トヨタを左右するクルマになった。

 トヨタのあらたな経営戦略、TNGA、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー=車種ごとの開発を改め、ユニットごとに開発して共通化するなどして原価低減をめざす=)」の第1号車としてつくられており、失敗を許されないクルマになっている。

 プリウスと車台を共通にした小型SUV車、「C-HR」が11月の東京モーターショーで披露された。プリウス派生車であり、一目で若者の心をつかみそうな激しいデザインだ。

 4代目は、3代目のように爆発的な売れ行きになるのだろうか。運転席でハンドルを握りながら、そう思った。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/12/20 09:16

◎若者のこころをつかむか? 新型プリウス

 4代目となる新型プリウスが12月9日に発売になります。初の量産車ハイブリッドカーとして初代プリウスが発売になったのは1997年12月。ガソリンとモーターで走る、エコカーとして注目されました。総販売台数は7万台でした。

 先日、この初代のプリウスが走っているのを見て、「まだ、現役なんだ!」と感激しました。デザインは、現在のプリウスからはほど遠い、時代を感じさせるものです。

 2代目は2003年9月。現在のデザインに先行するトライアングルシルエットとして、時代の先駆けになる予感を感じるものでした。総販売台数は40万台へと大きく伸びました。

歴代プリウスの販売台数


 3代目は、2009年5月に発売。リーマン・ショックでトヨタが4610億円の赤字を出した直後でした。販売は快走をつづけ、街にプリウスがあふれ、現在までの総販売台数は112万台に達しました。

 燃費は、ガソリン1リットル当たり、実走距離で21~22kmにもなり、軽自動車を上回るエコカーの位置を不動のものにしました。しかし、ドライバーに若者は少なく、“おじさんのクルマ”ともいわれました。

 4代目は、それを意識して低重心(全高が3代目より20mm低くなる)にし、トライアングルシルエットをさらにシャープにし、風が流れるようなデザインに仕上がっています。

トヨタ CH-Rコンセプト
(2015東京モーターショーに出展された小型SUVのコンセプトカー、「C-HR」)

 4代目プリウスは、トヨタの新たな経営戦略、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー=車種ごとの開発を改め、ユニットごとに開発して共通化するなどして原価低減をめざす=)」の第1号車としてつくられました。

 このプリウスの派生車として、来年発売になるといわれるのが小型SUVの「C-HR」です。先日の東京モーターショーでコンセプトカーとして出展されました。一目で、若者のこころをつかむようなデザインになっています。

 新型プリウスの燃費は、現在トップのアクアを上回るのは確実で、エコカーとしては不動の位置を占めるでしょう。「C-HR」をふくめて、若者にアピールする戦略です。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/11/22 10:22

◎2015東京モーターショーへ行った その④

 2015東京モーターショーは、11月8日に終わったが、会期中の入場者数は81万2500人で、前回(2013年)の約90%に終わった。最先端の燃料電池車や若者を意識したスポーツカー、未来のコンセプトカー、目前に来た自動運転車など話題が多かったが、入場者数は意外と伸びない。

コンセプトカー1


 今回の最大の目玉は、自動ブレーキなどの自動運転をもっと発展させ、“事故ゼロ、渋滞ゼロ”をかかげた自動運転だった。モーターショーの主催者、日本自動車工業会はモーターショーに合わせて、そのビジョンを発表した。
http://www.jama.or.jp/safe/automated_driving/pdf/vision.pdf

 それによると、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの年には、高速道路、自動車専用道における限定的な自動運転をめざすという。30年ころは普及拡大の年、50年ころは社会に定着している年というシナリオだ。

 日産自動車やマツダなどは、モーターショー会場でデモ走行を披露したというが、残念ながら見ることはできなかった。トヨタは、モーターショーを前にした10月、レクサスGSをベースにした車で、東京の高速道路での自動運転をメディアに公開した。

コンセプトカー3


 運転手がハンドルから手を離しても、他の車や車線を認識し、走行車線から追い抜き車線への変更、前の車との車間距離を保つことなどを自動で判断し、スムースに運転した。

 ここまで自動運転ができるようになったことは驚異である。科学技術の発展のすごさがわかる。普及には、インフラ整備が必要であり、また人命がかかった技術であり、絶対安全にまでには課題は山ほどある。

 自動車工業会のビジョンでは、年間57万件の交通事故、4113人の死者、渋滞でCO2の排出が30%増加する――など車社会の負の数字をあげ、自動運転でこれをゼロにするというビジョンをかかげる。

コンセプトカー4


 今や人々の暮らしに不可欠になった自動車。自動運転は、自動車メーカーに課せられた大きな課題だ。電機のトップメーカー、日立製作所は11月13日、自動運転車の試作車を発表した。

 自動運転の心臓部になるレーダーやセンサー、マイコンなどとそれらを動かすソフトウエアは、電機メーカーの最も得意とするところである。ばく大な自動運転市場で日立は世界シェア2割をねらうという。

コンセプトカー5


 この分野では、グーグルが先行している。トヨタのプリウスを使って走行実験をしている。産業、企業、国境を超えた激しい開発競争になりそうだ。

 研究者・技術者は、日夜、「1分1秒たりとも決してムダにしない」などといわれて秒単位で追われるかもしれない。そのことを想像すると、自動運転を手放しで喜んでばかりいられないのではないか、と考えた。

 (写真は、モーターショーで展示された各社のコンセプトカー)
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/11/17 08:14

◎2015東京モーターショーへ行った その②

 東京モーターショーのトヨタブースで興味が引かれたのは、コンセプトカーの「KIKAI」だった。「おぉ、これは面白い」――。その名の通り、自動車部品が丸見えの文字通りの“機械”である。

 運転席は前列中央部にあり、3人乗りだ。メーターは、あえてアナログを使っている。一方で、1・5リットルハイブリッドユニットを使うなど最新技術を盛り込んでいる。

 自動車は、進化のなかで鉄の塊からソフトウエアの塊になった。プリウスの不具合でリコールされ、ディーラーで修理を見ていたことがある。運転席の下部のプラグに修正プログラムをインストールするだけであった。

 自動車の下へ、背中を地面に付けてもぐりこむようなことはあまり見かけなくなった。ボンネットを開けてもエンジンはカバーでおおわれている。自動車部品を直接見る機会は劇的に減った。「KIKAI」は、そんな時代に逆らうかのようなボディだ。

20 KIKAI


 ベルトコンベアーで大量生産を始めたフォードのモデルTをほうふつとさせる。デザイン重視のクルマと一線を画すようだ。運転席の両脇には小さな窓がある。タイヤやサスペンションの動きが丸見えである。

 トヨタ生産方式で、一切のムダを排し、ひたすら効率化を追求してきたクルマづくりにあえて異議を唱えるかのようである。ムダを承知でつくり、余裕を持たせる姿勢が「KIKAI」に込められている気がする。うがった見方だろうか?

 こんなクルマだったら、都会では超目立つだろう。わくわくどきどきするものを秘めている。市販したら面白いだろうと思った。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/11/10 14:57

◎2015東京モーターショーへ行った その①

 今年も「2015東京モーターショー」へ行った。2年に1回の開催で、これで3回連続の東京行である。今年の目玉は、クルマの自動運転だという。日本国内での販売が減り続け、150万人ほどが詰めかけた90年代中ごろに比べ、前回の13年は90万2800人だった。

 今回は、GMやフォードなどが参加を見送った。縮小する日本市場よりも、世界1の中国市場の方に力を入れるという。世界1のトヨタ自動車の日本としては、寂しい話ではないか。

 行った日は、なぜか会場の東京ビックサイトは、これまでになく入場者が多く、各社のデモンストレーションの時は、幾重にも人垣ができた。カメラやスマホを頭上に掲げるために、写真撮影に苦労した。

モ1
(4代目プリウス)

 もちろん、トヨタのブースへ真っ先に見に行った。一番目立ったのは、壇上の中央にあった12月9日発売の4代目新型プリウスだった。3代目より流線形になり、若者を意識したスポーティなクルマになった。

 先日、価格が明らかになり、3代目より10~20万円ほど高くなるという。もっとも安い価格で242万9000円。カーナビなどはオプションだから実際には300万を超えるという。燃費は、1リットル当たりカタログ値で40kmになる。

 3代目ほどの爆発的な売れ行きになるのか? トヨタの看板車になっただけに、気になるとことだ。メーン工場の堤工場では、あと1カ月に迫った発売の準備で大忙しだ。特別な残業、休日出勤体制をとっている。

モ2
(レクサスの燃料電池車の試作車)

 トヨタのもう1つの目玉は、燃料電池車(FCV)だろう。ミライを昨年12月に世界のメーカーで初めて量産車として市販したが、手作りのために1~2年の納車待ちが続く。レクサスのブランド価値を高めるために、レクサスのFCV試作車が展示された。

 レクサスの最上級セダン、LSの次のモデルになるという観測がある。ミライも4人乗りの豪華なクルマだが、さすがレクサス車。堂々たる姿で圧倒される。こんなクルマを下手な運転で傷つけてしまったなら…なんてことを考えてしまう。

 それにしてもトヨタの技術者たちはすごい。世界の最先端のクルマを次々と生み出していくのだ。テクニカルセンターでの日夜の頑張りに頭が下がる。でも、決して無理はしてほしくはない。

モ3
(トヨタのブース) 

今、労使で事務・技術職の働き方と賃金のあり方をめぐって議論が続いている。会社は、「TPS(Time & Place Strategy)in the Office」(時と場所に捉われず仕事する)といって、「有限の時間で極限の成果を追求(個人の生産性)」すると主張する。

 「1分1秒たりとも決してムダにしない」ともいう。確かに世界の自動車メーカーの熾烈な争いはすさまじい。しかし、時と場所に捉われず、1分1秒たりともムダにしない、といわれると空恐ろしい気がする。

 ハンドルには遊びがある。遊びがないと、はち切れてしまう。遊びは必要だ。チーフエンジニアは花形の仕事といわれる。思い出す。カムリのチーフエンジニアの仕事には、まったく遊びがなくて過労死したことを…。
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/11/07 08:44

◎いつかはレクサスに RXを見る

 レクサスRXが7年ぶりにモデルチェンジした(10月22日)。4代目だ。名古屋駅前のミッドランドスクエアにあるショールームに見に行った。SUV(スポーツ用多目的車)である。

 長さが12㎝長くなった。室内は広い。大型ディスプレーのカーナビやアクセルやブレーキが穴の開いたアルミ製…若者が飛びつきたくなるようだ。ハイブリッドの450hと新しいターボモデルの200tがある。

レクサスRX1


 スピンドグリルが大きい。ちょっと大きすぎるのではないか、とも思った。価格は、何と495~742万5000円だ。「いつかはクラウンじゃないが、いつかはレクサスに乗ってみたい。RXとはいわないが」と思った。レクサスでもっとも安いのがCTの366万2000円だ。これなら何とか買えそうか?…。

レクサスRX2


 レクサスの世界販売台数は、50万台ほどで、ベンツやBMW、アウディなどの世界の高級車の3分の1程度という。レクサスを担当する福市得雄専務役員は、「レクサスは国内で発売10周年を迎えたが、ブランドを語っていただくには10年はまだ短い」と語っていたという。

レクサスRX3


 そういえば車の専門誌「CG」の9月号が、レクサスの製品開発部や田原工場、元町工場の車体部などに取材していた。「クルマはかくして作られる」という連載だ(第124回)。

 レクサスが、ベンツなどと肩を並べるには、まだまだ時間が必要だということか。読みながら考えた。
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/11/01 20:19

◎ミライ 1500台受注

 トヨタ自動車は、世界に先駆けて市販(14年12月15日)した燃料電池車(FCV)「ミライ」が、1月14日までに約1500台受注したと発表しました。15年末までの目標が約400台でしたから、4倍近い受注があったことになります。

 名古屋駅前のミッドランドスクェアのトヨタのショールームには、ミライが展示してあります。その外観を見て、“大きい”という印象です。クラウンやカムリ並みです。

ミライ 1501の1


 ハイブリッド車の初代プリウスは、5ナンバーで登場しましたから、ミライの大きさは際立っています。しかも4人乗りです。後部座席は、ゆったりと2人がけになっています。

 価格は723万6000円で、エコカー減税など225万2900円の補助金が国から出るために、実際の価格は498万3100円です。プリウスの補助金は10万円余~13万円余ですから、ミライの補助金は突出しています。

 ミライは、大衆車のプリウスとは違って、高級車として登場したことになります。プリウスやアクア並みの大きさ、価格でないと普及は難しいでしょう。

ミライ 1501の2


 ミライの納車第1号として1月15日、首相官邸でセレモニーを行い、豊田章男社長が安倍晋三首相に大きな鍵を手渡しました。安倍首相は、「全省庁に納入したい」とミライの普及に政権あげて取り組む姿勢を示しました。

 安倍首相は、昨年末の総選挙のさなかの12月8日、豊田市のトヨタスタジアムでの自民党演説会でも、・ミライにふれ、「燃料電池車にあった25の規制を八木さん(小選挙区の自民候補者)といっしょに全部なくしました」などとのべていました。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/01/17 11:29

◎ミライ発売 納車は1~2年先

 トヨタ自動車は12月15日、世界に先駆けて燃料電池車(FCV)「ミライ」(4人乗り)を発売しました。ガソリンに代わって水素で走るもので、排出するのは水だけで、“究極のエコカー”といわれています。ホンダは15年中に発売する予定です。

 価格は、723万6000円(消費税込み)で、トヨタの高級車レクサス並みです。安倍政権は、ポーンと202万円の補助金を出すことを決めていますが、それでも約520万円という高額になります。

 すでに1000台ほどの予約が入っているといいます。当初の生産台数は、年700台のため、予約しても1~2年待ちになるといいます。これは、生産がラインによる大量生産ではなく、手作りでつくっているためです。

ミライ トヨタ会館


 豊田市にあるトヨタでもっとも古い組立工場、元町工場でつくられています。同工場では、2010~12年にスーパーカー、「レクサスLFA」を限定500台生産しました。価格は3750万円で、日本車でもっとも高額なものでした。

 このレクサスLFAは、トヨタの熟練技能者を集めてつくられたもので、「LFA工房」といわれました。ミライもこの工房で、手作りでつくられることになったものです。

 トヨタは、販売動向をみながら、「来夏以降は米欧への輸出も始める予定で、トヨタは2015年末までに、生産台数を現在の3倍の年2千台程度に引き上げる方針」(朝日新聞、12月16日付)といいます。

 「レクサス工房」は、「匠と呼ばれる高い技術を擁する175名の選り抜きのエキスパートが揃えられました。彼らは1日1台のLFAを製造するために、約1万個ものパーツを取り扱っています」といいます。

 「通常の組み立て工程では、1人の作業員が受け持つ作業は平均4〜5工程ですが、LFA工房の作業員は150以上の工程を行います。彼らの技術の精度は、ずば抜けています」

 これは、レクサスのホームページに掲載されているものです。次のアドレスで読むことができます。
 http://www.lexus-int.com/jp/models/LFA/tanahashi-talks-05.html

トヨタ車 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2014/12/16 11:25

◎トヨタが燃料電池車、ミライを12月15日に発売

 トヨタ自動車は11月18日、“究極のエコカー”といわれる燃料電池車(FCV)、「MIRAI」(ミライ)を12月15日に発売すると発表しました。FCVを市販するのは、トヨタが初めて。

 ホンダもトヨタを意識して、わざわざ前日に、5人乗りのFCVを来年に発売すると発表しました。FCVは、日本の自動車メーカーが世界を先導する形になっていますが、ハイブリッド車と同様、早くも覇権争いになっています。

 ミライは4人乗りで、価格は723万6000円。安倍政権は、202万円の補助金を出すとしており、クラウンみの価格で購入できるといいます。また、東京都や愛知県も独自に補助金を出すとしています。

 究極のエコカーといわれるのは、水素と酸素を反応させて取り出した電気で走るために、走行時に水しか出さないからです。燃料の水素は、3分ほどで充てんできるといいます。1回の充てんでガソリン車並みの約650km走ることができるといいます。

ミライ
(ミライ)

 日産の電気自動車、リーフは、8時間の満充電で走行距離は200kmほどです。トヨタは、iQをベースにした電気自動車eQをリースで販売していますが、FCVを次世代の車として位置付けてきました。

 生産するのは、豊田市の元町工場で、5年末までに700台生産するといいます。すでに官公庁や企業などから約200台の受注をしているといいます。

 課題は、水素の値段や水素ステーションの設置で、ガソリン車並みになるのはかなりの時間がかかりそうです。ハイブリット車も、ジーゼル車が主流のヨーロッパでの普及はすすんでおらず、次世代の車は、どこのメーカーの車になるのかの激しい争いが続くと予想されています。

           ◇

 この記事は11月22日にアップの予定でしたが、都合により前日にアップしました。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2014/11/21 21:33

◎「水素革命」の夢と現実

 A トヨタ自動車が燃料電池車(FCV)を、いよいよ世界に先駆けて市販するね。
 B 11月18日に発表すると聞いたよ。
 A 車名も “ミライ”というそうだ。
 B 車の未来の意味を込めたというね。

 A ミライは、トヨタの元町工場で生産している。元町工場では、クラウンの他に、この秋からレクサスGSの生産も始めた。さらにミライの生産とあって、一躍注目される工場になった。
 B トヨタで一番古い組立工場で、老朽化もすすんでいる。一時は、つくるものがなく、生産停止のうわさもでた。それだけに工場の気分は明るくなっているよ。

 A ガソリン車が登場し、主流になって百数十年。エコカーとして、燃費のいい電気自動車(EV)やハイブリッドカーが次世代車として注目されてきた。ヨーロッパなどでは、ハイブリッドカーは本命にならず、ジーゼルで燃費のいい車をつくっている。
 B そこに、トヨタが次世代カーの本命としてFCVで、世界のトップに立とうとしている。
 A 走行中に水しか出さないFCVは、究極のエコカーといわれている。確かに、科学、人間の進歩として大いに評価されることだと思う。
 B ミライは、未来の車の本命になりうるのかな?

ミライ
(トヨタのFCV「ミライ」)

 A そのあたりのことを週刊経済誌「ダイヤモンド」(10月25日号)が特集している。「トヨタを本気にさせた水素革命の真実」という、すごいタイトルだ。
 B 読んだよ。水素の総まくりということで勉強になった。“水素はこわい”という素朴な疑問にも答えている。
 A 一番、考えさせられたのが“水素ムラ”についてだよ。
 B イラスト入りの「思惑が入り乱れる“水素ムラ”の住人」という見開きのページだね。

 A そう。東電福島第一原発の事故以来、“原子力ムラ”という言葉があふれた。政官財に学者もふくめた“原子力ムラ”で、原発の利権が独占されてきたという構図で、それが大事故につながったといわれている。
 B 「ダイヤモンド」のイラストでは、自民党議員による「FCVを中心とした水素社会実現を促進する研究会」の小池百合子会長が、「水素維新」という旗を持って先導しており、その後ろに国会議員がひしめきあっている。

ダイヤモンド 水素革命
(週刊「ダイヤモンド」から)

 A 反対のページには、レーシングスタイルで、「FCVを推し、EVをスキップする豊田章男・トヨタ自動車社長」のイラストが描かれている。
 B ガス業界、石油業界、コンサルティング業界、経済産業省、自治体、大学…となると“原子力ムラ”をほうふつとさせる。

 A 安倍首相が7月に、トヨタの内山田竹志会長の案内で、トヨタのFCVに試乗し、FCVの販売にあたっては200万円の補助金を出したいとのべた。
 B 「ダイヤモンド」の特集では、資源エネルギー庁の上田隆之長官がインタビューに答え、「15年度概算要求では、水素関連だけで401億円、燃料電池車(FCV)を含むエコカー購入補助として300億円の予算が付いた。…いかに力のこもった政策であるかがうかがい知れるだろう」と語っている。

 A FCVの研究、開発、生産にたずさわってきたのはトヨタの研究者・技術者であり、現場の生産労働者だ。“原子力ムラ”のようなことにはなってほしくないね。
 B その通りだよ。人類発展のために、未来の車をつくろうと頑張ってきたのは、労働者の気概であり、誇りだからね。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/10/27 11:53

◎燃料電池車 政府の補助金ドーンと200万円?

 燃料電池車(FCV)は、日本のメーカーが世界に先駆けていよいよ実用化します。安倍首相が7月に「政府として200万円以上補助したい」とのべたことが既成事実のように報道されています。

 安倍首相は7月18日に北九州市の水素ステーションを訪れました。トヨタ自動車の内山田竹志会長の案内で、トヨタが来年3月までに市販するFCVに試乗した後、200万円以上補助したいとのべました。

 ホンダもトヨタより1年ほど後にFCVを市販します。両社とも市販価格は、700万円程度とみられています。この価格帯は、レクサスなどの高級車に相当します。

燃料電池車 ミライ


 政府から200万円の補助があれば500万円ほどになり、普及は促進するとみています。また、トヨタの本社がある愛知県は、独自に補助金を出す考えです。

 これまでのエコカーへの政府の補助金は、三菱アイミーブが最大85万円、日産リーフが最大78万円、プリウスPHVが最大30万円でしたから、FCVへの補助金は2倍以上になります。

 ドーンと補助金をアップした形ですが、税金の使い途はこれでいいのか、という問題が起きます。東日本大震災で、東北地方で40万戸以上が全壊・半壊しました。被災者生活再建支援法による支援金は最大300万円です。

 被害の大きさと生活再建のためには、せめて500万円に引き上げて欲しいという声が出ています。こうした現実があるのも忘れてはならないでしょう。

 これまでの政府の補助金は、プリウスなど大衆車も含まれていましたが、燃料電池車への補助金は高級車への補助金になります。FCVへの補助のあり方は、今後、国会で議論になります。税金の使い途を真剣に議論してほしいものです。


トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2014/09/22 07:59

◎2つのミライ、未来社会

 トヨタ自動車は、来年3月までに販売する燃料電池車(FCV)の名前を「ミライ」と名付けるとしています。水素を燃料にしたFCVを、トヨタは世界に先駆けて市販します。

 走っている時には水しか出さないために、究極のエコカーとよばれるFCV。未来のクルマはFCVというイメージから、ミライと名付けたようです。トヨタの電気自動車は、iQがありますがリースしかなく、ハイブリッド車に続くのはFCVという戦略のようです。

10 FCV ミライ 20140625 DSC_0030


 トヨタの元町工場で生産します。日経新聞は、年産700台のペースと報道しています。元町工場は、レクサスGSの生産も始めます。トヨタのこれから、未来を示す工場になるでしょう。

 このミライ、未来という言葉から思い起こしたのが、日本共産党の第26回大会決議です。大会は、昨年の東京都議選、参院選での大躍進を受けて、今年1月に開かれました。

 大会決議の第6章で、「日本における未来社会の展望について」についてくわしくふれています。まず中国やベトナム、キューバは、“社会主義に到達した国ぐに”ではないことを明確にしています。

 その上で、日本の経済力の水準や自由と民主主義、政治体制にふれ、それらの国とはことなる道を歩むことになるとしています。そして次のようによびかけています。

 「発達した資本主義国から社会主義・共産主義の道に踏み出した経験を、人類はまだもっていない。この変革の事業のもつ可能性は、その出発点の諸条件を考えるならば、はかりしれない豊かさと壮大さをもつものとなるだろう。そのことに深い確信をもって、未来を展望し、前進しよう」


 FCVミライと未来社会。“はかりしれない豊かさと壮大さ”――2つに共通するものでしょうか。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/09/10 13:28

◎おじさんのクルマからG'sへ

 名古屋駅前のトヨタ自動車のショールームをのぞいて見た。G's(ジーズ)のクルマを特集していた。プリウス、アクア、マークx…とズラリ展示してある。

 プリウス以下、おじさんのクルマばかりではないか? いやいや、そうではないと案内の女性はいう。どこが違う?

プリウス GS


 G'sとは、トヨタのホームページを見ると、「すべての人に、スポーツカーのある楽しさを。G'sは、トヨタ自らがトータルでチューニングを施したスポーツカーブランドです」という。さらに、「ボディ剛性・空力性能の向上。ローダウンサスペンションを始め、専用パーツを装備した特別な足回り」になっているというそうだ。

 プリウスを見て見た。クルマのデザインはほとんど変わらない。しかし、タイヤのホイールには、赤い線が入っている。マットの縁が赤い。アクセルやブレーキがおしゃれなアルミになっている…。

プリウス gs2


 他のクルマでは、ハンドルやシートの一部が赤い、ボタンも赤い。赤のアクセントでいっぱいだ。なるほど、若者向けのチューニングがあちこちにほどこしてある。こうしたのをスポーツカーのある楽しさというのか。

 おじさんのクルマから若者のクルマへの変身というところか。「ところでいくらくらいするの?」「30万円ほど高くなります」と案内の女性はいう。展示してあったプリウスのS“ツーリングは約292万円。

 トヨタの豊田章男社長は、「もっといいクルマをつくろうよ」と呼びかける。クルマ離れの若者の心をつかむための苦闘は続く。
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2014/09/08 18:38

◎レクサス「NX」を見た

 レクサス店で7月29日に発売になった「NX」を見た。レクサスブランドで初めての小型SUVという。レクサスの顔になった大きなスピンドルグリル。全体に、若者を意識したスポーティなデザインだ。

 メタリックな質感、手が触れる部分の皮の質感など、高級感を演出している。492~582万円もするから当然だろうが。ターボエンジンの「200t」とハイブリッドの「300h」がある。

レクサスNX 1


 トヨタ九州(福岡県宮若市)の宮田工場で生産される。8月8日にラインオフ式が開かれた。これまでに6500台の受注が入り、出足好調という。日当たり220台の生産予定という。

 2012年9月に起きた尖閣諸島問題。中国で日本車を排除する動きになり、レクサスなどを生産するトヨタ九州からの輸出は打撃を受けた。生産が落ち込み、同年12月から約360人の労働者がトヨタの工場やダイハツ、日野に応援にでる事態になった。

 もちろん、尖閣諸島は日本の固有の領土であり、中国の主張は国際的にも通らない不当なものだ。しかし、侵略戦争を「自存自衛のたたかい」だったと賛美する靖国神社へ安倍首相が参拝することで、日中関係をぬきさしならない問題にしてしまった。

レクサスNX 2


 日中の全面戦争の発端になったのが盧溝橋事件。77年を迎えた7月7日、習近平国家主席は盧溝橋の式典で、「いまも少数の者が、歴史の事実と戦争で犠牲になった命に目を向けず、時代に逆行しようとしている」とのべた。

 安倍首相を批判したものだ。岸田文雄外務大臣は、ASEAN=東南アジア諸国連合の会議が開かれたミャンマーで8月10日、中国の王毅外相と第2次安倍内閣が発足してから初めての外相会談を開いた。しかし、トップ間の会談が開かれる見通しはなかった。

 政治問題が、トヨタの雇用問題にも深く陰を落としている。安倍首相は、靖国神社参拝について、肯定も否定もしない態度だ。こんな姿勢では、日本と中国の関係は冷え込んだままになる。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/08/11 13:17

◎モーターショーへ行った (4)

 第43回東京モーターショーは12月1日、10日間の会期を終えて閉会しました。入場者数は、前回(2011年)の84万2600人を7%上回る90万2800人でした。

 前回を上回ったとはいえ、1990年代~2000年代前半は、150万人前後で推移しており、自動車離れを食い止めるまでにはいたっていません。しかも、ヨーロッパのメーカーからの出展はありましたが、GMなどアメリカからの出展はなしという寂しさです。

 世界1の市場になった中国でのモーターショーへシフトしているといわれています。内需が弱い日本市場に、見切りをつけているのでしょうか。

モーターショー レクサス LF-NX
(トヨタのレクサスLF-NX)

 主催者の日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ社長)は、「クルマの楽しさ、日本のモノづくりの底力の一端を、東京から国内外に発信できたと思います」との談話を発表しました。

 高級車などが並ぶ華やかな会場を回りながら考えました。これから、クルマの未来はどうなるのか? 自動車産業はどうなるのか?

モーターショー ポルシェ
(ポルシェ)

 自動車産業は、国内の製造品出荷額の16・4%の47兆円を占める基幹産業です。自動車関連の就業人口は、国内就業人口の8・8%の548万人を占めています。商品別輸出額は12兆円を超え、全産業の20%を超えています(いずれも日本自動車工業会発表)。

 裾野の広いピラミッド型の産業構造は、労働者、下請け、地域に大きな影響をあたえています。それだけに今後の自動車産業がどうなるかは、日本の経済、社会、政治にとってきわめて重要な位置にあります。

モーターショー ホンダ
(ホンダ)

 かつて自動車産業は、公害や交通事故死のひどさ、多さで大きな政治、社会問題になってきました。国民、労働者の運動で排ガス規制を厳しくしてきました。交通事故死も、国民的な取り組みで、ピークの1970年の1万6765人から、2012年は4411人へと4分の1近くまで減りました。

 さらに、排ガスをださない電気自動車が販売され、燃料電池車も2015年に市販が始まります。最近は、自動車の安全技術にメーカーも積極的に取り組むようになってきました。エアバックは標準装備になり、人などの障害物を検知し自動的にブレーキがかかるシステムが搭載されるようになりました。

 人間がハンドル操作をせずに、IT技術を駆使して自動運転するクルマの実証実験も始まっています。自動車は、鉄の塊からソフトの塊へと確実に変わってきています。

 一方、円高や海外の安い賃金を求めて国内生産を海外へ移す動きも、このところの円安で小休止しているようですが、基本は変わりません。国内生産のピークの2007年の四輪車生産は、1160万台でしたが、リーマン・ショック後の2009年は793万台に落ち込みました。12年は994万台です。

 日産が、マーチをタイで生産し、国内へ逆輸入しています。トヨタの海外生産比率は6割を超えました。雇用不安、下請けの不安はなくなっていません。

モーターショー 1本松
(希望の1本松)

 豊田会長のいうように、「日本のモノづくりの底力」は、脈々と生き続けています。モーターショーの会場には、鉄でつくった「希望の一本松」がありました。東日本大震災の津波にも負けずに残った奇跡の一本松を、トヨタや日産などの労働者が企業のわくを超えて共同してつくったものです。


 「日本のモノづくりの底力」は、労働者や下請けを大事にしてこそ成り立つものです。会場をまわりながら、トヨタや日産、ホンダなど日本の自動車メーカーは、企業の社会的責任を果たしてほしいと強く思いました。

               ◇

 この記事は12月4日アップの予定でしたが、都合により前日にアップしました。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2013/12/03 21:54

◎モーターショーへ行った (3)

スバルBRZ
(富士重工のBRZ)

 東京モーターショーには、国内と海外8カ国から426台のクルマ(2輪をふくむ)が展示されている。午前10時から午後7時まで、9時間にわたって回った。万歩計は、実に2万2000歩。印象に残ったクルマを見て見ると―。

 モーターショーだから、実用的なクルマより、スポーツカーが派手で目立つ。トヨタが富士重工と共同開発して話題になった「86」。富士重工の名前は「BRZ」と呼ぶ。富士重工が得意とする水平対向エンジン技術を生かし、低床を実現している。両車種とも生産は、富士重工だ。

ホンダ NSX
(ホンダのNSX)

 ホンダは、「NSX」を展示。電動式の四輪駆動ハイブリッドスポーツカーのコンセプトだ。メルセデス・ベンツは、Sクラスのクーペを展示。すごい。「究極の贅を尽くした」といわれるだけのことはある。

 なんと、全長5050mm、全幅1958mm、全高1409mmというビックサイズ(ちなみにプリウスは、全長4480mm、全幅1745mm、全高1490mm)。エンジンは4663cc、V8。価格は約1000~1500万円。「だれが買うのだろう?」とついつい考えてしまう。

ベンツ Sクラスクーペ
(ベンツのSクラスクーペ)

 変わったクルマを展示していたのは日産。「ブレイドグライダー」という名の電気自動車。グライダーを操縦する感覚で走るという発想で、三角翼のような独特のスタイルだ。運転席は1座、後部が2座の3人乗り。市販も検討しているという。

日産 BLADEGLIDER
(日産のブレイドグライダー)

 スカイアクティブという、エンジン、シャシー、ボディーなどクルマの主要部分の性能をアップした技術でハイブリッド車並みの燃費を実現したというマツダ。真っ赤なアクセラを展示していた。
(マツダのアクセラ)

マツダ アクセラ


 輸入車として、今年初めてカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは、VWのゴルフ。「新たな開発手法を採用し、正確なハンドリングと上質な乗り心地を両立した見事なシャシーを実現。さらに環境性能と安全性能を高めた」などと評価された。

モーターショー ゴルフ
(VWのゴルフ)

 トヨタからは、クラウンのロイヤル、アスリート、マジェスタが7位に入った。ゴルフは504点を獲得したが、クラウンは59点だった。ピンクのクラウンは、話題にはなったが…。トヨタとVWの争いは、シェア争いだけではなく、クルマづくりでも激しくなっている感じだ。

 トヨタグループのダイハツは、「FC凸DECK」(エフシー デコ デッキ)というコンセプトカーを展示して、おどろいた。軽自動車に液体燃料電池を搭載したものだ。トヨタの水素とは全く別の「水加ヒドラジン」をベースにした液体燃料を開発したという。

ダイハツ FC凸DECK
(ダイハツのFC凸DECK)


 初めて聞く話だった。係員に聞くと、▽軽車両なので、丈夫で重たいタンクが乗らない、▽貴金属を使わない燃料電池である、▽水素のように圧縮する必要がない。ガソリンと同じ扱いなので、ガソリンスタンドでも普及しやすい(インフラ整備でメリットがある)。

 さらに、▽何よりも燃料を合成してつくれるという(N2H4)。アンモニアに近いものだという。窒素が排出されるだけだという、▽2016年ごろを市販の目標にしている――と話していた。

 新しい技術、斬新なデザイン…これからのクルマづくりの可能性を示すものが多く、大変、刺激を受けた。

トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2013/12/01 14:41

◎モーターショーへ行った (1)

 第43回東京モーターショー(11月22~12月1日)へ行った。豊田市から会場の東京湾に面した東京ビックサイトへ。モーターショーは、前回(2年前)に次いで2回目だ。午前9時すぎに会場へ着いた。10時開場だが、平日にもかかわらず、すでに1000人ほど並んでいる。

 入場したのは11月26日だが、この日1日だけで入場者は7万4200人というから驚く。広い会場は、東館と西館に分かれている。トヨタマンにとっては、なんといってもトヨタのブースだ。

モーターショー 会場
(東京モーターショーの会場)

 今回のモーターショーで、もっとも注目されたのは、トヨタの燃料電池車(FCV)だろう。FCVは、水素を燃料に、空気中の酸素と反応させて電気をつくって走る。出すのは水だけで、究極のエコカーといわれる。

 世界の自動車メーカーが1990年代から本格的に研究・開発をすすめてきたが、1台1億から数億円ともいわれていた。ここにきて市販のメドがついたという。トヨタやホンダが外国のメーカーと提携し、開発にしのぎをけずっている。

 エコカーは、ハイブリッド(HV)か、電気自動車(EV)か、FCVか? 世界の自動車メーカーが“覇権争い”をしている。日産は、EVとみてリーフを市販しているが、苦戦している。トヨタは、EVのeQをリースにとどめている。

モーターショートヨタ FCV
(トヨタのFCV)

 トヨタは、2015年にFCVを市販することを明らかにしている。元町工場で生産する。今回のモーターショーで展示されたコンセプトカーは、実車に近い。4ドアーのクーペ風の斬新なスタイルだ。水をイメージしたのか、青い車体だ。

 フロントの両側には、空気を取り入れる部分があり、大きな目のようなデザインが印象的だ。独創的なスタイルになっている。全長4870mm、全幅1810mm。水素を満充填して航続距離は500km。リーフの航続距離の228kmを上回る。

 トヨタは、500万円くらいで市販するともいわれている。ホンダも2015年に市販することを明らかにしている。ホンダのブースで、「FCVは?」と聞くと、「ロサンゼルスモーターショーに展示しています」という。トヨタと比べられなくて残念だ。

モーターショー ピンク
(トヨタのピンクのクラウン)
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/11/29 18:00

◎カローラ 累計4000万台販売

 トヨタ自動車は9月5日、カローラの世界での累計販売台数が7月末で、4000万台に達したと発表しました。

 1966年に、初代カローラを発売以来、46年9カ月で達成しました。国内の累計販売は、約1225万台、海外の累計販売は、約2777万台です。海外が約7割を占めています。

 初代カローラは、66年に建設された高岡工場で生産されました。高度成長の波に乗り、安くていいクルマといわれて爆発的に売れました。65年のトヨタの生産台数は約48万台でしたが、カローラの発売で68年の生産台数は約110万台と2倍を超えました。

 現在は11代目になり、8月にはハイブリッド車も販売されました。日本と世界の15工場で生産され、150カ国以上の地域・国で販売されています。世界の自動車メーカーのなかでも、カローラの累計販売台数はトップといわれています。

カローラのハイブリッド
(8月に発売されたカローラのハイブリッド車)

 その一方で、「退屈なトヨタ車」の代表車種ともいわれています。初代の開発をになった長谷川龍雄主査は、クルマのすべての項目で及第点をとる「80点主義」をとなえ、すべての人が満足する考えを前面に押し出しました。

 トヨタの6月の株主総会でトヨタ初の社外取締役に選出されたマーク・ホーガン元GM副社長は、「正直に言うとトヨタの車は退屈というイメージがあったが、(最近は)刷新されて走りとデザインが変わってきた」とのべました。

 実際、ネットには「なぜ退屈か? 基本設計からして無駄・ムラ・無理を外し、万人向けに売れる車を作っているからである。造り手に遊び心が欠落しているのに、面白い車が出来るハズはないでしょう?」などと書かれています。

 トヨタが世界1になった時の渡辺捷昭・前社長は、「ワクワク、ドキドキするクルマを」が口癖でした。豊田章男社長は、「もっといいクルマをつくろうよ」と社員に呼びかけています。

 社員からは、「トヨタ車は、多くの人に買ってもらうために、性能や価格で他社よりはいいクルマをつくっているが個性がない。最近は、オーリスに機動戦士ガンダムを用いた“シャア専用仕様”を限定車で売り出すなど個性を出すようにしているのではないか」といいます。

 別の社員も、「新型クラウンは、稲妻形の大きなグリルにするなど新しいデザインを取り入れている。いいクルマに向けて挑戦していると思う」と語ります。

 確かに、レクサスLFAや富士重工と共同開発した「86」、ピンクのクラウンなど、これまでにない個性あるクルマ、話題のクルマが開発されてきました。世界1のカローラとともに、「もっといいクルマ」がつくれるのか、トヨタは正念場を迎えているといえるでしょう。

トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/09/08 11:18

◎カローラ・ハイブリッド発売

 トヨタ自動車は8月6日、カローラでは初めてのハイブリッド車を発売しました。燃費は、プリウスの1ℓ当たり30・4~32・6km(JC08モード)を上回る33kmです。

 カローラは、1966年の発売以降、2001年まで、33年連続日本1を記録した大衆車です。初代プリウスが1997年に発売されると、大衆車トップの位置をプリウスに譲り、日本では影が薄くなっていました。初めてのハイブリッド車で、カローラにテコ入れをしようというものです。

カローラ ハイブリッド
(カローラのハイブリッド)

 カローラのアクシオ、フィールダーにハイブリッドが搭載されるもので、エンジンは1500cc。バッテリーにはニッケル水素を使っています。

 価格は192万5000円からで、プリウス(エンジン1800cc)の217万円より安い価格設定になっています。ガソリン型のカローラより40~50万円高くなっています。

 プリウスは流線型のデザインになっていますが、カローラのハイブリッドは、セダン特有の落ち着いたデザインです。

 生産は、トヨタ自動車東日本の宮城大衡工場(宮城県大衡村)で行います。販売目標は、アクシオが月1000台、フィールダーは月1500台です。

 プリウスに乗っている年配のドライバーは、語ります。

 「40代で車の免許をとり、初めて乗ったのがカローラの中古だった。自動車評論家からは“たいくつなクルマ”といわれ、論評の対象にもならなかった。平凡だが安くていい車という印象だった。トヨタがガソリン車を次々とハイブリッド車へ移行させるなかで、カローラのハイブリッドは、どんな変身をしたのか、これからどんな位置を占めるのか興味深いですね」

1966年の初代カローラ
(1966年に発売された初代カローラ)

トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/08/07 15:33
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