◎レクサスLS 11年ぶりのモデルチェンジ

 レクサスのフラッグシップ、LSが11年ぶりにモデルチェンジ(10月19日)した。最近、ショールームで実物を見た。横から見ると5235mmの全長は、さすがに大きい。

 クラウンの全長(4970mm)よりも265mmも長い。今回のモデルチェンジで5代目というが、3代目まではセルシオの名前だった。ガソリン車のLS500とハイブリッド車のLS500hの2モデルがある。

 価格は? と見ると、1802万円。クラウンよりも1000万円ほど高い。かつて、「いつかはクラウン」とのキャッチコピーで、頑張れば手が届くともいわれた。LSは本当の富裕層しか買えなくなった。

LS500h


 たまたま4代目LSシリーズのLS600h、600hLのカタログが手元にある。レクサス店へ行って5代目のカタログをと請求するには勇気が必要だ。じろっと見つめられそうな気がする。

 書店で「レクサスLSのすべて」を買った。おもしろかったのは、このなかに、「レクサス先進安全技術体験レポート」があったことだ。高級車になればなるほど、安全技術は満載されている。

 体験レポートでは、65kmで走っていると、前方に後姿の歩行者のダミーが立っているのが見えるという設定だ。まず、ヘッドアップディスプレイが、歩行者の位置を光の矢印で表示し、注意を喚起する。

 次に、回避操作がされないとブザーの警報が鳴る。さらに、急ブレーキが掛けられないと、自動ブレーキの出番だ。「あぁ、もうぶつかる! と観念した刹那、ガツンと強めのブレーキを掛け、急減速を始めたLS」

 「しかし、ブレーキだけでは止まり切れないと判断するや、軽く手を添えていた手の中でステアリングがクイッと45度ほど回り、左ドアミラーが歩行者をかすめるようなぎりぎりの距離で回避しながら、反対車線にはみ出すこともなく無事停止した」

 迫力ある描写で、LSの安全技術を伝えている。LSにはほかにも安全技術がたくさんあり、世界で最もすすんだ「自動運転レベル2」と評価している。

 クルマの先進技術は、まず高級車から始まる。それが中級車から軽自動車へと広がっていく。6年ほど前は、エアバックもなく、バックする時には後方を写すディスプレイなどもなかったクルマに乗っていた。

 3代目プリウスに買い替えると、当たり前のように装備されている。LSの安全技術も、普通のクルマに搭載されるようになれば、クルマの安全性は飛躍的に高まってくるだろう。
スポンサーサイト
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/12/28 16:10

◎マット塗装のレクサスの存在感

 名古屋駅前のトヨタ自動車のショールームで、マット塗装と呼ばれるレクサスが展示してあった。艶のない、真っ黒なボディは、圧倒的な存在感、重量感がある。

 レクサスGSFとRCFの2台だ。街中を走っていたら目立つだろう。クルマも個性をアピールする時代だ。カローラ的、プリウス的なありふれたクルマではあきたらないのだ。

 調べてみると、通常の塗装はメタリック塗装と呼ばれるもので、クルマのボディの表面は平のために光沢があるように見える。マット塗装は、大粒の顔料が含まれた艶消し塗料を使い、ボディにわずかな凹凸をつける。その凹凸が乱反射し、光沢が無いように見えるのだという。

 しかし、ワックスは使用できず、クルマの手入れは大変だという。よっぽどクルマが好きでないと乗れないのだ。クルマの洗車は、石油スタンドの自動洗車という人間には乗れないのだ。

マット塗装 レクサス


 ダメージ塗装をしたクルマもある。廃車寸前のクルマかと思わせるほど、ボディを汚れた塗装にするものだ。塗装専門店で、新車にわざわざ塗ってもらうものだ。マット塗装もダメージ塗装も個性をアピールするクルマだ。

 そうしたクルマは、「悪役感があるので、好きではない」という人もいる。人それぞれだが、クルマの世界も多様性が広がっている。個性、多様性は、今の時代の反映なのだろう。
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/11/26 11:17

◎EV化、自動運転というが…東京モーターショーへ行った(下)

 2017年の東京モーターショーは11月5日、閉会した。入場者数は、前回の2年前の81万2500人に対し、94・9%の77万1200人で、縮小傾向は脱することができなかった。

 前回と大きく違うのは、VR(仮想現実)のコーナーが拡充されていたことだ。ゴーグルに表示される映像により、バーチャルリアリティ=仮想現実に飛び込むことができる。

DSCN9858.jpg
(VR=仮想現実=のコーナー)

 トヨタの燃料電池自動車のコンセプトカー、「Fine―Comfort Ride」は、VRのプレゼンを行なっており、ゴーグルを付けてシートに座ると、コンセプトカーに乗っているような体験ができるという。

 海外のメーカーでは、トヨタを抜いて販売世界1になったドイツのフォルクスワーゲン(VW)がEV化に力を入れていた。バッテリー容量を増やした「eゴルフ」や2022年に市販する「ワーゲンバス」が注目された。

今年に導入予定のeゴルフ
(VWの「eゴルフ」

2022年生産開始のワーゲンバス
(VWの「ワーゲンバス」)

 世界最大の市場、中国で販売トップがVWだ。中国政府は、北京などの大気汚染の深刻化でEVへ急速にシフトさせようとしている。VWが力を入れるのも当然だ。

 部品関連会社の集まるブースでは、ピストンリング、クランクシフトエンジン部品の会社の係員に話を聞いた。一様に、EV化の与える影響について、将来に対する漠然とした不安を語っていた。

 エンジンがなくなることで、3万点といわれる自動車の部品の4割近くが減るという経産省の試算がある。部品・下請け会社にとって、EV化の影響は計り知れないだろう。

 トヨタのような完成車メーカーから部品・下請け、販売店、ガソリンスタンドなど自動車関連で働く労働者は500万人を超える。営業、雇用問題をはらみながらEV化、自動運転化はすすむ。

 日本最大の産業、自動車産業はどうなるのか? 大きな変化が目に見えるようになるのは、次回の2019年の東京モーターショーに現れるのではないかと感じた。

 週刊経済誌「ダイヤモンド」のオンラインでは、「トヨタも見捨てた!? 東京モーターショー『地盤沈下』の深刻実態」という記事をアップしていた。「アメリカ、イタリア、イギリス勢が不参加となった。今や世界5大モーターショーの地位は中国でのモーターショーに奪われている」というのだ。

 しかも、メディア向けの説明会(10月25日)に、豊田章男社長が登壇するものと思っていたところ、フランス人のディディエ・ルロワ副社長があいさつした。

 「ダイヤモンド」は、「トヨタの母国市場で行われる東京モーターショーで社長が出ないという事態。まさに『異例中の異例』であり、言い換えれば、『あり得ない事実』として受け取られた」と激しく書いている。

 日産自動車でも、カルロス・ゴーン会長でもなく、ダニエレ・スキラッチ副社長が登壇した。何があったというのだろうか?

トヨタ ハイブリッド スポーツカーコンセプト
(トヨタのハイブリッド スポーツカーコンセプト)

 EV化、自動運転化でトヨタの技術者たちは、世界の自動車メーカーだけではなく、グーグルなど米IT企業と激しい国際競争のなかに突き落とされる。トヨタでは、“裁量労働的”な働き方といわれる「FTL(I)」が12月から導入される。

 「Free Time & Location for Innovation」の略。時間と場所にとらわれない革新的な働きかたという意味で、トヨタは、「賃金は掛けた時間の対価であるという考え方を払しょく」するものという。

 安倍政権は、「働き方改革」などといって、過労死ラインである「月100時間未満」までの残業を認めようとしている。過労死、働きすぎが大問題になっている日本で、技術者たちがまきこまれないことを強く願う。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/11/06 09:01

◎EV化、自動運転というが…東京モーターショーへ行った(上)

 今年2017年も「東京モーターショー」へ行った。2年に1回の開催で、今回で45回目。モーターショーへは4回連続である。この日、10月31日(水)は台風が過ぎて久しぶりにさわやかな秋空になった。

 今年は、電動化(EV化)、自動運転化、ネットでつながるコネクテッド化、ライドシェア(相乗り)というガソリン自動車130年の大激動の年になった。それだけに、どんなコンセプトの展示になるのか…興味津々だった。

 午後1時ごろ東京ビックサイトの会場に着いた。平日のせいか会場に向かう人は少ないように感じた。150万人ほどが詰めかけた90年代中ごろに比べ、前回は81万2500人に縮小しており、どれだけ盛り返せるか?

 トヨタのブースへ行った。前回は、4代目のプリウスが目玉だったが、今回はコンセプトカーの「愛i」「愛iRIDE」が目玉か? パンフレットも、「愛i」を前面に押し出している。

10 「愛i」
(コンセプトカーの「愛i」)

 ホワイトが基調で、卵のように丸い、かわいいデザイン。パンフレットには、「クルマが人を愛するようになるって本当ですか」「限りなく優しいクルマは、愛しいものになる」とある。

 インパネ中央部の丸い部分に人工知能(AI)があり、たとえばドラーバーが汗をかいていると、クーラーが自動的に入るという。クルマとドライバーが会話することで、愛を育てるという…。

 トヨタはレクサスGSで、高速道路での自動運転の実走試験をしてきたが、モーターショーでは自動運転がどこまで進んでいるのか、EVにどれだけ力を入れているかはよく分らなかった。

10 トヨタ GSF
(レクサスGSF)

 日産自動車は、9月に2代目としてモデルチェンジしたばかりのEVカー、リーフが目玉だ。こちらは現実に日本で走っているから、迫力はある。ゴーンCEOは、EVでトヨタを追い越すと豪語している。

 先日、旧型のリーフを今年7月に買った人の話を聞いた。「1回の充電で280km走るといわれたが、実際には120kmくらい。走っていてストップしないかとひやひやです。充電も家庭では19時間もかかる」と言っていた。

 新型リーフは400km走るというが、あくまでカタログ値だ。EV化へ一気に突き進むのかと思うが、走行距離と充電時間がまだまだ難点だ。これが大幅に改善されないとそんなに普及するのかと考えてしまう。

日産 リーフ
(日産リーフ)

 トヨタのブースでは、レクサスやスポーツタイプのGRシリーズ、箱型のJPNタクシー、センチュリーなどが目立ったが、EV化、自動運転化などと騒ぐ割にはよく分からなかったというのが正直な気持ちだ。

 係員にEVについて質問すると、「詳しいことは、お客様相談室相談センターへ問い合わせてください」と電話番号が書いたカードが渡された。「えっ?」という感じだった。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/11/05 18:10

◎自動運転はどこまで 「トヨタ・テクニカル・レビュー」を読む

 「挑戦・新技術開発」を特集した「トヨタ・テクニカル・レビュー」(Vol・63、2017年5月発行)に目を通しました。巻頭言は、伊勢清貴専務役員の「『革新』無くして『創造』無し」です。

 伊勢専務は、自動車産業は3つの大きな環境変化があると指摘しています。

 1つ目は、自動運転です。「この技術はIT業界の参入により競争が激化しています」と指摘しています。昔は「産業の米」といわれたのが鉄とか半導体でした。今やAI・ビックデータが技術の基盤をなすものに変わってきたといいます。

 実際、自動運転で先頭を走るグーグルやアップル、マイクロソフト、アマゾンなど米5大IT企業がトヨタの競争相手になっています。

 2つ目は、「電動化の波」と指摘します。「エンジンのみを搭載するクルマの販売は大幅に減少して行くでしょう」と危機感をあらわにし、「FCVやEVなどに力を入れて行かなければなりません」と強調します。

 EVで出遅れたとメディアから指摘されるトヨタ。FCV(燃料電池車)では世界トップに立ったトヨタですが、現在開かれている東京モーターショーでは、EV化の波に乗ったのでしょうか?

 3つ目は、「クルマを所有せずに、必要な時にだけ利用するライドシェアリング、カーシェアリングの拡大」と指摘します。伊勢専務は、「クルマは走っている時より、停まっている時の方が多い」といいます。確かにわが家のプリウスも圧倒的に停まっています。

10 トヨタ・テクニカル・レビュー


 この3つの大きな環境変化に、どう対応するのか? 「トヨタ・テクニカル・レビュー」の本文で興味をひかれたのが「自動車専用道路を対象とした自動運転システムの研究」です。

 最初にトヨタの自動運転技術の考え方を示しています。「ドライバ―が運転したいときに運転を楽しめない車はつくらない」など4つをあげています。ここには、“モリゾウ”の名で今も運転をする豊田章男社長のクルマ哲学が反映しており、すべてを自動運転にまかせる考え方とは一線を画しています。

 自動運転システムの設計では、レクサスGSをモデル車にし、カメラ、ミリ波レーダーなどを使用したハードウエア、障害物認識や制御目標値演算など、「認知」「判断」「操作」のソフトウエアなどを紹介しています。

 実際に走行した首都高速道路での問題点にふれています。車の位置を推定するGPSは、誤差が50m程度あること、このため横幅5m以下のレーンで走行するには、自動運転に必要な精度を確保できないことなどをあげています。

 このため、フロントに設置したカメラで蓄積した路面画像や地図でつくった疑似路面画像を照合するなどして高精度の位置を推定したことを明らかにしています。

 これによって、横方向は0・1m、縦方向0・5mの誤差になったとしています。日本版GPS衛星「みちびき」の4号機が10月10日に打ち上げられ、18年度から運用がはじまります。これによって、誤差は1m以下になるといわれています。自動運転技術は飛躍するでしょう。

 トヨタは、2015年10月に首都高で、メディアに向けたデモンストレーションを行いました。「驚くほどスムーズ」「想像以上の安定感」などの評価を得たといいます。

 それから2年、自動運転技術はどこまで進化したのでしょうか?
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/11/04 18:01

◎トヨタHPに「プリウス誕生秘話」

 今年2017年は、ハイブリッド車、プリウスが発売されて20年になります。トヨタ自動車のホームページに「プリウス誕生秘話 by GAZOO」の4回連載があります。
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/prius20th/

 なかでも4回目には、プリウスというと必ず出てくる広告のキャッチコピー「21世紀に間にあった!」についてふれています。ハイブリッド車の開発は、ホンダが先行していましたが、奥田碩社長(当時)の号令で、開発を急ぎ、追い越したといわれています。

 当時、開発にかかわった技術者は、「実際にはまだ燃費は28kmに届いていなくて、あのタイミングでは“大丈夫”とは言えませんでした。1997年12月発売というスケジュールはいったん決めていましたが、とても計画通りに進んでいるとは思えなかったので、それについても“目指します”と言っていたんです」と語ります。

 しかし、発売日には、燃費は“同等のガソリン車の2倍”の28kmを達成。215万円という車両価格は、97年3月の時点での予想よりむしろ低かった、といいます。

 215万円というのは、ライバルのホンダの価格よりも低く下げたともいわれました。燃費はいい、モーターで走るときはプリウスが近づいても人は気づかない…一気に次世代の環境車といわれ爆発的に売れるようになりました。

 所有しているだけでステイタスがあるともいわれました。トヨタは、プリウスで大成功し、21世紀の初頭の2008年には米GMを抜いて世界1の自動車メーカーになりました。

4代目プリウス


 プリウスもすでに4代目。燃費は、40・8kmにも伸び、プラグインのプリウスの電気走行は68・2kmにも伸びています。ハイブリッドの車種は増え続け、2016年2月には、世界の累計販売台数が1000万台を超えました。

 しかし日本では、ハイブリッド車が圧倒していますが、世界では少数派にとどまっています。

 トヨタがハイブリッドの技術を磨いているなかで、ひたひたと迫ってきたのが電気自動車(EV)です。蓄電池の研究開発が飛躍的に進み、EVの走行距離がガソリン車の背中が見えるようになったのです。

 AI(人工知能)を搭載した自動運転、ガソリン車からEVへと世界の自動車産業は一気に動き始めました。グーグルやアマゾンなど異業種のIT企業がライバル企業になる時代へ突入したのです。

 ハイブリッドでの成功体験をしたトヨタが、EVでは“出遅れた”とメディアからいわれています。電機などのIT技術者の引き抜きや中途採用など、トヨタはEVシフトを強めています。

 ハイブリッド車や燃料電池車の「ミライ」で次世代車の開発の先頭を切ってきたトヨタ。EV開発の大動乱の時代になりそうな21世紀前半のトップランナーになれるかどうか? 正念場を迎えています。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/09/06 07:56

◎盗まれやすい車 プリウス3年連続トップ

 プリウスは盗まれやすい車で、3年連続でトップになりました。「積み替え」という新たな手口で盗まれていることを、朝日新聞(8月1日デジタル版)が伝えています。

 日本損害保険協会は、盗難事故実態調査を毎年続けています。2016年11月に保険金を支払った件数(車両本体盗難300件、車上ねらい・部品盗難455件)を対象に調査(今年で18回目)。その結果を今年3月末に発表しました。

 1位がプリウスで70件、2位がハイエースで40件、3位がランドクルーザーで39件…で上位10位内にトヨタ車が7車を占めています。プリウスは、全体の18%を占め、しかも3年連続1位です。プリウスは、ねらわれやすい車といいます。

priusu[1]


 「積み替え」とは、プリウスに搭載されている電子制御装置を抜き取り、別の制御装置と交換する方法です。制御装置は、電子キーを操作することでドアの鍵を開けたり、エンジンをかけたりします。電子キーには登録番号があるために一致しなければ車を運転できません。

 このため、プリウスを盗むために「積み替え」をするというのです。朝日新聞は、警察からの取材でコインパークや住宅街で盗まれた例をあげ、窃盗団が「積み替え」の制御装置を使いまわしているのではないかといいます。

 車が盗まれないようにするためにはどうしたらいいのか――日本損害保険協会は、▽イモビライザー(電子式盗難防止装置)の装着、▽バー式ハンドルロック、警報装置、盗難防止ネジ等の盗難防止機器の活用、▽防犯設備が充実した駐車場の利用、▽ドアロックを徹底し、鍵を車室内に放置しない、▽貴重品等は車内放置しない――などをあげています。

 それにしても、プリウスがねらわれるのは、車も部品も高く売れるからだともいいます。以前、豊田市のマンションでプリウスのカーナビが盗まれたことを聞きました。盗まれやすい車No1、プリウス人気は、こんなところにもあったのか…。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/08/03 14:46

◎新型カムリは「BEAUTIFUL MONSTER」

 トヨタは7月10日、新型カムリを発売しました。カタログには、大きく「BEAUTIFUL MONSTER」と銘打っています。日本ではあまり見かけませんが、トヨタの最大の市場、アメリカでは15年連続で最も販売している車です。

 サイズは、全長が35mm長くなり4885mm、全幅は15mm広がり1840mmです。クラウンが全長4970mm、全幅1800mmですから、これまで同様にクラウンより全幅が広く、大男のアメリカ人仕様になっています。

 デザインはスポーティーな印象となっています。排気量は2487ℓ。日本向けはハイブリッドのみで、燃費は1ℓ当たり28・4~33・4km(JC08モード)です。

新型カムリ1


 安全技術として、「Toyota Safety Sense P」を標準装備しています。①ミリ波レーダーと単眼カメラで、前方の歩行者を検知し、衝突を回避する、②車線の逸脱をドラーバーに知らせる、③ハイビームとロービームを自動で切り替え、夜間の歩行者の早期発見、④先行車との車間距離を保って追従走行する――などの技術が盛り込まれています。

 税込み価格は、329万4000円~419万5800円で、月販目標は2400台としています。

 これまでの販売は、トヨタカローラ店でしたが、トヨペット店、ネッツ店(東京地区は東京トヨタでも販売)にも広げ、プリウスと同様に顧客を掘り起こそうというものです。

 カムリは、トヨタが、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」という、これまでの車種ごとの開発を改め、ユニットごとに開発して共通化し、原価低減などをめざす手法で開発された車です。プリウス、「C-HR」に次ぐ3弾目です。

 原油安でSUV人気が高まるなか、セダンのカムリがどこまで販売を伸ばせるかが注目されます。日本での生産工場は、プリウスを生産している堤工場(豊田市)です。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/08/02 16:58

◎リニューアルしたトヨタ会館 (下)

 トヨタ会館のトヨタ車の展示場は、これまでと変わっていないが、様変わりしたのが車の生産の様子や車を様々な視点で見せる展示場の方だ。今年4月からリニューアルしたという。

 工場で車を生産する様子を紹介しているのは、これまで通りだが、映像や模型がよりビジュアルになった。小学生たちがたくさん見学にくるところだから、身近に車を体験してもらいたいからだろう。なんといっても、将来の顧客だから。

 まず目につくのがロボット。溶接ラインで火花を飛ばして激しく動くロボットのことだ。ガラス越しに、ロボットが軽快に、正確に動く様子を間近で見ることができる。迫力がある。

12 伸縮自由ライン


 ロボットの後ろには、「モノづくりは人づくり」という標語があった。トヨタは、自動車ではなく、人をつくっているとまでいわれるほどだ。実際、展示場には、横断歩道と両足跡を描いた「指差呼称」の場所まであったのには驚いた。

 社員は、工場をはじめ、本社の敷地の横断歩道などで、「右ヨシ!」「左ヨシ!」をやって交通安全ルールを守ることが義務付けられている。モノづくりの前に、まず人づくり、ということの1例だ。

 「伸縮自在な組立ライン」について、イラストでわかりやすく説明していた。

 ★生産量が増えたら→ラインを延長して、生産能力を増やして、早くつくる。
 ★生産量が減ったら→ラインを短縮し、1人分の作業量がない工程をまとめ、ムダをなくす。

 トヨタ生産方式の説明であり、なぜトヨタが日本1の利益を稼ぐまでにいたったかを簡潔に示している。

10 明日のスタンダード DSC_9290


 「明日のスタンダードになろう」と書かれたコーナーには、プリウスのPHV(プラグ・イン・ハイブリッド)車が展示してある。今年2月に発売になった2代目で、家庭で充電し、初代の26・4kmの倍以上の68・2kmまで電気だけで走ることが可能になった。

 確かに、通勤など日常生活ではガソリンを使う必要がなくなった。トヨタは、PHV車を「明日のスタンダードになろう」と力を入れている。ガソリン車に次ぐ次世代車は、電気自動車か、燃料電池車か…と世界の自動車メーカーは、激しい競争をしている。

 トヨタは、すでに水素で走る燃料電池車の「ミライ」を発売しているが、まずPHV車を「明日のスタンダード」に位置付けているのか? トヨタの経営戦略の一端が見えるような気がした。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/05 08:35

◎リニューアルしたトヨタ会館 (上)

 先日、トヨタ会館を久しぶりに訪ねた。豊田市のトヨタ自動車本社の東側にあり、まずバイオリンを弾くロボットが迎えてくれる。トヨタ車がズラリと並ぶ展示場に入る。

 左手の一番目立つところにあるのがレクサス車のコーナーだ。あった、あった。3月に発売になったレクサスLC500h。2ドアーの赤いクーペは、1450万円もするだけに、ため息がでるような豪華な車だ。皮張の運転席も赤で統一されている。

 同じように展示してあるレクサスの最上級、LS600hLは1595万円する。LCは、それに匹敵するほどの値段だ。豊田章男社長は、みずからハンドルを握り、「運転する喜び」を語るが、LSなら当然だろうと思った。

トヨタ会館 レクサスLC
(レクサスLCとトヨタ車=トヨタ会館で)

 人気のスポーツカー「86」も展示してあったが、フル装備のLCには及ばないと感じた。トヨタ会館には、アクアやプリウスをはじめ、トヨタ車の主要な車が展示してある。

 東京・池袋にあったアムラックスは、13年12月に閉鎖された。お台場のMEGA・WEBは、かつてはレクサス車が展示してあったが、現在は展示していない。

 大阪にもアムラックスのようなイタリア調の展示施設があったが、なくなって久しい。現在、トヨタ会館に並ぶ展示施設は、名古屋駅前のミッドランドスクエアの1、2階にあるショールームくらいだろう。

 結構にぎわっていたアムラックスがなぜ、閉鎖になったのか? コスト削減なのか? トヨタ車のショールームも、トヨタの経営戦略に沿って変化しているようだ。

ミニチュア C-HR


 帰りにミュージアムショップで、「C-HR」のミニチュアを買った。孫が喜ぶだろう。将来の顧客になるかな?

                ◇

 この記事は、7月3日にアップする予定でしたが、都合により前日にアップしました。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/07/02 16:10

◎贅沢の限り レクサスLC

 レクサス店で、3月16日に発売されたレクサスLCを見た。ドアが2つのクーペで、贅沢の限りを尽くしたLCに、すごいというしかない。最高価格で1450万円もする。

 V型8気筒5リットルのエンジンのガソリン車とV型6気筒3・5リットルのハイブリッド車の2種類。大きさは、4770(全長)×1920(全幅)×1345(全高)mm。

 ピッカ、ピッカのボディ、革張りの内装、傷を付けたら大変…。

レクサスLC1


 発売1カ月で、約1800台の受注があったという。月販目標が50台というから好調なのだ。トヨタの元町工場で生産している。

 雑誌『モーターファン』の別冊「LCのすべて」に、LC専用ラインが15年9月につくられたと書いている。

 床、壁、天井までが白のペイントで塗られ、ゴミや汚れを目立つようにして、清潔な環境にしているという。さらに、工具やホースなど吊り物をなくし、ボディを傷つけないようにするためだという。

レクサスLC2


 一つの作業が終わるごとに、「〇〇締め付けヨシ!」「〇〇結合ヨシ!」などの大きな声がラインに響く。一般の組立ラインではないという風景だ。十分に作業の練習をし、習熟度を上げないと、工程には入れないという厳しさだ。

 クルマの専門誌の記者は、ルポの最後にこう書く。

 「選りすぐりの社員によって完成されたLCは、まさに“珠玉の作品”。作業員のプライドを載せ、また1台、ラインから旅立っていった」

 レクサスをつくる労働者も、クルマに劣らずすごい!

                ◇

 この記事は、6月17日にアップする予定でしたが、都合により15日にアップしました。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/15 17:07

◎人工知能が名人に勝つ衝撃

 将棋の佐藤天彦名人が人工知能(AI)のPONANZA(ポナンザ)に敗れるというニュースを5月21日の新聞で読み、AI技術はここまできたのか、と複雑な思いになりました。

 佐藤名人は、天才といわれた羽生善治3冠を2年前に破って名人になっています。対戦前にポナンザを借りて、「150局以上、対戦したが、ほとんど勝っていない」といいますから、完敗でしょう。

 へぼ将棋程度はやります。プロ棋士はよくアマチュア数人を相手に一度に指すといいますから、プロの頂点に立つ名人のすごさはわかります。それが敗れるとは、信じられない…。

 「日経トレンディ」(6月号)が「あなたの明日を変える革命商品 買える!役立つ! 人工知能&IOT」の特集を組んでいます。AI技術は、ディープラーニング、コンピューターの高性能化、ビックデータの出現によって本物になってきたといいます。

日経トレンディ


 その先頭を走っているのは、グーグル、アップル、アマゾン、マイクロソフトなどアメリカのIT企業ばかりで、日本の電機メーカーなどの存在は薄いといいます。「未来は米企業が掌握?」なんてことも書かれています。

 特集では、AI技術を使ったクルマの「自動運転」について、「『レベル2』がついにお手頃価格に。いよいよ登場する“セレナの次”」を書いています。

 日産自動車のセレナは、高速道路での「先行車追従」「レーンキープ」などレベル2の自動運転技術搭載車を、オプションとしてプラス24万円で売り出しており、多数の顧客がこちらを買っているといいます。

 世界の自動車メーカーは、自動運転技術で激しい争いをしています。特集ではグーグルから独立したウエイモ、日産、ロバート・ボッシュ、ダイムラー、BMWなどが先行しているとデータをあげて指摘しています。

 特集には、トヨタ自動車の名前はなし。「先行車追従」「レーンキープ」などは、4代目プリウスにもあります。うーん、自動運転ではトヨタの影はまだ薄いということでしょうか?
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/05/21 11:30

◎トヨタ 新型カムリの生産開始

 8代目となる新型カムリが1月9日に始まったアメリカ・デトロイトのモーターショーで初披露された。横幅は1840mmもあり、クラウン(1800mm)より幅が広い。日本ではあまり見かけないが、体の大きい米国民の人気車種だ。

 カムリは1982年に日本で発売された。今では、世界10カ所所の工場で生産、100以上の国・地域で販売されている。累計販売台数は1800万台を超える。

 アメリカでは、車種別では15年連続で最量販車になった。ケンタッキー州の工場で、年間40万台近くを生産している。

60 新型カムリ(8代目)
(新型カムリ=トヨタのホームページから)

 トランプ米大統領は就任前、トヨタがメキシコでつくる新工場に対しツイッターで、「とんでもない! 米国内で生産するか、高い関税を支払うかだ」と批判した。

 これに対し豊田章男社長は、米国内で5年間に1・1兆円を投資する計画を明らかにした。豊田社長は、トランプ大統領と10日から初の公式会談をする安倍首相と2月3日に東京のホテルで会った。

 東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急の日本料理店「水簾」で、食事しながらトランプ大統領との対応を話し合ったという。

 カムリの生産は、日本ではプリウスを生産している豊田市の堤工場で2月から始まった。労働者に、ご苦労さんの意味でドラ焼き2個が配られた。また2月は、販売が増える期末を前にして土曜日出勤がある。チョコレートが配布された。

ドラ焼き
(ドラ焼き)
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/02/10 11:33

◎”退屈なクルマ”を返上か? 「C-HR」発売

◎退屈なクルマを返上か? 「C-HR」発売

 トヨタは、満を持して小型SUV「C-HR」を12月14日、4チャンネルの販売店でいっせいに発売した。カローラに代表されるように、圧倒的に売れて万人受けする一方で、一部から“退屈なクルマ”と称されてきたトヨタ車。これを返上できるのか?

 あえてC-HRという英語名にしたことも、これまでのクルマとは違うということか? 「compact high rider」の略だという。最大の特徴はデザインだ。

 「これがトヨタ車?」というほど、とがったデザインに仕上げてある。大きなタイヤ、小さめの流線型の窓、彫刻したような彫りの深いゴツゴツ感…確かにこれまでのトヨタ車にない個性をアピールしている。

 4代目プリウスに続く「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)の第2弾になる。プリウスとプラットホームを共通にするなど、これまでの車種ごとの開発を改め、ユニットごとに開発して共通化し、原価低減などをめざす手法で開発された車だ。

30 プラットフォーム c-hr
(「C-HR」のプラットホーム)

 価格は251万6400円からで、約243万円からのプリウスより高い設定だ。1・2リットルターボエンジンと1・8リットルのハイブリッドがある。ハイブリッドの燃費は1ℓあたり30・2km。

 トヨタの子会社のトヨタ自動車東日本の岩手工場とトルコの工場で生産される。販売目標は、月6000台。発売前から予約を受け付けており、2万9000台あったという。世界100カ国で販売する世界戦略車と位置付けている。

 書店には、早くも『新型C-HR』の本が並んでいる。ハリアー、RAV4、レクサスRXなどトヨタの歴代SUVの紹介などをしている。

 各社が若者をターゲットにSUVに力を入れるなか、C-HRはどんな存在感を発揮するのか?

                ◇

 この記事は、12月16日にアップする予定でしたが、都合により前日にアップしました。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/12/15 18:13

◎原寸大のポスター 「C-HR」

 昨日、このブログ「トヨタで生きる」で吉村昭の超短編小説「鰭紙」を紹介したが、トヨタと何の関係がある? との疑問が出たかもしれないが、大ありである。

 12月にトヨタ自動車が発売する小型SUV「C-HR」。デーラーで先行商談予約をしているという。先日、デーラーで現在乗っている車の点検を受けた際、聞いてみた。営業マンはにこにこ顔だった。

 「ところで『C-HR』って、なんの略ですか?」と聞くと、「compact high rider」だという。こうした車を運転するドライバーをくすぐろうというのか?

 確かに、これまでのトヨタにはない、とがった鋭角的なデザインだ。数日前、名鉄名古屋駅の構内に原寸大と銘打った「C-HR」のでかいポスターが貼ってあったのには驚いた。

c-hr ポスター


 4代目プリウスの売れ行きが落ちているから、「C-HR」にかける意気込みを感じさせる。ネットでも「トヨタ新型SUV『C-HR』市販モデル全最新情報!発売日と価格、燃費予想も!」という文字が踊っている。
http://car-moby.jp/15548

 価格予想は、上記の「MOBY」によると、ガソリン車で240万円からで、ハイブリッド車は270万円からになるという。

 営業マンに聞くと、SUVは原油安になってアメリカで好調なことや日本でも若者だけでなく中高年にも人気だという。若いころにはスポーツ車に手が届かなかった世代が興味を持ち始めているという。

 確かにハリアーなどの大型SUVに比べれば、「C-HR」はコンパクトで中高年にも扱いやすそうだ。昨年秋の東京モーターショーで、実車が展示してあり、デザインに感心したことを覚えている。

 プリウスの販売が減少しているなか、「C-HR」は救世主となれるのか? もうすぐデーラーに展示される。一度、この手でとがったデザインに触れてみたいものだ。

 ところで、この「C-HR」は、コンパクトカー専門のトヨタ東日本の岩手工場(岩手県金ケ崎町)で生産される。金ケ崎町は、江戸時代の南部藩が治めた、現在の盛岡市や花巻市、奥州市などの範囲だ。「鰭紙」の飢饉の舞台になったのは、この当たりかも知れない。

トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/11/27 19:59

◎4代目プリウスに乗った

 3代目プリウスに乗っていた知人が、4代目に乗り換えた。発売(2015年12月)前から、予約して買い換えたというから熱烈なプリウス・ファンである。「まったく違ったクルマになったよ」と絶賛する。

 何とフル・オプションで、約400万円もしたという。新しい装備を1つずつ説明してくれる。片側2車線道路を走る。走行車線から追い越し車線へ。サイドミラーがオレンジ色に点滅する。追い越し車線に車がいる。点滅で死角をなくすねらいだ。

 前を走る車との車間距離を保って走るモードに切り替える。高速道路を走ると威力を発揮するという。長時間運転に疲れた時にはいい。うっかり追突もなくなる。いやぁ、便利だ。

 運転席の前のフロントガラスに、ナビ情報が映るのには驚いた。視線をナビに変えることなく走ることができるから安全に運転できる。ここまで技術が前進したのか、とビックリだ。

プリウス 後ろ


 縦列駐車も自動でやってくれるという。コンビニの駐車場で実験してくれた。いや、はや。縦列駐車は苦手だから、こんなのがあったらいい! 3代目も室内は静かだったが、風切り音やエンジンノイズをさらに減らして、いっそう静かになった。

 モニターには様々な情報が表示される。毎日走った距離、平均燃費…。これも便利だ。「リッター25kmは走るよ」と知人。3代目は21km程度だったから燃費はいっそう良くなっている。

 シートは表皮だから車内は華やかだ。低重心にスマートになったボディー。真っ赤なプリウスがよく似合う。家に戻って、自分の3代目に乗った。3代目がみすぼらしく見えた。3代目の発売(2009年5月)から4代目まで6年余。技術革新・進歩には驚くばかりだ。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/10/20 07:20

◎トヨタ 小型SUV 「C-HR」の概要発表

 トヨタ自動車は9月28日、小型SUV(多目的スポーツ車)「C-HR」の概要を発表しました。トヨタが世界戦略車と位置付けているもので、11月上旬から販売店での先行商談を始め、今年の年末に発売するといいます。

 先日、レクサス店へ行きました。大型のSUVが展示してあり、「若者向きのSUVで、こんな数百万円もの高価格で売れるのですか?」と質問すると、営業マンは「今は、SUVは中年、熟年者にも人気ですよ」といわれました。

 人気があるのは、ガソリン価格が世界的に値下がりしていること、いろんな使い方ができること、車高が高くて運転しやすいことなどを挙げていました。「SUV=若者」という見方を改めねばと感じました。

8 c-hr


 「C-HR」は、昨年秋の東京モーターショーで初めて見て、トヨタにしては珍しい、冒険心あふれる彫の深いデザインに仕上がっていると思いました。これは売れそうだと直感しました。

 豊田章男社長が常に語っている、「もっといいクルマをつくろうよ」というメッセージが伝わり、こうした個性的なクルマがつくれるようになったのでしょうか?

 概要によると、ハイブリッド車は、コンパクトSUVクラスでトップレベルの燃費を追求しているとしています。グレードでは、1・8リットル・ハイブリッド車のと、1・2リットルのターボエンジンを設定しています。また、衝突回避支援パッケージを全車に標準装備しています。

 4代目プリウスと同様に、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」という、これまでの車種ごとの開発を改め、ユニットごとに開発して共通化し、原価低減などをめざす手法で開発された車です。
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2016/09/30 07:23

◎歴代クラウン東京へ走行 ホンダはNSX復活

 8月26日付の新聞各紙は、自動車業界の2つの話題を大きく取り上げ、目をひきました。

 トヨタ自動車は、高級車のクラウンが1955年の初代の発売から60年になったのを記念して25日、クラウンが生産しているトヨタ元町工場(豊田市)から、東京・代官山まで歴代のクラウンが走るイベントが始まったというニュースです。

 ホンダは、高級スポーツカー「NSX」の新型を約10年ぶりに復活させ、発売を始めたというニュースです。ホンダは、2370万円もする「NSX」の全面広告を打つという力の入れようです。

初代クラウン
(1955年に発売された初代のクラウン)

 クラウンは、初代の車から、「いつかはクラウン」のCMで売り出した7代目までの26台。29日に代官山に着くとしています。25日は、元町工場で式典が開かれ、豊田章男社長や元町工場の労働者ら約3000人が参加しました。

 現在、元町工場で生産されているクラウンは、12年12月に販売を始めた14代目。クラウンは、これまでに国内で約530万台販売されたといいます。

 知人もクラウンの中古を乗っていましたが、現在、乗っているのはプリウス4代目。クラウンは珍しくなくなったとはいえ、400~600万円ほどもするクラウンは、やはり庶民にとっては高嶺の花です

 7代目は、バブル経済真っ盛りの1983年に発売されました。80年代は、ニューヨークの高層ビルを日本企業が買い漁った時代で、金がすべてでした。バブルは崩壊し、日本が「失われた20年」といわれて久しくなります。

ホンダ NSX広告
(ホンダの新型NSXの新聞全面広告)

 2日前のブログにも書きましたが、16年度の国内新車販売は500万台を切りそうです。しかも軽自動車の販売が年々伸び、4割前後にまでなっています。そうしたなかで、高級車はどうなるのか?

 「2000万円以上の高級車の日本での市場は年間400台程度と富裕層に限られ、新型NSXも事業の収益性は低い」(日経新聞、26日付)といいます。それでもホンダは、あえて高級スポーツカーを復活させました。

 NSXの復活も、歴代クラウンがそろって代官山まで走るのも、国内高級車市場を活性化したいという願いがこもっているのでしょうが…。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/08/27 19:02

◎エスティマは、じいじ、ばあばの夢を乗せて?

 トヨタのミニバン、3代目エスティマ(7、8人乗り)が6月、マイナーチェンジした。初代エスティマは、1990年に発売された。3代目は2006年の発売から数えて10年半にもなるという。

 それでいてマイナーチェンジだ。箱型のミニバンが全盛の折り、卵型のミニバンは希少価値になった。一時、もうつくられないのではないかともいわれたが、マイナーチェンジでしぶとく生き残っている。

 フロントマスクは、最近のトヨタ車の特徴である、大きなグリルである。確かに、全体は卵型を継承し、うたい文句のように、流れるように美しい。こんなミニバンを運転してみたいと思わせる。

エスティマ1


 ガソリン車で、リッター当たり11・4㌔m走って340万円、ハイブリッド車で、リッター当たり18・0㌔m走って439万円である。高い車だ。3列目を床下格納すれば、2列目は足を長く伸ばせるという贅沢な車だ。

 親戚に、2代目エスティマを乗っている人がいる。60代中ごろで、60歳で定年退職した。彼の1人娘が結婚し、夫は名古屋から東京へ転勤になった。彼や彼の妻を、じいじ、ばあばと呼んでいた3人の孫たちも小学生になった。

 彼の楽しみは、夏休みに入ると高速道路を走って、東京から孫たちを連れてくることだ。企業で働く娘婿は、お盆の時にしか休めない。彼には母がおり、総勢8人にもなる。お盆休みの際に出かけるのは、8人乗りのエスティマが最適だという。

 夏休み近くになると、彼は孫の成長を楽しそうに語る。今は、スマホで孫の顔を見ながら電話ができる時代になった。それでも、実際の顔を突き合わせるのとは大違いだという。

 歴代エスティマを運転していた人々も高齢化した。じいじ、ばあばの夢を乗せて走る時代になったのか? エスティマの1側面が時代を語っている。

トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/07/17 16:40

◎新型プリウス 販売好調 だが…

 トヨタ自動車は1月18日、4代目にあたる新型プリウスの発売(昨年12月9日)から1カ月余の受注が約10万台になった(1月17日時点)と発表しました。月販目標1万2000台の8倍を超える好調さだといいます。

 納車のメドハは、注文から3~4カ月としていますが、上級グレード車は4~7カ月かかるとしています。

 好調なスタートを切った形ですが、2009年5月に発売になった3代目は、1カ月間で約18万台の受注になっており、4代目はその勢いにはおよんでいません。

4代目プリウス


 3代目は、▽ホンダのハイブリッド車との競争で205万円という低価格に設定したこと、▽発売直後に25万円の国のエコカー補助金があり追い風となったこと、▽燃費が1ℓ当たり32・6km(JC08モード)と同程度のガソリン車と比べ抜群だったこと――などが理由です。

 しかし、現在は、▽アクアなどプリウス以外のハイブリッド車が増え、顧客の選択肢が増えたこと、▽3代目をまだ買い替えるほどではないこと、▽消費税の8%への増税と軽自動車への増税などで国内自動車市場が低迷していること(2015年の国内新車販売は、前年より9・3%減の約504万台)、▽原油安になったこと――などの要因がからみあっているとみられています。

 プリウスは、豊田章男社長が語るようにトヨタの屋台骨を支えるクルマであり、トヨタの新戦略・TNGAの第1号車です。どれだけ販売が伸びるかは、今後にかかっています。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/01/19 09:43

◎レクサスの車種名がわからない

 トヨタ自動車の豊田章男社長は1月11日、アメリカ・デトロイトで始まった北米モーターショーで、レクサスの新型スポーツクーペ、LC500を発表しました。

 LC500は、同モーターショーで2012年に発表したLF-LCがベース。V型8気筒5ℓエンジンに、新開発の10速オートマチックトランスミッションをレクサスとして初めて採用しています。

 「より鋭く、より優雅に」をキーワードに、美しいデザインに仕上げています。豊田社長は、「レクサスはもっと感動を提供するブランドでありたい」などと語りました。日本での発売は、2017年春頃を予定しています。

5 LC500
(レクサスLC500)

 レクサスの世界販売台数は、ドイツの3大高級車のベンツ、BMW、アウディの3分の1弱の50万台超です。2015年に10年目を迎えた国内販売は、初めて5万台を超えました。

 レクサスブランドは、1989年からアメリカで始まりましたが、世界の高級車に追いつくには、まだまだ時間がかかるようです。日本国内の生産は、田原工場(愛知県田原市)、元町工場(愛知県豊田市)、関連会社のトヨタ九州(福岡県宮若市)の3拠点にあります。

 ところで、レクサスのそれぞれの車種名は、ベンツなどにならって英語の2つの頭文字と、エンジン排気量などをあらわす3ケタ数字との組み合わせからなっているために、なかなかわかりにくい。そこで、整理してみると――。

 最上級の「LS」は、「Luxury Sedan」の頭文字。
 「GS」は、「Grandtouring Sedan」の頭文字。
 「IS」の車名はインテリジェント・スポーツ・セダンの「Intelligent Sport」の略。
 「HS」は「Harmonious Sedan」の略で、「地球・人・上質」との調和(ハーモニー)を目指して開発されたことに由来。
 「RC」は、「Radical(=急進的な、先鋭の、新しい、面白いの意味)Coupe」に由来。
 「CT」は「Creative Touring vehicle」に由来。

 「RX」は、「Radiant Crossover」(Crossover=交差を意味するX)に由来。
 「NX」は、「N nimble(素早い、爽快な) X Crossover」に由来。

トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2016/01/14 10:03

◎新型プリウスを見た

 4代目となる新型プリウスが12月9日に発売になった。さっそくデーラーへ見に行った。大きな「IMPOSSIBLE」という標語。不可能を乗り越えた、ありえないクルマ、プリウスという意味か?

 一見して、実にスポーティーになったという印象だ。プリウス独特のトライアングル・シルエットは受け継ぎ、さらに後へ流れるようラインが美しい。低重心(3代目より全高が20mm低い)も売りだ。

 後方部へ回る。これまでの丸みを少しなくし、ライトの周りはとがっている。若者を意識したデザインだということがよくわかる。中高年のクルマから若者も乗れるクルマへと変化させたのだろう。

 プリウスの最大のセールスポイントは、燃費だ。世界のクルマで初めて1ℓ40kmの壁を超えて40・8kmになった。アクアを超えてトップになった。これはカタログ値で、実走は何kmになるのか? いまだに10km前後の燃費が多いなかで、ガソリン価格が下がっているとはいえ、魅力だろう。

プリウス4代目


 すでに5万台の予約が入っているという。生産工場は、これまでの堤工場に加え、高岡工場(2016年9月から生産開始)でも生産される。トヨタ車体富士松工場での生産は打ち切りになった。

 堤工場では、12月からフル生産になった。1直、2直の間を広げ、1直で1時間、2直で1・5時間の残業体制だ。休日出勤も続く。カローラに次ぐ量産車になったプリウスは、トヨタを左右するクルマになった。

 トヨタのあらたな経営戦略、TNGA、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー=車種ごとの開発を改め、ユニットごとに開発して共通化するなどして原価低減をめざす=)」の第1号車としてつくられており、失敗を許されないクルマになっている。

 プリウスと車台を共通にした小型SUV車、「C-HR」が11月の東京モーターショーで披露された。プリウス派生車であり、一目で若者の心をつかみそうな激しいデザインだ。

 4代目は、3代目のように爆発的な売れ行きになるのだろうか。運転席でハンドルを握りながら、そう思った。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/12/20 09:16

◎若者のこころをつかむか? 新型プリウス

 4代目となる新型プリウスが12月9日に発売になります。初の量産車ハイブリッドカーとして初代プリウスが発売になったのは1997年12月。ガソリンとモーターで走る、エコカーとして注目されました。総販売台数は7万台でした。

 先日、この初代のプリウスが走っているのを見て、「まだ、現役なんだ!」と感激しました。デザインは、現在のプリウスからはほど遠い、時代を感じさせるものです。

 2代目は2003年9月。現在のデザインに先行するトライアングルシルエットとして、時代の先駆けになる予感を感じるものでした。総販売台数は40万台へと大きく伸びました。

歴代プリウスの販売台数


 3代目は、2009年5月に発売。リーマン・ショックでトヨタが4610億円の赤字を出した直後でした。販売は快走をつづけ、街にプリウスがあふれ、現在までの総販売台数は112万台に達しました。

 燃費は、ガソリン1リットル当たり、実走距離で21~22kmにもなり、軽自動車を上回るエコカーの位置を不動のものにしました。しかし、ドライバーに若者は少なく、“おじさんのクルマ”ともいわれました。

 4代目は、それを意識して低重心(全高が3代目より20mm低くなる)にし、トライアングルシルエットをさらにシャープにし、風が流れるようなデザインに仕上がっています。

トヨタ CH-Rコンセプト
(2015東京モーターショーに出展された小型SUVのコンセプトカー、「C-HR」)

 4代目プリウスは、トヨタの新たな経営戦略、「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー=車種ごとの開発を改め、ユニットごとに開発して共通化するなどして原価低減をめざす=)」の第1号車としてつくられました。

 このプリウスの派生車として、来年発売になるといわれるのが小型SUVの「C-HR」です。先日の東京モーターショーでコンセプトカーとして出展されました。一目で、若者のこころをつかむようなデザインになっています。

 新型プリウスの燃費は、現在トップのアクアを上回るのは確実で、エコカーとしては不動の位置を占めるでしょう。「C-HR」をふくめて、若者にアピールする戦略です。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/11/22 10:22

◎2015東京モーターショーへ行った その④

 2015東京モーターショーは、11月8日に終わったが、会期中の入場者数は81万2500人で、前回(2013年)の約90%に終わった。最先端の燃料電池車や若者を意識したスポーツカー、未来のコンセプトカー、目前に来た自動運転車など話題が多かったが、入場者数は意外と伸びない。

コンセプトカー1


 今回の最大の目玉は、自動ブレーキなどの自動運転をもっと発展させ、“事故ゼロ、渋滞ゼロ”をかかげた自動運転だった。モーターショーの主催者、日本自動車工業会はモーターショーに合わせて、そのビジョンを発表した。
http://www.jama.or.jp/safe/automated_driving/pdf/vision.pdf

 それによると、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの年には、高速道路、自動車専用道における限定的な自動運転をめざすという。30年ころは普及拡大の年、50年ころは社会に定着している年というシナリオだ。

 日産自動車やマツダなどは、モーターショー会場でデモ走行を披露したというが、残念ながら見ることはできなかった。トヨタは、モーターショーを前にした10月、レクサスGSをベースにした車で、東京の高速道路での自動運転をメディアに公開した。

コンセプトカー3


 運転手がハンドルから手を離しても、他の車や車線を認識し、走行車線から追い抜き車線への変更、前の車との車間距離を保つことなどを自動で判断し、スムースに運転した。

 ここまで自動運転ができるようになったことは驚異である。科学技術の発展のすごさがわかる。普及には、インフラ整備が必要であり、また人命がかかった技術であり、絶対安全にまでには課題は山ほどある。

 自動車工業会のビジョンでは、年間57万件の交通事故、4113人の死者、渋滞でCO2の排出が30%増加する――など車社会の負の数字をあげ、自動運転でこれをゼロにするというビジョンをかかげる。

コンセプトカー4


 今や人々の暮らしに不可欠になった自動車。自動運転は、自動車メーカーに課せられた大きな課題だ。電機のトップメーカー、日立製作所は11月13日、自動運転車の試作車を発表した。

 自動運転の心臓部になるレーダーやセンサー、マイコンなどとそれらを動かすソフトウエアは、電機メーカーの最も得意とするところである。ばく大な自動運転市場で日立は世界シェア2割をねらうという。

コンセプトカー5


 この分野では、グーグルが先行している。トヨタのプリウスを使って走行実験をしている。産業、企業、国境を超えた激しい開発競争になりそうだ。

 研究者・技術者は、日夜、「1分1秒たりとも決してムダにしない」などといわれて秒単位で追われるかもしれない。そのことを想像すると、自動運転を手放しで喜んでばかりいられないのではないか、と考えた。

 (写真は、モーターショーで展示された各社のコンセプトカー)
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/11/17 08:14

◎2015東京モーターショーへ行った その②

 東京モーターショーのトヨタブースで興味が引かれたのは、コンセプトカーの「KIKAI」だった。「おぉ、これは面白い」――。その名の通り、自動車部品が丸見えの文字通りの“機械”である。

 運転席は前列中央部にあり、3人乗りだ。メーターは、あえてアナログを使っている。一方で、1・5リットルハイブリッドユニットを使うなど最新技術を盛り込んでいる。

 自動車は、進化のなかで鉄の塊からソフトウエアの塊になった。プリウスの不具合でリコールされ、ディーラーで修理を見ていたことがある。運転席の下部のプラグに修正プログラムをインストールするだけであった。

 自動車の下へ、背中を地面に付けてもぐりこむようなことはあまり見かけなくなった。ボンネットを開けてもエンジンはカバーでおおわれている。自動車部品を直接見る機会は劇的に減った。「KIKAI」は、そんな時代に逆らうかのようなボディだ。

20 KIKAI


 ベルトコンベアーで大量生産を始めたフォードのモデルTをほうふつとさせる。デザイン重視のクルマと一線を画すようだ。運転席の両脇には小さな窓がある。タイヤやサスペンションの動きが丸見えである。

 トヨタ生産方式で、一切のムダを排し、ひたすら効率化を追求してきたクルマづくりにあえて異議を唱えるかのようである。ムダを承知でつくり、余裕を持たせる姿勢が「KIKAI」に込められている気がする。うがった見方だろうか?

 こんなクルマだったら、都会では超目立つだろう。わくわくどきどきするものを秘めている。市販したら面白いだろうと思った。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2015/11/10 14:57

◎2015東京モーターショーへ行った その①

 今年も「2015東京モーターショー」へ行った。2年に1回の開催で、これで3回連続の東京行である。今年の目玉は、クルマの自動運転だという。日本国内での販売が減り続け、150万人ほどが詰めかけた90年代中ごろに比べ、前回の13年は90万2800人だった。

 今回は、GMやフォードなどが参加を見送った。縮小する日本市場よりも、世界1の中国市場の方に力を入れるという。世界1のトヨタ自動車の日本としては、寂しい話ではないか。

 行った日は、なぜか会場の東京ビックサイトは、これまでになく入場者が多く、各社のデモンストレーションの時は、幾重にも人垣ができた。カメラやスマホを頭上に掲げるために、写真撮影に苦労した。

モ1
(4代目プリウス)

 もちろん、トヨタのブースへ真っ先に見に行った。一番目立ったのは、壇上の中央にあった12月9日発売の4代目新型プリウスだった。3代目より流線形になり、若者を意識したスポーティなクルマになった。

 先日、価格が明らかになり、3代目より10~20万円ほど高くなるという。もっとも安い価格で242万9000円。カーナビなどはオプションだから実際には300万を超えるという。燃費は、1リットル当たりカタログ値で40kmになる。

 3代目ほどの爆発的な売れ行きになるのか? トヨタの看板車になっただけに、気になるとことだ。メーン工場の堤工場では、あと1カ月に迫った発売の準備で大忙しだ。特別な残業、休日出勤体制をとっている。

モ2
(レクサスの燃料電池車の試作車)

 トヨタのもう1つの目玉は、燃料電池車(FCV)だろう。ミライを昨年12月に世界のメーカーで初めて量産車として市販したが、手作りのために1~2年の納車待ちが続く。レクサスのブランド価値を高めるために、レクサスのFCV試作車が展示された。

 レクサスの最上級セダン、LSの次のモデルになるという観測がある。ミライも4人乗りの豪華なクルマだが、さすがレクサス車。堂々たる姿で圧倒される。こんなクルマを下手な運転で傷つけてしまったなら…なんてことを考えてしまう。

 それにしてもトヨタの技術者たちはすごい。世界の最先端のクルマを次々と生み出していくのだ。テクニカルセンターでの日夜の頑張りに頭が下がる。でも、決して無理はしてほしくはない。

モ3
(トヨタのブース) 

今、労使で事務・技術職の働き方と賃金のあり方をめぐって議論が続いている。会社は、「TPS(Time & Place Strategy)in the Office」(時と場所に捉われず仕事する)といって、「有限の時間で極限の成果を追求(個人の生産性)」すると主張する。

 「1分1秒たりとも決してムダにしない」ともいう。確かに世界の自動車メーカーの熾烈な争いはすさまじい。しかし、時と場所に捉われず、1分1秒たりともムダにしない、といわれると空恐ろしい気がする。

 ハンドルには遊びがある。遊びがないと、はち切れてしまう。遊びは必要だ。チーフエンジニアは花形の仕事といわれる。思い出す。カムリのチーフエンジニアの仕事には、まったく遊びがなくて過労死したことを…。
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/11/07 08:44

◎いつかはレクサスに RXを見る

 レクサスRXが7年ぶりにモデルチェンジした(10月22日)。4代目だ。名古屋駅前のミッドランドスクエアにあるショールームに見に行った。SUV(スポーツ用多目的車)である。

 長さが12㎝長くなった。室内は広い。大型ディスプレーのカーナビやアクセルやブレーキが穴の開いたアルミ製…若者が飛びつきたくなるようだ。ハイブリッドの450hと新しいターボモデルの200tがある。

レクサスRX1


 スピンドグリルが大きい。ちょっと大きすぎるのではないか、とも思った。価格は、何と495~742万5000円だ。「いつかはクラウンじゃないが、いつかはレクサスに乗ってみたい。RXとはいわないが」と思った。レクサスでもっとも安いのがCTの366万2000円だ。これなら何とか買えそうか?…。

レクサスRX2


 レクサスの世界販売台数は、50万台ほどで、ベンツやBMW、アウディなどの世界の高級車の3分の1程度という。レクサスを担当する福市得雄専務役員は、「レクサスは国内で発売10周年を迎えたが、ブランドを語っていただくには10年はまだ短い」と語っていたという。

レクサスRX3


 そういえば車の専門誌「CG」の9月号が、レクサスの製品開発部や田原工場、元町工場の車体部などに取材していた。「クルマはかくして作られる」という連載だ(第124回)。

 レクサスが、ベンツなどと肩を並べるには、まだまだ時間が必要だということか。読みながら考えた。
トヨタ車 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2015/11/01 20:19

◎ミライ 1500台受注

 トヨタ自動車は、世界に先駆けて市販(14年12月15日)した燃料電池車(FCV)「ミライ」が、1月14日までに約1500台受注したと発表しました。15年末までの目標が約400台でしたから、4倍近い受注があったことになります。

 名古屋駅前のミッドランドスクェアのトヨタのショールームには、ミライが展示してあります。その外観を見て、“大きい”という印象です。クラウンやカムリ並みです。

ミライ 1501の1


 ハイブリッド車の初代プリウスは、5ナンバーで登場しましたから、ミライの大きさは際立っています。しかも4人乗りです。後部座席は、ゆったりと2人がけになっています。

 価格は723万6000円で、エコカー減税など225万2900円の補助金が国から出るために、実際の価格は498万3100円です。プリウスの補助金は10万円余~13万円余ですから、ミライの補助金は突出しています。

 ミライは、大衆車のプリウスとは違って、高級車として登場したことになります。プリウスやアクア並みの大きさ、価格でないと普及は難しいでしょう。

ミライ 1501の2


 ミライの納車第1号として1月15日、首相官邸でセレモニーを行い、豊田章男社長が安倍晋三首相に大きな鍵を手渡しました。安倍首相は、「全省庁に納入したい」とミライの普及に政権あげて取り組む姿勢を示しました。

 安倍首相は、昨年末の総選挙のさなかの12月8日、豊田市のトヨタスタジアムでの自民党演説会でも、・ミライにふれ、「燃料電池車にあった25の規制を八木さん(小選挙区の自民候補者)といっしょに全部なくしました」などとのべていました。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2015/01/17 11:29

◎ミライ発売 納車は1~2年先

 トヨタ自動車は12月15日、世界に先駆けて燃料電池車(FCV)「ミライ」(4人乗り)を発売しました。ガソリンに代わって水素で走るもので、排出するのは水だけで、“究極のエコカー”といわれています。ホンダは15年中に発売する予定です。

 価格は、723万6000円(消費税込み)で、トヨタの高級車レクサス並みです。安倍政権は、ポーンと202万円の補助金を出すことを決めていますが、それでも約520万円という高額になります。

 すでに1000台ほどの予約が入っているといいます。当初の生産台数は、年700台のため、予約しても1~2年待ちになるといいます。これは、生産がラインによる大量生産ではなく、手作りでつくっているためです。

ミライ トヨタ会館


 豊田市にあるトヨタでもっとも古い組立工場、元町工場でつくられています。同工場では、2010~12年にスーパーカー、「レクサスLFA」を限定500台生産しました。価格は3750万円で、日本車でもっとも高額なものでした。

 このレクサスLFAは、トヨタの熟練技能者を集めてつくられたもので、「LFA工房」といわれました。ミライもこの工房で、手作りでつくられることになったものです。

 トヨタは、販売動向をみながら、「来夏以降は米欧への輸出も始める予定で、トヨタは2015年末までに、生産台数を現在の3倍の年2千台程度に引き上げる方針」(朝日新聞、12月16日付)といいます。

 「レクサス工房」は、「匠と呼ばれる高い技術を擁する175名の選り抜きのエキスパートが揃えられました。彼らは1日1台のLFAを製造するために、約1万個ものパーツを取り扱っています」といいます。

 「通常の組み立て工程では、1人の作業員が受け持つ作業は平均4〜5工程ですが、LFA工房の作業員は150以上の工程を行います。彼らの技術の精度は、ずば抜けています」

 これは、レクサスのホームページに掲載されているものです。次のアドレスで読むことができます。
 http://www.lexus-int.com/jp/models/LFA/tanahashi-talks-05.html

トヨタ車 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2014/12/16 11:25

◎トヨタが燃料電池車、ミライを12月15日に発売

 トヨタ自動車は11月18日、“究極のエコカー”といわれる燃料電池車(FCV)、「MIRAI」(ミライ)を12月15日に発売すると発表しました。FCVを市販するのは、トヨタが初めて。

 ホンダもトヨタを意識して、わざわざ前日に、5人乗りのFCVを来年に発売すると発表しました。FCVは、日本の自動車メーカーが世界を先導する形になっていますが、ハイブリッド車と同様、早くも覇権争いになっています。

 ミライは4人乗りで、価格は723万6000円。安倍政権は、202万円の補助金を出すとしており、クラウンみの価格で購入できるといいます。また、東京都や愛知県も独自に補助金を出すとしています。

 究極のエコカーといわれるのは、水素と酸素を反応させて取り出した電気で走るために、走行時に水しか出さないからです。燃料の水素は、3分ほどで充てんできるといいます。1回の充てんでガソリン車並みの約650km走ることができるといいます。

ミライ
(ミライ)

 日産の電気自動車、リーフは、8時間の満充電で走行距離は200kmほどです。トヨタは、iQをベースにした電気自動車eQをリースで販売していますが、FCVを次世代の車として位置付けてきました。

 生産するのは、豊田市の元町工場で、5年末までに700台生産するといいます。すでに官公庁や企業などから約200台の受注をしているといいます。

 課題は、水素の値段や水素ステーションの設置で、ガソリン車並みになるのはかなりの時間がかかりそうです。ハイブリット車も、ジーゼル車が主流のヨーロッパでの普及はすすんでおらず、次世代の車は、どこのメーカーの車になるのかの激しい争いが続くと予想されています。

           ◇

 この記事は11月22日にアップの予定でしたが、都合により前日にアップしました。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2014/11/21 21:33
 | HOME | Next »