◎都議選の争点 「豊洲移転中止、築地市場の再整備を」と志位委員長

 国政選挙を先取りするといわれるのが首都・東京の東京都議会選挙です。7月2日の投票に向けて激しい論戦が続いていますが、築地市場(中央区)をどうするかが大争点の1つです。

 東京で働く知人と築地市場の周辺に密集する店で、ウニ丼を食べたことがあります。カウンターしかない小さな店でしたが、その美味に驚嘆しました。北海道から入手するのでしょう。さすがは、「築地ブランド」とうなりました。外国人観光客も押しよせています。

 小池百合子知事は6月20日、▽豊洲市場(江東区)を、追加の土壌汚染対策をした上で築地市場から移転し、「ITを活用した総合物流拠点」にする、▽築地市場は、「食のテーマパーク」として再開発し、築地への復帰を希望する業者を受け入れる――などとする基本方針を発表しました。

 これに対し、日本共産党の志位和夫委員長は都議選の街頭演説で、「築地市場の豊洲移転を中止し、世界に誇る築地市場を未来に引き継ごう」と訴えています。その内容を紹介します。

……
 小池都知事は20日、市場を豊洲に移転するとともに、築地市場についても市場としての機能を残すという「基本方針」を発表しました。まず小池知事が、「築地を守る」と言明し、築地を売却せずに市場としての機能を確保するための方策を見いだしていきたいと述べたことは評価できるものです。

 築地を売却して、豊洲開発の原資にあてる――これが石原知事いらいの都政の一貫した方針でしたが、小池知事の今回の方針が、これを転換したものであることは間違いありません。都民のみなさんの声、市場関係者のみなさんの声、そして日本共産党の主張が、都政を一歩動かしたといえるのではないでしょうか。

築地1
(築地市場の周辺には、寿司店などが密集しています)

 しかし、築地をさら地にして、豊洲移転を進めるという方針には、二つの重大な問題点があります。第1は、「食の安全・安心」が確保できるのかという問題です。今年に入って、豊洲予定地の地下水から基準値の100倍のベンゼンなど高濃度の汚染物質が検出されました。それを受けて、小池知事は、6月の都議会で、「かつて都知事が約束した無害化は達成できていない」。このことを初めて認めました。

 そもそも東京都はなぜ汚染土壌の「無害化」を約束したのでしょうか。それは汚染土壌が残されていたら、表に出てくる危険があるからです。たとえば、大地震が起こったらどうなるでしょう。東日本大震災の時には、豊洲予定地は地面が液状化して、土砂が噴き上がりました。そうした時に生鮮食料品の卸売市場があったら、たいへんな被害が出るではありませんか。

 小池知事は、「地下空間」の床にコンクリートを敷けば大丈夫だということを言い出しています。しかしコンクリートというのは数年たてばひび割れが生じます。ひびが入ればすき間から汚染物質が上にあがってきます。こんなものでは安全対策にならないと、専門家から厳しい批判があがっています。

 みなさん。豊洲移転=すなわち汚染土壌の上に生鮮食料品の市場をつくることは、「食の安全・安心」と両立しないことは、誰が考えても明らかではないでしょうか。

 第2は、「築地ブランド」を守ることができるのかという問題です。「築地ブランド」を支えているのは、仲卸業者のみなさんです。仲卸のみなさんの「目利きの技」が「築地ブランド」を支えている。仲卸業者のみなさんは、今度の小池知事の方針について何と言っているでしょうか。

 「築地女将さん会」の山口タイ会長は、「豊洲に行ったら帰って来られない。豊洲で5年も仲卸の体力がもたない」といっています。豊洲移転をしたら仲卸業者が激減してしまうことは必至であります。仲卸業者がいなくなって、どうして「築地ブランド」を守ることができるでしょうか。

 東京中央市場労組委員長の中澤誠さんは、「豊洲と築地に市場機能を分断したら、『築地ブランド』を守れなくなることは明らかです」といっています。豊洲と築地に市場が分かれたら、機能がばらばらにされてしまい、築地に市場機能を残すことはとうていできない。こういう批判だと思います。

築地2
(外国人観光客が多い築地)

 ですからみなさん、豊洲移転は、「築地ブランド」を守るということとも両立しえないことは、これも明らかではないでしょうか。築地を守るということと、豊洲移転ということは、根本的に矛盾しているのです。

 私は、小池知事に求めたい。小池知事が、本当に「食の安全・安心」に責任を負い、「築地ブランド」を守るというのならば、豊洲移転の方針を再検討すべきではないでしょうか。豊洲移転は中止し、築地市場を営業しながら再整備する道を、市場業者のみなさんと真剣に協議すべきではないでしょうか。

 小池知事が「基本方針」を示しましたが、これでものごとが決まるわけではありません。具体化はこれからです。何よりもこの問題を決めるのは都議会です。今度の都議会選挙がますます重要になってきました。

 小池知事の「基本方針」を受けて、自民党は「豊洲市場への早期移転」を求め、公明党は「豊洲移転を高く評価する」といっています。しかし、汚染土壌の「無害化」は都知事が約束しただけじゃないんですよ。

 自民党と公明党が、2010年の都議会の付帯決議で自ら都民に約束したことではないですか。この「無害化」の約束は守られていないではないですか。自らの都民への公約をほごにして恥じない自民党と公明党には、都政をになう資格はないと、いわなければなりません。

 私は、心から訴えたい。豊洲移転を中止し、世界に誇る築地市場を未来に引き継ごう。「食の安全・安心」を守り、「築地ブランド」を守り抜こう。どうかこの願いをこぞって日本共産党にお寄せください。
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その他 | コメント(5) | トラックバック(0) | 2017/06/26 08:43

◎「平和の使者になることができる」 沖縄・女子高生の詩

 沖縄戦から72年目の6月23日、沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で「沖縄全戦没者追悼式」(主催・沖縄県と県議会)が開かれました。

 このなかで自作の詩「誓い―私たちのおばあに寄せて」を朗読した沖縄県立宮古高校3年生の上原愛音(ねね)さん。「平和の使者になることができる」との呼びかけが感動を呼んでいます。

 合唱団で鍛えたという、すがすがしいなかにも力強い声で、原稿を見ることもなく朗読した上原さん。4年前の2013年に同じ「追悼式」で自作の詩「へいわってすてきだね」を読んだ当時6歳の安里有生君-。

 さらに、22年前の1995年10月21日、米兵による少女暴行事件を受けて宜野湾市で開催された沖縄県民総決起大会。当時、普天間高校3年生だった仲村清子さんの決意表明。

 いずれも、20万人が亡くなったといわれる沖縄戦をふたたびくり返さないという決意と、そのためには米軍基地の全面撤去を求めるという若者たちの思いにあふれています。

 上原さんの詩です。

 今日も朝が来た。/母の呼び声と、目玉焼きのいい香り。/いつも通りの平和な朝が来た。/七十二年前/恐ろしいあの影が忍びよるその瞬間まで/おばあもこうして/朝を迎えたのだろうか。/おじいもこうして/食卓についたのだろうか。

 爆音とともに/この大空が淀んだあの日。/おばあは/昨日まで隠れんぼをしていたウージの中を/友と歩いた砂利道を/裸足のまま走った。/三線の音色を乗せていた島風に/鉄の臭いが混じったあの日。/おじいはその風に/仲間の叫びを聞いた。

 昨日まで温かかったはずの冷たい手を握り/生きたいと泣く/赤子の声を抑えつけたあの日。/そんなあの日の記憶が/熱い血潮の中に今も確かにある。/決して薄れさせてはいけない記憶が/私の中に/私達の中に/確かに刻まれている。

上原愛音さんの詩
(「しんぶん赤旗」、6月24日付から)

 少女だったおばあの/瞳いっぱいにたまった涙を/まだ幼かったおじいの
両手いっぱいに握りしめたあの悔しさを/私達は確かに知っている。/広がりゆく豊穣の土に芽吹きが戻り/母なる海がまた/エメラルドグリーンに輝いて/古くから愛された/唄や踊りが息を吹き返した今日。

 でも/勇ましいパーランク―と/心臓の拍動の中に/脈々と流れ続ける/確かな事実。/今日も一日が過ぎゆく。/あの日と同じ刻ときが過ぎゆく/フェンスを飛びこえて/締め殺されゆく大海を泳いで/癒えることのない/この島の痛み

 忘れてはならない/民の祈り/今日響きわたる/神聖なサイレンの音に/「どうか穏やかな日々を」/先人達の願いが重なって聞こえる。/おばあ、大丈夫だよ。/今日、私達も祈っている。/尊い命のバトンを受けて/今/祈っている。

 おじい、大丈夫だよ。/この島にはまた/笑顔が咲き誇っている。/私達は
貴方達の想いを/指先にまで流れるあの日の記憶を/いつまでも/紡ぎ続けることができる。/誓おう。/私達はこの澄んだ空を/二度と黒く染めたりしない。

 誓おう。/私達はこの美しい大地を/二度と切り裂きはしない。/ここに誓おう。/私は、私達は、/この国は/この世界は/きっと愛しい人を守り抜くことができる。/この地から私達は/平和の使者になることができる。

 六月二十三日。/銀の甘蔗(かんしょ)が清らかに揺れる今日。/おばあ達が見守る空の下/私達は誓う。/私達は今日を生かされている。

 上原さんの詩の朗読の動画は、次のアドレスで見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=ygVgvCfCQoo&feature=youtu.be
沖縄 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/06/25 10:44

◎韓国も脱原発へ フライデーリポート

 原発ゼロをめざす、関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が6月23日午後6時半から行われた。昼間の暑さは夏を感じさせたが、夕方からは風も出てきて涼しくなり、気持ちよかった。

 道路挟んで反対側にあるレクサス高丘店が改装中で、ショーウインドーがシートでおおわれていた。

 20人ほどで始まったが、午後7時過ぎには倍の40人近くになった。6月は1年中でもっとも日が長くなる。明るい中でスピーチが始まった。

関電前1


 この間、世界の原発問題で最も注目されたのが韓国の脱原発への動きであり、参加者がこの点にふれた。日本のメディアでくわしく伝えたのが、なんと産経新聞だった。

……
 韓国の文(ムン)在寅(ジェイン)大統領は(6月)19日、南東部、釜山(プサン)郊外で前日深夜に運転を終了した古里(コリ)原発1号機を訪れ演説し、原発政策を全面的に見直して原発中心の発電政策を破棄し、「脱原発に進む」と宣言した。

 2011年の東京電力福島第1原発事故にも言及し「原発は安全でも、安くも、環境に優しくもない」と強調した。

 文氏は「新規の原発建設計画を全面的に白紙化し、寿命を超えた原子炉も運転しない」と表明。また、昨年9月に南東部の慶州(キョンジュ)で起きた地震で建物に被害があったことに触れ、「韓国はもはや地震安全地帯ではない。地震は原発の安全性に致命的だ」と強調した。

 その脈絡で文氏は「福島原発事故で2016年3月現在、1368人が死亡し、被害の復旧に総額220兆ウォン(約22兆円)という天文学的な予算がかかるという。事故後、放射能の影響が原因の死者やがん患者の数は把握も不可能な状況だ」と指摘。福島原発の事故を“あしき前例”として挙げた。

 文氏は再生可能エネルギーや液化天然ガス(LNG)、太陽光、海上風力などによる発電を積極的に推進する方針を示した。
……

関電前2


 日本の隣国、韓国で大統領が原発ゼロを宣言したのだ。しかも、福島第一原発にふれて。すごいことではないか。中日新聞も24日付の社説で、こう指摘している。

……
 台湾でも一足早く、福島の教訓に従って、新政権が脱原発にスイッチを切り替えた。未来を見通す政治家ならば、福島の教訓→生命最優先→脱原発依存→再生エネへの転換という大きな流れに乗る方が、むしろ自然なのではないか。

 ところが福島のあるこの国が、教訓を生かせず、流れに乗りきれず、次に原子力規制委員になる人が「寿命延長」を公然と支持するような逆行をほのめかすのは、なぜだろう。隣国の変化を見守りながら、よく考えてみたいと思う。
……

 ドイツ、スイスなど世界中で脱原発の動きが広がるなか、深刻な原発事故を起こし、いまだに収束のメドも立っていない日本。関電のように稼働して40年以上にもなる老朽化原発を再稼働させている。安倍政権は、世界の流れに完全に逆行している。

 韓国の脱原発宣言は、関電前で6年以上にわたって続けてきたわれわれの原発ゼロの運動に確信を与えるものだ。次の世代に安心・安全な地球を残すために、もっと頑張らなくては、と思った。

 スピーチタイムでは、安倍政権が強行した「共謀罪」法を批判する人もいた。今日の行動には、中日新聞と「しんぶん赤旗」が取材に来ていた。次回参議院愛知選挙区候補に決まった日本共産党のすやま初美さんが参加していた。

関電前3
原発ゼロへ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/24 09:33

◎キレる自民・女性衆院議員

 昨日、6月22日(木)夕方から夜にかけて、NHKをはじめテレビがいっせいに流しました。

 「この、ハゲーっ!」「違うだろーっ!」

 自民党の豊田真由子衆院議員が、運転する秘書に投げつけた悪罵です。秘書は、身の危険を察して録音していたといいます。秘書を殴るボコッという音も録音されていました。

 秘書は、「すいません、ちょっ、運転中でもあるので」と平謝りしているにもかかわらず、豊田議員の罵声は続きます。ミュージカル調で、「頭がグシャグシャに脳みそが飛び出て…」と聞くに耐えない言葉も―。

 「週刊新潮」(22日発売)が録音を入手して報じたもので、豊田議員は離党届を提出し、身を隠すために入院しました。同議員は、暴言ばかりか殴ったりしていたといいます。完全にパワハラです。

 豊田議員は、衆議院埼玉4区選出の42歳。東大卒でハーバード大学の大学院に留学したこともあります。厚生労働省の元官僚で、わずか当選2回で文科省の政務官を務めました。

 厚労省時代の豊田氏を取材した大手紙の記者は、「補助金の使われ方がおかしいのでは」とたずねると、3秒でキレられた。あんな感じで怒鳴られた。後にも先にもこんな無茶なキレ方をした役人は初めて」と語っています。

 その経歴から“切れる”政治家と思ったら、「3秒でキレた」といいますから尋常な精神の持ち主ではないようです。

豊田真由子 HP
(豊田真由子衆院議員は、自身のホームページに自民党の機関紙に座右の銘として、「艱難汝を玉にす」(かんなんなんじをたまにす)=困難や苦労を乗り越えることによって、初めて立派な人間に成長する=を書いたことを掲載しています)

 NHKは、「党内で豊田氏と同期の議員はおよそ100人と、党の衆議院議員全体の3分の1を占めていますが、これまでに女性問題や失言、それに金銭トラブルなどで問題になる議員が相次いでいます」と指摘しました。

 実際、安倍首相のもとで政治家になった「アベチルドレン」は、「魔の2回生」と呼ばれるほどのトラブルを起こしています。宮崎謙介議員は不倫で議員を辞職。中川俊直議員は、女性問題で経済産業政務官を辞任し、自民党を離党。大西英男議員は、「がん患者は働かなくていいのではないか」とのべ、党の東京都連の副会長を辞任するなど6人も数えます。

 自民党を率いる安倍総裁・首相は、違憲の集団的自衛権を盛り込んだ安保法制(戦争法)を強行採決するばかりか、森友・加計学園問題で行政の私物化を問われても、まったく認めません。

 こんな首相の下では、2回生議員が醜聞をまき散らすのは当然でしょう。安倍政権は、即刻退陣する以外にはないでしょう。
安倍政権 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/06/23 09:46

◎なぜNHKは大スクープを「クローズアップ現代」で?

 このブログ「トヨタで生きる」は昨日(6月21日)、安倍晋三首相の「反省」なき記者会見(6月19日)をアップしました。19日付の新聞テレビ欄は、午後6時からNHKが首相会見を生中継することを載せていました。

 欄の下の方、NHKの午後10時からの「クローズアップ現代」では、「加計学園で“新証言” 特区選定・公平性は?」とありました。“新証言”? 同番組を見てびっくり! 大スクープではないか。

 事実、NHKは、「官邸は絶対やる」「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」「文科省だけが怖じ気づいている」などと書かれた「萩生田副長官ご発言概要」と題する文科省のメモを入手し、番組で明らかにしたのです。

 安倍首相の長年の友だちが理事長を務める加計学園は、獣医学部の新設を求めていました。萩生田光一官房副長官は、首相の名前をあげて同学園に決めるよう文科省に露骨に圧力をかけていたことがわかる決定的なメモでした。

クロ現 加計学園
(「クローズアップ現代」では、文科省の現役職員も登場して証言しています)

 なぜ、こんな大スクープを安倍首相の記者会見の後に、しかもニュースでなく企画番組で報じたのか? 記者会見の前にニューストップで報じていれば、安倍会見に激震が走り、記者の質問もそれに集中したでしょう。

 現場の記者が入手した重大な情報なのに、上層部が会見の後に報じるよう安倍首相に“忖度”したのではないか、と疑わざるを得ません。現場記者は泣いているのではないか――。

 翌20日、松野博一文科相は異例の速さで、メモを公表しました。これまでのように隠し続けることができなくなったからです。文科省が萩生田副長官に問い合わせしたところ、「詳細はよく覚えていない」としたうえで、「具体的開学時期などの発言はしていない」とのべたといいます。

 安倍首相は会見で、「今後、何か指摘があれば、その都度、真摯に説明責任を果たす」とのべたばかりです。日本共産党や民進党など野党は、衆院予算委員会の集中審議を(国会の)閉会中審査として行うよう求めています。

 しかし、自民党、公明党は拒否しています。後ろめたいところがなければ、首相のいうように「真摯に説明責任を果たす」べきでしょう。やっぱり、「加計ありき」だったのでしょう。世論調査にあらわれたように、国民はよく見抜いています。
安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/22 10:11

◎野党の悪口を言って「反省」では、反省ではない

 安倍首相は6月19日、通常国会の閉会(18日)を受けて記者会見しました。NHKの首相官邸からの生中継を見ましたが、共謀罪法の強行採決、行政の私物化の加計学園問題などについて、「反省」を口にしましたが、返す刀で野党を批判。開き直り以外のなにものでもなく、白々しい会見でした。

 この日、メディアの世論調査がいっせいに発表されましたが、内閣支持率は7社すべてで安倍内閣の支持率が先月から10%ほど急落。支持、不支持がほぼ40%台で拮抗しました。

 共謀罪法について、朝日新聞では「賛成」33%、「反対」36%と世論は2分しました。法務委員会で採決をせずに、本会議へ法務委員長(公明党)が「中間報告」するという「奇策」を使ったことについて、「よくなかった」が65%を占めました。

 しかも公明党支持者の6割近くが「よくなかった」と答えました。加計学園問題で、文科省の内部文書に「総理のご意向」と書かれてあったことについて、「怪文書」(菅義偉官房長官)としたことについては、「適切ではなかった」が74%にのぼりました。

 安倍首相は記者会見で、「政策とは関係のない議論ばかりに多くの審議時間がさかれた。国民のみなさまに大変申し訳なく感じる」と「反省」の言葉を語りました。

 とろこが、すぐ「(野党の)印象操作のような議論に対して、つい強い口調で反論してしまう」とのべ、野党に責任を転嫁しました。安倍首相が加計学園問題で反論する時は、「岩盤規制にドリルで穴を開けた」とのべます。

安倍改憲 6月19日 内閣広報室
(記者会見する安倍首相=6月19日)

 「岩盤規制」を持ち出せば、すべてが通ると思っているでしょう。岩盤に穴を開け、自分の長年の友人が理事長を務める加計学園だけを通して獣医学部の新設を認めさせたのが、事の本質です。

 「行政がゆがめられた」(前川喜平・前文科次官)という批判になんら答えず、追及する野党や内部文書の存在を証言した前川氏や文科省の現役職員を批判したのです。

 これが1国の首相の態度でしょうか。こうした姿勢を国民が見抜いているからこそ内閣支持率が急落したのです。森友・加計学園問題を追及してきた日本共産党の小池晃書記局長・参院議員は、端的に指摘しました。

 「反省するときに人のせいにしてはいけない。反省になっていない。国民が一番疑惑をもっているのは『森友・加計』疑惑だ。首相は一連の疑惑で『透明・公平・公正なプロセスで決定された』とのべたが、この説明では誰も納得しない。国民の疑問に全く答えていない」
安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/21 17:10

◎勝利のラインダンスを踊ろう! 沖縄と連帯

 名古屋市の繁華街・栄で毎週土曜日、沖縄に連帯する集会が開かれている。三越デパートの前にライオン像があるが、その前の通路がふくらんだ広場状になっている場所で、午後6時から7時まで行っている。

 所用で名古屋に出かけた帰り、久しぶりに参加した。この日で、47回目だという。1年近く続いていることになるから、ねばり強い運動だ。40人ほどが集まっていた。

栄沖縄1


 沖縄では、安倍政権が米軍・普天間基地に代わる新基地を、名護市の辺野古沖の海を埋め立ててつくろうとしている。県民の圧倒的な反対にもかかわらず、強権をむき出しにしている。

 県知事の岩礁破砕許可は3月末で期限が切れたにもかかわらず、問答無用で埋め立てている。翁長雄志知事は、差し止め訴訟などの対抗策を講じることを明らかにしている。

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 集会では、歌とスピーチが交互に行われ、地元のシンガーソングライターの五島良子さんが自作の「君死にたもうことなかれ」を歌った。彼女は以前、「電気グルーヴ」という有名なバンドにいたことのある人だ。ユーチューブにアクセスするとすぐ出てくる。

 スピーチでは、日本に住んでいるアメリカ人の訴えが心に残った。日本とアメリカを比較し、今の日本は平和だと指摘した。アフガンやシリアなどで戦争をしているアメリカ、9条がある日本…この平和な日本を守ろうとの訴えは、心に響く。

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 いよいよ最後のラインダンスだ。参加者全員が手をつなぎ、足を上げて踊る。沖縄のバンド「ディアマンテス」の「勝利のうた」のCDに合わせてダンスをするのだ。これが実に楽しい。

 辺野古の米軍・キャンプシュワブ基地の前のテント村に座り込んでいる沖縄のおじい、おばあがラインダンスやっているという。以前、名古屋の集会に来た沖縄平和運動センターの山城博治議長は、現地では“ばば殺し”というと語っていた。長時間踊るとかなりハードだ。

 この日は、視覚障害者の人がカラオケで歌った。「勝利のうた」に合わせて踊った。みんな、とても上手で、楽しそうだった。カンパ袋に、千円円札を入れていく人がかなりいた。名古屋と沖縄が熱い連帯に包まれた土曜日だった。

栄沖縄2
沖縄 | コメント(7) | トラックバック(0) | 2017/06/20 08:52

◎「アベ忖度語録」

 「アベ忖度語録」 森友・加計学園、「共謀罪」法案 2017年1~6月

・首相
 「ていねいに、わかりやすい説明に心がけたい」
 「私や妻が関係していたということになれば、これはもうまさに総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきり申し上げておきたい」

・文科省内部文書
 「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」

・官僚答弁
 「破棄した」「廃棄した」
 「記憶にない」「確認できない」
 「確認する必要はない」
 「法令にのっとって適正に処理」
 「(文科省に)同姓同名の職員は実際にいる」(メールの送受信者欄の10人)

50 共謀罪 国会前反対行動
(安倍政権を批判する国会前行動=毎日新聞から)


・S官房長官
 「出所や入手経過が明らかでない資料は調査を行っていない」
 「怪文書みたい」

・T国対委員長
 「証人喚問には応じられない。応じられないのが理由」

・M前次官
 「(内部文書が)あったものを、なかったことにはできない」

・「共謀罪」法案を「中間報告」という“奇策”で自民、公明が強行採決

■2人のジャーナリストの対話

 「『安倍1強』というが、ふりかえってみよう。14年12月の総選挙の比例代表で自民党が得た得票率は33%。国民は、安倍政権に全権を与えたわけではない」

 「ヨーロッパ特派員経験したが、安倍政権を極右と呼ばなければ、世に極右は存在しない。欧州極右など可愛いもの」

 「かつての自民党には、ある種の幅広さ、寛容さがあった。今の安倍・自民党は、もはや自民党ではない。まっとうな保守、リベラル、野党、市民が1つになって、それに立ち向かう時」

共謀罪 豊田
(安倍政権の退陣を求める豊田市での行動)

■世論調査から

 加計学園問題での政府の説明(日本経済新聞)
 「納得できる」11%
 「納得できない」75%

       安倍内閣支持率 不支持率(日経新聞、6月19日付)
 日本経済新聞   49%  42%→「内閣支持急落」
 読売新聞     49%  41%
 毎日新聞     36%  44%
 共同通信     45%  43%
安倍政権 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/06/19 11:00

◎共謀罪法は廃止を! 豊田駅前で緊急の訴え

 共謀罪法案が自民党、公明党、日本の維新の会などによって6月15日(木)の朝に参院本会議で強行採決されたのを受けて16日(金)午後6時から、豊田駅前で緊急の訴えが行われた。

 国会から、地元の豊田市に住む日本共産党の本村伸子衆院議員が駆けつけ、30人近くの人々とともに訴えた。本村議員は、監視社会をつくり、思想・信条の自由を侵す違憲の共謀罪法案を、これから廃止するためにともにたたかいましょうと呼びかけた。

 「テロ対策なんてウソ! 共謀罪NO!」「私もあなたも監視の対象」「憲法改悪反対」「安倍政権打倒」などの横断幕、プラカードなどをかかげて、帰宅するトヨタ自動車の社員ら通勤客に訴えた。

共謀罪 豊田1 (2)


 NHKの世論調査でも、共謀罪法案に「賛成」は29%にすぎず、「反対」が23%、「どちらとも言えない」が39%だ。衆院、参院の委員会で議論をすればするほど、法案は「一般人」が対象になること。「テロ」防止などと言うが、現行法で十分対応できることが浮き彫りになった。

 こんな違憲法案が、参院の法務委員会で採決されずに、同委員会の委員長(公明党)が本会議で「中間報告」して採決するという、とんでもない「奇策中の奇策」で強引に通過、成立させられた。日本の民主主義の危機だ。

 「ビールや弁当を持っていれば花見、地図や双眼鏡なら犯罪の下見」とびっくり仰天するような珍論を披露した金田勝年法相。野党の質問にしどろもどろになり、法務省刑事局長が代わって答弁する異常な委員会。野党が金田法相の答弁を求めると、隣にいた安倍首相が腕をつかんで立たせないことまでした。

共謀罪 豊田2 (2)


 野党が金田法相の問責決議を出すと、公明党の佐々木さやか参院議員は、金田法相を「誠実かつ真摯に答弁を行った」などとのべて反対討論。評論家の田原総一朗氏が「絶句」したというほど持ち上げたのだ。

 こんな公明党や自民党が支える安倍政権を退陣させ、共謀罪法を廃止するには野党と市民の共闘を強めるしかない。
安倍政権 | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/06/18 11:51

◎贅沢の限り レクサスLC

 レクサス店で、3月16日に発売されたレクサスLCを見た。ドアが2つのクーペで、贅沢の限りを尽くしたLCに、すごいというしかない。最高価格で1450万円もする。

 V型8気筒5リットルのエンジンのガソリン車とV型6気筒3・5リットルのハイブリッド車の2種類。大きさは、4770(全長)×1920(全幅)×1345(全高)mm。

 ピッカ、ピッカのボディ、革張りの内装、傷を付けたら大変…。

レクサスLC1


 発売1カ月で、約1800台の受注があったという。月販目標が50台というから好調なのだ。トヨタの元町工場で生産している。

 雑誌『モーターファン』の別冊「LCのすべて」に、LC専用ラインが15年9月につくられたと書いている。

 床、壁、天井までが白のペイントで塗られ、ゴミや汚れを目立つようにして、清潔な環境にしているという。さらに、工具やホースなど吊り物をなくし、ボディを傷つけないようにするためだという。

レクサスLC2


 一つの作業が終わるごとに、「〇〇締め付けヨシ!」「〇〇結合ヨシ!」などの大きな声がラインに響く。一般の組立ラインではないという風景だ。十分に作業の練習をし、習熟度を上げないと、工程には入れないという厳しさだ。

 クルマの専門誌の記者は、ルポの最後にこう書く。

 「選りすぐりの社員によって完成されたLCは、まさに“珠玉の作品”。作業員のプライドを載せ、また1台、ラインから旅立っていった」

 レクサスをつくる労働者も、クルマに劣らずすごい!

                ◇

 この記事は、6月17日にアップする予定でしたが、都合により15日にアップしました。
トヨタ車 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/15 17:07

◎豊田社長礼賛が相次ぐが トヨタ株主総会

 トヨタ自動車の株主総会が6月14日、豊田市のトヨタ本社で開かれた。従業員の持ち株主として持ち続けてきたので毎年、出席している。本社周辺が渋滞するので早めに家を出て8時30分過ぎに着いた。

 豊田章男社長の顔の見える第1会場に入ることができた。今年は第6会場まで設けられ、5227人と過去最高の株主が集まった。

 トヨタの17年3月期決算(連結)は、営業利益が円高などで前期より8595億円減って1兆9943億円になった。18年3月期も3943億円減って1兆6000億円の見通しである。

 2期連続で減益になる見通しのなかで、株主配当は1株当たり年210円と前期並みを維持した。一方で、社員への賃上げは前年の1500円から1300円へと減らしている。

株主総会 記念品 (2)


 株主ファーストのせいか、20人近くの質問があったが、豊田社長をほめたたえるものが多く、世界の自動車会社が激しい競争をくり広げるなかで、緊張感が感じられなかった。

 自動車産業は、ガソリン車に代わる次世代車は、ハイブリッド車か、電気自動車か、燃料電池車かと激しい争いをしている。AI(人工知能)を使った自動運転では、グーグルなど米IT企業と熾烈な競争の中にある。

 昨年の世界販売では、独VWに抜かれ2位に退いた。トヨタは、これからどうするのか? ある株主は、巨額の手元資金の使い道を質問した。豊田社長ら幹部は、他の企業との合併・買収をはじめ毎年1兆円規模の研究開発投資を続けることや自動運転技術など未来への投資について語った。

 豊田社長が好きだと言う男性は、社長を持ち上げる話を延々と続け、議長席の豊田社長から、「ところで質問はなんですか」とうながされ、会場から失笑がもれた。

 議案の採決は、「原案通り承認をうけたまわりますようにお願いします」というだけだ。トヨタ全株の8割は、メガバンクや証券、外資などの法人だ。事前に承認を取り付けているのだろう。

株主総会 記念品 (1)


 残り2割のほどの個人株主のなかの少数が総会に参加していても、株総数でいうと微々たるもの。最後に、豊田社長は、涙ぐみながら声を詰まらせて感謝の言葉をのべた。会場からは激励の声が出た。情緒的な雰囲気が全体に漂っていた。

 中日新聞は、この日の紙面で、豊田社長が株主総会を「1年で1番楽しい日」と語っていることを載せていたが、その通りの総会になった。

 株主への記念品としてWRC(国際自動車連盟が主催する世界ラリー選手権)2017で入賞を果たすなどしているヤリス(日本名ではヴィッツ)のミニチュアが配られた。「孫へのお土産になったよ」と語る年配の株主がいた。

               ◇

 この記事は、6月16日にアップする予定でしたが、都合により前日にアップしました。
決算・経営計画 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/06/15 16:37

◎「共謀罪」法案 “奇策”で強行突破、自民、公明

 内心の自由を侵し、日本を監視社会する現代版「治安維持法」の「共謀罪」法案を6月15日午前7時47分、参院本会議で自民、公明、維新が強行採決しました。参院法務委員会で採決をせずに、本会議で委員会の審議の結果を「中間報告」した後に採決するという“奇策”で強行突破したものです。

 日本共産党や民進党など野党4党は、衆院に安倍内閣不信任案を提出。15日深夜の午前2時ころに自民党、公明党などが否決しました。この後、参院で法務委員会の秋野公造委員長(公明党)が「中間報告」をしました。

 「中間報告」という手法は、「公明党のアイデア」(朝日新聞、15日付)といいます。秋野委員長が委員会で強行採決すれば、公明党が国政選挙並みに重視(宗教法人・創価学会の認可権は東京都)する東京都議会選挙(23日告示、7月2日投票)を前に、同委員長の映像が流れることを嫌ったからといわれています。

 安保法制(戦争法)をはじめ、安倍政権の暴走を支えているのが公明党です。同党は、「やっぱり公明党は『平和の党』」などとアピールしていますが、安倍政権と2人3脚で戦争をする国づくりにひた走っています。

12 共謀罪 強行採決
(15日朝7時のNHKニュースでは、「共謀罪」法案に反対討論する日本共産党の仁比聡平参院議員の生中継=左の小さい画面)と国会前で反対の声を上げる学生たちの映像が流れました)

 「中間報告」という手法は、国会では10年ぶりといいます。こんな奇策を弄して「共謀罪」法案を強行したのは、安倍首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設問題があります。

 学部の新設を加計学園だけに認めようとしたのではないかという疑惑のなかで、「総理のご意向」とか「官邸の最高レベルが言っている」などと記した文科省の内部文書の存在が、前川喜平・前文科事務次官の証言や現職の文科省職員の匿名の告発で裏付けられました。

 内部文書を「怪文書」などとしてきた安倍政権や「確認できなかった」という文科省が追い込まれ、追加調査しています。15日にも文科省は、調査結果を発表するといいます。

 野党は、安倍首相も加わった集中審議を要求しています。それを回避するためには通常国会(18日まで)の会期を延長することなく「共謀罪」法案を採決し、さっさと国会を閉幕し、“加計学園隠し”をすることをねらったのです。

 平和と民主主義を破壊し、国政を私物化する安倍政権と自民党、公明党に、さし迫った都議選と18年末までに行われる衆院選挙で、野党共闘で厳しい批判を下そうではありませんか。 (15日午前9時)
安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/15 09:08

◎加計学園問題 内部告発者に報復?

 安倍晋三首相の友人が理事長の「加計学園」問題で、義家弘介文科副大臣が6月13日の参院農林水産委員会で、内部告発した文科省職員を国家公務員法違反(守秘義務違反)で処分することを示唆したといいます。

 かつて、高校教師時代に「ヤンキー先生」と呼ばれ、テレビドラマにも取り上げられて共感を呼んだ義家氏。今では権力者となって、勇気を持って告発した職員を処罰しようというのです。

 国民の強い批判を受けて、「総理のご意向」と」「官邸の最高レベルが言っている」などと記した文科省の内部文書が存在するかどうかの追加調査に追い込まれたのが安倍政権と文科省です。

 義家氏のこんな答弁を聞くと、追加調査のまじめ度が疑われます。

文科省
(東京・霞が関の文部科学省が入っているビル=グーグルアースから)

 義家氏の答弁は、自由党の森ゆうこ氏の質問に答えたもの。森議員は、「今回告発した人は公益通報者にあたると思うが、権利を守る意識はあるか。…勇気を持って告発した人たちの権利を守ると言って欲しい」と問いただしました。

 義家氏は、大臣らが都合の悪い時によく使う“一般論”を口にした上で、「上司の許可無く外部に流出されることは、国家公務員法(違反)になる可能性がある」とのべたものです。

 公益通報者保護法は、通報したことで解雇など不利益を与えられないよう通報者を保護する法律です。隠ぺいを明らかにすることで、組織を守り健全にしようという正義の行動です。

 内部文書は、前川喜平・前文科事務次官が「本物」と認め、複数の現職の文科職員もパソコンで共有していたと匿名ながら勇気を持ってメディアに証言しています。

 安倍首相の国政の「私物化」を許さず、憲法で定められた「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」(第15条)という立場を堅持して内部告発した文科省職員。それを国家公務員法違反で処分することを匂わせるとは、権力をふりかざす以外のなにものでもないでしょう。
安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/14 08:42

「本当の保守主義を貫くと共産党と共鳴する時代」 東工大の中島岳志教授

 共謀罪法案や森友学園・加計学園問題などの国会論戦を見ていると、政権をチェックする野党がどんな事実を突きつけても、「指摘はまったくあたらない」と答えるなど、安倍政権は問答無用の姿勢です。

 “安倍1強”ともいわれ、自民党のなかからもほとんど声が上がらない事態です。そんな思いでいる時、「保守主義者の私の主張と日本共産党の主張が共鳴する時代だ」と語る学者がいたことを思い起こしました。

 テレビのコメンテーターとしても知られている東京工業大学の中島岳志教授です。「しんぶん赤旗」日曜版(17年4月2日号)で、次のように語っています。

……
 対立軸は「リベラルVS保守」だとよくいわれます。しかし本来の保守思想は、フランス革命のような急進改革を批判し、リベラルや自由主義を目指すものです。

 しかも保守主義者は「議論」を重視し、自分以外の「他者」の言い分や叡智(えいち)を尊重して合意形成をはかる。だから、リベラルと保守というのは実は、相性がいいのです。

 しかし、いま「保守」を標ぼうしている人たちは、本来の保守やリベラルとは真逆です。とくに安倍政権は、議論を完全に軽視し、議会を信頼せず、単に法案の通過機関ぐらいにしか考えていません。

 そのことは安保法制や共謀罪法案の審議の仕方を見ればわかります。詭弁(きべん)を弄(ろう)し、自分たちの力に対する過信が強い。保守本流の私たちは、安倍政権に批判的にならざるを得ません。
……

 なるほど、とうなずけます。かつての自民党は、鷹揚で包容力があり、考えることに幅があり、異論に対しても寛容でした。自民党の議員や同党の後援会幹部の顔を思い起こすと、中島教授のいうことがよくわかります。

 ところが今の自民党の国会議員は、親の地盤、看板を受け継いで“純粋培養”された2世、3世が多数を占め、戦争経験者もいなくなりました。安倍政権のもとでの自民党は、もやはこれまでの自民党ではなくなったのではないか…。

15 中島岳志
(「しんぶん赤旗」日曜版、17年4月2日号)

 「保守本流」を自認する中島教授は、安倍政権に強い危機感を持ちます。そして次のように語ります。

……
 いま私のような保守の立場の人たちが“困っている”ことがあります。政策から政党選ぶというインターネットのシミュレーションをやると、何回やっても共産党を選んでしまう(笑い)。1番遠いのが自民党と維新。保守の私としては、この現象を深く考えるべきですが、同時に面白い現象だな、と思っています。

 私自身は、政策的には共産党とだいたい同じではないかと思っています。たとえば憲法9条の関係でも、共産党は自衛隊の存在は暫定的には認める、と。将来の問題としては、軍事的なものがない社会をつくりたい。そういう大きなビジョンを持っているわけですね。
……

 中島教授の指摘について深く考えさせられます。では、“安倍1強”にどう対抗すべきか? 中島教授は、「民進党は共産党と組むべきです。世界の国はどこでも連立政権です」と語ります。本当の保守とリベラルが日本共産党と組むべきとの提言です。
安倍政権 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/06/13 16:46

◎加計学園問題で菅長官に食い下がった記者

 加計学園問題で、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと記した文科省の内部文書について、松野博一文科相は追加調査することを明らかにしました(6月9日)。その前日の8日の菅義偉官房長官の記者会見が見ごたえあります(下記の首相官邸ホームページから)。

http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201706/8_a.html 

約37分の会見のうち、20分ほどが加計学園問題でした。この問題に鋭い質問をくり返ししたのが中日新聞系の東京新聞・望月衣塑子記者です。

 前川喜平・前文科事務次官をはじめ、文科省の現役職員が複数で告発していることをあげ、「文書の公開、第3者による調査の考えはありませんか?」とか、公益通報者保護法のガイドラインに沿って実名と同じように匿名であっても、「文書があるのかどうかについて、政府で真摯に調べることをやっていただけませんか」などと迫りました。

 国民の8割が政府の説明に納得していないという世論を背景に、菅長官に何度も質問し、食い下がりました。権力者の不正は許さないという記者魂を込めた迫力十分の質問でした。

 しかし、内部文書を「怪文書」と断じていた菅長官は、「文部科学省において検討した結果、その出どころや入手経緯が明らかにされていない場合は、その存在・内容などの確認の調査を行っていないと承知している」などと木で鼻をくくったような答弁をするだけでした。

菅会見
(答弁する菅義偉官房長官)

 望月記者の質問の背景には、メディアの危機感があると痛感しました。「国政の私物化」というような権力の腐敗などは、取材源を明らかにしないのは当たり前のことです。

 菅長官の言うように、「出どころや入手経緯」を明らかにするようなことになれば、だれもが恐れてメディアに告発できなくなるでしょう。メディアは当然、告発者の内容が正しいかどうかを裏取りして書くのです。

 「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」は、朝日新聞がスクープし、NHKなどが続いて報道。文科省の現役職員も匿名で文書があったことを証言。前川・前文科次官が「本物」と認めました。

 これだけ証拠がそろったのに、「出どころや入手経緯が明らかにされていない」と強弁する菅長官ら安倍政権の異常さを記者会見で問うのは当然でしょう。望月記者が食い下がった翌日の9日、松野文科相がとうとう追加調査を口にしたのです。

 少なくとも今国会の会期中(6月18日まで)に、調査結果を明らかにするのは当然でしょう。文科省内で内部文書を共有するためのメールの送受信欄には、10人の職員の名前がありました。

 文科省側は、国会で「同姓同名」の実在の人物がいると答弁して失笑が起きました。その10人のうちの2~3人に調査すれば、「3分でわかる」と指摘する政治評論家もいます。

 菅長官ら安倍政権は、ただちに内部文書の調査結果を明らかにすべきでしょう。

             ◇

望月記者著書


 望月記者には、『武器輸出と日本企業』(角川新書)という著書があり、このなかで、ロボット技術がデュアルユース(軍用、民用の2つの使い道)であることにふれつつ次のように書いています。

……
 DARPA(アメリカ国防高等研究計画局)でロボット大会の全体を指揮したプログラム・マネージャーのギル・プラット氏にロボット大会前、ダメ元で直接、質問をメールで投げかけてみると、後日、超多忙にもかかわらず、A4版3枚にわたって長文の回答を寄せてくれた。私はこれほど長い回答をもらったことがなかったのでおどろいてしまった。そこにはロボット技術を災害に役立てたいという熱い思いがあふれていた。

 …軍用ロボット転化の危険性を察知しつつ、科学の発展、人類の発展のためにと思い悩む、科学者プラット氏の本音が垣間見れたような気もした。
 プラット氏は決勝大会後、トヨタ自動車へ転身し、現在はトヨタの人工知能研究を指揮する。

安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/12 12:56

◎関西電力 残業、年720時間超を9割削減へ

 毎週金曜日に関西電力東海支社(名古屋市東区)前で行われている原発ゼロの行動。その関西電力が、残業が年720時間を超える労働者を9割減らすと、の日経新聞(6月5日付)を読んで驚きました。

 福井労働局敦賀労働基準監督署は今年1月、関西電力の岩根茂樹社長に出頭を求め、社員の労働時間管理の徹底を求める指導票を交付しました。社長に直接、指導票が交付されるのは異例といわれています。

 運転開始から40年を超える老朽化した高浜原発1、2号機(福井県高浜町)の延長に対応していた40代男性課長が昨年4月に過労自殺し、敦賀労基署が過労死と認めたからです。

 また、関西電力は今年3月30日には、昨年末までの2年間に社員の約6割に当たる約1万2900人がサービス残業をしていたこと、合計約16億9900万円の残業代を4月に支払うことを明らかにしました。

 こうしたずさんな労働時間管理をなくするとして、15年度で464人いた年720時間超えの労働者を9割減らすというのです。年720時間といえば月当たり60時間になります。

関電東海支社 20150403 (2)
(関西電力の東海支社のビル。右はレクサス高岳=2015年4月3日撮影)

 関西電力は、労使で残業の上限を決める36協定(労基法36条に基づくもの)で、月193時間まで認めています。

 厚労省は、月80時間の残業を“過労死ライン”としています。現在の法律では、残業の上限を規制せず、労使任せにしていますから“過労死ライン”の倍のような長時間残業がまかり通っています。

 このため、関西電力では年720時間超が464人もいるのです。過労自殺が発覚し、社長に指導票が交付されるのは当然でしよう。

 トヨタ自動車の36協定では、最高で月間は80時間までです。年間は、工場で600時間、事務・技術部門で720時間です。トヨタでは、これまでわかっているだけで過労死の認定を受けた労働者が5人います。

 トヨタでは、360時間超えが16年度で4813人いました。720時間超えの人数は明らかではありません。過労死、働きすぎをなくするためには、関西電力のように人数を明らかにし、その対策をとるべきではないでしょうか。

その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/11 16:46

◎放射性物質飛散事故を批判 フラィデー・リポート

 原発ゼロをめざす関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が6月9日、行われた。この行動は、すでに6年を超えた。原発再稼働を認める安倍政権は、「共謀罪」法案の強行をねらうばかりか、森友・加計学園問題での国政私物化など、あらゆる面で暴走を続ける。

 さすがに国民・市民は、安倍政権への抗議行動に忙しく、午後6時半からの行動は最初、16人で始まった。梅雨の晴れ間となったが、風が強かった。

関電1 20170609


 関電は、高浜原発3号機を6日に再稼働させた。4号機も5月17日に再稼働させている。いったんは住民の運転差し止めの仮処分の訴えを大津地裁が認めたが、大阪高裁がひっくり返したために再稼働になった。

 これで日本の原発は、九州電力・川内原発1、2号機(鹿児島県)、四国電力・伊方原発3号機(愛媛県)についで5基目が再稼働したことになる。

 しかも経済産業省は、「エネルギー基本計画」の見直しに着手し、この中で「原発の新増設を明記する」(日経新聞、6月9日付)といわれる。ドイツやスイスなど脱原発の世界の流れに完全に逆行している。

関電2 20170609

関電3 20170609



 この日の行動のスピーチタイムでは3人が発言した。1人は、茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」の施設で6日に起きた事故を批判した。

 核燃料物質の貯蔵容器からプルトニウムなどを含む放射性物質の粉末が飛び散り、1人の肺からは2万2000ベクレルの放射性物質が計測されたというとんでもない事故だ。

関電4 20170609


 安倍政権の「共謀罪」法案の危険性を訴える人、ジャーナリストの詩織さんが、安倍首相と親しいTBSの元ワシントン支局長からレイプを受けたと顔を出して記者会見したが、その詩織さんを応援しようと「レイプ隠しを許さない怒れる女子デモ」(6月11日、名古屋市栄)への参加を呼びかける人――。

 行動には、中部電力前で同様の行動をしていた人も途中から参加して30人ほどになった。安倍政権の暴走とのたたかいは、あれもこれもあるが、退陣に向けて粘り強く頑張ろう。

 加計学園問題では、文科相が「官邸の最高レベルが言っている」などという内部文書を再調査すると表明した。国民と世論が追い詰めているのだ。原発再稼働でも追い詰めよう。
原発ゼロへ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/06/10 15:05

◎一大スクープを逸したNHK 加計学園問題

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める加計学園問題で、松野博一文科相は6月9日、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと記した文科省の内部文書について再調査することを明らかにしました。

 松野文科相はこれまで、調査したが「確認できなかった」と発表(5月19日)していました。しかし、内部文書は、前川喜平・前文科事務次官が「本物」と認め、現職の文科職員もパソコンで共有していたと匿名で証言しています。

 ところが安倍政権は、「怪文書」(菅義偉官房長官)だとか、「出所、入手経路が不明」などと言って再調査に頑として応じませんでした。日経新聞の電子版調査で8割以上が「政府の説明に納得できない」と答えるなど、国民の怒りの前に、追い詰められた安倍政権がやっと再調査を表明したものです。

 「官邸の最高レベルが言っている」などという文科省の内部文書は、朝日新聞が5月17日付の朝刊でスクープしたものです。ところがその後、NHKが前日深夜の番組「ニュースチェック11」で小さく、地味に伝えていたことが明らかになりました。

 NHKが独自に文科省の内部文書を入手したにもかかわらず、「ニュースチェック11」のトップ扱いではなく、「官邸の最高レベルが言っている」などと記されていることも伝えなかったといいます。

 この「ニュースチェック11」で報道していたら、NHKの一大スクープになったはずです。何があったのか? NHKは、たとえば6月5日のニュースで、内部文書が個人のパソコンだけでなく、一時、共有フォルダーにも登録されていたと複数の現役職員が話している、と伝えました。

50 NHK 最高レベルが言っている
(NHKの6月5日のニュースから)

 これは、NHKの独自取材でわかったものです。朝日新聞をはじめ、メディアが競って内部文書の問題を報じるなかで、独自ネタも伝えるようになっています。「NHK記者、頑張れ」と言いたいものです。

 アメリカでは、トランプ大統領から解任されたコミー・前FBI長官が6月8日、上院特別委員会の公聴会で、「ロシア疑惑」について証言しました。事前に提出した書面証言は、ホワイトハウスでの大統領との2人だけの夕食の様子をリアルに語っています。その1節です。

 「大統領は『私には忠誠が必要だ。忠誠を期待している』と言った。私は動かず、話さず、表情も変えなかった。われわれは単に、沈黙の中で見つめ合った」

 緊迫した映画の1シーンのようではありませんか。アメリカでは、このように大統領への疑惑について、議会で証言しているではありませんか。ひるがえってこの日本では、前川・前文科事務次官が国会の証人喚問に応じるとのべているにもかかわらず、自民党、公明党は拒否しています。

 自民党の竹下亘国会対策委員長は、「必要ない」と表明しましたが、記者がその理由を聞くと、「必要ないというのが理由だ」と答えました。安倍首相を守るためには、こんな詭弁を使うのですからあきれます。こんな国対委員長だったら、それこそ「必要ない」でしょう。
安倍政権 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/06/09 17:22

◎愛知県で野党共闘めざし相次ぎシンポジウム (下)

 【名古屋市で「市民連合@愛知」】

 野党共闘をめざして運動している「市民連合@愛知」は5月28日(日)、名古屋市内でシンポジウム「RE:START」を開いた。約350人の参加者で会場はいっぱいになった。

 「市民連合@愛知」の呼びかけ人の安藤隆穂名大名誉教授が開会あいさつ。日本共産党の穀田恵二衆院議員・国対委員長、民進党の近藤昭一衆院議員、自由党の玉城デニー衆院議が参加。社民党の吉田忠智党首、日本共産党のもとむら伸子衆院議員、民進党の山尾志桜里衆院議員がメッセージを寄せた。

 3人の衆院議員は、「市民と野党は大義の旗をかかげ暴走する安倍政権を打倒しよう」(穀田氏)、「改憲を許さないためにも野党共闘は絶対必要」(近藤氏)、「自由に声をあげられる正しい社会を」(玉城氏)などと訴えた。

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愛知2

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(上から穀田、近藤、玉城の各衆院議員)

 中野晃一上智大学教授が、「市民と野党の共闘で立憲政治をつくり直す」と題して基調講演。2015年の安保法制(戦争法)反対の運動から、16年の参院選1人区での野党共闘への道筋について、市民運動の立場から、多くの困難さを克服していった例をあげながら語った。

 その上で、自民党の前回14年の衆院選小選挙区での絶対得票率(棄権した人を含めた有権者比)は24%にすぎないこと。米トランプ大統領やフランスの極右政党のルペン党首が大統領選で獲得したのもほぼ同じであることをあげ、「残り75%に、どう働きかけるかを考えるべきだ」と語った。

 後半のシンポジウムで、「安保関連法に反対するママの会」の新美加寿奈さんが、「選挙の時だけがんばってもダメだということがわかりました。今は、日常的に地域の活動をしたり、いろんな役員を引き受けでつながりを広げています」と話した。

愛知4
(シンポジウムで語る中野晃一上智大学教授=左から2人目=ら)

 三重県からは、参院選挙で野党共闘を支えた「市民連合みえ」の森原康仁・三重大学准教授が発言した。1人区の三重県で勝利したのは、芝博一民進党参院議員だ。民進党と日本共産党の間で、どのように共闘をつくりあげたのか、選挙中での有権者の期待など、三重選挙区での劇的な変化をリアルに語ってくれた。

 その上で、違いを乗り越え、立憲主義を守ることの一致点で共闘をつくりあげることの困難さはあるが、少しずつ効いてくる“漢方薬”のように頑張ることだと強調していた。特効薬は無い、という。

 愛知県は、野党共闘が難しいところだという意見が共通して出された。しかし、「市民連合@愛知」が結成され、この日のように民進党、日本共産党、自由党の衆院議員と市民が一堂に会して、安倍政権を退陣に追い込もうと心を1つにした。こうした積み重ねが“漢方薬”のように効いてくるのだと確信した。
戦争と平和 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/06/08 12:23

◎長時間残業 恋愛に支障

 日経新聞(6月5日付)の社会面に、おやと思った小さな記事が目に留まりました。「長時間残業 恋愛に支障」という見出しです。

 日経が引用していたのは、結婚相談・支援会社の「パートナーエージェント」のネットアンケート調査です。同社は、1カ月の平均残業時間が41時間以上の男女220人に、「残業時間が恋愛・結婚に与える影響」に関するアンケート調査を実施(今年3月)しました。

 それによると、「長時間残業によって交際に支障をきたした経験がありますか」(複数回答)とたずねたところ、72・1%の人が支障をきたしたと答えました。具体的には――。

 「一緒に過ごす時間が明らかに減ったことがある」 38・2%
 「相手に迷惑をかけた・我慢をさせたことがある」 37・7%
 「相手から迷惑をかけられた 我慢をさせられたことがある」 15・9%
 「けんかになったことがある」 12・7%

 「うまくいかなかったときに、どう対応したか」とたずねると――

 「相手に我慢してもらった」 48・6%
 「残業を減らす努力をした」 31・7%
 「交際を諦めて仕事に集中した」 15・5%
 「転職した」 9・2%

 交際を諦めた、転職したなどと深刻なことに発展したこともあるといいます。

40 トヨタ本社地区7 グーグルアース
(トヨタで残業が多い技術職が働くテクニカルセンターのビル=グーグルアースから)

 このブログ「トヨタで生きる」では、「トヨタ 残業年360時間超 16年度で4813人」を6月2日にアップしました。年間360時間は、月当たり平均30時間です。

 長時間残業が恋愛に支障をきたしているという今回のアンケート調査は、人ごとではない気がします。長時間残業が、健康にとどまらず、恋愛にまで影響を与えていることは大きな問題でしよう。
その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/06/07 18:07

◎愛知県で野党共闘めざし相次ぎシンポジウム (上)

 監視社会をつくる「共謀罪」法案、森友学園、加計学園の国政私物化など安倍政権の暴走はとどまるところを知らない。安倍政権を退陣に追い込むために、野党と市民は共闘を強めようと愛知県で相次いでシンポジウムが開かれた。

 【瀬戸市で@愛知7区】

 瀬戸市で6月4日(日)、「野党と市民をつなぐ@愛知7区」が「共謀罪、改憲…その先にあるものは?」と題して緊急シンポジウムを開いた。会場の瀬戸蔵つばきホールには、超満員の370人が集まった。

 「愛知7区」とは、衆院小選挙の愛知7区のことで、現在は民進党の山尾志桜里議員が選出されている。シンポでは、山尾議員と日本共産党のもとむら伸子衆院議員(比例東海ブロック選出)、社民党愛知県連の平山良介副代表とママや大学生ら市民3人が発言した。

瀬戸2


 山尾、もとむらの両議員は、「共謀罪」法案はテロ対策などではなく、市民を監視するものであることなど国会での安倍政権と野党とのリアルな論戦の状況を語るとともに、同法案の強行や9条の改憲を絶対に許さない決意が語られた。

 市民3人は、若者の厳しい生活の実態や若者、ママの中で内心の自由を侵す「共謀罪」法案の中身がまだ十分に伝わっていないこと、もっと工夫しなければならないなどと訴えた。

瀬戸1


 衆院法務委員会で、「共謀罪」法案を強行採決したのは、自民党の鈴木淳司委員長であること。同議員は7区で山尾議員に敗れたものの重複立候補した比例東海ブロックで復活しており、次回衆院選挙では厳しい審判を下そうという話も出た。

 2時間半の集会の後、参加者は会場から尾張瀬戸駅までパレードして「共謀罪法案」反対、憲法改悪反対などを訴えた。駅前の広場では、リレートークをした。

瀬戸3 (2)

瀬戸4


 愛知県は、野党共闘のむずかしところといわれているが、次期衆院選挙をめざし、「野党と市民をつなぐ@愛知7区」や「市民連合@愛知」などがつくられ、こうしたシンポが開かれている。

 この日のシンポ、パレード、リレートークを見ながら野党と市民の共闘の発展にこそ、安倍政権を退陣に追い込む力があることを感じた。豊田市など西三河地方でも共闘を発展させるために頑張ろうと思った。

戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/06/06 18:44

◎「アベ政治を許さない」と3日行動

 作家の沢地久枝さんが提唱した毎月3日の「アベ政治を許さない」の行動が6月3日(土)、国会前をはじめ全国各地で行われた。ボードをかかげ、国民のための政治を取り戻そうと訴えた。

 豊田市では、豊田駅前で午後1時から2時まで、ティッシュを配りながら共謀罪法案反対の署名を集めた。参加者は、旗やボードをかかげて訴えた。

許さない1 20170603

許さない2 20170603



 「改憲・『共謀罪』反対 「テロ対策はたんなる口実」
 「共謀罪 盗聴・密告・監視の法案」
 「共謀罪 一般人 政府が決めればテロリスト」

 多くの人がティッシュを受け取り、署名をしてくれた。

 このところのアベ政治はあまりにもひどい。「ビールや弁当を持っていれば花見、地図や双眼鏡なら犯罪の下見」などと答弁した金田勝年法相。担当大臣がまともに答弁できないのに、共謀罪法案を衆院で強行可決した。

 森友学園問題に続いて加計学園問題が明らかになった。安倍首相の「腹心の友」が理事長を務める学園に、37億円の公有地の無償提供、96億円の補助金、合わせて133億円以上の税金をつぎ込むものだ。

許さない3 20170603

許さない4 20170603



 前川喜平・前文科事務次官は、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」とあった文科省の内部文書を本物だと認めた。ところが菅義偉官房長官は、怪文書扱いしてはばからない。前川氏の国会証人喚問にも応じない。

 なんでもありのアベ政治がまかり通れば、“アベ独裁国家”になってしまう。豊田駅前で、こんなアベ政治をやめさせ、国民の政治を取り戻そうと交代でリレートークして市民に訴えた。

許さない5 20170603
戦争と平和 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/06/05 09:13

◎豊田市で平和大行進 核兵器禁止条約への思い込め

 1958年に始まってから59年間、毎年夏にヒロシマへめざして歩き続ける平和大行進が6月2日(金)、豊田市に入ってきた。午後6時に豊田駅マック前広場で集会を開き、その後、豊田市内中心部を行進した。

 今年の平和大行進は、特別の意義を持っている。今年3月、ニューヨークの国連本部で「核兵器禁止条約」をつくるための初の交渉会議が開かれた。5月22日には、条約の草案が発表された。大行進のさなかの6月15日から7月7日まで交渉会議の第2会期が開かれる。

行進1 2017


 草案は、核兵器を法的に禁止し、核兵器全面廃絶につながるものであり、第2会期で採択される可能性がある。平和大行進や、「ヒバクシャ国際署名」など草の根の運動で核兵器廃絶へ大きくすすむのだ。

 豊田市には、終戦前日の1945年8月14日に、ナガサキに落とされた原爆と同型の核模擬爆弾が米軍によって、現在のトヨタ自動車本社工場などに落とされた。核廃絶は、豊田市民共通の願いだ。

行進2 2017

行進3 2017



 平和大行進は、全国8コースあり、このうち5月6日に東京・夢の島を出発したコースは、神奈川県、静岡県を経て愛知県入りした。夢の島には、米・水爆実験で被曝した第五福龍丸が展示してある。大行進は、原水爆禁止世界大会が開かれる広島市に8月4日に到着する。

行進4 2017

行進5 2017


 この日の豊田市での平和大行進は、金曜日とあって飲食店には多くの客がいた。外へ出てきて見ている人もいた。夜にかけての平和行進は全国でも珍しいという。

 東京からヒロシマまで歩く通し行進者の1人は、「人が多くて歩きがいがあります」と言っていた。場所によっては、だれもいない道を黙々と歩く時もあるからだという。参加者は元気に行進しながら、市の中心部を一周して豊田駅前の図書館などが入っている参合館前で解散集会を行った。

戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/06/04 12:18

◎「独裁者は、小心で、狭量で、卑怯で、私利私欲」 小林よしのり氏

 戦前の大東亜戦争肯定論を主張するなど保守主義者を自認する漫画家の小林よしのり氏が、共謀罪法案や加計学園問題などで厳しい安倍政権批判を続けています。安倍政権が従来の保守層からも見放されているあらわれでしょう。

 小林氏は、自身のブログで6月2日、「前川前次官の『貧困女性の実地調査』は本当だった」をアップしています。今週の「週刊文春」(6月8日号)は、前川喜平・前文科事務次官が通っていたという「出会い系バー相手女性」の証言を掲載しています。

 小林氏は、「売春は全くない。本当に貧困女性の人生相談に乗ってたようで、女性から感謝されている。この女性の母親からも感謝されており、前川氏はこの件を妻にも報告していたようだ。『貧困女性の実地調査』というのは本当だったのだ」との読後感を記しています。

 前川氏は、文科省の内部文書にあった「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向」は、本物だと認め安倍政権に衝撃が走りました。ところが菅義偉官房長官は5月26日、前川氏が「行政がゆがめられた」と主張していることに、「まったく当たらない」と反論しました。

 そればかりか、前川氏が出会い系バーに通っていたということについて、「常識的に、教育行政の最高責任者がそうした店に出入りして、(女性に)小遣いを渡すようなことは到底考えられない」などと前川氏を個人攻撃しました。

 前川氏がいかがわしいことをしていたかのように指摘したのです。小林氏は、それがまったく違っていたとのべ、「前川氏は、本気で貧困対策に向き合っていた『公的』な人物で、まさに『公務員』の鏡のような『公明正大』な人だったのだ」と強調しています。

 その上で、「独裁者というものは、本来的に、小心で、狭量で、卑怯で、私利私欲でしか動かないものだが、まさに安倍晋三がそのような性格で、人格において、前川氏の足もとにも及ばない」と安倍首相を強く批判しています。

小林よしのり氏の著書
(小林よしのり氏の著書)

 小林氏は、安倍政権が強行しようとしている共謀罪法案について、衆院法務委員会の参考人質疑に出席(5月25日)。日本共産党の畑野君枝議員が、小林氏が共謀罪法案に反対していることについて、「立場の違いを超え、国家に介入されて内心・思想・信条・表現の自由を奪われることは許さないという趣旨だと思います」と尋ねました。

 小林氏は、「共産党は現在の国家権力に対する批判では非常に鋭い。頼りになる。言論・表現の自由を守るというところでぜひとも活躍してほしい」と答えました。

 また小林氏は、今年正月の「朝まで生テレビ」に日本共産党の小池晃書記局長らと登場。終了後に、「小池氏と話したが、とても良識的な人だ。愛国心のある人なのだ。…小池晃議員、がんばれ!」とブログに書きました。

 森友学園問題にふれた2月27日のブログでは、「共産党が相当のところまで事実を掴んでいるという噂もあるので、わしは(しんぶん)赤旗を取りたくなってきた」と書きました。
安倍政権 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/06/03 17:00

◎トヨタ 残業年360時間超 16年度で4813人

 トヨタ自動車の年間残業時間のうち、360時間を超えた人数が16年度で4813人を数えました。前年度が5446人でしたから633人減りました。

 表のように2003年度は1万人を超えていました。それから急激に減り、リーマン・ショック時は690人までになりました。以後はじわじわと増え続けていましたが、この3年間の増加傾向にやっと歯止めがかかりました。

 16年度の内訳は、工場などで働く技能職が762人(15・8%)、事務・技術職が4051人(84・2%)で、圧倒的に事務・技術職が多くなっています。

25 トヨタの残業 年間360時間超 16年度まで


 日本では、残業の上限を法律で規制していません。労働基準法36条に基づいて、労使協定で残業の上限を決めています。特別協定を結べば事実上、青天井になります。

 日本経団連会長会社の東レは、年間1600時間、1カ月160時間の労使協定を結んでいます。厚労省は、月80時間以上を“過労死ライン”としていますから、東レは過労死ラインをはるかに上回る残業を労働者に強いていることになります。

 さすがに厚生労働大臣の告示で、年間360時間、1日45時間までにするよう求めていますが、法的規制でないために、東レのような驚くべき長時間残業がまかり通っています。

 トヨタ自動車は、年間360時間、特別協定(絶対限度時間)で600~720時間を結んでいます。1カ月は45時間、特別協定では過労死ラインの80時間(年間6回まで)まで可能です。

 日本共産党の志位和夫委員長は、2015年2月の衆院予算委員会で、トヨタの2つの過労死事件を詳細に示して、残業は厚労大臣告示の「月45時間」を法律化すべきだと安倍晋三首相に求めました。

 安倍首相は、「慎重に検討すべき課題」とのべるだけで、法律化に難色を示しました。その安倍首相が議長となってとりまとめた「働き方改革実行計画」(3月28日)では、残業の上限について、原則「月45時間、年360時間」としました。志位委員長の主張を認めざるを得ませんでした。

 ところが、「臨時的な特別の事情」があれば、「年720時間(月平均60時間)」まで認めるとしました。これには休日労働が含まれず、含むと最大年960時間(毎月80時間)まで認めるというとんでもないものです。

 しかも繁忙期には、「月100時間未満」の残業を認めています。電通の新入社員の過労自殺事件が明るみになった後に、こんな過労死ラインの残業を認めたのです。

 トヨタの年間総労働時間は、1900時間台が続いています。フォルクスワーゲンの本社などがあるドイツの1300時間台と比べると600時間ほども長く働いていることになります。

 トヨタでは、わかっているだけでも、これまでに5人、関連会社を含めると6人が過労死認定を受けています。安倍政権は、残業規制だといいながら過労死ラインまで法律化しようとしています。断固、反対しようではありませんか。

職場は今 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2017/06/02 18:19

◎運転は楽しいですか? 伊勢専務が語るAIと水素

 月刊『文芸春秋』(2017年6月号)で、トヨタ自動車の技術責任者の伊勢清貴専務役員・先進技術開発カンパニープレジデントが同誌のインタビューに応じ、これからトヨタは「AIと水素で勝負する」と率直に語っています。

 100年に一度といわれる自動車業界の大変革の時期に必要なのは、AI(人工知能)とEV(電気自動車)ではなく水素で走るFCV(燃料電池自動車)の2つだと断定しており、これからのトヨタの技術の方向を示す興味深い内容です。

 AIは、車の自動運転に不可欠な技術で、世界の自動車メーカだけでなく、グーグルやアップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、IBMなど主にアメリカのIT大企業が激しく争っています。

 トヨタは、2016年1月にIT技術の集積地の米シリコンバレーに、トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)を設立しました。ギル・プラット氏が最高経営責任者に就任します。

 ギル氏は、アメリカのAI研究の第一人者で、伊勢専務は同氏とロボットコンテスト会場の片隅で仮契約のサインを交わした秘話を明かしています。ギル氏がトヨタにとって、それほど必要だったのでしょう。

文春 伊勢専務
(『文芸春秋』6月号で語る伊勢清貴専務役員)

 ここからが面白いところで、伊勢専務はトヨタがめざす自動運転の最終ゴールは、「『無人運転』ではありません」と語り、「自動車を愛のない『道具』にしたくない」といいます。

 うん? トヨタの自動運転の考えは、「ハンドルを握る楽しさ」だというのです。自動運転とは、運転できないとき、疲れたときのサポートをするのがトヨタのコンセプトだというのです。

 トヨタの豊田章男社長は、「モリゾー」の名で自動車レースに参加し、「もっといいクルマを」と社員に呼びかけるなど、常に「ハンドルを握る楽しさ」を語っており、その考え方が色濃く反映しているのでしょう。

 車を単なる移動の手段とするのではなく、運転する喜びを楽しみたいというのです。車はスポーツカーもあれば、高級車、大衆車、軽自動車などと広がっています。

みらい
(トヨタのFCV・ミライ)

 日本では、JRのローカル線廃止が相次ぎ、地方の移動手段は過疎化、高齢化と重なって深刻です。さらに高齢者ドライバーのブレーキとアクセルの踏み間違いなどの事故が社会問題になっています。

 高齢化による免許証の返納運動も強まっています。“買い物難民”という言葉さえ生まれています。喫緊の課題としては、自動ブレーキなどを車の標準装備にするなどして事故を未然に防ぐことが必要ではないでしょうか。

 伊勢専務のインタビューを読みながら、スポーツカーや高級車に乗って運転を楽しむとともに、トヨタが率先して車の事故ゼロをめざしAI技術を磨いて欲しいと思いました。
決算・経営計画 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/06/01 15:19

◎加計学園問題 首相補佐官が急がせる 「赤旗」と「朝日」が報道

 5月30日付けの「しんぶん赤旗」と朝日新聞が、安倍首相の友人が理事長を務める加計学園問題で、首相補佐官がかかわっていたとの報道を同じ日付でしています。

 加計学園が獣医学部をつくろうとしていることを急がせようと、和泉洋人首相補佐官が前川喜平・前文科事務次官に求めていたというのです。

 「しんぶん赤旗」は、文科省関係者の証言として、前川氏は昨年秋ごろ、内閣官房で地方創生を担当する和泉洋人首相補佐官から官邸に呼ばれ、国家戦略特区で獣医学部を新設するため文科省が早く手続きを進めるよう要求したといいます。

赤旗 補佐官


 これに対して、前川氏は「最終的には大臣が判断されること」として、明言を避けたといいます。和泉氏は「しんぶん赤旗」の取材に「ご指摘の前川前事務次官との面会については、記録が残っておらず、確認できません」と文書で回答したといいます。

 朝日新聞は、前川氏に取材したところ、和泉氏から首相官邸の補佐官室に複数回呼ばれ、昨年9月上旬の面会では、「『総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う』と言われたことをはっきり覚えている」と語ったといいます。

朝日 補佐官


 両紙に共通しているのは、和泉氏が安倍首相に代わって、獣医学部新設を早く認めるよう求めたというのです。

 ここでいう昨年秋ごろとは、国家戦略特区での獣医学部新設について、内閣府と文科省の協議が続いており、農水省から新設に必要とされる獣医師が足りないとする見通しが示されないとして、文科省が慎重姿勢をとっていた時期にあたります。

 また、内閣府も文科省の担当課に、獣医学部の18年4月開学は「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向」などと迫っていました。これらの言葉が記された文科省の内部文書を、前川氏は「本物」と認めています。

 安倍首相は、29日の参院本会議で「圧力が働いたことは一切ない」などと否定しています。真実は1つのはずです。前川氏は国会への証人喚問に応じるとしています。自民党、公明党が証人喚問に応じないのは、やましいことがあるからでしょう。

               ◇

 この記事は、5月31日にアップする予定でしたが都合により前日にアップしました。
安倍政権 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/05/30 16:00

◎加計学園問題 「政府の説明に納得できない」が81%

 このブログ「トヨタで生きる」で昨日(5月29日)、「密偵の『かむろ』と特高警察」をアップしたところ、「共産党は民進党やそのバックの圧力に言いなりになってしまいますよ!」「何とかして総理総裁から引きずりおろして…政権交代を狙おうってしている」などと加計学園問題の本質を見ずに、国政を私物化する安倍政権を擁護するコメントが寄せられ、驚きました。

 「かむろ」は、日本経済新聞のコラム「春秋」から引用したものですが、その日経が加計学園問題の意識調査をしていて、81・4%の人が「政府の説明に納得できない」と答え、「納得できる」は18・6%にすぎません。

 トヨタ自動車の社員の多くが読んでいる日経には、「電子版(Web刊)」があり、その有料・無料読者を対象に週1回の意識調査を実施しています。途中経過ですが5月30日午前中での結果です(締め切りは30日午後1時)。

 前川喜平・前文部科学事務次官の「説明に納得できますか」は74%、「納得できない」は26%です。安倍内閣を「支持しますか」は26・7%にすぎず、「支持しない」は73・3%の多数にのぼっています。

加計学園 日経世論調査


 日経「電子版」読者の意識と、「トヨタで生きる」へのコメント者の意識とは大きくかけ離れています。「電子版」読者は、加計学園問題の本質――安倍首相の友だちに特別の利益を与え、本来は公正であるべき行政をゆがめ、国政を私物化していることをよく見抜いています。

                ◇

 文科省の内部資料をもとに加計学園問題を追及してきた日本共産党の小池晃書記局長は29日の記者会見で、同日の参院本会議で安倍首相が、加計学園の獣医学部新設計画は民主党政権時に前向きな検討が始まったなどと、質問とはまったく関係のない答弁を繰り返したことについて、「まともに答える姿勢が全くない。問題の本質をそらす答弁だ」と批判しました。

 その上で、「私たちは獣医学部をつくること自体がけしからんなどと主張していない。なぜ加計学園に新設を認めたのか、その政策決定過程を明らかにすることが最大の問題だ」と指摘し、首相のすりかえを批判しました。

 さらに、自民党や公明党が前川氏の国会証人喚問を拒否していることについて、「前川氏に証言されたら困ることがあるからではないか。前川氏の言っていることに疑いがあるというなら、証人喚問という真実しか語ることのできない場所で問いただすべきだ」と指摘しました。
安倍政権 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/05/30 12:25

◎密偵の「かむろ」と特高警察

 G7サミットで安倍晋三首相の不在を預かる菅義偉官房長官がいきりたっていました。加計学園問題で、前川喜平・前文部科学事務次官が文科省の内部文書に書かれていた「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」とした文書を本物だと認めたからです。

 その前川氏に菅長官は、「出会い系バー」に出入りしていたとか、天下り問題で「地位に恋々としがみついていた」などと異常な個人攻撃をしています。日本経済新聞は1面のコラム「春秋」(5月26日付)で、痛烈に批判しています。

 「まさか、平清盛が都に放ったという『かむろ』のごとき密偵が、東京の盛り場をうろついているわけでもあるまい」

 前川氏が証言する3日前の読売新聞(22日付)は、「前川前次官 出会い系バー通い」と異様な記事を掲載しました。「春秋」は、一部の新聞と指摘していますが読売新聞のことです。

 前川氏が証言することを察知した官邸が、読売新聞にリークして書かせたといわれています。「春秋」が指摘する「かむろ」と同じような役割の「特高」(特別高等警察)が、戦前の日本社会にはいました。

前川・前次官
(5月26日のテレビ朝日系から)

 戦争反対を主張する人間を「治安維持法」で逮捕しました。作家の小林多喜二が東京・築地署で、拷問で殺されたことはあまりにも有名です。治安維持法は、学者や宗教者など「一般人」も拘束し、投獄しました。

 治安維持法の現代版といわれるのが「共謀罪」法案です。近代刑法は、「実行行為」があって初めて捜査、処罰されます。「共謀罪」法案は、「2人以上で計画」し、「下見」などの「準備行為」で処罰するというものです。

 安倍政権や同政権の機関紙化した読売新聞などは、「テロ等準備罪」などと称して、あたかも東京オリンピックのためであるかのように宣伝しています。テロは、現行法のハイジャック防止法予備罪などで十分に取り締まれるものです。

 憲法19条は、「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」と心の中では何を考えてもいいという「内心の自由」を保障しています。戦前の思想弾圧の反省からです。

 「かむろ」のような密偵がうろつき、「内心の自由」を侵すような戦前の監視社会に戻してはならないでしょう。「共謀罪」法案を強行するより、まずは加計学園、森友学園問題の真相を明らかにすべきです。
安倍政権 | コメント(7) | トラックバック(0) | 2017/05/29 10:13

◎注目の高浜老朽原発廃炉訴訟 フライデー・リポート

 原発ゼロをめざす関西電力東海支社(名古屋市東区)前での、毎週金曜日の行動が5月26日、行われた。

 いつものように午後6時30分ごろからコールで始まった。まもなく強い風と雨が降ってきてズボンの裾がびしょ濡れになった。この季節は天気が急変する。幸い、短時間でやんだ。

関電1 20170526


 スピーチタイムでは、火山活動と地震に対する不安を訴える人がいた。奈良・興福寺の阿修羅像を描いた絵に「原発ゼロ」と書いて訴える人、「つながろう福島」と書いたプラカードを持つ人…関電ビルの前を通り、地下鉄高岳駅に向かう会社帰りの人たちに訴えた。

 関電高浜原発(福井県高浜町)の4号機が5月17日、再稼働した。3号機も核燃料を原子炉に運び入れる作業が完了し、6月上旬に再稼働する予定といわれる。

 高浜3、4号機は、16年1月に3号機、2月に4号機がそれぞれ再稼働した。しかし、住民の運転差し止めの仮処分の訴えを、大津地裁が同年3月に認めたために、再稼働がストップ。ところが今年3月、大阪高裁が関電の訴えを認め、不当にも仮処分決定を取り消した。

関電3 20170526 (2)

関電3 20170526 (1)


 これで、九州電力の川内原発1、2号機(鹿児島県)、四国電力の伊方原発3号機(愛媛県)についで4基目の原発が再稼働したことになる。安倍政権の下で再稼働が続く。

 しかし、国民は決して屈してはいない。先週5月17日(水)には、40年以上たった関電の高浜原発の廃炉を求める「高浜老朽原発廃炉訴訟」第4回口頭弁論が行われた。主に火山活動の危険性について原告の主張が行われた。

 名古屋地裁1号法廷は、多数の原告と傍聴者でいっぱいになった。傍聴を求める人たちの長い列が続き、抽選になった。何としても原発ゼロの思いで、私も原告の1人に加えてもらった。

老朽原発
(「高浜老朽原発廃炉訴訟」第4回口頭弁論で傍聴に並ぶ人々ら=5月17日、名古屋地裁前で)

 スイスでは5月21日、原発の国民投票が行われ、脱原発に賛成が58・2%、反対は41・8%で、原発ゼロを国民が選択した。スイスには現在5基の原発があり、電力の3分の1をまかなっているが、2050年までに原発をなくし、再生可能エネルギーへ転換していくという。

 日本の福島第一原発事故に学んで、こうした選択をしたという。その事故を起こした日本で、安倍政権が原発を推進し、司法まで認めるとはなんということか。もっと、もっと運動を広げなくては。

              ◇

 この記事は、5月28日にアップの予定でしたが、都合により前日にアップしました。
原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/05/27 19:40
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